今がきっとタイミング〜!

退屈な日常に突然天使が舞い降りた

1年前、ジャニーズアンチだった私が突然KAT-TUNに落ちた話

今年も5月1日がやってきた。
1年前のこの日、KAT-TUNは充電期間に入るため、多くのファンに惜しまれつつも東京ドームで最後の出航をした。
そして、そんな1年前のある日、私は人生が変わるような体験をした。

 

 

 


そう、KAT-TUNという沼に突然落ちたのだ。
今まで生きてきてずっとジャニーズを嫌っていたにもかかわらず。

 

 

 

 


...と、たいそう大袈裟な感じで書いてしまいましたが、よく分からないそこら辺のマイナージャンルに蔓延って生きてきたオタク(※ジャニーズアンチ)が1年前のある日突然、何の前触れも無くKAT-TUNという沼に沈んだ話です。よくある華麗な沼落ち話です。稚拙な文章ですがよかったら読んでいってください。

 

■出会い
本当に何の前触れも無く、KAT-TUNに落ちた。気付いたら何故か「KAT-TUNが好き」だと脳細胞が叫んでいた。10Ks!に行った訳でもない。実際の所、1公演も入っていない。それなのに何故好きになったのか。ましてやジャニーズを嫌って生きてきたのに。好きになった当初は私にも謎だった。でもこれだけは言わせて欲しい。「人生はタイミングだ」と。つまり好きになったのも、全ての物事のタイミングが揃ったからなのだ。

ここで少し前置き的に私がジャニーズを嫌っていたことについて話しておきたい。
私はジャニオタになる前まで、いわゆるマイナージャンル(もうマイナーと呼べないものもあるが)のファンをしてきた。別にマイナージャンルといえども、盛り上がっていないとか売れていないとかそういう訳では無く、ジャニーズのような大きなジャンルに比べたら規模が小さいという意味でこの言葉を使わせて貰っている。
そんなマイナージャンルを応援していた身からすると、ジャニーズは脅威だったのだ。ジャニーズは売れる。毎回、グループごとに状況は違えど、一般的な目線から見て売れる。その一方で、私が応援してきたものはいつだって、ジャニーズに先を越されてきた。比べられてきた。どっちが悪いなんてそんなことは思わない。どっちだって同じように努力しているし、上へ這い上がろうとしている。けれど、どうしたってどこかで「ジャニーズだから」売れるとか、「ジャニーズだから」テレビに出させてもらえるとか、そういうひがみのような黒い気持ちが生まれてきてしまうのだ。小さかった頃はそんな僻みから本当にジャニーズが嫌いで、ジャニーズが出るテレビはすぐチャンネルを変えたりしていた。物心ついてからは、そこまで僻まなくなったが、どこかで「ジャニーズだから」と敬遠していた部分があった。我ながら最悪だと思うが、そんな経緯からずっと心の底ではジャニーズが嫌いだった。


前置きが長くなったが、私とKAT-TUNの出会いについての話に戻ろう。

突然だが私には親友が居て、その親友はずーっと長いことKAT-TUNを応援し続けている、私にとって最強のジャニオタだ。「ジャニーズが嫌いなのに友達はジャニオタなのか」という疑問を持つ人もいるかもしれない。私はジャニーズは嫌いでも、ジャニオタは何故か好きなのだ。何故なら同じオタクだから。そしてその親友は「オタクとしての応援スタンス」が私とかなり近いところがあり、とても仲良くさせてもらっていた。

私がKAT-TUNに落ちたまさにその日も、その親友と遊びに出かけていた。普通は「そこでKAT-TUNを見せられてハマりました。」と続くところだが、別にそこでKAT-TUNに落ちたわけでは無い。私はいわゆるV系バンドの「追っかけ」というものをしていたので、その日はその親友と一緒にバンドのDVDを見て過ごした。何故か親友もバンドを好きになってくれたのである。そんな、KAT-TUNの「K」の字もないめちゃくちゃに楽しい時間が終わった後で、1人になるとどこか寂しくなる。その日も「あ〜楽しかったな〜寂しいっていうか何て言うか、暇だな〜」なんて思いながらダラダラとスマホを弄っていた。何故かその日はめちゃくちゃ暇だった。本当に暇だった。いつも大体やることばかりなのに凄く暇だった。暇すぎた私の脳裏に親友の顔が浮かび、何故かひらめいた。「そうだ、KAT-TUNを見よう。」これがKAT-TUNと私のファーストタッチだった。(言い方)


