消費しないメンタリティ
長期投資において収益を最大化させるために
長期投資において収益を最大化させるために私たちができることは、より多くの投資元金を証券会社の口座につっこみ続けることです。
それもできるだけ若いうちに。
若いうちから株を持っていれば、その後受け取る配当金もそれだけ多くなります。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 三菱サラリーマン@全力以赴 (@FREETONSHA) 2017年5月24日
三菱サラリーマン氏が言う8割投資法ですね。でも新しいiPhoneも欲しいし、海外旅行にも行きたいし、なんだかんだで投資にまわせるお金が無くなってしまいます。
消費しないメンタリティに自分を少しずつ変えていきましょう。以下に消費しないメンタリティの2例を紹介しますね。
本当の美しさとは
第二次世界大戦中、アウシュビッツ収容所に収監されたユダヤ人精神科医がその時の精神状態を綴った「夜と霧」には以下のような一節があります。
被収容者の内面が深まると、たまに芸術や自然に接することが強烈な経験となった。この経験は世界や心底恐怖すべき状況を忘れさせてあまりあるほど圧倒的だった。
(中略)
ある夕べ、私たちが労働で死ぬほど疲れてスープの椀を手に居住棟の土の床にへたり込んでいた時に、突然仲間が飛び込んできて疲れていようが寒かろうが、とにかく点呼場に出て来いと急き立てた。太陽が沈んでいく様を見逃させまいというただそれだけのために。
私は4Kテレビよりも、iPhoneのRetinaディスプレイよりも、新宿ビル群から見る朝焼けが美しいことを知っています。
また、美しいと感じる感受性を持っています。
最新iPhoneを手に入れるには数万円が必要ですが、朝焼けを見るのは職場に朝早く出てくれば良いだけのことで無料です。
(現にこの記事も夜明け前に出社し、事務所内ブラインドから朝日が入ってくる中で書いてます)
買ったつもりになる
本ブログの由来となっている「私の財産告白」の著者である本多静六先生は、「私の生活流儀」の中でこうおっしゃっています。
(奥さんとの散歩中、花屋に立ち寄ったが)
オイオイ、買うは買っても、気分で買うのだぞ、それを持ち帰って枯らしてしまうより、この店(花屋)に預けておけば水も忘れずやってくれるし、枯葉もいちいちのぞいてくれる。見たければいつでもここまで散歩に来ればいいじゃないか。
美しいものを自分のものにして所有せずとも、見るだけでいい。しかも所有しなければ、手入れをする手間もかからないのです。
ミリオネアマインドへチェンジするためには、自分の中で何を美とするか、考えなければなりません。
米株安、好材料見当たらず=「どこまで下げるか不明」←当たり前である
【米株安、好材料見当たらず=『どこまで下げるか不明』】という時事ドットコムニュースがネットにあったんですけど、今後米国株はどうなっちゃうんでしょうか。
「どこまで下げるか不明」ってあまりにも頓珍漢ですね。記者はアナリストに「どこまで下がるんでしょうか?」とでも聞いたんですかね。そんなの俺にわかるわけないだろ!って話ですね。
値動きは自分にはコントロールできない範囲にある
こういった見出しが出るのは、多くの株式市場参加者が「頭の切れる人はきっと何かを知っているに違いない」と思い込んでいるからです。
しかし残念ながら、どんなアナリストも値動きを予測することはできません。
メディアの中にはしたり顔で「今回の下落は、トランプ大統領への政治不信がどうたらこうたら、FRBがうんたらかんたら」と解説している自称アナリストもいますが、ずっと前からメディアはトランプ大統領に好意的ではないし、FRBによる利上げも予想されていたことです。
下落はいつ始まるか、どれくらい下げるのか、原因は何なのか
それらは我々の知るところではありません。
ニーバーの祈り
私は無宗教ですが、この祈りの言葉は好きで、ことある度に思い出します。
神よ、
変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。
この言葉は対人関係に悩む人にたびたび送られる言葉ですが、投資の世界にも通用する言葉です。
値動きに関しては自分が知ることもできないし、下落が始まったからといって特別な行動をすることはできないのです。
