「他人の気持ちがわからない。」とは?
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」
夜中に犬に起こった奇妙な事件(ハヤカワepi文庫 85)∥マーク・ハッドン/著∥早川書房∥2016.4
主人公のクリストファー君は特別支援学校に通っている発達障害の少年だが、
決して自分のことを頭が悪いとは思っていない。
でも、「クラスメイトは頭が悪い。自分とは違う」と思っている。
わかるわ~。自分はいたって普通だ。
他人に体をさわられるのを極端に嫌う。(家族であっても無理)
自分の家、学校以外のトイレは使えない。
(私は汚い、古いトイレを使えない。わざわざ家、店に戻ってトイレに行く。)
嘘をつく、つかれる、を極端に嫌う。
現実的でない物事が嫌い。 判断はゼロかイチ。
宇宙が好き。 宇宙を考えてると落ち着く。
クリストファー君に親近感を覚えながら読んだけど、一つだけ気になることがあった。
彼は自分が「人の顔の表情から気持ちをくみ取れない。」こと、
「人の気持ちが分からない。」ことを自覚していた。
私は他人の気持ちを理解してると思って生きてきたけど、最近よく、
「あんたは何にも解ってない!」だの、「なんでそんな事言ったの?」
だの言われる。 よくもめ事になる。もめ事を起こす気はないのに。
あと、「お前は俺を馬鹿にしている」とも言われたけど。。。
それは、あなたが喋っている内容が中途半端な情報にもとづいている発言だったり、(あー、歴史的背景を知らずに言ってるなぁ~。とか)
まず、最初から現実的な内容でなかったりしたときに、返事に困って止まる。
で、はにかみ笑いぐらいしか出来ないなぁ~。。。
バカにしているようなるのかな。
クリストファー君にならって、「自分は他人を理解できない」事を
自分に言い聞かせながら、発言や行動に注意していこうと思った。
残念なミステリーの定義。
「緑衣の女」
緑衣の女(創元推理文庫 Mイ7-2)∥アーナルデュル・インドリダソン/著∥東京創元社∥2016.7
ちょっと前後するけど、昨日読んだばかりなのでこのミステリーについて。
ミステリー好きの私は、「知識本2冊」「ミステリー2冊」の割合で
図書館で本を借りてくることが多い。
Amazonって便利ですよね、「あなたにお薦めの本!」とやらが
表示されるものだから、ついつい買ってしまうわぁ!!!、と言いつつ、
図書館で借りますが。(笑) ごめんよ、アマゾン。(。-人-。)
今回の「緑衣の女」もAmazonお薦めの、星もかなりの人気作。
なのによくある「残念なミステリー」認定でしたわ~。。。。。。
「残念なミステリー」の定義ってなんだろうか? あげてみましょう。
1 主人公が絶世の美女か美男子。 毎回恋する相手も美形。
これちょっと、現実味がなさ過ぎてげんなりするんですよね。
特にひどいときは、主人公がモテ過ぎて話が進まないぐらい
出会う女、出会う女が発情しててSEXシーンばかりで疲れる。
2 死体に対する鑑識結果がなぜか、なかなか出てこない。
性別、死亡時期、死因ぐらい、今なら翌日には出るだろうが、、普通は。
3 情報を持っていたキーマンが主人公を呼びつけた後、殺される。
もう、呼び出した電話の時点で通話で全部、話したらえーやん。。。
4 殺されてた被害者が、児童虐待(特に性犯罪)か家庭内暴力の極悪人。
人が殺される理由って、世の中それしかないか??
5 殺した真犯人が、児童虐待(特に性犯罪)か家庭内暴力の被害者。
殺す理由が「正当な理由」じゃないとだめですか?
6 題名があまり意味がない。重要でもない。
今回の「緑衣の女」は「2」と「4」「5」「6」でしたね。
出てきた死体をなんでか考古学者が担当してて、全然情報を教えてくれない。
家庭内暴力の描写が多すぎて嫌になってくる。
ほんと、子供への性犯罪とか暴力の描写とか、ミステリーに良く出てくるけど、
不思議に思う、「読者がそれを求めているのか?」ということ。
その描写を入れると本が売れるというのか?
みんな、性描写、暴力描写 好きなのかなぁ?
ま、しかし、私が一番「残念だなぁ!」と思ったミステリーは
東野圭吾さんのデビュー作、『放課後』でしたな!
