mame’s diary

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クッキー・クッキー・クッキー!

クリスマスのお菓子

クリスマスのお菓子といえば

生クリームにいちごののったケーキ?

ブッシュ・ド・ノエル

シュトーレン

 

我家では毎年11月23日にシュトーレンを焼くことにしている。

1週間ほどねかせて12月から少しずつ食べるのだ。

 

スイスでもみなさんシュトーレンを食べるのだろうと思っていた。本場はドイツ、ドレスデンのものだけど、スイスでもきっとおいしいシュトーレンを食べられるだろう。ふふふ・・・。

と思っていたのだが。

わたしの目論見はあっさり外れた。

 

スイスではおかあさんがクッキーをたくさん、たくさん焼いてみんなで食べるらしい。

サリマさんはお義母さんといっしょに3日間かけて10種類のクッキーを焼いたということで、たくさんの種類のクッキーを出してくれた。

10種類ものクッキーが焼けるなんてもしかしてステラおばさん?と思ったけれど、別に特別なことではなくてどこのお家もそうらしい。

クッキーは甘さひかえめ。どんどん食べられる、おそろしい・・・。

 

お義母さんから譲りうけたクッキーのレシピ本のコピーを数枚いただいた。

わたしもクリスマスまでにクッキーを焼こう。

 

まずはレシピの翻訳からだが・・・。

言葉のちから

スイスの言葉

スイスの公用語は4つ。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語である。

わたしの滞在していたチューリッヒはドイツ語圏。

ドイツ語といってもドイツやオーストリアで話されているものとは違う、「スイスドイツ語」である。

語学学校に行って学べるドイツ語は高地ドイツ語(ドイツ、オーストリアで普通に使われているもの)だけど、人々が生活の中で使っているのはスイスドイツ語ということで、スイスで暮らす外国人はきっと大変だろうと思う。

ドイツ人でもスイスドイツ語はさっぱりわからない、ということも多いらしい。

ドイツ人でもわからないならしょうがないよね、と一人で納得。

 

スイス人と結婚したウクライナ人のサリマさんに聞いたところやっぱりすごく苦労をしたということ。やっぱりたくさん聞いて、使って、慣れていくらしい。でも身近に教えてくれる人がいるのが勉強の上ですごく助けになると思う。

スイスドイツ語を勉強するクラスもあるらしいのだけど、ドイツ語を分かった上で、スイスドイツ語を「話す」レッスンになるということ。

 

ドイツ語も英語もままならないのでまずはそこからかな・・・。

 

いろんな人にご挨拶

スイスでは(私の知っている限りドイツでもだけれど)お店の店員さんとか、おさんぽ中にすれ違う人、電車で向かいに座った人にも「こんにちはー」と挨拶をしている。

スーパーのレジの人にも挨拶をして、会計を済ませたら「ありがとう、良い一日を」と言って帰る。

日本に帰ってきたときに、お店に入ったときとか、会計のときに挨拶をしないのがなんだかへんな感じがした。

機械的に「いらっしゃいませ、こんにちは」と言われてこちらは何も返事をしないなんて本当に「機械」とただの「客」であってどちらも「人」ではないような、そんな違和感を感じたので、会計が済んだときにはお礼を言って去るようにしている。

 

先日、図書館のカウンターで挨拶をしたらカウンターの人は少し驚いて、にこっと微笑んでくれて、わたしもちょっとうれしくなった。

たった一言。でも、言葉のもつちからについて考えてみるのは大切なことだと思った。

 

 

 

 

 

クリスマスマーケットへ行こう

クリスマスマーケットのトラウマ

クリスマスマーケットは近年日本にも定着しつつある気がする。

小さな可愛らしい屋台のようなお店が出ていて、あたたかい飲み物やちょっとした食べ物が買えたりする。

10年程前、大学の卒業旅行で友人とドイツのクリスマスマーケットをめぐるツアーに参加をしたが、そのときの思い出は「とにかく寒い」につきる。

ちょうど卒論を提出した翌日に出発をしたため、疲れがあったのか風邪をひいてしまった。

喉がガラガラで声も出せず、友人たちとのおしゃべりもままならず。

ツアーのため「今日はホテルで寝ています」なんてことはできない。

あらかじめ組まれた日程どおりに毎日長距離を移動し、夜になるとクリスマスマーケットへ連れていかれる。雨がふっていても予定どおり。迎えのバスが来るため勝手にホテルに帰ることもできずにつらい思いをした。

