こんにちは!メグシィです!

カウンセリングルームメグシィと、発達支援ルームからあなたへ贈るブログです。

学ぶことの楽しさ

 

f:id:megusi:20160224093726j:plain

先週、商工会議所主催「先端研発!バイオベンチャーの取り組みを学ぶ」研修会へ。Spiber, HMTなどの先端技術も新聞などでの情報しかなかったのと、センター内見学ともあったので興味津々で参加してきました。

 

慶応先端研の設立の趣旨や目指しているもの、研究から企業化した先端的技術の話は、技術的な内容はチンプンカンプンでしたが、その開発にかける若い研究者の方々の情熱を強く感じて、こちらも元気になり、今後のビジネスのヒントも得ることができた良い時間でした。

 

印象に残ったのは、見学しているときに紹介頂いた高校生研究助手の方々、その経験から慶応大学に入学し実習のために帰って来ている大学生の方が、生き生きと研究のために学んでいる姿や、ワンフロアーで研究内容や年齢・経験に関係なく情報交換しながら各自の研究を進めている自由な雰囲気でした。

 

私たちが支援している発達障害の子どもたち、勉強をしたくても本を読みたくても、文字で表現したくても、そこにストレスを感じる学習障害のケースが最近多くなったように思います。そして今回の研修で、その子供たちに、学ぶことの楽しさを感じてもらうサポートをすることの大切さを改めて感じ、彼らが持っている素晴らしい才能・能力を、しっかりと引き出してあげることが私たちの仕事であるとも思いました。

今週の1冊

f:id:megusi:20160210122242j:plain

自閉症発達障害を疑われたとき・疑ったとき」

       小児科専門医・医学博士 平岩幹男著(合同出版)

 

障害を疑われたとき、疑ったときのNGワード

「様子を見ましょう」

「温かい目で見ましょう」

「長い目で見ましょう」

 

障害を取り巻く世界では、しばしばこうした「気休め的な慰め言葉」が使われます。

 

障害を抱えている方に気配りすることは必要です。しかし当事者や家族にとっては、「今、何ができるか」が最重要課題で、同情やセンチメンタルリズムは一時しのぎにすぎません。ですから、こうした言葉が投げかけられたときには「具体的に何をすればいいのか」聞いてみて、答えが返ってこなければ気休めだと考えて結構です。

                       〜以上 本文より抜粋〜

 

子供さんの発達のことで悩んでいる時、このようなあいまいな状態のまま時間だけが過ぎてしまっているケースが多いのではないかと思います。

「できるようになる」と可能性を信じて、子供さんとつながっていくことの大切さ、その具体的な方法の一つとしてライフスキルトレーニング(LST)のスキルが紹介されています。

 

子供さんの発達で疑問に感じ悩んでいる親御さんだけでなく、教育に携わる方々にも読んでもらいたい本だと思いました。

覆い隠すもの

f:id:megusi:20160203152502j:plain

先週からの雪で、羽黒山五重塔のあたりもすっぽりと覆われていました。観光客のために、少しは参道が整備されているかなと思って山門を抜けたら全くの手つかずの状態。個人的には、スノーハイク気分になれてちょっとワクワクしてきました。

 

五重塔は誰もいない静寂な雪景色のなか、真直ぐに伸びている杉と向き合うように凛として建っていて、雪のない季節とはまた違った趣を感じました。私たちも、五重塔や杉のように、胸を張ってスッと立っていたいと思うのが、素直な気持ちなのではないかと思います。

 

しかし、人は自分の素直な気持ちをグッと我慢したり、何かさも正当な理由を考えて、押さえ込んでしまうときがあるのではないでしょうか。そして、あのとき自分の気持ちに忠実に行動しておけばよかったと、後々になって後悔してしまった経験が誰しもあるかと思います。

 

大人になればなるほど、人は素直な気持ちを理性で抑えてしまいがちになるとも言われます。何か道を切り開きたいと思ったとき、自分の素直な気持ちを覆っているものを取り払って、しっかりと向き合ってみる。このような時間を取ってみることも、自分の人生、自分らしく生きるためにも必要ではないでしょうか。

乗り越える力

f:id:megusi:20160123132900j:plain

雪国初心者の私は、このところの天候に一苦労。車の運転では路面の状態にビビリ、駐車場に車を入れるのに初めて雪かきを経験するなど、庄内の冬の洗礼を受けている毎日です。先日も駐車場に入るときに行けると思ったらスタッグして焦ってしまいましたが、何度か車を前後することで事なきを得ました。

 

このようなことは日々の生活の中でもよく起こることかもしれません。これでよしと思った企画に、上司から駄目出しがきたり、思わぬところから自分の考えに対して批判があったりと、目に見えない壁が立ちはだかることが多々あるのではかと思います。