アーチェリー部の部室での密室殺人なのですが。表紙絵が少女が弓矢を構える絵柄で。
「あぁ、部員の女の子が犯人で、弓矢を駆使して密室を作り上げる、みたいな?」と
思いながら読んでたら本当にそのままだった。(笑)
表紙絵ですべてが分かるなんて、ほんと、残念なミステリー。(笑)
意外と知らない近代の大量虐殺。
「大量虐殺の社会史ー戦慄の20世紀」
何の流れでこの本を借りることになったのか、ちと覚えがないが。
期待以上の内容であった。
近代で起きた大量虐殺について書かれた本には
殺戮データの羅列や拷問内容の羅列などに終始してしまうものが多い。
この本は、虐殺を行った国の情勢、その国の周りの当時の情勢、世界の情勢、
虐殺された民族の事情、結果など、虐殺に至る過程を丁寧に書きだしている。
私が知りたいのは本当にそこ!
肌の色が違えど、宗教が違えど、今まではお隣のコミュニティとして何とか折り合いをつけて生きてきた人たちがある日、絶滅を願うところまで行き民族浄化が始まる。
何をきっかけにそんな狂気に至るのか、それも国家単位での狂気だ。
簡単に「民族浄化」言うけど、簡単じゃないよ~。石投げて済む問題じゃないし、
浄化される側は必至で抵抗するし、かなりの大仕事。
やはり国民大多数の狂気と国単位での権力が動かないと始められない。
そこまでのことが何故、何をきっかけに起きるのか。
この本は丁寧に、かつ簡潔に書いてくれていてよろしい。
この中で特に興味を引いたのは「トルコによるアルメニア人虐殺」
これ、私は知らなかったし、知ってる人は少ないのではないかな。
自分の無知を恥じ、この地方の歴史にまったく無知なことを恥じ、
このあたりの本を借り始めることとなる。
IT立国アルメニア -中東・コーカサスに輝くシリコンバレー-∥牧本 次生/著∥東京図書出版∥2015.5
黒海地域の国際関係∥六鹿 茂夫/編∥名古屋大学出版会∥2017.2
コーカサス国際関係の十字路(集英社新書 0452)∥廣瀬 陽子/著∥集英社∥2008.7
チェチェンで何が起こっているのか∥林 克明/著∥高文研∥2004.3
肌の色の違いや宗教の違い、そんなものは実は紛争の原因ではないと私は思っている。
紛争の原因は経済的格差だ。
誰かが家族を養えないほど飢えていて、不公平を感じたときに紛争は起きると思う。
その不公平の原因がたいてい、人種の違いか宗教の違いだからだ。
もし、自分の家庭が裕福で大豪邸に住んでいて、
隣の大豪邸に裕福な外人さんが住んでいたとする。仲良くなれるよね。
「金持ちけんかせず。」
だから私は願う。世界中の子供たちが、
「今日の夕飯はなんだろうな~!」と思いながら家に帰れる、そんな世界を。
誰一人、飢えない世界を。
三日坊主。(。-人-。)
昨日、久しぶりの友人と飲んでいた。
「私の人生に足りないものはなに?」と聞いたところ、
「インプットばかりしていてアウトプットがない。 ブログとかしてないのか?」
と、聞かれた。
「してみた、してみた! すぐに止めてしまった!(笑)」
そう、ここは三日坊主の痕跡。(笑) (*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウン
よし、では「読書日記」再開してみようではないか!
