太陽の下でまってる 第6話 (1993年 ララ8月号)
暴力はよろしくないが、由高が敦士を殴ってくれて、ほんとスッとするよね。里紗をずっと守ってやるんだ!がんばれ!って当時純粋な高校生だったわたくしは思ったのだった……
そして1/4コーナーでも岡野先生が書いてらっしゃるのですが、羽島父の八面六臂の大活躍!というか……このキャラが唯一の癒しですよね。他が全部シリアスなのに、この父だけが自由気ままに面白い表情を見せてくれます。
以下メモ(ページは単行本のもの)
P149 1/4スペース 羽島父のこと
P153 ゲスト登場!小林さんが!うどんやを!
P156 BGM
太陽の下でまってる 第5話 (1993年 ララ7月号)
里紗のあけすけな態度と行動に振り回される皆さん(とくにそよぎさん)、そして突如あらわれた昔の男(吉永敦士)。不穏と激動の回なのですが、羽島父が癒しです。
里紗と由高が、それぞれにお互いをなぜ好きなのかと愛情が深まる描写、周囲の大人たちのとりあえず見守ろうという判断は、それぞれの思惑があるにせよ好きですね。
そしてかわいそうな朋美ちゃん('ω')ノ
以下メモ(ページは単行本のもの)
P107
P110 BGM
VIEWっていうミュージシャン?がわからない……
時期的にスコットランドのバンドではないし(゜-゜)
P111 1/4スペース
里紗のお洋服の話
P111 「エイズ予防はしろ」 こういう表現って、この時代の少女マンガには散見されますよねえ。
太陽の下でまってる 第4話 (1993年 ララ6月号)
わるり大人の天城さんにそそのかされ、里紗とともにデビューすることになってしまった由高、まあ幸運の女神には前髪しかありませんので、ここで話に乗っておいて間違いはないでしょう。そしてCMに出ることになってしまうわけですが。でもこれ、この時点ではそよぎさんに対する当て馬だったのかもしれないんですよね。もちろん化ける可能性も見越してたんでしょうけど。
イチャコラしてる二人をよそにアンニュイになってる朋美ちゃん。この、いろんなことに置きざりになってる感ってのわかりますよね。わたし、周り全部に置いていかれてる気がしてましたもん、高校の時分とか。
CMは大成功し、そして里紗の過去がちょっとずつ明らかになり……愛が試される二人、どうなるんでしょうね('ω')ノ
以下メモ(ページは単行本のもの)
P59 1/4スペース キャラクターの名前の由来
P64 BGM
P70 公衆電話は緑ですかね。由高のポケベルに連絡がきて、喫茶店の公衆電話に学校の公衆電話からかけてるんですよね。時代だなあ。でもこの時代の最先端なんだよね。
P82 由高が欲しがってるカメラはソニーのハンディカムのCCD-TR1かな??
(作中でのメーカーはZONY)
このころってまだ液晶画面なくて、録画したものの確認はできないんだな……
太陽の下でまってる 第3話 (1993年 ララ5月号)
羽島父が大活躍をはじめる、大事な回です。
ビデオコンクールをきっかけに、由高と里紗をめぐる環境は大きく変わり始めるのですが、二人はお互いを好きだなあと確認し合っているような描写もたくさんあって素敵です。徐々に里紗の過去のことも明らかになっていって、それにも由高が振り回されかけてるってのも愛ゆえよね。
これは里紗が女優への道を歩み始めるシンデレラストーリーの序盤でもあるのですが、同時に由高が映像作家(もしくは男優?)としてデビューするとこでもあるんですよね。
私が好きなのは、夕焼けの道を二人で歩くシーン。里紗が振り返って由高に見せる笑顔。で、そっからカラスの真似をするとこ。運命の歯車に巻き込まれる直前の、おだやかなひと時ですよねー。
以下メモ(ページは単行本のもの)
P10 由高が読んでるメンズララなんだけど、特集が「今年はやるぜホークス」
P13 年代的にはNEW UFO CATCHERかな?
