みちのくルカサーのブログ

音楽、ギター、機材等について綴るブログ

クラスAアンプの隠れた名機

どうも、みちのくルカサーです。みなさんは、クラスAのギターアンプとして思い浮かぶアンプは、どんなアンプですか?ギターアンプとして 最も原始的 で シンプルな構造を持つ『 クラスAのギターアンプ 』。小出力なアンプで、構造故、真空管の寿命が短い等のデメリットはありますが、憧れのアンプの1つです。(ちなみに、ギターアンプのクラス(級)とは、音質のことではなく、音を増幅させるパワー管の動作の方法。クラスAのアンプは「音の立ち上がりが早い」「ノイズの少ない高音質なサウンド」等のメリットがあると言われております。)そんなクラスAのギターアンプですが、最近、VHT製のこのアンプが気になっております。

VHT / Special 6 Ultra

↑ VHTブランドのこのアンプですが、現 Fryette Amplification の製品ではなく、AXL Musical Instruments(現 Fryette Amplification が 訴訟で敗訴し、VHTブランドが使えなくなった)製品であり、正直申して 以前は全く興味がありませんでしたが、改めて仕様等を確認したところ、非常に魅力のある『 隠れた名機 』だと思います。価格も非常にお手頃ですし ・・・。

【仕様】
 ・出力:6W、4/8/16ohm
 ・真空管:12AX7×2、6V6×1、
 ・操作部:ワッツ、デプス、トーン、ボリューム、ウルトラ
 ・端子:フットスイッチ、エフェクトループ(センド/リターン)、
    ラインアウトインピーダンス切り替えスイッチ(4/8/16ohm)、
    スピーカーアウト×2

といった感じで、非常にシンプルですが、6V6管を備えたシンプルな出力段を備えながら、非常に贅沢な機能で、今でもマニアの間では語りぐさになっている異色のアンプのようです。特筆すべき点は、その歪み。とにかく単体でよく歪みます。従来のシングル・エンドにありがちな、音量任せの連動ブーストではなく、しっかりとプリ管とパワー管をそれぞれ独立して飽和させたモダンな歪みで、バリバリと無意味にピークが突出してしまう事もなく、リフでもソロでも実に制御しやすい粒立ちの揃った上質なハイゲインとの事。又、完全なハンドワイヤリングで、メンテナンスがしやすい。(写真は、Spesial 6 の内部)

個人的には、真空管の寿命以外は、魅力的で、非常に気になりますねぇ。気になるサウンドは、この動画でチェックしてみて下さい。

www.youtube.com

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いかがでしょうか? 少ないツマミではありますが、音作りは多彩ですね。使用環境に応じ、スピーカーの低域の感度をコントロールできるテクスチャー・スイッチは、魅力的ですね。、エフェクト・ループ、更に二つの外部スピーカー・アウト、独立しているライン・アウト、フット・スイッチ・ジャック等、端子系も充実しておりますね。

↓ 充実している端子分 ↓

出力は、小さい(とは言え、真空管アンプですので、数値以上の出力、音圧は感じる)アンプですが、ステージでも使えそうかな・・・? このアンプは、是非とも試して観たいですね。

 

現VHT(AXL Musical Instruments)には、安価で魅力的な製品が色々ありそうです。是非このリンクより、ホームページをチェックしてみて下さい。

www.vhtamp.com

 

注目機材 ・・・ ORIGIN EFFECTS / Revival DRIVE

どうも、みちのくルカサーです。今回は、非常に気になる アナログ歪みペダル を紹介したいと思います。過去に紹介した歪ペダルとは、格の違いを感じます・・・。価格もですが・・・。

ORIGIN EFFECTS / Revival DRIVE↑ 2012年に創業した ORIGIN EFFECTS は、スタジオのラック・エフェクトに影響を受けたコンプレッサーやドライブ・ペダルなど、その高品質な製品は多くのプロ・ギタリストに高い評価を得ております。この Revival DRIVEは、アナログ回路によって模した真空管アンプのシグナル・パスを このサイズに搭載し、英国製あるいは米国製アンプのクリーン・トーンからドライブ・ノブを回し切った状態まで変幻自在のドライブが再現できるペダルとの事です。

まずは、気になるサウンドを聴いて下さい。(最初の動画は、Fender系、その次の動画は、Marshall系のサウンドです。)