 

日本でも友人に誘われて六本木ヒルズや横浜の赤レンガ倉庫前のマーケットに行ったりしたが、ドイツでの思い出がトラウマになっているのか、日本のがしょぼいせいなのか、クリスマスマーケットを楽しめなかった気がする。(もちろん友人との再会はうれしいのだが。)

 

というわけで「クリスマスマーケットへ行こう」と誘われても「あぁ、はい、はい。」といつもにまして腰が重いのであった。

 

Hauptbahnhofのクリスマスマーケット

チューリッヒの中央駅にクリスマスマーケットができていた。

駅で待ち合わせの約束があったため、少し早めについて見てまわる。

スワロフスキーのクリスタルで飾られた大きなツリーはとても美しい。

透明なクリスタルだけで飾られていてシンプルだが、照明に反射してキラキラ輝いている。

近くで見ても、遠くで見ても本当にきれいで「ほわぁぁ」となる。

これを見たら10年間抱えていたトラウマもどこかへ消えてしまうようだった。

 

出ているお店も様々。ドイツではグリューワインやブルストなどその場で食べ歩きするような感じのお店が多かったような印象だったが、こちらは雑貨やアクセサリーなんかのお店がたくさんならんでいる。マフラーや帽子のお店、ウールのブランケットのお店、石鹸のお店、キャンドルホルダーのお店などなど。見ているだけで楽しかった。(というか高くてちょっと買うのにはためらいがあり見ているだけだったけれど楽しかった!)ウールのお店でブランケットとひつじのぬいぐるみ買いたかったな。

 

夫はアルプスの山の方からきている人からチーズを買っていた。お店のお兄さんがチーズやサラミをどんどんどんどん試食させてくれて、おなかがいっぱいになった。もちろん観光客だからサービスしてくれたのだろうけど。

エンドレスかと思われるような「これ食べてみて」にはハラハラしてしまった。上手に断れるといいんだけれど。

もっと上手く話せるようになりたいなぁと思ったのだった。

 

 

 

 

 

リマト川沿いを歩こう

おべんとうづくり

パン屋さんに行ったあと、スーパーで食料を買い、一旦お家へもどる。

おさんぽ中にたべるお弁当をつくる。

お弁当といってもbentoではなくてかんたんなサンドウィッチ。

パンを切ってバターを塗って、サラミと葉っぱとチーズをはさんでできあがり。

おやつには先ほど買った甘いパン。たぶんベルリーナかな?

水筒を日本から持ってきたのであたたかいウーロン茶を持ってさんぽにでかける。

 

リマト川沿いをさんぽ

お家から見えるリマト川に沿ってHauptbahnhof方面に歩く。

12月の平日のお昼ごろ。曇り空で気温は3℃くらい。

ジョギングをしている人たちを5組くらい見かけた。確かに車は通らないし、景色もきれいだし走るには良さそう。

「ここの川で夏泳いだんだけど、結構流れが早いんだよね。」と夫。

「しかも藻みたいのが足にからまってさ。」

危険である。

 

ちょうどそんな話をしていたところ、川岸に水着の男性を発見。しかもピンクのパンツ。

うそ・・・と思っていたら、彼はぴょんっと川に入ってしまった。

泳いでいる。気温3℃なのに。

危険である。

 

少し歩いたところで小さな公園があったのでベンチに座っておべんとうを食べる。

手袋を外したらすぐに手がかじかんでしまった。

あたたかいお茶がうれしい。

さんぽ中のわんこたちを眺める平和な時間。

 

その後Hauptbahnhofのまわりをくるりと歩いて帰る。

川にはもう泳いでいた男性はいなかったけれど、今度はカヌーに乗っている人がいた。

「なんでカヌー・・・」と思わずつぶやいたら通りすがりの男性に日本語で話しかけられた。

彼は70歳のイタリア人で、昔は駅で働いていた。日本人観光客のために日本語を覚えたがもうほとんど忘れちゃったよ、と笑っていた。

サービス精神満点である。

 

いろんな人がここにはいるなぁと思った。

こんな寒い中泳いだり、カヌーしたり、とつぜん知らない人に話しかけたっていいんだ。

人と違ってへんてこりんでもいいんだ。

批判されたり否定されたりしないで受け入れてもらえるような気がして、

外は寒いけれど心が少しほっこりあたたかくなった。

 

 

スイスのパン屋さん

 

