最近の高校生のファッション事情

次は、最近の高校生のファッション事情について書こうと思います。


ストリートを盛り上げてるのはどの世代か?って話。それは間違いなく専門学校生や、ショップスタッフたちがその役割を担っていた。しかしここ最近は原宿の衰退化の影響もあり面白いファッションをするショップスタッフが減ってきた。一方専門学校生のファッションはというと、ゼロ年代以降の横ばいといった感じである。つまりそこそこ面白いファッションだけど、でもそういうファッションってゼロ年代もあったよねっていう感じ。あまり進展がない。

そこで最近撮影を通して感じられるのが、高校生と専門学生のファッションにおけるレベルが差異がなくなってきているということ。それはまさしくDROPのおかげ!って言いたい所だが、それ以外にも理由はある。

まず一つはソーシャルサイトの存在。今の高校生の8割方は間違いなく、mixiGREE・モバゲーはやっているし、そこでファッションに興味がある若者同士で共有される情報はソーシャルフィルタリングを通されて、良い情報共有される。つまり大手アパレル企業が広告をドーンと出してもそれに流されにくくなっているということ。

それらから得られた情報を元に、今度はリアルの世界で彼らのオフ会という名の交流が始まる。

さらに最近の高校生の情報共有の場所にモッ◯というイベントは機能しているのは事実である。このイベントは高校生に特化した学生のファッションショーイベントである。レベルは低いとは言え、ファッションショーに興味がある高校生というのは所謂これから服飾の専門学校に入学する予備軍である。そのためファッションにおける向上心はもの凄く高い。そこで集まってきた者同士がお勧めのショップやブランド、好きな読者モデルや雑誌の話がかわされてるのは明白で、後はどんどん感覚が成長して行く。

これらの理由から、若年層のハイストリート化は進んでいると言える。これから企業が本当に注目するべきは高校生のファッションかもしれない。



って感じにしようかなーちょーてきとーに書いた。

ポスト・ロストジェネレーションのパーティー文化隆盛で見る、ゼロ年代ストリートシーン総括

ゼロ年代の東京のストリートシーンでは、アンダーグラウンドのパーティーカルチャーとのリンクが大きな役割を果たした。事の始まりは、ゼロ年代前半に相次ぐ外国人イベントオーガナイザー達から輸入されたエレクトロ・ロックイベントの文化である。7年前に来日したカナダ出身のポールジェイムスが仕掛けた「ヴァニティ」や、「イルイル」のショップオーナであるロンドン出身のレイチェル・ハリソンが始めた「ミート」はそれらの火付け役的イベントであり、またペルーが生んだ奇才ガレルミックがはじめた「ザ・ファッションラモーン(後のナルジブ)」はアパレル業界人を中心に火がつき、そうそうたる文化人もお忍びで遊びにくる程の注目を集めた。その模様は海を渡り数多くの海外雑誌までレポートされることになり、世界のファッションヴィクティムにジャパニーズ・アンダーグラウンドの神髄を見せつけた。これらのイベントが今までのイベント決定的に違っていた点が、まず一つは海外カルチャーの情報源としてイベント自体が機能していた点。それらのイベントの日本人と外国人の来場者比率は約半々であり、そこで共有される音楽やファッションの会話は、メディアから発信される情報よりはるかにスピーディーでリアリティを帯びていた。ゼロ年代に世界基準のハイセンスなファッション感覚を持つ日本人が増えてきた理由の一つに、ここに集まる人同士が相互に刺激しあう空間としてパーティーが機能していた事が理由にあげられる。そして二点目が、ドレスコードを設けそこに集まる人同士が繋がりを持つことを容易にした点である。それらは言葉の壁を越え、純粋にファッションで気が合えばフラットに繋がりを持った。そしてインターネットのソーシャルサービスの発展もその繋がりに確実に貢献した。そして毎週末にはイベントで会うといったサイクルが生まれ、それぞれのリアルな生活空間に海外の人たちがごく自然に入り込んでいった。そして2000年代後半頃にはアパレル、美容師、一般の専門学校生にも広がりを見せ、ファッション層を中心とした空前のパーティーブームへとなった。それに伴いストリートファッションの中心地も「昼の原宿」から「夜のクラブ」へと移行して行くことになり、2000年代中旬から後半にかけては原宿に店舗を持つショップは減っていく一方で、新宿や渋谷など夜も遊べる街に出店するショップが増えていったのがリアルストリートの現状である。新宿二丁目にあるショップ「キャンディ」や渋谷の宇田川町に2店舗を構える「ギャラクシー」は間違いなくゼロ年代を象徴するショップの一つであり、アンダーグラウンドのパーティーシーンとのコラボレーションなども積極的に行い、そこで働くスタッフ自身がファッションアイコンとして機能することで、高感度なファッション層や外国人層などをうまく取り入れビジネス的にも成功してきた事例である。またブラジル発の人気コレクションブランド「ヘルコビッチアレキサンドレ」と三村たける氏(22歳)が主催するエレクトロパーティー「カワイイトーキョー」がコラボレーションしたイベントを敢行し、1000人近くもの来場者を集めたのは記憶に新しい。ストリートが持つ独特アンダーグラウンド精神と、ハイエンドな部分とが一周して接点を持つことで今までにない独自のエネルギーが生まれストリートシーンに確かに影響をもたらしてきた。これらの一連の出来事は、若者に多様な価値観と世界のファッションシーンに影響を与えられるという自信を与えた。彼らが自分たちなりにこれらの経験を消化し、テン年代以降にどんなアウトプットして行くかが今後のストリートファッションの見所である。