三千世界の鴉を殺し、ミラノで朝寝がしてみたかった ー霊でもスリッパでしばかれる?編ー

閑話

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高校生の時、ケガの手術でしばらく入院しました。

学校は休み期間では無かったので、見舞いに来てくれる友達も休日が多く、

ほとんどの時間を、相部屋の5人のおっさん達と過ごしました。

 

20年近くたった今でも、そのおっさん達を覚えている位なので、

いま考えても、ファンキーなおっさん達だったんだと思います。

 

今回は、そんなおっさん達とのエキサイティングな晩秋の思い出が、

私がファッション業界で働くきっかけとなったという話です。 

 

何回かに分けてこの思い出を書いていこうかと思います。

 お暇なときにでも、お付き合いください。

 

初日から!?出る病院!?

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(これは当時のベッドの配置です。おっさん達の名前までは覚えていないので、

適当に特徴を書いておきます。)

 

手術前々日ぐらいからの入院だった気がします。2週間ほどの入院生活を余儀なくされた私ですが、それまでは外泊禁止的な家訓のもと育ったので、すごく新鮮な気持ちになっていました。注射やホラーが大嫌いで、私には圧倒的不利だと思われる「ボロ病院での入院生活」というロケーションでも、ワクワクの方が勝っていました。

お昼ぐらいから病室に入り、おっさん達に宜しく挨拶をしました。私の横の、頑なに無口を貫く高倉健ばりの哀愁をだすおっさん以外は、若者が入ってきたことが嬉しそうでした。私のベッドが入り口に近いので、通りすがりなどに色々話しかけられて、当時の私も「なんか渋くてみんなかっこいい・・」なんて錯覚していました。まるで国のために名誉ある傷を背負った兵士に見えるフィルターでもかかってました。

 

就寝の時間になっても、初めての入院・久しぶりの外泊で、もちろん中々寝付けませんでした。深夜になっても寝付けず、明かりが漏れないように布団の中で友達とメールしたりしていると、

「パタ。。パタ。。。パタパタ。」と不規則にパタパタいうスリッパ?みたいな音が聞こえてきました。

普通に歩く音だと、「あぁ、スリッパの音だ」と分かるものですが、歩いているリズムでは無いので、何が起きているか全く分かりません。一箇所でパタパタなり続けたり、少し移動したり、離れて聞こえなくなったと思えば、またパタパタ近づいてきたり。

今の私をもってしても、耐えられる自信がない程の恐怖でした。ただただ怖くて、気のせいか私のベッドの前に現れる頻度も高い気がしました。近くに来ると布団を全力でかぶり、どうにか静まりたまえ・・・ぁぁぁぁあ・・・と念じたりしていると、

 

「コラァ!!スパーーーーーンっっ」と、怒声と快音が同時に鳴りました。

 

え、うそぉん。誰かに勢いよく退治されてるやん。。と思い、顔だけどうにか床に近づけ、仕切りの下から廊下を除くと、「その筋の兄さん」が「朝型の巨人」をベッドに連れて行ってる足首だけのやりとりが見えました。

何が起きたかは分かりませんでしたが、スパーーーンという快音がすべての解決を物語っているような気がしました。

 

翌日、「ちゃんと寝れたかー?」と、ガタイがいい老けたオダギリジョーみたいな「カリスマ」が話しかけてきました。おそるおそる昨晩のことを、できる限り静かな声で実況も交えて話すと、「カリスマ」は笑いながら「その筋の兄さん」のとこに行き、「またやったんすか~」と、よくあるよね程度のサイズで話していました。

 

「朝型の巨人」はいわゆる夢遊病でした。週一ぐらいで夢遊すると聞きました。

そして発症時間が長引くと、不幸にもスリッパでおもっきりシバかれていました。

 

「朝型の巨人」は、185cmぐらいの大男で、面長のガッツ石松みたいな顔をしていました。すごく声がでかく、天然というよりは、本当に何も考えてないような人でした。どこが悪くて入院しているか最後まで謎で、誰よりも早く起き、誰よりも早く寝て、日中も診察を受けている様子はありませんでした。すごぶる元気やん。

もしかしたら、おもっきりスリッパでシバかれる事が治療なのでは・・と思ったりしつつ、その後も順調に何度かシバかれていました。

 

そうして、私の入院生活が始まり、いざ手術前日となりました。。

 

続きは次回にします。

 