 

人それぞれの多様性を受け入れることを求められる社会、様々な考えや否定的な意見に柔軟にならないと、前向きな気持ちを維持していくことが難しいかもしれません。そのためには、勝ち負けにこだわらない、負けたときは素直に認める。失敗したときはありのままを受け入れ、なぜ失敗したか振返り次に活かすことが大切とも言われます。

 

人と競わず自分の持っている良いところを最大限引き出し、時には全力で汗をかきながらでももがき続けていると、背中を押してくれる人、良い方向導いてくれる人が現れるかもしれません。仕事をする上でのスキルアップも大切かと思いますが、時には精神的に強くなり、乗り越える勇気を持つための心のトレーニングにトライしてみてはいかがでしょうか。

今週の一冊

f:id:megusi:20160113101208j:plain

「脳内麻薬」 中野 信子著(幻冬舎新書

 

 何かを成し遂げ、社会的に評価されて喜びを感じるとき、友人や家族や恋人から感謝やお祝いの言葉を聞いて幸福感に包まれるとき、私たちの脳の中では、快楽をもたらす物質「ドーパミン」が大量に分泌されています。

 この物質は食事やセックス、そのほかの生物的な快楽を脳が感じるときに分泌される物質とまったく同じなのです。

 

 つまり快楽とは、ヒトが目的を達成するための妨げになるものではなく、給料や昇進という報酬がなかった時代から、ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」なのです。

 このご褒美は時には生理的欲求を打ち負かすほどのものですから、非常に強力です。一つ間違うと、頑張らずにご褒美だけ求めるようになります。

                         〜前書きより〜

 

アルコール、タバコ、薬物、ギャンブル、ネット、ゲームなど現代社会では様々な依存症で苦しんでいる方が多いともいわれます。また、本人だけでなく家族や周囲の方々まで、その苦しみに巻き込んでしまうかもしれません。人が依存症に陥るメカニズムを、脳科学の視点からわかりやすく解説している本かと思います。人生を自分らしく楽に生きるヒントが得られるかもしれないお勧めの一冊です。

 

 

年の始め

f:id:megusi:20160106142114j:plain

新年明けましておめでとうございます。

2016年、平成28年が始まりました。みなさんはどのようにお正月を過ごされたでしょうか。自宅でのんびり、実家に帰省、旅行に遊びでしっかりリフレッシュ。それぞれに楽しまれたことかと思います。

 

昨年は、国内外いろんなことがありました。国内では、安保法の成立や、火山の噴火、台風・強風などの自然災害。海外では、何と言ってもテロの恐怖ではなかったかと思います。年末に、日本の科学者の方がノーベル賞を受賞されたことが、明るい話題で年の瀬を迎えられてホント良かったと感じました。

 

アドラー心理学の考え方に、人を勇気づけるためには、「同情」、「叱責」の勇気くじきをやめて、「正の注目」と「感謝の言葉」で関わっていくことが大切との考え方があります。正の注目は、その人の良いところを見出していくこと、感謝の言葉は、寄り添う気持ちで素直に「ありがとう」の言葉。

 

これは、自分自身に対しても言えるかもしれません。自分の良いところに焦点を当ててみる、時には頑張った自分をいたわることも必要ではないかと思います。自分自身にとって、今年もより良き年にするために、みなさんはどのような目標や行動計画を予定表に書き込まれましたか。

冬を越す

f:id:megusi:20151224094140j:plain

冬を越す白鳥やカモたちの鳴き声で賑やかな大山・下池、山の木々も葉が落ちて冬を迎える態勢に。本来なら、山は雪化粧の状態かと思いますが、テレビのニュースでもロシア・モスクワも雪の無い新年になりそうだとか。これもエルニーニョ・温暖化の影響なのでしょうか。

 

冬本番、鳥たちは食べ物を求めて何千キロも旅をして飛来し、木々はしっかりと地中に根を張っていく季節なのかと思います。しっかりと蓄えて土台を作り春の到来を待つ、自然の摂理の素晴らしさを感じます。

 

調子がいい時、悪い時、何をやっても上手くいく時、上手くいかない時、誰しも人生の波の上がり下がりはあるかと思います。その波が落ちている時に上向きに変えたいと思ったら、そのエネルギーを蓄えるための時間も、人生には必要なのではないかと思います。

 

人生の好不調は人それぞれ、ちょっと上手くいかないな、人生変えたいなと感じている時、焦らずに一休みして、しっかりと充電期間に当ててみては如何でしょうか。来週からは、お休みの方も多いかと思います。しっかりと英気を養って良き年をお迎えください。