P17 1/4スペース 笠智衆さん亡くなる。遊◎機械/全自動シアター観に滞在してるホテルで1/4スペース書いてる。
P34 BGM
P47 羽島父の椅子、ジェット噴射
ルナルナ・サーカス (1992年 増刊ララファンタジースペシャル号)
巻末に載録されているファンタジー小編です。
みそっかすの少年ミルンがサーカスに行って空飛ぶ男の子のジョジョと出会い、勇気づけられる話。夢を描くことが現実を生きていく力にもなるというお話ですね。
夢をバカにする大人や友人たちがおり、けどそれを信じて頑張るっていうのはこういうお話の定型なのかもしれませんが、実際の社会でもそういうことってたくさんありますよねえ。夢を応援する側でありたいとはいつも思っているのですが、なかなかそうはできてないな……
さて、この小編のあとに載っているCHATTER BOXなのですが、
ご本名が地味って言われて怒ったり、姓名判断を気にしたり、ってとこがかわいいですね。そして、親がもうひとつの候補にしていた、自分がそう名付けられていたかもしれない名前をペンネームにされたっていうのは素敵な話だなあと思うのです。
わたくし自身、自分の名づけの際のことを親に尋ねたり、はたまたペンネームをかんがえたりしたもんです。
太陽の下でまってる 第2話 (1993年 ララ2月号)
さて、撮影のながれで交際を始めて、里紗に振り回される由高ですが、撮影をすすめるにしたがってその魅力のとりこになっていきます。気まぐれな猫のような女の子が下校時に門の前で待ってるなんて、どんなしあわせでしょうね??
それにしても、ファインダーを通した里紗ってほんと印象的に描かれているんですよね。岡野先生も表情をたくさん出すのに苦労されただろうなー。
さて、里紗という素材が魅力的なのはもちろんですが、周囲の大人たちもその魔力にとりつかれ、物語も回り始めます。そよぎと比呂との接触、そして天城さんの登場。里紗は由高に撮られているだけで良いと言いますが、ほっておかれるわけがありません。
それにしてもケンカして言い合いになり、おたがいが好きっていうことがわかるなんて、ほんとドラマです。
当て馬の朋美ちゃんがかわいそうですが、彼女まで里紗のとりこになってるし……
そしてPVに使われている「Lemonの勇気」!!!
そういやこないだこれが主題歌に使われていたTO-Yもブルーレイが出たんですよね。
ラストで里紗がもどってきて、めでたしめでたしなんですが、お話はこれからですね。そして羽島父の活躍も……
これしかし、1話と2話だけで単行本一巻って、わりと連載時すごいボリュームだったんだなあ。
以下メモ (ページ番号は単行本のもの)
P93 1/4スペース 博多の女の話、そしてシャルロットゲンズブールについて!
P101 PSY・Sの歌詞を使用した話。薔薇とノンフィクションもたしかに合ってる!
太陽の下でまってる 第1話 (1993年 ララ1月号)
ビデオ少年由高と、はちゃめちゃな女の子里紗の青春ムービーストーリー開幕です。
そうそう、これ、予習が必要なのですね。
「真昼、羊を数えてる」森宮そよぎと夏目比呂のお話です。
このカップルっていう大目標が最初から設定されててよき!
お話は映像の道を志す羽島由高くんと、ビデオサークルの仲間の航平と朋美が街中で里紗という女の子と出会うところから始まります。そしてそれと同時に由高自身の創作の環境も、夏目さんとそよぎさんとの関係を知ってしまうところからぐっと動き出すんですよね。ここがとてもうまいのです。
この当時って動画の撮影も編集もすごいハードルが高かったころなんですよね。ビデオカメラと編集機材が必要で……すごいお金もかかるし技術も必要な趣味だったからなあ。ほんと時代の変化を感じてしまう。
さて、冒頭からある意味すごく重要な人物が出てきます。
由高の父。
最初は息子にお定まりのレールしか用意していない頑固なインテリ親父という感じなのですが、こいつがとても面白くなっていくんですよね……
里紗は本当に奔放で口汚い女の子で、いきなり由高をどなりつけるわ、殴るわ、かと思えばキスしてくるわ、予想もつかない動きをする。かと思えば感情豊かでぱっとかわいらしい表情を見せたりするという、本当に目が離せない感じ。
そよぎさんと夏目さんのように、この里紗と由高はなっていくのでしょうか?
以下メモ (ページ番号は単行本のもの)
P3 劇団ゼリイ第12回公演は「オルゴールと鳩」
P8 ここのテニス部の女子ほんとかわいい
P14 小鉄の部屋、そして由高父登場
P15 1/4スペース 岡野先生の演劇趣味。維新派
P23 1/4スペース 夏目とそよぎの紹介
P33 1/4スペース 「十年愛」ってドラマの取材に行ったお話
P50 由高の高校は青葉山高校
P75 里紗が行ってた学校は聖和女子
P101 1/4スペース PSY・Sの歌詞使ったよ!あと岡野先生はプロレスファンだよ!