まずは図書館でのレンタル履歴を取り出してみた! 多いなぁ~。。。。。
ルポ資源大陸アフリカ -暴力が結ぶ貧困と繁栄-(朝日文庫 し42-1)∥白戸 圭一/著∥朝日新聞出版∥2012.2
君のためなら千回でも 上(ハヤカワepi文庫 43)∥カーレド・ホッセイニ/著∥早川書房∥2007.12
緑衣の女(創元推理文庫 Mイ7-2)∥アーナルデュル・インドリダソン/著∥東京創元社∥2016.7
夜中に犬に起こった奇妙な事件(ハヤカワepi文庫 85)∥マーク・ハッドン/著∥早川書房∥2016.4
反知性主義 -アメリカが生んだ「熱病」の正体-(新潮選書)∥森本 あんり/著∥新潮社∥2015.2
戦死とアメリカ -南北戦争62万人の死の意味-∥ドルー・ギルピン・ファウスト/著∥彩流社∥2010.10
わたしの名は赤 :新訳版 上(ハヤカワepi文庫 66)∥オルハン・パムク/著∥早川書房∥2012.1
土の文明史 -ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話-∥デイビッド・モントゴメリー/著∥築地書館∥2010.4
のほほん解剖生理学∥玉先生/著∥永岡書店∥2016.8
バッタを倒しにアフリカへ(光文社新書 883)∥前野ウルド浩太郎/著∥光文社∥2017.5
人口論(光文社古典新訳文庫 KCマ1-1)∥マルサス/著∥光文社∥2011.7
おとなしいアメリカ人(ハヤカワepi文庫 28)∥グレアム・グリーン/著∥早川書房∥2004.8
図説中世ヨーロッパの暮らし(ふくろうの本)∥河原 温/著∥河出書房新社∥2015.2
金魚姫∥荻原 浩/著∥KADOKAWA∥2015.
宿命の地 上(講談社文庫 こ51-28)∥ロバート・ゴダード/[著]∥講談社∥2017.5
棲月(隠蔽捜査 7)∥今野 敏/著∥新潮社∥2018.
灰色の密命 上(講談社文庫 こ51-26)∥ロバート・ゴダード/[著]∥講談社∥2017.3
書物狩人(ル・シャスール)(講談社文庫 あ101-3)∥赤城 毅/[著]∥講談社∥2010.4
謀略の都 上(講談社文庫 こ51-24)∥ロバート・ゴダード/[著]∥講談社∥2017.1
中世ヨーロッパの服装(マールカラー文庫 18)∥オーギュスト・ラシネ/原著∥マール社∥2010.4
特別料理(ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 36-6)∥スタンリイ・エリン/著∥早川書房∥2015.5
五分後の世界(幻冬舎文庫)∥村上 竜/[著]∥幻冬舎∥1997.4
自覚(隠蔽捜査 5.5)∥今野 敏/著∥新潮社∥2014.10
大帆船 -輪切り図鑑-∥S・ビースティー/画∥岩波書店∥1994.4
ダーク・マネー -巧妙に洗脳される米国民-∥ジェイン・メイヤー/著∥東洋経済新報社∥2017.2
儚い羊たちの祝宴(新潮文庫 よ-33-2)∥米澤 穂信/著∥新潮社∥2011.7
去就(隠蔽捜査 6)∥今野 敏/著∥新潮社∥2016.7
今は亡き大いなる地球 -核戦争を熱望する人々の聖典-(Tokuma books)∥ハル・リンゼイ/著∥徳間書店∥1990.9
さよなら神様∥麻耶 雄嵩/著∥文藝春秋∥2014.8
幻夏∥太田 愛/著∥KADOKAWA∥2013.10
宰領(新潮文庫 こ-42-56)∥今野 敏/著∥新潮社∥2016.3
神様ゲーム(Mystery land)∥麻耶 雄嵩/著∥講談社∥2005.7
火の粉(幻冬舎文庫)∥雫井 脩介/[著]∥幻冬舎∥2004.8
聖女の救済(文春文庫 ひ13-9)∥東野 圭吾/著∥文藝春秋∥2012.4
闇の奥(光文社古典新訳文庫 KAコ3-1)∥コンラッド/著∥光文社∥2009.9
捏造された聖書∥バート・D.アーマン/著∥柏書房∥2006.6
グランド・ミステリー(角川文庫 お38-3)∥奥泉 光/[著]∥角川書店∥2013.9∥
転迷(新潮文庫 こ-42-55)∥今野 敏/著∥新潮社∥2014.5
ハサミ男(講談社文庫)∥殊能 将之/[著]∥講談社∥2002.8∥
夜市(角川ホラー文庫 Hつ1-1)∥恒川 光太郎/[著]∥角川書店∥2008.5
『闇の奥』の奥 -コンラッド・植民地主義・アフリカの重荷-∥藤永 茂/著∥三交社∥2006.12
