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誰も書かないので、ここに書く。
Googleの検索結果がつまらない、という声が増えてきていて、いつしかのテレビのようにそろそろキャズムを超えたように感じる。
以下、その解説を整理したが読む必要はない。
4~5年ほど前の検索アルゴリズムのアップデート以降に、つまらない化が急速に進んだ。
たぶんランキングサイトとかが一斉に消えていったあの頃が転換点だったと思う。
あの頃は、SEOのハックに成功した一部のサイトがあり、その小さなワードを寡占化し、その中での上位を維持しながら収益化を進めていた。
まったく有益ではない恣意的なランキングサイトが幅を利かせる状態は、検索結果として全くユーザーにとってプラスではなかった。
ただ、それらを淘汰していったアップデートが、つまらない化へ大きく舵を切ることつながったと思っている。
ランキングサイトと共に、誰だか分かるような分からないような人がコツコツと情報を積み上げた優良な個人サイトまで、消えていったことが大きかった。
具体的に書くと、2022現在「ゆるキャン 作画」で検索したときに、
公式情報関連とまとめサイトの作画崩壊情報が取り上げられるが、
ひたすら同じような内容のまとめサイト記事が検索結果に出てくる。
監督のインタビューすら、さらにインタビューを足さないと1ページ目に表示されず、
個人の熱を持った解説を見つけることは、不可能に等しくなった。
10年ほど前の、まどマギの頃は、異常な熱を持ったすごい量の個人解説のブログが投稿されていた。その多くはSNSに移ったため、若年層を中心にyoutube、インスタやtiktokでの検索に流れていった。
googleは、その個人の熱を失ったことで、表面をなぞるような間違えない公式情報と、金にものを言わせたまとめサイトの情報が上位になり、検索結果の深みまで失った。
もはやgoogleには期待できない、という検索者の印象につながる。
転換のポイントは、3つあると思う。
1つは、個人解説のブログの多くは硬派で収益化していないものが多かったこと。
2つめは、そのアクセスが減ったことで、情報量が多いブログのサーバー負荷とのバランスを崩し、画像などが削除されていったこと。
3つめは、情報の簡潔性が求めらるSNS、動画へのパラダイムシフトが起きた
理想の検索結果は、ページランクよりtiktokやインスタの検索結果みたいに混沌としたものに近かったというかもしれない。googleも検索結果に、そのあたりを取り込めればよかったのかもしれないが、検索は重要な収益アクションであるためか、実現していない。
昔のようにリンク被リンクで、シンプルなアルゴリズムで動いていた機械感むき出しgoogleなら、ここまで生き残ることはできなかったが、今愛されたかもしれない。
テレビなどコンプライアンスに縛られた多くのマスメディアと同様にgoogleも、多様性に翻弄され逆に本質が見えづらいお堅くてつまらない存在となった。
法多く複雑化したときに国は滅ぶ。