思い出は月明りに誘われて
某タイヤ屋の女性店員の接客が素晴らしく、長時間で待っても嫌な気持ちひとつしなかった。
会社の教育が良いのもあるのだろうが、結局は本人の人間性だと思う。
ただひとつ気になった点は、昔好きだった人に似ていたこと。
久しぶりに思い出した。
いい思い出もあるし、そうじゃないことも。
始めは私の一目惚れで、意を決して告白して、3ヶ月くらい待たされて。あの時はしんどい思いをした。何もかも無気力になりそうだった。
けど、あの人は当時、恋人と別れる為に苦労をしてた。私と出会う前から。
そんなことを知らずに、ひとりで悲劇のヒーロー気取りだった私は、恥ずかしい限り。
やっとの思いで付き合うことになったけれど、数年後には別れてしまった。たまに、連絡は取っていたけど、そのうち連絡がなくなった。
数年後、本人から結婚の報告を受けた。
私は嬉しかった。
すごくすごく嬉しかった。
共通の友人におめでとうパーティーに誘われたけど、断った。
結婚式に参加した友人から、写真を見せてもらった。すごく幸せそうな笑顔で、すごく綺麗だった。
微笑まずにはいらないほどだった。
しかし、
私の妻にはかなわない。
かわいい子供たちを産んでくれてありがとう。
レフティーモンスターが暴れる日
サッカーではよく左利きで、強いキック力のある選手をレフティーモンスターと呼ぶことがある。
私の友人にも1人いる。大学時代に一緒にサッカーをやっていたOという左利きの選手だ。
彼は、大学最後の試合に向けて準備をしている中、寮の風呂場前で転倒し、左ひざの靭帯を損傷してしまう。試合まであと2ヶ月を切ったところだった。
順調に回復すれば、十分間に合うのだがOは、治りかけでスキーに出かけて、同じところを痛めて帰ってきた。運が悪いとしか言いようがない。
いつか弾丸ミドルシュートがみたいと願うばかり。
そんな時にもう1人がケガをしてしまった。練習試合で、ボールコントロールミスで球乗りしてしまい、転倒。足首の靭帯損傷だった。幸いギリギリ試合には間に合ったが、いつも通りのパフォーマンスは発揮できなかった。
そういえば、もう1人レフティーモンスターがいたのを思い出した。現在、介護福祉士のN。
サイドバックだか、ウイングより高い位置にいることが多い。アグレッシブな奴だ。
「ちゃんと戻れよ」とみんなからバッシングを受けながらも、そのスタンスを崩さない図太さは、きっと仕事をする上で役に立っているはず。
レフティーモンスターは『何か持っている』そんな思いがあるような、ないような。
そういえば、試合前に牛乳を1リットル飲んできた人もいた。その人も左利きだった。試合開始数分で気持ちが悪くなり、交代してしまったが(笑)
Message from SkyMail
15年前くらいの話。
ある寒い日の帰り道。時間は22時過ぎくらい。
夜空の星が綺麗に見えてふと立ち止まると、ちょうど友人からメールが来た。
『今、星綺麗だよ。○○の分もお願いしといたよ』
友人には恋愛の相談をしていたので、どんなお願いなのかはすぐ分かる。
件名はいつも『Message from SkyMail』
今思うとなんて素敵な件名だろうって思う。
たしか『J-phone』又は『Vodafone』の人からメールが来たときは、大抵同じ件名だったような気がする
毎年ではないが、寒い季節になるとたまに思い出す。
願いが叶わなかったことも・・・。
現在はお互い結婚しているので、結果オーライか。
交通事故の被害者になられた方へ①
事故後は、治療に専念したいところですが、それにあたって健康保険で治療するのか、又は自由診療で治療するのかを選択しなくてはいけません。
基本的には、交通事故は第3者による傷害となるので、自由診療となります。健康保険は例外を除いては使用できません。