KAT-TUNとの遭遇
「そうだ、KAT-TUNを見よう。」そんな軽いノリでYouTubeのアプリを開き、検索窓にKAT-TUNと入れて検索した。この時点で私の世界は90°くらい傾いているのである。何故なら、めちゃくちゃジャニーズ嫌いで有名だった私(小学生時代)が自分からジャニーズのグループを検索しているのだから。検索したとき、何故かちょっと恥ずかしかった。何でバンギャ*1なのにジャニーズ見てるんだろうと不思議な気分になった。何でか知らんけど。
KAT-TUNで検索して出てきたのは、歌番組の映像だったり、カツカツの映像だったり、どれを見たら良いか分からなかったので、とりあえず楽しそうだったカツカツの沖縄旅を見ることにした。沖縄旅全編ではなく、所さんのおうちでそれぞれ部屋に別れてストレッチしてたり、怪談話したりするところだけの動画である。
先ほど「バンドの追っかけをしていた」と書いたが私はスーパーサイヤ人タイプのオタク(※あらゆるジャンルを渡り歩いたオタクの意)なのでその昔、「テニミュ」のオタクもしていたことがある。テニミュを通ってきた人なら分かってくれると思うが、そう、私は「格好良い男の子たちがわちゃわちゃしている」絵にめっぽう弱い。スーパーサイヤ人でも目の前に巨乳でめちゃめちゃ美人なお姉さんが出てきたらちょっとは弱くなるだろう。そんな感じだ。(??)

初めて腰を据えて真面目に見たKAT-TUNに私は驚いた。何故ならてっきりKAT-TUNはもっと怖い人たちだと思っていたからだ。あんな強面な見た目なのに、同じ部屋に集まり、「怖い話しようぜ〜〜!」と盛り上がっている。可愛い。可愛すぎる。この時点でもうすでに心は傾き始めていた。

そして分からないながらも続けて何本か歌番組の動画も見た。めっちゃくちゃ格好良かった。意味が分からないくらい格好良かった。こんなに格好良い人たちがいていいのかと思った。本当に格好良くて、眩しすぎて画面を直視出来なかった。いやこれマジである。ハマった後にたくさんKAT-TUNの動画をみたり、亀梨くんのドラマを片っ端から見るなどしたが、最初の1ヶ月くらいはタオル被りながら見ていた。気分はまさに「親に秘密でエロ動画を見る男子高校生」だった。ひとたびKAT-TUNを見れば顔がほてり、動悸が激しくなる。私の心が許容できる格好良さのキャパをKAT-TUNは越えていた。

カツカツ沖縄旅を見て、顔はちょっと眩しすぎて直視出来なかったけど、格好良さと面白さに気付いたので即親友に連絡した。すると「今日この後テレビに出るから見て!!!!」と返信が来た。そう、奇しくもその日は「充電期間前最後のテレビ出演の日」だったのである。

 

■応援しようと決めた瞬間
勿論、親友に勧められるままにその番組を見た。人生で初めてジャニーズを見るためにテレビをつけた。沖縄旅で見たKAT-TUNとは違ったけれど、めちゃくちゃ格好良かった。ジャニーズに関して情弱だった私はKAT-TUNが充電期間に入ることもそんなに詳しく知らず、何のための充電期間、いったいそれがどんな意味を持つのかなどを全く理解していなかった。
その番組の最後で10Ks!の公演後のファンへのインタビュー映像が流れていた。涙ぐみながら、でも笑顔で「彼らが戻ってくるのを待ってる」と語るファンと、その映像を暖かい目で見守るKAT-TUN。その情景を見た瞬間、「私もKAT-TUNを応援したい」と強く思った。勿論、それまでに少し見た動画や親友から聞いた話でKAT-TUNって格好良いんだと思って好きになったところもあるし、その日の番組でのメンバーを見て素敵だなと思ったから応援しようと思ったところもある。しかし、何よりもファンとメンバーの関係性に惚れた。
その日から私の応援したい人リストにKAT-TUNが入った。スーパーサイヤ人オタクが色んなジャンルにハマりすぎて、もうハマるジャンルが無くなった瞬間である。

 


■新規ファンになるということ
私のKAT-TUN担ライフ、広く言えばジャニオタライフが幕を開けた。
オタクの皆さんになら分かってもらえると思うが、新しく何かを好きになるということはめちゃくちゃ楽しいし、毎日が明るくなる。新規ハイというやつだ。
その一方で、暫くの間は「新規」というレッテルを背負わなければならない。私は新規も古参も特に気にせず、お互いが楽しくオタクできたらそれでいいと思っているタイプである。要するに、お互いがお互いを思いやっていくのが大切だと思っている。古参だからとあまりにも我が物顔をしたり、新規だからと好き放題にそのジャンルを踏み荒らして良いわけでは無い。何事も加減が大切なのだ。しかし、全てのオタクがこの考えを持ち合わせているとは限らない。だから私は何か新しいジャンルにハマるときはいつも慎重になるようにしている。マイナージャンルを渡り歩いてきたということもあって、いつも最初は一人で細々と情報を集めていた。ジャンルによっては暗黙の了解があったり、新規をあまりよく思わないジャンルもあるからだ。しかし、その点、ジャニオタはめちゃくちゃ優しかった。本当に優しかった。

