7gataの日記

たまに家庭教師やってます

おちゃらけ勉強術 計画作成編その二

計画を立てたら、あとは

「実行」→「反省」→「修正」

というサイクルをひたすら繰り返すのみです。

ただ、このサイクルを進めるためには、計画を具体的に「見える」形にしておくことが必要です。自分がこれから何をやるのか、何をやり残したのかが漠然としていては、反省も修正もしようがありません。

 

まず重要なのは「紙に書くこと」です!!!

最近はGoogle calenderなどPCで管理できるものもありますが、表現方法等、何かと制限が多いので、現時点においては、紙の手帳等がいいと考えます。

 

スタートからゴールまでの勉強計画をcalenderに書き込んで、机の前に貼るなり、手帳に書き込むなりして、常に自分の「現在地」を確認できるようなロードマップを作成します。

これがあれば、計画を見直すときに、過去の何を反省して、未来をどう修正すべきなのかということが、一目でわかります。

また、自分が実行したことを目に見える形で残しておくことも大切です。

自分の形跡がみえるというのは、計画の修正をしやすくするということだけでなく、モチベーションを維持させるうえでも、とても効果的だと考えます。

大金を払って、計画作成から、日々の進捗状況の確認まで全てを予備校に丸投げしたがる生徒が増えてきていますが、自分が一人前の大人として自立するのを遅らせているように思えてなりません。

 

一生ひとに使われる側の人間でいたいのでしょうか?

すべて、みなさんの日々の努力次第だと考えます。

 

 

 

おちゃらけ勉強術 計画作成編その一

ひとつのことを続けていくには計画が不可欠です。

 

しかし、「今年は受験があるし、毎日死ぬほど勉強するぞ!」とか「有名な参考書を片っ端からやりつくすぞ!!」など、根性にたよると大抵二ヶ月も続きません。それに、これらは、計画でもなんでもありません。

 

計画を立てるときには、長期・中期・短期の三つのスパンで考えてみると言うのはどうでしょうか。

受験勉強の計画だと、短期は一週間、中期は二ヶ月ぐらいでしょうか。とにかく、何をやるにしても、短期の計画は絶対に必要と考えます。

しかし、計画をたてずに勉強をはじめる人がけっこういます。「計画をたててもどうせ実行出来ないから」とか「計画に追われるのはプレッシャーになってつらいから」とか「そもそも計画の立て方がわからない」など、言い訳は様々です。

 

計画をたてるというと、計画の中身ばかり考える人がおおいように思いますが、計画は『立てること』それ自体に最も大きな意味があると考えます。

 

ある意味で受験勉強とは、現状の学力から、合格最低点より少し高いところまでつないでいく作業です。大抵の国立大学の合格最低点は乱高下することはありませんから、過去問演習を春先までに一度やっておけば、ゴールの設定はそれほど難しいものではありません。

どんなにラフでも、計画作成時には、最終的になにをやらなければならないかを一応考えます。つまり、「全体像の把握」です。

全体像を把握した上で、「やるべきこと」をスケジュールに落とし込んでいく。この作業を「自分で!!」でやっていくことが、努力を続けて目標を達成するためにとても大きな意味を持つと考えます。

昨今は面倒見の良さを売りにする塾が多くあり、受験に関するすべてを塾関係者に丸投げする生徒が多くなってきているようですが、「あんぽんたん」への階段を着実にかけあがっているようにしか思えません。

新しいこと、まだ自分が理解していないことに取り組む場合、何をどの程度のペースでやれるかなど自分で正確にわからないのは当然です。「やってみなければわからない」部分は必ずあります。

やってみて、計画通りにいかなえれば、修正すればいいだけです。計画はつねにかわって当然です。そうすることで自身の受験勉強を「対象化」できるのです。

 

とにかく、計画は「自分で」立てましょう!