悪徳な保険会社は、健康保険を勧めてきます。それがスタンダードですと、平気で言ってきます。相手が保険未加入やひき逃げ等では健康保険を使用するのがいいと思います。
『第3者行為による傷病届』を保険組合に提出すれば、健康保険が使用できます。
後遺症が残りそうな怪我をした場合は、何かと保険適用外の治療があったりします。
体全体に衝撃が加わる訳ですから、事故後、体のいろいろなところが痛みます。
数週間経過してから、痛み出す時もあります。
しかし、注意があります。病院の先生からの許可が必要です。口頭でも構いません。
医師の指示、了解がなければ、整骨院等では施術を受けることはできません。
事故後、相手も保険会社と交渉するのは、正直しんどいです。
保険会社は、いかに費用を抑えるかのみ考えています。営利団体とはいえ、その為の保険だと思うのですが。
ですので、ご自身の保険契約に弁護士特約があれば、すぐ弁護士に依頼して下さい。
直接、保険会社と交渉することはなくなります。慰謝料の面でも期待できます。
次回は弁護士の選び方についてにアドバイスします。
世間は狭過ぎる
実家近くの病院に入院したら、いろいろな人に会った。
まず救急車で運ばれて、救急病棟へ。そこの看護師が従兄弟の奥さんと友達の奥さん。起きることができなかったので、トイレの世話をしてもらった。仕事とは言え、なんか申し訳ない気持ち。あちらも気を使うだろうと思うが、ほっとした面もあったりした。
数日後に、一般病棟に移ったら、近所の人が入院していた。さらに、母の保育園に通う園児のママが担当看護師だった。
怪我の具合いが良くなり、退院後の生活へのサポートをする病棟へ転棟になった。数年前に国が導入した『地域包括ケア』という病棟。退院後に不安のある高齢者が多い。
そこでまた様々な人に出会った。
普通に従姉妹がいた。しかも、あまり会う機会のなかった従姉妹が。これを機に交流が深まればと思う。私より7歳年下で、小さい頃のイメージが強かったせいか、すぐには気付かなかった。3年前に会っていたのだが。
転棟して、すぐくらいに親戚(家も隣同士)が入院してきた。私が入院する前から、腰が痛いと言って寝込んでいたが、痛みに耐えかねて診察してもらったら、すぐ入院になったらしい。大の病院嫌いで、健康診断すらしてこなかった人が、耐えられない痛みは想像したくない。相当な痛みのようだ。
幸い、手術で治るそうなので、ひとまず安心。
患者ネタでもう1つ。
3歳になる子供も一緒に入院しているので、看護師を始め、いろいろな方に可愛がられている。
日中は、気分転換も兼ねて、子供は看護師と散歩に行く。たまに、見知らぬおばあさんの患者さんから、お菓子をもらうようになり、仲良くなってきた。そのおばあさんは、毎日リハビリで院内を歩行器で歩いてる。
私もいろいろと話すようになったら、驚いたことが。
なんと、私の祖母の知り合いだったのだ。そのおばあさんの実家も、私の実家のすぐ近くということが判明した。本当に驚きだ。
今回の入院がこんなにも縁を感じるものになるとは。
そんな生活もあと少し。また何かありそうな気配がしないでもない。
合コンにはいい思い出がない
日韓ワールドカップの盛り上がりがまだ冷めやらぬ頃、社会人になって初めての合コンに参加した。
暑さは昼間程ではなく、心地良い空気が少しだけ秋の気配を感じさせていた。
仙台駅の改札を抜けると、人混みが激しく金曜日の熱気が秋を遠ざけていき、心地良さはすっかり消えてしまった。
会場はオリエンタルな居酒屋で、友人がセッティングしてくれた。相手は市内の看護師さん。胸が踊るより、緊張感でいっぱいだった。なぜなら、めちゃくちゃ綺麗な人達と言われてからである。
結果から言えば、内山理名似で綺麗だったが、彼氏がいた。友人は謝ってくれたが、それを隠した相手が悪い。
大学時代にも似たような経験した。その時は、今より純粋だったせいか、かなり落ち込んだ。