デブを捨てに∥平山 夢明/著∥文藝春秋∥2015.2
羆嵐(くまあらし) :改版(新潮文庫 よ-5-13)∥吉村 昭/著∥新潮社∥2013.11
ストロベリーナイト(光文社文庫 ほ4-1)∥誉田 哲也/著∥光文社∥2008.9
チーズはどこへ消えた?∥スペンサー・ジョンソン/著∥扶桑社∥2000.11
隠し絵の囚人 上(講談社文庫 こ51-18)∥ロバート・ゴダード/[著]∥講談社∥2013.3
代償∥伊岡 瞬/著∥KADOKAWA∥2014.3
疑心(新潮文庫 こ-42-53)∥今野 敏/著∥新潮社∥2012.2
人間の証明(角川文庫 も3-92)∥森村 誠一/[著]∥KADOKAWA∥2015.2
人間はどこまで耐えられるのか∥フランセス・アッシュクロフト/著∥河出書房新社∥2002.5
海賊事典(「知」のビジュアル百科 26)∥リチャード・プラット/著∥あすなろ書房∥2006.4
ダーク・マネー -巧妙に洗脳される米国民-∥ジェイン・メイヤー/著∥東洋経済新報社∥2017.2
銃・病原菌・鉄 -一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎- 下∥ジャレド・ダイアモンド/著∥草思社∥2000.10
隠蔽捜査(新潮文庫 こ-42-3)∥今野 敏/著∥新潮社∥2008.2
食の終焉 -グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機-∥ポール・ロバーツ/著∥ダイヤモンド社∥2012.3
代替医療のトリック∥サイモン・シン/[著]∥新潮社∥2010.1
朗読者(新潮文庫)∥ベルンハルト・シュリンク/[著]∥新潮社∥2003.6
黙って行かせて∥ヘルガ・シュナイダー/著∥新潮社∥2004.10
戦争における「人殺し」の心理学(ちくま学芸文庫)∥デーヴ・グロスマン/著∥筑摩書房∥2004.5
眠れない一族 -食人の痕跡と殺人タンパクの謎-∥ダニエル・T.マックス/著∥紀伊國屋書店∥2007.12
写真で見るヴィクトリア朝ロンドンとシャーロック・ホームズ∥アレックス・ワーナー/編∥原書房∥2016.2
路地裏の大英帝国 -イギリス都市生活史-∥角山 栄/編∥平凡社∥1982.2
余震(アフターショック) -そして中間層がいなくなる-∥ロバート・B.ライシュ/著∥東洋経済新報社∥2011.7
IT立国アルメニア -中東・コーカサスに輝くシリコンバレー-∥牧本 次生/著∥東京図書出版∥2015.5
黒海地域の国際関係∥六鹿 茂夫/編∥名古屋大学出版会∥2017.2
不可触民 -もうひとつのインド-(知恵の森文庫)∥山際 素男/[著]∥光文社∥2000.10
コーカサス国際関係の十字路(集英社新書 0452)∥廣瀬 陽子/著∥集英社∥2008.7
チェチェンで何が起こっているのか∥林 克明/著∥高文研∥2004.3
高い城の男(ハヤカワ文庫 SF 568)∥フィリップ・K・ディック/著∥早川書房∥1984.7
マスコミが報じないトランプ台頭の秘密∥江崎 道朗/著∥青林堂∥2016.10
天才の栄光と挫折 -数学者列伝-(文春文庫 ふ26-2)∥藤原 正彦/著∥文藝春秋∥2008.9
ハチはなぜ大量死したのか(文春文庫 S7-1)∥ローワン・ジェイコブセン/著∥文藝春秋∥2011.7
殺人犯はそこにいる -隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件-∥清水 潔/著∥新潮社∥2013.12
破壊する創造者 -ウイルスがヒトを進化させた-∥フランク・ライアン/著∥早川書房∥2011.1
累犯障害者(新潮文庫 や-60-2)∥山本 譲司/著∥新潮社∥2009.4
ジェノサイドと文化大革命 -内モンゴルの民族問題-∥楊 海英/著∥勉誠出版∥2014.9
量子革命 -アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突-(新潮文庫 シ-38-26)∥マンジット・クマール/[著]∥新潮社∥2017.2
ダイナー(ポプラ文庫 ひ2-1)∥平山 夢明/[著]∥ポプラ社∥2012.10
そして最後にヒトが残った -ネアンデルタール人と私たちの50万年史-∥クライブ・フィンレイソン/著∥白揚社∥2013.11