継続すること

以下は、第30代アメリカ大統領カルヴィン・クーリッジの言葉です。

 

「この世に、継続に勝るものはない。才能は、継続に勝ることはできない。

才能がありながら、継続を怠ったために、成功を収められない人々は山ほどいる。
天才も継続に勝ることはできない。恵まれない天才などはほとんど語り種となっている。」

「教育においても継続に勝ることはできない。この世は、継続のない教育を受けた、落後者だらけだ。継続と決意こそが、教育においても、絶対的な力なのである。」

「何か大計画をしようとするとき、横から口をはさむ者がいても、あまり気にしないことにした。とても無理だ、というのが彼らの決まり文句である。私はそういう時こそ、努力すべき最善の時だと思っている。」

「努力しなければ、肉体も精神も成長しない。努力とは働くことだ。」

「何かを成し遂げるのに、粘り強さほど大切なものはない。才能があっても、それを生かせない人が何と多いことか。一生を、報われないまま終わる天才というのもよく聞く話だ。固い決意と粘り強さがひとつになったとき初めて、不可能が可能になるのである。」

 

 

こと、勉強は人に強制されてやるものではないと考えていますが、一度自分でやると決めた以上、徹底的な努力をしてください。出来ない生徒の大半は、ただの努力不足です。

成績が思うように伸びない人へ

まず最初に疑われる原因は「勉強不足」です。本人が自覚しているならば話は早いのですが、問題は「非効率な学習で時間を浪費している」場合です。

 

 

授業中にも繰り返し強調しますが、受験勉強には以下の三点が重要です。

 

 

1 問題を解くのに必要な体系的な理解と知識。そしてそれらの正確な暗記

2 1を動員して実際に入試問題を解く能力

3 2の洗練(正確かつ迅速に解く能力)

 

まず、(1)について

様々な塾に出入りする学生によく見られるのが(1)に対する異様な執着で、(3)の訓練を無意識に面倒くさがって枝葉末節の知識の暗記に固執し、時に大学レベルの参考書に手を出す人までいます。(自分もその一人でした。反省も含めてこの文章を書いています。)

このような生徒は「受験」勉強の本質を見失っているとしか思えません。受験勉強は大学以降で学ぶことの初歩的ステップにすぎず(その為いくつかの点で非論理的、妥協的です)、偏狭かついびつな知識を競ったところで何にもなりません。基本的に、知識は必要最低限にとどめるのが利口と考えます。

 

一方で問題を解くための知識がほとんどないのにもかかわらず、僕には理解できない「効率」を重視し、問題集を進めることだけを最優先にする生徒がいます。次々と解答を丸暗記していこうとしても、その場しのぎで、体系的な理解が伴っていないために、一ヶ月もしない内に忘れていき、結果的に膨大な時間をむだにする生徒が少なくありません。

 

 

 

次に(2)について

(2)の段階でなかなか先へ進めない人がいます。つまり、解説を読めば理解できるのに(または理解したと思っている)、実際に模試や試験の場になるとペンがすっかり止まってしまうタイプ。こういう人は一定の勉強をこなしているという自負があるため、勉強不足だと言われると戸惑いを感じることもあると思います。ところがこういう生徒の学習法を実際に吟味すると、実に要領の悪いことが多いです。

 

例えば、模試や小テストで解けなかった問題をきちんと(?)復習していると思いますが(復習しない人はめでたくもう一年浪人すると思います)、運命の分かれ道はこの「復習」にあると思います。

一定の知識があれば、模範解答や解説を目で追うことはそれほど難しくありません。そして、可能です。そして、その程度しか「復習」しない人は『復習した気になっている』のです。

 

出来上がった解答を理解できることと、実際に自分で解答を書き上げることの間にはとても大きなギャップがあります。これに気づいてない人は永遠にできるようにならないと考えます。

 

(以下は主に理系科目について)

 

自分の手を動かせ!