パン屋さんへ行こう

カレンさんのお家から歩いて3分ほどのところに小さなパン屋さんがあるので早速行ってみることに。

扉をあけると甘い香りとあたたかい空気にほんわり。

 

日本のパン屋さんは自分で好きなパンをとってレジに持って行くのが一般的だが、スイスではカウンターにいる店員さんに注文をする。

カウンターにはケーキやおやつのような甘いパンが並び、カウンター、店員さんの奥にお食事用のパン(バゲットなど)が並べられている。

お総菜パンのようなものはあまり見かけないような気がする。

 

まずお食事用のパンを注文する。店員さんの奥にあるパン、棚に小さくパンの名前が書いてあるのだが・・・文字が小さくてよく見えない。(そして値段は書いていない。)

まずはあいさつ、「Gruezi!」

「ええと、あのst.gallen・・・」

お目当てのパンを指さしながら文字が読めるところだけ読んでみると

店員さんが「これ?これ?」と指さして聞いてくれるので、

「はい、それです!」と言う。

 

次にカウンターの中の甘いパンを選ぶ。

・・・こちらはすべてパンの名前が書いていない。そして値段もやっぱり分からない。

「このまるくて白いやつを・・・」と指さしながら注文。

店員さんが「これ?」と聞いてくれるので、

「はい、お願いします!」というのを繰り返す。

 

というわけで無事に購入。

 

スイスのパン屋さん、ケーキ屋さん(ドイツも)なんで商品の名前や値段が書いてないのだろうといつも思う。名前が書いてあってもものすごく小さくて見づらいとか、さらには筆記体でごにゃごにゃっと走り書きされていたりするのでやっぱり判読不能だったりする。

みなさんどうやって注文しているのだろう。

あと値段が書いていないので、お会計のときに早口だったり訛りで金額が聞き取れないとき、戸惑ってしまう。

店員さんが優しい人なら良いのだけれど、イライラして嫌な感じの人もいるのでわたしにはパン屋さんはちょっとハードルが高め。

かわいいくまのケーキ屋さんには二度と行かない。

今回のひとはいい人(ふつうの人)でよかったー。

 

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空港からお家まで。

お部屋に到着

空港からS-bahnで2駅のところにカレンさんのお家がある。駅からは徒歩5分もかからないくらいでとても便利。

18時前だけど外はすっかり暗くなっていた。

インターホンを押してドアを開けてもらう。建物のドア、さらにもうひとつドアがあり、階段を上がって部屋のドアがある。カレンさんはトイプードルのロロくんといっしょに階段までお迎えにきてくれた。

 

背が高くて細くてきれいなカレンさん。

わたしはというと小さくて着膨れてちんちくりんで、まるでエルフとホビットである。

 

カレンさんはお部屋の案内をしてくれた後、ラクレットオーブンの使い方を教えてくれた。ラクレットまたはフォンデュを家族で囲むのがスイスのクリスマスの過ごし方ということらしい。

わたしたちのためにラクレットチーズとじゃがいもとピクルスを用意してくれていた!

心遣いがとってもうれしい。

 

カレンさんは翌日からフィリピンに行くということで、今回はここでお別れ。

 

お部屋はあまり大きくないが二人で過ごすには十分な広さ。あたたかくて良い香りがしてとても快適。窓からはリマト川が見える。

 

ほっとしたらなんだか疲れがでてしまって、ヨガをしてからホットアイマスクをして目をとじるとすぐに眠りにおちてしまった。

 

 

 

 

 

スイスに入国

チューリッヒに到着

約12時間のフライトを経てチューリッヒに到着。現地時間は15:30。

成田からの飛行機少し遠いゲートに着く。

飛行機をおりてから電車(ゲート間をつなぐもの)で移動。

電車の中は「チリンチリン」というカウベルの音と「モー!」という牛の鳴き声が流れていてちょっと楽しい。

同じ飛行機に乗っていたと思われる日本人はほとんどいなかった。みなさん乗り継ぎらしい。

入国審査では滞在目的と滞在日数を聞かれる。

その後預けていた荷物を回収。

到着エリアにも免税のお店があってお買い物ができるのだけれど荷物が増えるのでここはスルー。

 

チューリッヒに来たのは2度目だが前回は移動を含めて3日しか滞在しなかったので今回が実質初めてのようなかんじ。

 

カレンさんには17:30ごろの電車に乗ると伝えていたので空港で少し休憩。