私が新規だから、と控えめに「実はKAT-TUN好きになったんだよね...」と口に出せば周りのジャニオタが飛んできて、めちゃくちゃKAT-TUNの話をしてくれた。KAT-TUNのここがいい、このDVDを見て欲しいなど私が知りたかったことを全部教えてくれた。親友は持っているDVDのほとんどを一年近くずっと貸していてくれた。何度も何度も一緒に鑑賞会をしてくれた。
一気にジャニオタでいることが、KAT-TUN担でいることが好きになった。周りのジャニオタに本当に恵まれていたと思う。この楽しさが私の沼落ちを加速させた。

 


■初めてコンサートDVDを見る
10Ks!オーラスから親友が帰還して、GWに入る前に、と沢山DVDを貸してくれた。おそらく彼女が持っていたほとんど全てのコンサートDVDとアルバムを貸してくれたんだと思う。CDを全てiPodに入れて、まずDVDを見てみようと思った。しかし、ド新規の私にはどのコンサートが一番最初で、どれが一番良くて、なんてことは全く分からない。詰んだ。周りのジャニオタに聞いたら「QUEEN OF PIRATESかBreak the Recordsを見ると良いよ!」と言われた。いやどっちか1個に絞ってくれよ。ここでどっちか決められないという謎の性格が姿を現す。迷いに迷った結果、とりあえずBreak the Recordsを見ることにした。この選択が更に私を沼の底に沈める原因となるとも知らず。

Break the Records(以下、ブレレコ)を見始めたのはいいものの、照明と6人の格好良さに目がくらんで2曲目くらいにはもう偏頭痛に苦しんでいた。バンドのライブDVDは良く見るが、あんなに照明はキラキラしていないので耐性が無かった。頭が痛くなると涙が自然とつーっと流れるタイプの人間なので、KAT-TUNを見ながらただただ静かに涙を流していた。まるでネタである。初めて見るジャニーズのコンサートは衝撃的だった。*2何で水とか火が噴き出すのか訳が分からない。ていうか人の多さよ。あとジュニアマンションがまっじで意味分からなかった。「いや人で背景作っちゃうって何だよ。」って思っていたら、後日友人に亀梨和也考案だと聞いて妙に納得した。
ブレレコは休む暇もないくらい最高の演出のオンパレードで、全てがドツボだった。SADISTIC LOVEでは思わず「ヒィ...」と変な声が出たし、亀梨くんの1582では私の心の中の二次ヲタが目を覚ました。私の心の中の二次ヲタはああいう感じの浮き世離れしたものが好きだ。
コンサートDVDを見るまでは、KAT-TUNを応援したいとは思っていたけれど、そこまで本気で応援するまでには至らないだろうと勝手に思っていたが、彼らの本業である【アイドル】の部分を見てしまったらもう後には戻れなくなっていた。
Queen Of Piratesも大好きだが(特に一番最初のTaboo)、このときBreak the Recordsを一番最初に見て良かったと心から思っている。ブレレコを見て、語彙力を無くした私の感想は「心がBreak the Records」だった。我ながら謎である。しかし、そんな謎発言をしてしまうくらいにはKAT-TUNがめちゃくちゃ格好良かったのだ。そしてその後すぐにブレレコを買った。貸してもらっていて手元にはあるのに、どうしても自分で欲しくなって買った。そしてそこからKAT-TUNのコンサートが見たくて仕方なくなり、そこから何ヶ月か1ヶ月に1本のペースで買っていた。

 

■完全なるKAT-TUN担と化す
ブレレコだけに留まらず、貸して貰ったDVDを1週間ほどで見尽くし、腹を括った。
「よし、ジャニオタになろう。」と。
しかし、オタクをするのには、悲しいかな、金がかかる。何度も言うが私はスーパーサイヤ人タイプのオタクなのでクソDDだし、色んなジャンルにマジで応援している人が居るためとにかくお金がかかってしまう。そこに国内最強ともいえるだろう「ジャニーズ」というジャンルが加わったのだから、もう破産寸前である。ここで自制してKAT-TUNから目をそらすことも出来た。しかし、それでも決めた。私はKAT-TUNの未来が見たいと思ったから。
私は根っからのオタク体質なので、好きになったら一から全て見たいと思うタイプだ。KAT-TUNも例に漏れず、なるべく1番最初、彼らがジュニアだったころから見れるだけ見ようとした。今まで好きだったジャンルは1週間もあれば、一から今まで大体ほとんどは頭に入れることが出来た。
しかし、KAT-TUNはそれが出来なかった。
多すぎた。彼らが積み上げてきたものはあまりにも多くて、あまりにも綺麗で儚くて、そんな簡単に見れるものでは無かった。正直、1年経った今でも全て見ることは出来ていない。だからこそ、彼らの創る未来だけは見逃さないようにしようと心に決めた。