 

ある数学科の教授に高校生のころ「手」で考えろと何度もいわれました。

 

特に受験化学の問題などが5分悩んで解けなかったら、さっさと解答を参照しましょう。特に医学部志望の受験生は時間が圧倒的にたりないので、化学の演習ごときに時間を費やしすぎてはいけません。しかし、解答を目で追って「あぁ、なるほど、なるほど」と理解しただけでは何の勉強にもなっていません。

 

本当に大切なのは次のステップで、解答を理解したと思った後、再び該当問題を「自力」で解けるかどうかを確認て下さい。翌日、翌月、本当に自分がその問題を「自力」で解けるか確認にていますか?大抵の人はこれが出来ていません。ここに落とし穴があります。

 

例えば、一年間で色んな模試を受けてきたと思いますが、その問題をその場で解いてみて、「制限時間よりも短い時間で満点」がとれますか?百歩譲って、「制限時間で満点」がとれますか??以上のことが出来ないひとはもれなく「復習」してない人です。

 

たくさん演習しろ、と授業中ではいいますが、これは「色んな問題集を片っ端からやれ」という意味ではありません。ここにも落とし穴があります。受験化学においては、総合問題集は一冊か二冊で十分です。もし、手元にあるのが「化学 重要問題集」ならまず間違いありません。これ一冊を仕上げれば、東大化学でも合格に必要な点数はとれます。

 

この「仕上げる」にも落とし穴があります。解けなかったら解答をみて、解答を理解できなかったら、数日後に家庭教師に質問して、理解できれば次の問題へ、、、、

 

ほんと「残念」な勉強です。繰り返しになりますが、受験問題は「自分の手で解けなければ、全く意味がない」のです。一つの問題を(理解しただけで)自力で解けるようにならないまま次の問題にすすんで、また同じプロセスを繰り返す。再び最初の解けなかった問題を「復習」するのは何日後になるのでしょうか??すっかり忘れたころに復習しても、それは「復習」にはなりません。つまり、「初習」を繰り返しているに過ぎません。

 

だからこそ、復習は忘れす前にやりましょう!!!

 

そして「自力」で解けるようになるまで、何度も演習しましょう。

良問は繰り返し解く価値があります。

特に受験化学はとても体育会的な科目です。思考力と同時に、瞬発的な反射力と、試験時間いっぱい考え続ける持久力が必要です。最終的には反射的にガリガリ解く必要があります。

 

さらに、医学部受験生は問題が解けるかどうかというのは最終的に(3の段階では)問題になりません。まじめに勉強していれば、受験化学など誰でも解けるようになります。

 

しかし、誰でも合格点が取れるとは限りません。それは「時間」いう制約があるからです。

 

よって、同じ問題を10分で解く人と5分で解く人の実力は同じではありません。計算ミスの発生頻度にも影響がでてきます。ある問題を10分で解いた人がその問題をもう一度解く価値があるか、ないか??どうでしょう?

 

自分の「頭」でしっかり考えましょう。

 

解答時間こそ、実力の本質である!と考えます。

英語講座の前期予定

第一段階 最低限の基礎学習

指定文法書1

文法をはじめとする基礎的な英語力の習得。文法はもちろんのこと、本文中の英単語、英熟語、その他どの表現一つとってみても基礎中の基礎。余すことなく全て完璧に学習して下さい。特に文法は英文を理解し構成するための道標です。これなしに学習を進めることは時間の無駄と考えます。

 

学習方法 解説の読み流し禁止。一言一句噛み締めながら、辞書も用いて妥協なく理解し、暗記する。練習問題は自力で解いた後、答え合わせをし、不正解箇所については解説を読み見直して徹底的に復習。

 

指定単語集1(英検2級レベル)

基礎的な語彙力の習得。単なる暗記は無味乾燥ですが、試験で知らない単語だらけでは手をつけられないのが現実です。ひたすら暗記するのは苦痛ですが、受験生が乗り越えるべき試練と割り切って下さい。

 

学習方法  英単語を見た瞬間に、反射的に意味が言えるようになるまで反復する。一秒以上かかるようでは、覚えていないのと一緒です。よって、目標時間を定め、全ての単語がその時間内に暗唱できることをもって習得とする。(なので、単語学習にストップウォッチは必須と考えます。)

 

指定構文問題集1

 

読解力の習得。および、文法や構文の習得(復習)