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う~ん ・・・ 実にオーガニックなサウンドですねぇ。これはいいなぁ~。日本代理店(宮地楽器さん)のホーム・ページ にて、この Revival DRIVE は、『 バルブチャンネルとシリコンチャンネル、異なる整流方法を模したヴァリエーションとして二つのチャンネルが用意されており、電圧降下によって生まれるアンプの微細なフィーリングの違いも再現しています。ヴィンテージアンプを目一杯歪ませた時に聞くことのできるダブルトーンやゴーストトーン、あるいはゴースティングとも呼ばれる微細ながらもヴィンテージアンプが持つマジックとも言うことのできるエフェクトを付与し、リードのラインに空気感を加え、強調することができます。』『 2系統のクラスAプリアンプステージでは本物のアンプのリアルなゲインステージや不自然さが一切ないクリッピング特性を、フェイズインバーターとプッシュプル式パワー・アンプステージではリアルな音色とシンメトリック倍音、微細なクロスオーバーディストーションと弾き方に鋭く反応するドライブ・キャラクターを生み出しています。』『 ビルトイン式のリアクティブロードによって、本物の真空管出力段とスピーカーキャビネットの相互作用や、リアルな倍音モデリングしています。』と記されており、真空管を使用していないながらも、あたかも真空管アンプサウンドを再現したとも解釈できる仕様で、非常に魅力的です。なにやらツマミだらけのこのペダル・・・。見てるだけでワクワクしますね。操作部は、こんな感じ ↓ です。

日本代理店(宮地楽器さん)のホーム・ページ にて『 数え切れないほどのクラシック・アンプのサウンドを聞き込み、良い音たらしめる要因とは何なのかを追求しました。そうして完成したRevival DRIVEは、ある一定の条件下において特定のアンプサウンドを再現するのではなく、あらゆるセットアップ、シグナルパスを通してもクラシック・アンプのサウンドを蘇らせることのできる究極のドライブペダルに仕上がりました。クラシック・トーンを再現するだけでなく、Revival DRIVEには様々なトーン・コントロールの要素が詰め込まれているので、そのドライブサウンドはプレイヤーの感性に応じて自在に表情を変え、全く新しいトーンを生み出すことさえできるのです。』とも記されており、このペダルに対する自信のほど、及び、他社製のペダルとは、コンセプトからして大きく異なる事が伺えます。

パネル背面のディップスイッチの操作によって、バルブチャンネルを第二のシリコンチャンネルに入れ替えたり、ブリティッシュ・スタイルあるいはアメリカン・スタイルの電源シミュレーションを切り替えてゴーストトーンの音程を微妙に変化させたりすることができます。またフラットなレスポンスのパワー・アンプやPA卓に直接Revival DRIVEの出力信号を接続するときには、オーバードライブエフェクトをバイパスにしたままトーンシェイピングだけをアクティブにしてプリアンプスタイルの音作りを行うことも可能。又、別売りのフットスイッチはミッドブースト機能とブレンドコントロールのオン/オフの切り替えに対応し、Revival DRIVEの使い勝手が向上し活躍の場がさらに広がります。

菰口さんの試奏動画は、このペダルの特徴、良さが表現されておりますので、是非ご欄になってください。

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エモーショナルなアーム・プレイ

どうも、みちのくルカサーです。今回は、エモーショナルなアーム・プレイを得意とするギタリスト 及び オススメ曲を紹介したと思います。使い方次第では、色々なフレーズが奏でられるアーム(トレモロ・ユニット)は、ビブラート だけのユニットではなく、表現力豊かなツールとして、色々と使えますよね。

Jeff Beck ↑ エモーショナルなアーム・プレイと言えば、やはりこの人! 近年は、Fender製2支点ブリッジ(2-Point American Series Synchronized Tremolo)を駆使し、エモいフレーズを奏でてましたねぇ。この2曲は、特に最高かと思います。ピックを使わない(指弾き)の独特なアタック感、ハーモニクス、ボリューム奏法も活用し、エモさ満点!(たまりません)是非、チェックしてみて下さい。

Jeff Beck / Where were you     www.youtube.com

Jeff Beck / Somewhere Over the Raibowwww.youtube.com

 