OMOCHI

女性でもわかる、メンズ服のあれこれ仕立て。ウンチクを少し添えて。 ージャケット編ー

会社の休憩室では、よくファッションの話をします。

 

この知識はセールスに使えるよ~みたいな話をすると、男子と女子では少しリアクションが違います。男子は、さっそく使おうと思いメモしたり詳しく突っ込んで聞いたりします。一方女子は、単純に興味があるみたいで、へぇ~~と言ってくれます。(言って頂いておりますの方が正解なのかもしれない・・・)

メンズに求められる知識と、ウィメンズに求められる知識には大きな違いがあります。仮にメンズで、定番7でトレンド3だとすると、ウィメンズでは逆かもしれません。常に新しいトレンドがめくるめく展開される中で、メンズの洋服の歴史だったりウンチクは新鮮に映るのかもしれません。

メンズ服の面白い本一冊貸して下さいと言ってくるのは意外と女子だったりします。

 

ということで、今日は女性が知っていたら役に立つ日が来るかも!?と思うメンズ服についての事を少しだけ書こうと思います。

 

ブートニエール?フラワーホール?

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ジャケットの、向かって右側の襟に開いているボタンホール。このボタンホールは通称「フラワーホール」といいます。このフラワーホールは第一ボタンの名残りと言われています。

そして、男性が女性に花束を贈りプロポーズをした際に、OKなら女性がその花束から一輪とって、男性のフラワーホールに挿してあげるという素敵な使われ方をしていました。日本では指輪を渡すのであんまり馴染みがないかもしれません。

 

(これはレザーです。かわいいですね。)

中でも、ラルディーニというブランドが人気なので、よくTVで芸能人もブートニエール(フラワーホールに付ける飾り)を付けているのを見ます。サッカーの長友選手も大好きだとか。ラルディーニのブートニエールも花をモチーフにフェルトで作ったかわいらしいデザインです。

 

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そして、襟裏をめくると、フラワーホールの下にループが付いている場合があります。これは、茎を差す用のループで、実際に花を挿せますよ、というデザインです。ほとんど実用性はありませんが、男子はこういう所が好きなので、ご了承ください。。

 

ちなみに、フラワーホールでもボタンホールでも表から見るとこんもりした綺麗な縫い方をしてるのに裏は雑な縫い方に見えると、それは手縫いの可能性が高いです。襟裏のループもそうですが、10万円以下のジャケットではあまりお目にかかりません。もしお持ちで、「このジャケット安かったわ~」と言ってる旦那さんがいれば、、

 

その先はお任せします。

 

よくついてるコレ、ナニ?

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男性とスーツを買いに行くことがあれば見るかもしれません。生地のタグです。もちろん着る時は取ります。(たまにコートで付けっ放しの若い子いますね。。)これは、〇〇という生地のブランドを使っていますよ~ということですが、私は好きではありません。

セレクトショツプでも見ますが、日本人がわざわざ現地のブランドに発注して付けてもらっているケースも多いです。なぜなら、付いている方が売れるからですね。なので、このタグがあるからすごい!っていう訳でもありません。むしろ、そうでないパターンの方が多いような気もします。

また、super120や、super150などの表記も見られたりしますが、これもある種のグレードです。詳しい説明は避けますが、100~120を超えると手入れが大変で普段使いには向かないと思って良いでしょう。もし仕事用とかで買いそうになっていれば止めることをお勧めします。(詳しくはググッてみて下さいね!)

 

今どきの若い子はジャケット短めが格好いい!?

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10代や20代前半だとまだしも、30過ぎてお尻が見えるジャケットを着るのは少々リスキーです。あまり、海外では~という内容ばかりだと面白くないですが、はっきり言って、ゲイさんのファッションです。

確かに日本人にはぱっと見、短い方が似合います。しかし丸出しは避けた方が無難です。しかし普通にお尻が丸出しになる丈のジャケットは売られていますので、買いそうな場面では一言添えてあげて下さい。

お洋服にしっかり見識のある偉い方や、その道の方に見られると、いろんな意味で誤解されます・・。

 

その他いろいろ思うこと

最後に、文章にするまでもないジャケットに対しての思うことを、箇条書きで締めたいと思います。

 