学習方法  英文解釈はまず自分で行う。限界まで解説や解答(和訳)は見ないこと。具体的なやり方は授業中に指導するが、常に「自分の頭」で考えることを肝に銘じて下さい。

 

構文問題集2(チャート式、英文解釈法)

 

受験に必要な構文を網羅し、徹底的に身につける。学習方法は上に同じ。

 

指定単語集2(英検準1級レベル)

学習方法は単語集1に同じ

英作文基本例文集1

英作文やスピーキングの基礎となる例文の暗記暗唱。英作文は英借文と言われるくらい例文からの引用が大切です。とくに上級試験では硬質な文体での英作文が要求されます。これは意識して学習しない限り、単に英語で日記をつける等や簡単な受験英作文等で自ずと習得できるものではありません。

 

学習法  まず、口頭による暗記暗唱を行う。和文をみながら瞬間的に暗唱できるように。一切詰まることなく、間違えることなく、流暢に口からでるように完璧に仕上げる。

最後に、スペルチェックをかねて、紙に英文を書いていく。

 

ここまでで、おそらく大手予備校の一年間でやる量の10倍を超えることになると思いますが。量をこなすことだけに捉われず、一つ一つ着実に身につけるよう学習して下さい。

 

第二段階  受験レベルの基本的学習

 

オリジナル長文問題集(約50題)

悲しいですが、長文問題を解くことは、文章を味わうこととはほぼ関係がありません。ほとんどの大学の問題では、限られた時間の中で問題を解くために必要な情報を見つける作業を繰り返すだけです。日々、時間を意識して取り組んで下さい。そして、復習の段階では文章全体で何がいいたかったのか自分なりに要約できるようになるまで、徹底的に復讐して下さい。

 

オリジナル問題集2(約150題)

 

やや抽象的な内容の文章を通して読解力の向上をはかる。あとは同上。

 

ここまでで、国内の大学の英語長文問題はほとんど解けるようになります。勉強をしなければならない論理的な理由などなく、好きな人がやればよいと考えており、宿題等こちらから強制することは一切ありません。

一方、やる気のある人には徹底的に付き合おうと思います。所詮、教師は君たち生徒の踏み台に過ぎません。努力するのも、苦しい思いをするのも君たちです。ただ、君たちにとって、少しでもいい踏み台に成りたいと考えています。

 

将来、いい酒が一緒に飲めるよう、共に頑張りましょう。

 

 

勉強する意味について僕の思うこと その一

受験をしたり、様々な資格試験の勉強をしたり、自分自身の能力を磨いたりするのは、すべて自由を獲得するためだと思います。

 

世の中は不自由なこと、理不尽なことだらけで、心が折れそうになることは日常茶飯事ですが、頑張って自分自身に力をつけておくと自分の生きる自由度が増します。

 

このことは、僕に限らず、一応自由の国日本においては多くの人にあてはまるのではないでしょうか。

 

自由であるということは、様々な困難な局面において選択肢が多いということです。これは、生きて行く上で非常に有利だと思います。

 

そして、勉強をすると確実に自分の視野が広がります。昔真剣に悩んでいたことが、今になって思い返してみると何でもなかったということは珍しいことではありません。

 

僕たちの外界の世界はものすごい速さで変化していきますが、それは世界中の人々が日々何かに取り組み努力しているからです。同じく、自分たちの内側の世界も日々『私』の努力、勉強によって世界が構築されていきます。

 

狭い世界でただ思い悩んでいても何もはじまりません。自分の世界を広げれば、自分の悩みは実は違ったものなのかもしれません。

 

日々努力して、新しい座標、新しい原点でものごとを捉え直すことで今まで見えてこなかったものがみえてくる。これが勉強の最大の利点であり、目的であると思います。

 

だから、日々勉強しましょう。日々努力しましょう。

 

以上のことは、僕に初めて勉強を教えてくださった恩師がおっしゃっていたことです。

今年も何人かの受験生を教えるにあたり、かいておきます。

 

日々、共に頑張っていきましょう。