Steve Lukather↑ 最近は、白髪頭が定着(?)してきた Steve Lukather。1980年代~1990年代途中までは、Floyd Rose を , ここ数十年は、Musicman製2支点ブリッジ(floating vintage tremolo)を駆使し、独特のアームプレイも武器にしてますが、エモいフレーズも、かっこよさ満載です。個人的には ↓ この2曲 ↓ が特にオススメですので、是非、チェックしてみて下さい。

Steve Lukether / The truth       www.youtube.com

Steve Lukather / Smile             www.youtube.com

春畑 道哉↑ 日本人ギタリスト史上初のFender U.S.A. 専属契約ギタリスト 春畑道哉さん。みなさんご存知の TUBE のギタリストですが、ソロ・アルバムも多数リリースされており、ギター・プレイ、ギター・サウンドは、聴き所満載。エモいフレーズは、このアルバム(8曲目:Everlasting Place)にて、堪能出来ます。

春畑道哉 / Find My Place      YouTube上に音源がなかった為、LINE MUSIC(30秒程度のショート判ですが・・・)にて、チェックしてみて下さい。

music.line.me

 

<番外編>

アーム・プレイ と言えば、この人 Brad Gillis !! Floyd Rose を駆使した エモいフレーズ、エグいフレーズの宝庫。40年も前から こんな事をやっていたんですね。今見ても、色々と参考になりますね。

www.youtube.com

 

エモーショナルなアーム・プレイ、是非みなさんのプレーにも取込んでみてはいかがでしょうか?

 

クランチ・サウンド、たまりませんねぇ

どうも、みちのくルカサーです。クリーン・サウンドより 僅かに歪んだ " クランチ・サウンド " って(個人的な感想ですが・・・)弾いていても、聴いていても、非常に気持ちの良いサウンドだと思います。クランチ・サウンドは、機材によっても、人によっても 様々であり、非常に奥が深いサウンドだと思います。(故に、いつしか クランチ・サウンドの虜に ・・・ )今回は、色々なギタリストのクランチ・サウンドを紹介したいと思います。オーソドックスなクランチ・サウンドもかっこいいですが、最近では、EMGピックアップで奏でる スティーブ・ルカサーのクランチサウンド(最後の動画)が好きかなぁ。クランチ・サウンドを研究している人は、是非チェックしてみて下さい。

Little Wing / Jimi Hendrix        www.youtube.com↑ クランチ・サウンドの定番ですかね。やはりかっこいいなぁ~。多くのギタリストもカヴァーしてますね。(この後、いくつか紹介させて頂きまぁす)

その1 : Little Wing / Stevie Ray Vaughan↑ 本家(Jimi Hendrix)より、程よいクランチさがあり、非常に気持ちの良いサウンドですね。

その2 : Little Wing / John Mayerya↑ 勢いを感じますねぇ。個人的には、非常に気持ち良さも感じますぅ。

その3 : Little Wing / Sanne Salomonsen with Robben Ford ↑3:19頃から始まる Roben Ford のソロ、たまりませんねぇ。アンプは、やはり Dumble ですかね。

その4 : Little Wing / Steve Lukather↑ モダンなクランチ・サウンドと言った感じ(?)ですが、コレはこれでありかと・・・。

 

Little Wing 以外のクランチ・サウンドも紹介したいと思います。

 

Phone Booth / Robert Cray     www.youtube.com↑ クランチ控えめのサウンドですが、ソウル・フルな歌声との相性が非常に良いサウンドですね。かっこいい!

Gravity / John Mayer               www.youtube.com↑ 2:15頃からのソロ、メチャクチャいい音てしますねぇ。

Stone Cold / Jimmy Barnes feat. Joe Bonamassa 

www.youtube.comストラトサウンドとは ひと味違った Joe Bonamassa ならではの クランチ・サウンド。このフレーズで、このサウンド ・・・ たまりませんねぇ。

Lights / Journey(Neal Schon)

www.youtube.com↑ Journey では 定番ソングの Lights 。ストラトのフロント・ピックアップ・サウンドが非常に合いますねぇ。

Change The World / 佐藤竹善 with Charwww.youtube.com↑ MATCHLESS + ストラトのフロント・ピックアップより奏でられる クランチ・サウンド、たまりませんね。2:44頃からのギター・ソロは、必聴!

