基準軸を持つ意味
基準となる軸を手に、
それを分析する確かな眼を持ち、
発信と対処を繰り返す。
たったこれだけの事、だから物事と経営の基本となる事。
組織を数値化する際に重要なことは、基準作り。経営の場合は他社の力や経済状況との
比較が外せない。その先は工夫とアイデア、そして勇気。
自分にできること、自分たちがすべきこと。。。気付きと発見の1週間でした。
組織と業績
日本において、こうも組織の数値化が遅れている【理由】をつらつらと...
1.単一民族としての組織(ムラ)意識
2.業績が第一、組織としての効果や取り組みは第二
3.スーパースター信仰(エースで4番に憧れ)。カリスマ依存
4.数値化に対する恐怖
改善活動では、あれほど数値化にこだわった日本の産業ですが、人も含めて「評価」することに躊躇する。。。
もちろん、数値化だけが経営ではありませんが。
数値を語らずに経営できる人は少数なので。
組織管理にイノベーションを導く。組織を数値化する意義。
堅い話題で恐縮です。自分の思考整理も含めて、書き留めたいと思います。
数値化は工業化の第一歩と考えています。あらゆる工業製品は寸法、色、耐久性、重量などそのほぼ全てが数値化されています。事業活動の結果(あるいは経過)としての業績も数値化され、あるいは企業ごとに管理指標を備えています。かつて企業財務を担当した時に、証券アナリストや投資家の方々は、これでもかというくらいに売上構成やコストを数値化して、企業の実態を明らかにしようとしていました。時に、自分の知らない自社の数値や指標を指摘され、驚愕したことがありました。
そう考えると、3つの経営資源のうち、人の数値化が最も遅れている分野であり、その集合体の組織は、多くの企業では数値化すらされていないと思います。
勘と経験で工業製品を量産したとしたら、、、まともに動く車はありませんし、そこら中が事故だらけになります。
エイヤッと損益計算書を計算して申告したりや公表したりしたら、、、不公平極まりない課税や裏付けのない株価となります。
実は人の数値化は、SPIやMATなどの適性検査やタレントマネジメント、業績査定など、様々な手法で挑戦してきた歴史があります。
でも組織の数値化はほとんど手付かずです。人は会社の中では「組織」として行動するのに、組織の数値化に取り組んでいる企業はごく一部にとどまっています。
不完全な数値化だからでしょうか、完全な手法でなければ普及しないのでしょうか、他社の実績がたくさんたくさん無ければ信用が無いのでしょうか。完全な財務指標など無いのに、完璧な工業製品も存在しないにも関わらず、、、
生産活動という長い歴史の中で、組織の数値化は緒についたばかりです。不完全当然だと思います。完全な数値化はどこにもありませんから。だからといって挑戦しなければ、いつまでたっても勘と経験の管理に終始することとなり、経営者も労働者もしなくていい苦労を背負いこんでしまいます。
組織管理にイノベーションを導く、組織の数値化はその第一歩です。
一般社団法人作りました
みなさんのご協力で、一般社団法人組織行動診断士協会の設立に至りました。
これからの「少子高齢化」という二重の課題に立ち向かわなければならない日本企業。労働力という絶対的な「量」の減少には、「組織開発」による「生産性の追求」が最善の策であると私たちは考え、この社団を設立することとなりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
セミナーに呼んでいただきました
1月27日に石巻市で行われたセミナーに講師として呼んでいただきました。
石巻市と言えば津波で大きな被害を受けた地域。そして、石ノ森章太郎が生まれた土地でもあります。
駅に降りると(多分相当久しぶり)、仮面ライダーとサイボーグ009がお出迎え。
まさに「正義の町」
セミナーのテーマは「現場力」です。そして組織の数値化と働き方改革、税制改正と盛りだくさん。
旬なトピックスを取り上げられた、聞きごたえのあるセミナーでした。
また訪れて、様々なお手伝いがしたいと思いながら、ヒーロー達とお別れしました。
生産性改革vs働き方改革
「働き方改革」がいきなり叫ばれはじめたのは2016年ころではなかったでしょうか。
事の経緯はともかく、くすぶっていた少子高齢化とそれに伴う労働力不足が、この頃から一気に露出し始めた感もあります。
「自分の働き方を何故みんなで決めるのだ?」「今でさえ残業時間をコントロールできないのに、これ以上管理されるということか?」そんな意見を持つ人も少なくないはず。
Slackに代表される生産性向上ツールが台頭してきているのは、働き方改革を労働時間短縮のみに焦点を当ててきたこれまでの取り組みに対するアンチテーゼの一つだと考えます。
「働き方改革」には「生産性改革」も含まれている、という意見もあります。であれば、最初から生産性改革と銘打つことで本質をより正確にアピールできるはずです。
時給、日給、月給という時間労働の概念を捨て去らないと、生産性は向上しません。絶対に。
社会疫学に触れました
健康の社会的決定要因に目を向けよ
イチロー・カワチ教授(ハーバード公衆衛生大学院)の人気講義“Society and Health”の指定教科書待望の邦訳!
「上流」にある健康の社会的決定要因に挑む! 健康格差、ソーシャル・キャピタル、行動介入、子どもの貧困、働き方改革、日本が直面する課題解決のヒントがここに。
これは先日発売された「社会疫学」のリード文です。
「健康の社会的決定要因に目を向けよ」とは全く新しい学問の分野ですが、自分にはまだそのことに何かコメントできるほどの知識はありません。
「健康」という言葉を社員のエンゲージメントややる気に置き換え、「社会的決定要因」を組織の健全性や活性度に置き換えて考えると、
「個人のエンゲージメントややる気は、会社組織の健全性や活性度が決定要因となり得る」
これはさすがに大胆過ぎますが、、、間違っていないと思っています。
決定要因がなにであるか、その尺度を何にするかは様々で良いでしょうし、それによって決定づけられる個々人のエンゲージメントもまた、様々なことが想定されます。
もしかしたら、新しい言葉を使うべきかもしれません。
まずは「社会疫学」を読まなければ...