一九八四年 -新訳版-(ハヤカワepi文庫 53)∥ジョージ・オーウェル/著∥早川書房∥2009.7
ぜんぶわかる人体解剖図 -系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説-∥坂井 建雄/著∥成美堂出版∥2010.4
姉飼(角川ホラー文庫 H123-1)∥遠藤 徹/[著]∥角川書店∥2006.11
沈みゆく大国アメリカ(集英社新書 0763)∥堤 未果/著∥集英社∥2014.11
夏への扉(ハヤカワ文庫 SF 1742)∥ロバート・A.ハインライン/著∥早川書房∥2010.1
ルポ貧困大国アメリカ(岩波新書 新赤版 1112)∥堤 未果/著∥岩波書店∥2008.1
鼻(角川ホラー文庫 H127-1)∥曽根 圭介/[著]∥角川書店∥2007.11
人体失敗の進化史(光文社新書 258)∥遠藤 秀紀/著∥光文社∥2006.6
桶川ストーカー殺人事件 -遺言-(新潮文庫)∥清水 潔/著∥新潮社∥2004.6
うなぎ鬼(角川ホラー文庫 Hた3-1)∥高田 侑/[著]∥角川書店∥2010.4
大量虐殺の社会史 -戦慄の20世紀-(MINERVA西洋史ライブラリー 76)∥松村 高夫/編著∥ミネルヴァ書房∥2007.12
どうでしょかね? 気になる本はありました? ( ̄∇ ̄;)
最近借りてる順です、下に行くほど過去に借りた本ね。
懐かしいな、去年(2017)の五月ごろにはSFのランキング上位を
片っ端から借りてたのよね。
結局面白いと思えたのは「星を継ぐもの」だけだったなぁ~。。。
今日はここまで! 次からはこの中から、特にお勧めなものを
ピックアップしてみようかな。
ではでは、読書タイムに入ります。。。.+:。(´∀`)゜.+:。
近代史も好き♪
「ノモンハンの夏」
少し前に「ノモンハンの夏」を読んだな。
兵隊さんが山ほど無駄死にした、かの有名なノモンハン事件のお話。
何かを読んだときに繋がった興味で読んだのだけど、
何を読んでて、この本に来たのかな? 覚えてないや。
文体は少し硬めで読みやすくはないのだけど、史実を羅列というよりかは
少し物語風にもされてて、読切ることができました。わかりやすい。
上層部の無知無謀、現場の「やってやれ!」的な暴走。
こういう時、「本当に男の人って野蛮だなぁ。」と思ってしまう。
「男の方って、一週間もすれば忘れてしまうような事で決闘なさるのね。」
というセリフが思い出されます。.+:。(´∀`)゜.+:。
この本で初めて知りました、
モンゴルには「モンゴル国」と「中国モンゴル自治区」とがあるのだと。
中国モンゴル、「内モンゴル」はなぜ「モンゴル国」と分離しているのか?
最初は戦争の中で中国がぶんどった領地化と思ってましたら、そうでもない。
内モンゴルの人たちは人たちで、別に国を作りたかったのね。
で、なにやら手続き間違って中国に併合されてるなぁ。
でもって、自治区の少数民族への中国政府の取り扱いを知りたかったのですが。。
前書きの文章の時点で嫌な予感が。。。
筆者が内モンゴルの人なのですが、
前書きの時点でもう、中国共産党政府への激しい憎悪があふれんばかり。
読み始めてみたら虐殺の手口がやたらと羅列してある。
「〇〇村の誰誰さんの場合。」 みたいな感じで、延々と拷問の羅列。
読んでてさすがに気分が悪い。 低俗なスプラッタ映画だ。
4分の一ほど読んだ時点で嫌になり、後半をパラパラめくってはみたけど
最後まで 拷問とレイプと虐殺の報告書でした。
拷問とレイプと虐殺を心ゆくまで読みたい人にはおすすめー。
文学は難しい。 どう楽しむのかが難しい。
本が好きなのだから、「名作」と呼ばれる文学作品もいくつか読んでみようと
チャレンジする時もある。
学生の時に国語で読まされた夏目漱石、太宰治、芥川龍之介は読み物として
それなりに面白かったのを覚えている。
で、いくつか手に取ってみたのが。
阿部公房「壁」
「たけくらべ」 よみずれぇぇーー!!(。-人-。) 文体、古くてよみずれぇ。。
進まない、進まない、進まない。断念。
「眠れる美女」「みずうみ」
不思議な世界観。 不思議。 不思議とあるシーンは頭に残っている。
川端さんは、なにか「川端ワールド」なるものがあるなって思えた。