・月ジワという首の後ろの下に入るシワが一番NGです

・やせ型の人のダブルブレストには違和感があります

・大柄を選ぶ際は、後のお直しに苦戦するリスクを背負います

・襟の大きさは顔の大きさと比べて選んでもらいましょう

・袖はシャツが少し見える程度の長さにして着てもらいましょう

・野球をやってた方は知らぬ内にジャケットのしわが出やすいかもしれません

・謝罪会見で光沢のある生地をチョイスするメンバーさんは気を付けましょう

 

・お腹が出すぎて前が閉まらないという方は、ひとまず痩せた方がいいです

 

では。

 

OMOCHI

アジア地域で流通するadidas製品の約10%が偽物らしい ー偽ドラえもん問題はちょっとおもろいー

私がよくお世話になるHYPEBEASTさんより、気になる記事のご紹介。

一部記事を引用します。

『CNBC』のインタビューに応えたKasper Rorstedによるその衝撃的発言とは、「アジア地域におけるadidas製品の10%ほどが偽物(コピー品)である可能性がある」ということ。彼は「アジアにおいて問題なのは、そして世界全体のマーケットの問題でもあることは、あるカテゴリにおいては、そこで取引されるadidasプロダクトの約10%が偽物であるということ。そしてそれは実店舗のみならずオンライン上でも流通しており、それは我々の業界全体において大きな問題に繋がります」と発言している。

日本では偽物のスニーカーを目にする機会は少ないだろうが、アジア地域の一部の国においては観光地の露店や店舗で堂々と偽物のスニーカーが販売されていることは紛れもない事実。ファッションやアート、音楽をはじめとするクリティエイティブシーンにおいては度々“サンプリング(もしくはオマージュ)”と“パクリ”の境界線問題が浮上するが、果たして〈adidas〉はこのアジア地域における大きな問題に今後どのように対処してくのだろうか。

まさに画像にある通り、YEEZY BOOSTが出たあたりから、急速に増えたんだと思います。特に今はadidasは多いでしょう。

 大阪には今でもとある駅のすぐ近くの露店には大量のパクリ商品が売られています。降車後、2~3分歩けば誰でも入れるお店構えなのに、摘発されないんですね。。

ファッションと知的財産の歴史

ファッションと知的財産を巡る歴史は古く、意匠に関する保護の法制度は、1711年のフランスで絹織物業界における図案の保護を目的として発した命令に始まるとされています。日本における意匠第一号も1888年明治21年)に取得された織物の縞に関するもので、これもいわゆるファッション関係です。

秋冬によく見かけるネルシャツ(フランネルで作ったシャツ)に使われているタータンチェックも、昔から重要な知的財産物のひとつです。日本でいう家紋同様、クランタータンはスコットランドの氏族にとってすごく大事なものです。各氏族には固有のタータンの柄があります。そして現在でも、タータン登記所なるところで管理されています。毎年100件ぐらい新たに増えているというから驚きです。

ここで面白いのは、タータン登記所で管理されているタータンの多くは、法的に着用を禁止されている訳ではありません。しかし伝統的なタータンに対し敬意を払っているため、いたずらに汎用されずにいます。(バーバリーのチェックはもちろん商標登録されていますよ。)

こういう節度が古くから根付いている点、やはり意匠を扱う感覚は欧米の方が洗練されていると感じます。

 

パクリはいつ無くなるか

ちょっと前に、嘘か本当か分からないですが、こんな話を聞きました。中国からパンダを日本に送る代わりに、日本からは眼鏡を作る職人さんを派遣したと。そして、スキルを学んだ彼らは、昼はブランドから委託された商品を作り、夜は勝手に偽物を作り出した、と。それが関係しているかどうか分かりませんが、確かに一時期オ〇バーピー〇ルの偽物がネット上に激安・大量に出品されていました。

これは物々交換的な弊害?ですが、先進国が中国に課してきた低賃金労働の弊害もあるかもしれません。中国の人件費が上げなければいけなくなると、他のアジア諸国へシフト。じゃあ、その後の中国の工員の仕事はどうなるの?って問題もあります。

私にはこういう国際経済的な話はこれ以上はよく分かりませんが、日本もかつてはパクリ天国と揶揄されていました。先進国といわれる国が今より増え、法規制のレベル感が各国同じように整うのを待つしかないのかもしれません。

 

ドラえもん問題

タイトルにも書きましたが、裁判官が漫画を一生懸命読んでいたシーンより、テレビ局が業者にインタビューしていた内容が面白かったです。最後に少しだけ、私がテレビで見た偽ドラえもんグッズ製作業者へのインタビューを覚えている範囲で紹介します。

 