つまり、自分のコントロール範囲外のことに対して苦悩し恐れる必要はありません。
cisという幻想
でも、この前立ち読みしたcisさんの本には相場を読むって書いてあったんですけど。
cisはバフェット太郎氏の言うところの一部の天才です。そしてあなたは投資に関して凡人です。
本屋にはcis氏の本が平置きされています。そして帯には「230億円稼いだ勝つ思考」というパワーワード(扇情的ワード)。
こういった売り方が「株は銘柄選択、そして何より売買のタイミングが重要なのだ」というイメージを強くさせる要因です。
確かにああいった戦い方もありますが、我々一般ピーポーが真似できる戦い方ではないことを強く認識する必要があります。
結論
では我々一般ピーポーが採用すべき戦い方はなんなのか。
それは長期的に銘柄を保有し続けることです。
高配当株でも、成長株でも、ETFでも構いません。
よほど変なのを掴まなければ20〜30年後には値上がりしているはずです。
長期的に保有する中で、市場が冷え込む場面も多々あるでしょう。
そこで不必要に心配することはありません。
【18年12月】給与明細はこちら
給与入金
今月もいただきました。
12月は年末調整が入ったのでいつもより多く振り込まれました。
年初に立てた目標である
20万円/月 + 60万円/ボーナス = 300万円の投資元金捻出は達成できそうです。
わたしはタバコ銘柄を信じる
来年は弱気相場になりそうです。
「日本のバフェット」こと竹田和平氏は以下の投資格言を残しました。
「上がってよし、下がってよしの株価かな。 昔の庄屋が自分の田んぼの値段をいちいち気にするかい。 庄屋が気にするのは、どれだけ人手が必要で、どれだけの年貢が取れるかということだけだよ。 株だって同じ。配当をもらって快適な気分になればよい。」
これは配当金投資に、ピタリと当てはまる格言です。
年貢=配当金。
株価は、相場環境などに大きく影響を受けるものです。
配当金投資家が注視しなければいけないのは、その企業が持つビジネスモデルが収益を上げられるかどうかの一点のみだと思います。
・株価が上がれば、含み益も増えて嬉しい。
・株価が下がっても、割安で持ち株数を増やすチャンスなので嬉しい。
大きく構えて2019年、ベア相場、すなわち熊を迎え撃ちましょう。
わたしの武器は毎月の安定した入金力です。
電子タバコメーカーJUULの可能性は未知数
12月20日木曜日、Altria(NYSE:MO)は次のような発表をしました。
「Altriaは、その完全所有子会社であるAltria Enterprises LLCを通じて、総額128億ドルのJUULの株式を購入した。」と。
その結果、同社はJUULの発行済株式の35%を所有することになります。
JUULと言えば、主に米国の若者の間で人気の電子タバコメーカーであり、加熱式タバコでシェアを伸ばそうとするAltriaにとってJUULは目の上のタンコブのようなものでした。
ところが、今回の株式取得によって、Altriaは電子タバコの事実上のリーダーの一部所有者となり、70%以上の市場シェアを獲得することになります。
それにも関わらず、このAltriaの株式取得の発表に対する株式市場の反応は、Altriaの予想に反してネガティブなものになりました。
なぜ市場はAltriaがJUULに投資したという事実を好まないのか
問題は、電子タバコ市場が現在悪名高いものであり、しかもJUULがその圧倒的な市場シェアを永遠に維持できるという保証がないことだと思います。
電子タバコの歴史は、とても浅いです。
2003年に中国の薬剤師Hon Likがタバコ喫煙をシミュレートするためにニコチン処理液を蒸発させることができる最初の電子タバコ装置を発明した時からスタートしたので、電子タバコ業界全体はたった15年目に過ぎません。
JUULが今日人気があるからといって、それが新しいものに置き換えられない保証はどこにもありません。
特に、JUUL自体がFDAから規制の対象にもなっています。電子タバコ自体が安定した市場とは言えないです。
シーゲル教授の言うところの「頼むから発明をやめてくれ!」
Altriaは本質的にハイテク投資である電子タバコを作るために自身の時価総額のほぼ14%をギャンブルとも言える投資をしました。
