その壱。実は実は。
「ミクー? 買い物行ってくるわよー?」
階下からルカ姉の声がした。
「あたし行かないからねーッ?」
隣の部屋で寝ている、リンレンを起こさぬよう、必要最低限の声で言う。
「おk。じゃあ行くね。いってきます」
「行ってらっしゃーい……よし、と」
ふふふ、と小さく笑い、ベッドに飛び乗る。
「いくぞぉぉぉ」
うめき声をあげて。
間
あたしは初音ミクなのだッ、ルカ姉が呼んだ時に聞いたろう?
あたしは…秘密………? うん、秘密を持っている!!!!!!
かちゃかちゃ。
ベッド脇と壁の小さな隙間に、本が一冊。それをベッドの上に上げた。(掃除してねーよ、ゴルァ)とゆーカモフラージュだが、良く見れば気づく。…何故っ………て?
あぁ、埃を被っていないからね。
とにかく。
本の下にキバコ…否、木箱を隠してある。え? 下からとれないのか……って? ああ、大丈夫。下にはみっっちり、A○B48のCDがあり、見る気を拭うから。
ま、木箱のなかには当然秘密が、入っている。
念のため、
「リンー、レンー、ルーカーネェー」
と呼び、返事が帰ってこないことを確認。
…………好き勝手できる。
まず、木箱からDSiを出し、ソフトを確認。………よし、ブラックだ。既に全クリしており、ポケシフターで「カモネギ」をつれてある。
「〜〜♪ 〜〜〜♪」
上機嫌で部屋のドアに背中をつけ、ねっころがる。
………………ゲームスタート…!!
と。
ガチャ。
部屋のドアがあいて、リンが姿をみせた。
恥ずかしいから、ポケモン好きを内緒にしているのに。
続く∞
オクタン(タンタン)*
ルカのパートナー。
ルリリ(リリィ)*
リンのパートナー。
ナッシー*
レンのパートナー。
カモネギ(ネギ太郎君)*
ミクのパートナー。