 

■充電期間だからこそ
私がKAT-TUNを好きになったきっかけには、「充電期間だから」ということが深く関わっていると思う。 充電期間だからこそ、色んな人のKAT-TUNへの素直な想いを聞けて、ゆっくりとKAT-TUNを好きになれた気がする。勿論、グループとして揃っている所が見れないという意味では充電期間になんてならない方が良かったのかもしれないけれど、私はこの充電期間が無かったら彼らのことを知ることも、好きになることも無かったと思う。だから、充電期間の今、好きになれて良かったと思う。
あんなに嫌いだったジャニーズが好きの対象に変わった。それまでは「ジャニーズだから」とどこか彼らを軽視していた。けれど、また絶対戻ってくるという覚悟を持って充電期間に入るKAT-TUNを見て思った。彼らには彼らなりのリスクや苦しみ、悲しみがあると。それでも尚輝き続ける彼らを、いつまでも応援してその先の景色を一緒に見てみたいと思った。
1年経った今でも変わらずKAT-TUNのことは応援している。正直、好きになった当初は1年もこの好きが続くなんて思ってもいなかった。私は私の「KAT-TUNがもっと見たい!」という欲のためにKAT-TUNを応援しているが、それと同時に「KAT-TUNが戻ってきたときに喜ぶファンの人たちの顔が見たい」というちょっと謎の動機の元にオタクをしている。私が今、KAT-TUNをこうして好きになれたのもずっとステージに立ち続けてくれた本人達がいるのは勿論、彼らを支えてきたファンの方々がいるからだと思っている。私にKAT-TUNの素晴らしさを教えてくれた親友をはじめとするジャニオタさん達が喜ぶ姿が見たい。そのための力添えが少しでも出来たらと思いながらオタクをしている。なんだか自分でもよく分からなくて、どこか上から目線な動機で非常に申し訳ないが、要するにKAT-TUNとファンが幸せに笑っている世界が見たいのだ。


とにかく1年経って言えるのは、本当に素晴らしいものに出会えたということで、今まで毛嫌いして見てこなかった自分が本当に悔しい。でもこれからを彼らとずっと歩んでいけるのかと思うとそれは本当に嬉しいことだと思う。だからこれからもずっとこの気持ちを忘れずに応援したい。

あとこの沼落ちを経験したことで、人生って本当に何があるか分からないんだなあと痛感した。あれだけ嫌っていたジャニーズをまさか応援する日がくるなんて思いもしなかった。というより、周りの人間(家族とか)がめちゃくちゃ驚いていた。「お前がジャニーズか」、と。

 

そんなの私が1番ビックリしてるよ!!!!!!あんなにテレビ見ることが嫌いで朝のニュースとご飯食べるとき適当にバラエティ見るだけだったのに今じゃ番組表とにらめっこしてるんだから!!!!!!*3

そんなこともあるので、オタクの皆さんは何があるか分からないので気をつけてください。「私は大丈夫」と思っている貴方、1番危ないですよ!!(警告)

そんな感じで長々とこんなそこら辺にいるようなオタクの沼落ち話を読んでくださりありがとうございました。この記事においては全く自担や充電期間中の活動について触れられていないのですが、これ以上書くとめちゃくちゃ長くなってしまうのでもし機会があればまた記事にできればなと思います。ついでに言っておくと、私は上田担です。ここまで読んで、同担拒否の方いらっしゃいましたら申し訳ございません!

 

そしてそして!!!みさとさん(@m____ist)の「きみはアイドル Vol.2」に新規KAT-TUN担としてインタビューに参加させていただきました!素敵な記事にしてくださり本当に感謝しております!イベントの前にこの記事を上げられれば良かったのですがそれも叶わず...読まれた方は分かると思いますがそうですそれが私です!笑 通販などで今後購入できるかは分かりませんが、機会があれば是非手に入れていただきたい素敵な一冊です〜!

 


長々と読んでいただきありがとうございました!

 

 

(追記:一旦下げて再度上げ直しました!)

*1:V系バンドのファン

*2:1番驚いたのはNMPの乗馬

*3:ぶっちゃけMステをちゃんと見たことが無かった