「壁」 これなぁ。。。。夢を書きだした、「夢日記」なんじゃないかな~。。。
夢では、こんな事がよくあるよな、て思う、夢を書きだした感じがする。
「あー、そんな夢をみたんですかぁ。」としか返事できない感じの。
自分の父親と会話してたつもりが、相手が大学教授にかわってたり。
あ、夢ではよくある、よくある。
てな感じで、これから先、文学に手を出しそうにないなぁ。
現実逃避のための量子論
「図解 量子論がみるみるわかる本」
「量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突」
現実逃避をする方法って色々とあると思う。
南の島の写真集をながめてみたり、泣けるドラマを一気に見てみたり。
私の場合は物理学に跳ぶ。世界の構造を理解しようと跳ぶとき、
日々の悩み事なんて小さなことのように思える。
図書館で好きなだけ本を借りれると知ったとき、まずやろうと思ったことが
量子力学を改めて理解することだった。
昔に理解しようと頑張った結果、「よくわかんないー。」で終わってたから。
まずは中高生でも理解できるように書かれた図解付きの本を
おさらいも込めて借りてみた。「図解 量子論がみるみるわかる本」
なのに。。。。途中、途中で出てくる言葉が。。。
「よく解らないと思いますが、気にせず進みましょう。」だとは!!
(*゜ノO゜)<オオオォォォォォォーーーイ!
そこなんだよ! そこが重要なんだよ!!(笑)
ま、でも、量子論がおさらいでき、図解で実験などもよく理解でき。
波の干渉、スペクトル、放電効果など。なつかしいなぁ~。。。
しかし、この本の結論は
「イメージできずらいと思いますが、今では量子論は幅広く使われている技術です。」だった。。。それ、あかんやん。
「アインシュタインさんは有名人だけど、
あまりボーアさんは知られていないよなぁ。かわいそう~。。」と思いつつ、
次の本へ。これもアマゾンで評価が高かったから。
「量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突」
おおお!しょっぱなから科学者たちの名言が並んでいるが!
困ったぞ!
「量子論をわかったと言う人は解ってない人だ。」
いやぁーーー! 困るんだって~!!! (」°ロ°)」オーイ!!
しかし、内容は素晴らしい本だった!
科学者たちの簡単な生い立ち、誰の下で師事し、どこの大学で教員として採用され、
誰の論文により触発され、だれの実験結果から推測し、何を思いつき、
その考えをどうまとめ、どの会議で発表し、どんな反論が出て、、
時系列に従って、みごとにまとめ上げられている。
不穏な空気がたちこめるヨーロッパの情勢、ヒトラーの台頭、
ドイツで研究するユダヤ人の科学者、ドイツ人の科学者、各国の科学者、
科学者それぞれの政治的立場、思想、その立ち振る舞いも書かれている。
見事である。どこにも偏りなく、すべてが簡潔に書かれている。
大変素晴らしい読み物である。
難点としては、量子力学をある程度解ってる人しか読めないな。
実験を文章だけで書かれても、なかなか。
で、結局、量子論はやっぱり「よくわかんねぇ~。。。」なのであった。(笑)
ほんと、改めて量子論を解ろうとした結果は、よくわかんないという事だった。
繋がっていく興味としては「どう量子論が今の技術に結びついているのか」
トランジスタ、コンデンサー、集積回路、この構造をネットで調べなおす。
もう一つは原爆の父、オッペンハイマーさんの立場だった。
これもネットで調べた。 彼について書かれた書物も借りようかと思ったが、
ネット検索でやめておいた。なんて不遇な人生なんだろう。
「人類を滅亡させるほどの爆弾を作れば、
誰も戦争をしなくなるのではないかと思っていたのに、
今までの武器と同じ感覚で原爆を使うなんて。同じだなんて。」
水爆の制作に反対し、親族が共産党だったこともあり、
情報を外へ漏らすのではないかと思われ、つねに監視と盗聴の対象とされた。
かなしいなぁ、オッペンハイマーさん。知らなかったなぁ。
いつも、男前の写真と、名言とのイメージでクールガイだと思ってたわ。
原爆に反対したアインシュタインさんと、別の立場を取ってたのだと勘違いしてた。
「我は死神なり。世界を破壊するものなり。」