おんがくのおと

音楽学部生の徒然なるブログ。音楽理論やDTM(Cubase)など

音程

 

 

 

音程とは

音階の中の、2つの音の高さの隔たりのこと。( ゚д゚)?

 

音程は「度」で表す。(和声で超使う)

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例:ハ長調

基準の音から目的の音までカウントする。

「ド」と「ド」は1度(同度)

「ド」と「ミ」は3度

「レ」と「シ」は6度

「ド」と高い「ド」は8度(1オクターブ)

 

 単音程と複音程

でも「ドから上に13度!」って言われてもパッと浮かばないので、

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8度以内の音程を単音程

9度〜の音程を複音程と呼び、

13度(ラ)という複音程は、1オクターブと6度(ラ)という単音程に言い換えることもできる。オクターブでカウントをリセットするということですね。

 

さらに、この「音程」には必ず名札が付きます。

 

完全・協和音程

同時に鳴らして、綺麗に響き合う音程の

1、4、5、8度には「完全」と付けます。(8は1、5は4の転回音程)

ここで言う「綺麗だ〜」という基準は、昔の人が決めました。

 

では代表してハ長調の中の4度さんで解説。ご起立下さい。

ド/ファ レ/ソ ミ/ラ ファ/シ ソ/ド ラ/レ シ/ミ

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ド/ファ レ/ソ ミ/ラ ソ/ド ラ/レ シ/ミ 全て半音5個分ですよね。

しかし ファ/シ は、よく見ると6個あります。しかも鳴らすとまぁ完全とは言い難い響きに。実はこの音程のみ完全4度+半音となるので、不協和音程(後述)の増4度といいます。また「ファとシ」の組み合わせは音楽の中でも特別で、こちらも不協和音程で後述します。

「完全」と名乗れるのは美しい「完全協和音程」だけです。世知辛い

 

不完全・協和音程

そこそこ響き合う音程の

3、6度には「長」または「短」と付けます。(6は3の転回音程)

例えば3度で音階を上ると、場所によって間の半音が4つの時と3つの時があります。

お分かりの通り、半音が多い時は長3度、少ない時は短3度と呼びます。

 

不協和音程

響き合わない音程の

2、7度には「長」または「短」と付けます。(7は2の転回音程)

お察しの通り、半音が多い時は長2度、少ない時は短2度となります。

 

しかし!全音階的音程ならともかく、臨時記号がついた時(半音階的音程)

「ド」と「ミ♭」は?何度?

 

それを表示する方法が「増減音程」です。

 

増減音程

全ての音程に付く増・減音程も不協和音程に含まれる。完全、長、短で表せないそれ以上・以下の半音階的音程には「」または「」を付けます。

例:「ドとミ♭」の場合

  ド/ミの長3度−半音1つ=減3度(減長3度とはならない。名札は一つだけ)

 

三全音

完全協和音程で出てきた「ファとシ」の減4度、その転回音程の「シとファ」の増5度は超不安定な響きになります。

何故かというと、半音が6つ、つまり全音3つの「三全音(トライトーン)」という特殊な音程になるからです。不安定すぎて、昔の人は「悪魔の音程」なんて呼んでいました。

 

POINT _φ(・_・

音程は「完全、長・短、増・減」を付けて指定する

 

完全…1、4、5、8

長短…3・6、2・7

増減…全ての音程

 

図にするとこんな感じf:id:mintda:20190116165918p:plain