こんにちは、どれみです。
名張育成会が運営する児童発達支援センターは、支援を必要とする0歳から18歳までの地域に住む子ども達が通う施設です。
相談支援専門員、保育士、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のスタッフが在籍しており、各種の専門的な様々な視点から子ども達を支援しています。
春風が心地いい頃となりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
寒いどれみの廊下も少しずつ暖かさが感じられるようになりました。
暖かくなり、土の中で冬ごもりをしていた生き物たちも目覚め、久しぶりに感じるさわやかな風と、春の光の中で生き生きとします。
どれみでは、人や物や場所が変わりやすいこの季節は、その変化に触れるだけでざわざわ・そわそわする子ども達の姿があります。
職員は子どもたちに与える人や物の刺激の具合を考えながら、タイミングや距離感、色合い等を調整して、変化を取り入れています。
ちょっとした調整で変化をなんとなく受け入れられるといいですよね。
そうやって時間をかけて変化や新しいものを受け入れられるようになった子ども達は段階を得て、受け入れて、心地よく感じるものが増えていきます。
4月になり様々な時の経過を得てどれみに突然やってきた春の風のお話を紹介します。
ある日の夕方頃でした。
3月までお母さんと一緒にどれみに来てくれていた高校生が学校の卒業と共にどれみも卒業しました。
4月になり
今月からは仕事を頑張っているんだろうなぁ
と もの思いにふけっていると・・・職員室を覗く人が・・・
「あれ?どうしたの?」
職員室の扉を開けて、本人を目の前に廊下をキョロキョロする職員。
「お母さんは一緒じゃないの?」
「うん」
「仕事始まったんだよね。一人で来たの?」
「うん」
「おぉぉ!!」
「仕事が終わってきてくれたの?」
「うん」
学校を卒業して、仕事が始まり
自分の力でどれみまで来た姿は先月までいた少年の様な姿から一変し、とても頼もしくみえました。
そして職員がいる全ての部屋をまわり、報告をして拍手やエールやアドバイスをもらい颯爽と帰っていきました。
沢山の経験や環境によってざわざわ・そわそわが少し和らいで、変化を受け入れられる力を持つ子ども達。
新たなステージで出会う課題にひとつひとつ向き合ってベストパフォーマンスを細長く出していける事を願っているどれみにやってきた春の風のお話しでした。