結局のところ、AltriaはJUULに投資するための128億ドルの資金を抱えていません。
S&P Global Market Intelligenceのデータによると、銀行の現金は24億ドルに満たないので、この買収のためにAltriaは銀行から借り入れる必要があります。
JUULを購入すると、短期間でAltriaの成長率が上がる可能性がありますが、確実にAltriaの債務問題を悪化することとなります。
そして、今日までAltriaはJUULの収益性やフリーキャッシュフローについて多くの情報をまだ明らかにしていないため、この買収がAltriaの現金生産の衰退の問題を解決するかどうかはまだわかりません。
来年度以降のキャッシュフローに注視したいと思います。
【18年10月】給与明細はこちら
10月の給与が振り込まれました。
私は年初に年間300万円を投資資金として、給与から捻出すると決心しました。
20万円/月 + ボーナス60万円です。
決心してから10ヶ月経過。
計画は順調に着実に進んでいます。
あとはボーナスが例年並みに出れば、目標は完遂されます。
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私の愛読書「私の財産告白」の著者である本多静六先生は、こう言いました。
「手取り給与の四分の一を貯蓄せよ」
と。
一方で、今年の私の手取り年収は350万円程が見込まれており、貯蓄を300万円とすると
300/350 = 0.85
・・・
先生の教えを凌駕する勢いで、貯蓄を積み重ねていることがわかります。
なぜこんなペースで貯蓄できているかは今後ご紹介したいと思います。
複利がわからない日本人
こんにちは。
突然ですが問題です。
【問題】
普通預金口座に100万円を預け入れました。
金利は年率2%だとします。
また、この口座には誰もこれ以上お金を預け入れないとします。
5年後には口座の残高はいくらになっているでしょうか。
つぎの中から正しいものを選んで下さい。
(ただし、表記されている税以外はすべて無視する)
1. 110万円より多い
2. ちょうど110万円
3. 110万円より少ない
4. わからない
(リンク:https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2011/pdf/11kinyuryoku.pdf)
金利2%の意味
正解は「1.」です。
1年間の金利についての正答率は、77.6%、
5年間の複利についての正答率(最初の問題)は、30.5%だったようです。
(金融広報中央委員会調べ)
↑金融広報中央委員会ってなんやねん、という方、すみません、私もよくわかりません(笑)
実際に、私の身近な人に聞いてみました。
「ちょうど110万円」という答えをする人が意外に(やはり?)多かったです。
1年間の金利が100万円×0.02=2万円だから、金利合計は2万円×5年=10万円になるので、元金の100万円と合わせて110万円と考える人が多数。
金利が単利であれば、この考えで正しいです。
しかしながら、預金金利は1年複利なので利子にも利子がつきます。
つまり複利です。
したがって、5年後の預金残高は、100×(1+0.02)^5=110.4080803になります。
約110万4千80円ですね。
72の法則
複利を理解しなくても、それほど重要でないと考える人も多いかもしれません。
しかし、金融商品を選んだり、ローンを借りたりする際に、複利を正しく理解しないと長期でみると大きな損失を被ることが多いと思います。
複利で預金や借金がどのように大きくなっていくのかを直観的に理解する方法に「72の法則」があるので紹介します。
「72の法則」とは、複利でお金を借りた(預けた)場合に、お金が2倍になるのにかかる年数を概算で求める手法です。
具体的には、
「72÷金利=2倍になる年数」
という式で表されます。
つまり、金利が2%であれば、借りた金額の元利合計が倍になるのは、36年後ということになります。
6%であれば12年後です。
ちなみに、米国株式市場のリターンは年7%ぐらいです。
ある程度の数字の目安は頭に入れておきたいですね。