トラックバック観の違いは距離感の違いではないか?
今、ほぼ日で イトイさんと佐藤可士和さんの対談をやっていて、 そこで「距離の話」が出ているんですよ。 それでふと思った事なんですが。
トラックバック観の違いは 「文化圏の違い」で分類されたりしれますけど、 もっと言えば (ネット上での)他人との距離感の違いが あるんじゃないかって。
検索トラックバックとか、大量のTBを送ってる そういう人たちって 「トラックバック」だけのやり取りで (しかも言及し合わないで) 良しとしている人たちなんでしょう。 それはつまり トラックバックを送りあうくらいの距離感が その人たちにとって、ちょうど心地よい っていう。
大量TBに違和感を感じてる人たちって そういう距離感に 違和感を感じてるって面が 大きいんじゃないかなって思ったんです。 (異論もあるかもしれないですが、 どーでしょう? とりあえず、意見を投げてみます。)
クイック書評・プチクリ!?好き=才能!
クイック書評第2弾は、 何度かこのブログで触れたこの本です。
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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始めに、 あえて著者が強調してないネガティブな事を書きます。
「プチクリ」をしていくには 他に、生きていくための職業を持たないといけません。 「プチクリ」だけをやって楽しく生きていく って事ができる訳ではなくて、 他に、 ひょっとすると本人にとっては辛いかもしれない 「生きていくための仕事」というのを やらないとイケナイ訳です。 その「仕事」に自分の時間の大部分を取られてしまって 残りの少しの時間で「プチクリ」をする事になる そういう事は、 まず抑えておかないとイケナイと思います。
身も蓋もない書き方をしてしまえば 『プチクリ』というのは
クリエイティブというのは 仕事にするよりも趣味でやっていく方が お気楽で良いよ
ってだけの話だとも言えるでしょう。
しかし 著者の岡田斗司夫さんは、 「それだけの話」を とても楽しい、輝けるものとして 描く事に成功しています。 それどころか 「才能=好きな事だ」として 誰もが「(プチ)才能」を見つけ育てる方法論を 解説もして 「表現する事」に、背中を押しているんです。
「プチクリ」というキャッチーな言葉と 付随するコンセプトを発明し 「趣味で何か作ったりする」事を 前向きな方向に一歩進めている。 また 忘れてはいけないのは 著者がこういう事を提唱できるだけの環境が 揃ってきた、という事もあるでしょう。 同人マーケットの成熟に加え ネットの普及によって 「趣味のクリエイティブ」が「発表」できる場が 整ってきたと言えます。 ブログの隆盛なんて、その最たるモノでしょう。
他にも「アツい事」を語りたくなる本ですが、 それは過去に2つほど書いていますので、 それを紹介する事で本稿を締めます。
・ブログは「メディア」である
・クリエイティブは何の為に・・・