Shine On You Crazy Diamond / Steve Lukatherwww.youtube.com↑ オリジナル(Pink Floyd)とは ひと味違った Steve Lukather による Shine On You Crazy Diamond ですが、メチャクチャかっこいいサウンドです。今時点、理想的なクランチ・サウンドですね。

 

みなさん、いい音てしますねぇ。

 

Wide Spectrum Silent Circuit について

どうも、みちのくルカサーです。今回は、Musicman製ギター(Silhouette , Cutlass 等)に搭載されている " Wide Spectrum Music Man® Silent Circuit " について語ってみたいと思います。進化した LukeⅢ(Musicman製ピックアップ搭載品)にも、この " Wide Spectrum Music Man® Silent Circuit " が搭載されております。

この " Wide Spectrum Music Man® Silent Circuit " は、一言で言えば『 ダミー・コイルで、ハム・キャンセル をし、ノイズを最小限化するモジュール 』です。以前、某楽器屋さんにて Musicman Cutlass を試奏したことがありますが、ハイゲインでもノイズが非常に少なく、とても優秀なモジュールだと感じました。

この " Wide Spectrum Music Man® Silent Circuit " は、Musicman の マスター・ルシアーである Dudley Gimpel によって開発され、特許も取得済みとの事です。現在、Silhouetteシリーズ、Cutlassシリーズ、Valentine、Albert Lee Model に搭載されておりますが、スティーブ・ルカサーが Cutlass を試した際、そのシングル・コイルのサウンドに惚れ込み、そのサウンドを LukeⅢに、そのまま取り入れたとの逸話がございます。常に進化を追い続ける 貪欲なルカサーらしいですね。尚、LukeⅢ(SSHモデル)では、バック・パネルの基板上に、ハム・キャンセルのポイントを微調整できるアジャスター(以下写真参照)を備えています。これにより、ハイゲイン時にも限りなくハムノイズを抑えることができ、さらにノイズキャンセルの具合次第で任意での音色調整を行う事も可能。よく考えられておりますね。

EMG から パッシブ・ピックアップへ乗り換えた スティーブ・ルカサーですが、ノイズ対策には、こんな秘密があったのですね。

尚。ご興味のある方は(英語版にはなりますが)こちらのリンクより、詳細をチェックしてみて下さい。

blog.music-man.com

hoochiesさんのホームページにて、LukeⅢの気になる機材が掲載されておりますので、こちらもチェックしてみて下さい。なかなか参考になります。(LukeⅢが欲しくなります・・・)

www.hoochies.info

 

注目機材 ・・・ Lee Jackson / Platinum Distortion

どうも、みちのくルカサーです。今回は、非常に気になる 歪みペダル をご紹介したいと思います。アンプ・ビルダーで有名な " あの方 " のペダルです。

Lee Jackson / Platinum Distortion

過去には、Metaltronix DG-1 , Hellfire 等の歪みペダルを送り出してきた Lee Jackson ですが、今回の Platinum Distrotion は、これまでに設計した中で " 最高のディストーション " との事です。かなりの自信作なのでしょう。尚、Lee Jacson製品は、テキサス州オースティンの自身の工房(工場?)で 設計と製作を続けています。

この Platinum Distortion の ツマミ類は、

・Gain ツマミ
・TONE ツマミ
・OUTPUT ツマミ
・GAIN STAGE スイッチ
・TONE ON/OFF スイッチ

と 非常にシンプルで使いやすそうです。GAIN STAGE は、3 ポジションのゲイン・ステージを備えており、シングル・ステージのスムーズなオーバードライブ・サウンド から マルチ・ステージのディストーションサウンドまで、多彩です。又、TONE を バイパスできる TONE ON/OFF スイッチも備えており、好みで使い分けが出来そうですね。さて、気になるサウンドですが、やはり特徴である アンプっぽい歪みは、健在です。是非、この動画よりチェックしてみて下さい。

www.youtube.com

う~ん ・・・ これは 生音で試してみたいなぁ・・・。しかしながら、現在日本では販売されていないようです。(残念っ!)どこか日本の楽器屋さんで取り扱って頂ける事に期待したいと思います。

 

Lee Jackson については、以前にこのブログでも紹介させて頂いておりますので、ご興味のある方は、是非このリンク ↓ より、チェックしてみて下さいね。

michinoku-lukather.hatenablog.com