第三話 怪我
長い黒髪の少女はキョトンとした表情で、こちらを見つめていた。未だに震えの止まらない足で、再び逃げようとした瞬間、彼女は大きな声をあげた。
「足‼︎怪我してるよ!」
あまりに大きな声で言われたので思わず肩がビクッとなってしまった。言われたとおりに足を見るといたるところから鮮血がにじみ出ていた。
「あ……」
思わず声が出た。こんなに大量の血を見たのは久しぶりだのことだからだ。
「手当てするよ!だから、私の家に来て!すぐそこなの!」
彼女は、まるで自分が怪我をしてしまったかのように慌てていた。
「早く!」
地団駄を踏み、私の着物の裾を引っ張った。
最近。
最近、更新が無いのはブログの名前が暇な時って書いてあるとおり暇じゃないからです。(・Д・)ノ
入学式があったり、とにかくいろいろです。( *`ω´)
これからは頑張りますp(^_^)q
第二話 少女
あんなに幸せだった日々はどこへ行ってしまったのだろう。大好きなお父さん。大好きなお母さん。そして、たくさんの思い出がつまった家。目をつむるといつでもよみがえる。ごめんなさい…二人とも……。ニンゲンに見つかってしまいました。本当にごめんなさい……!
「だ、だいじょぶ⁈」
はっと我に返ると、うつぶせになっている自分の顔の横にもうひとつの顔が覗いた。
「…⁈」
痛みも忘れて飛び上がると、目の前にいたのは長い黒髪の少女だった。
RAKUGAKI
帽子は難しい‼︎‼︎
次は飛んでるところでも描こうかな。
第一話 出会い
「ねぇ」
その瞬間、母のあの言葉を思い出した。「あなたは人間じゃないの」全身から気持ち悪い汗が吹き出た。
「ねぇってば」
声が大きくなったのと同時に、こちらに近づいてくる。指先はガクガクと震え、折りたたんだ足も頼りにはならないくらい震えていた。
「……なんで返事してくれないの?」
声が小さくなった。今なら逃げられる。その考えが頭に浮かんだとき、さっきまで震えていたはずの足が地面を蹴っていた。
「……あっ、待って!」
声の主も慌てて追いかけてくる。
「なんで逃げるの⁈悪いことしてないなら逃げる必要ないじゃん!」
悪いこと。その言葉に気を取られ足元が狂った。
ズシャァ───────
豪快な音と共に体にひどい激痛が走った。