午後の講義をさぼって、作戦会議をしてまで臨んだ。
みんないい感じに任務を遂行し、大成功したとその夜は思った。帰りに友人が住む寮で祝勝報告したくらいだった。日本がワールドカップ出場を決めたくらいに盛り上がった。それぐらい手応えのあった戦いだった。
相手とはみんな2週間くらい連絡を取り合っていて、私個人は次回会う約束まで交わしていた。
そのうち、1人の気持ちが高ぶり過ぎて、朝の寝起きで告白してしまい、あっさりフラれる事件が発生。気持ちはわからないでもないが、それがきっかけで、一気に真相が暴かれた。
理由を聞いたところ、「彼氏がいます」と。さらに、「全員にいます」と。
「そんな女は最初からいらない」と強がってみたけれど、大変ショッキングな事件だった。まさか全員に彼氏がいるとは。
さらに、私は相手の女性が全員宗教の勧誘だった時もあった。私1人が車に拉致されそうになって、逃げた記憶がある。その宗教女の方々には、社会人3年目ぐらいまで、不定期に勧誘された。なぜか住んでいるところを特定されたり。
だから、合コンにはいい思い出がない。
中には生涯の伴侶を見つける方もいるだろうが、私には本当にいい思い出がない。
交通事故の被害者になった
3月21日に交通事故に合った。
私は第5腰椎圧迫骨折、子供は大腿骨骨折、妻は外傷性くも膜下出血、脛椎亜脱臼骨折他4つくらい。
妻は都市部の大きな病院にヘリコプターで運ばれた。
見通しの良いストレートの道路で、対向車がセンターラインをはみ出して、ぶつかって来た。アクション映画で逃げる犯人を捕まえる為に、わざとぶつける、そんな感じだった。
加害者は声をかけてくることもなく、その後の対応もあまり。さらに、ほぼ無傷。
相手の保険屋とのやり取りでは、いろいろ頑張ってもらったが、やはり被害者が泣きを見る場面が多いと痛感した。
私の車は全損。新車で購入してわずか1年半。最初に提示された補償金額は170万円くらい。ここでなにも知らずに示談してしまう人が多いと聞いた。(知り合いの元保険屋)
交渉を進める中で驚いた点は、保険屋さんが持っているいろんな車のタイプと車両価格の本。
メーカーHPの価格より、3万円くらい低かった。理由を聞いても知らないと言うだけ。そんなはずはないと思う。税込、税抜を計算しても合わない。
結局、元保険屋の知り合いに間に入ってもらい、新車車両価格近くまで交渉した。非常に疲れた。
怪我に関しては、知り合いの弁護士に依頼予定。
私、妻、子供にも後遺障害があるみたいなので。
妻には嗅覚障害、左手麻痺が残る。
家族全員の再開は5月5日。事故後、約45日。
なんでもない日常が壊された思いは日々強くなる。
加害者から直接謝罪がない。間接的にも。
加害者は刑事処罰を受けて、その後は普通に生きる。罪悪感はそのうち消えてしまうかも知れない。
そんな社会でいいのかと思うが、明日は我が身ということで、安全意識を高めて車を運転したい。
話しは変わるが、大学時代に友人の車に3人くらい同乗していた時にぶつけられたことがあった。
突然横から、右折した車がぶつかってきた。これが100:0にならなかったから、ひどい。ぶつけられた方に前方不注意がついた。
同乗者に怪我はなく、天井に頭をぶつけた程度だった。
この時の現場検証に相手の会社の人が乱入して、話がややこしくなった。警察官に「あんた、誰?」と云われたりして、全員失笑していた。目撃者でもなく、身分を明かさず、いきなり話に割って入ってきたので、それは仕方ないないことだが。
その時も、加害者は一切謝罪に訪れなかった。
いくら保険屋まかせとはいえ、悪いことをしたのだから、謝罪すべきだと思うけど、保険屋的には直接会わせたくないらしい。
加害者を守り過ぎるのも、良くないと個人的には思う。
頭を天井にぶつけた友人は覚えているだろうか。