インタビュアー「御社が製作しているグッズが法的にあかんらしいですよ。」

 

偽ドラ「いきなり言われても困るよ!うちもあれで必死にやっているんだから!」

 

インタビュアー「え?あれとは?」

 

偽ドラ「ドラえもんに似ているキャラクターのことだよ!」

 

 

 

では。

 

OMOCHI

 

 

 

 

 

 

「あなたの好きなブランドの洋服を安く買う方法」という胡散臭いタイトルだが、考えてみた件

アパレルの販売員という職業柄、一般の方よりも安く洋服を買えるのは確かに利点です。しかし、いわゆるいい年こいた「洋服オタク」達が毎日顔を合わせるととどうなるか。こうやって冷静に書いていると恐怖すら覚えますが、それはひどいものです。

散財に次ぐ散財。毎日だれかがインバウンド状態。女子で派閥ができようものなら、団体戦のスタート。男性陣は高単価一発勝負。そりゃ離職率も高いでしょう。

よく、「アパレルの男とは付き合うな」とか聞きますが、それは大正解です。若者の消費が減っているなんてニュースはどこ吹く風。私の周りでは、常にバブルか。ぐらいの消費行動を目にすることができます。

私自身、だいぶ落ち着いた方ですが、そんな消費のプロの目線から、本当に安い洋服の買い方トップ3を書いてみようかなと思います。(年始のセール、オークションやフリマアプリ系は除きます。)

参考にした方がいいような、やめといた方がいいような・・・

 

3位 アウトレットで掘り出しモノを探す

実は、店頭で完売している人気商品も、アウトレットに流れることがあります。不良品がリペアされた時には販売時期を過ぎるのよくある説です。だいたいは再販されますが、中には大人の事情で増産できないアイテムもあります。そんな商品はアウトレットへ回るという仕組みです。

私もつい先日、かつて即完していたadidasのトラックパンツをアウトレットで見ました。苦労して知り合いに取り置きしてもらって買ったやつだったのに、こんな所で出会うなんて・・と嬉しいような悲しいような。

また、購買客層が違うのか、プロパーでは悪くない売れ行きだったものも、アウトレットでは全然ダメってこともあります。それなのに、店頭価格より50%も安くなってる・・という事態に。このままプロパーに戻したらえらいことなるぞって思います。

地方店でトレンドが違うから売れ残るパターンや、大型店ならではのストックありすぎて売り切れないパターンも、アウトレットに回ることもあるのでチェツクしに行くだけでも価値ありだと思います。

 

2位 リユースショップで状態の良いモノを探す

意外と行かれない方も多いかもしれませんが、いわゆるヴィンテージを扱う古着屋さんではなく、ブランドの洋服を中古として扱うリユースショツプでも掘り出しモノたくさん見つかります。

今ではメルカリやヤフオクなどのWeb媒体の方が有名かもしれませんが、コメ兵 リンカンなど店舗を構えているお店も安心でおススメです。

コメ兵はハイブランドが手頃に買えて状態が良いモノ、新品まで幅広く扱っています。リンカンでは最新トレンド商品が豊富です。ゴローズの目利きが確かなのも有名になった魅力の一つですね。

昔はアパレルブランドは税金対策から、商品を焼却処分するなんてのはよくある話でした。今も行っているブランドもあるかもしれませんが、こういったリユースショップに在庫を一斉に流すブランドも年々増加してきています。消費者側からすると、セールの値段よりずいぶん安く買うことができるので、ぜひおススメの買い方です。

↓参考までに。

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1位 ファミリーセールという名の価格破壊の楽園

私の経験上、これが断トツに安く買い物ができる方法だと思います。もちろん新品ですし、試着もできるし、60%~90%オフなんて当たり前。通常の販売価格ってなんだったんだよ。。と思う瞬間もありますが、安すぎてさほど気になりません。

海外ブランドを扱う商社や、セレクトショツプが行っているファミリーセールが楽しくておススメです。ここに行くと、このまま転売しても利益出るんじゃないのか・・と思えるほど安いです。事実、利益が出る商品もたくさんあります。

私も年に数回行きますが、このファミリーセールは情報が命です。まず、どこで何時から行われるかという情報をキャッチできるかに全てがかかっています。これができるかできないか人によって分かれますが、ネットで検索したり、実際に詳しい人に聞くなどの努力の先には、価格破壊という楽園でのお買い物が楽しめます。

シークレットセールといって、ファミリーセールの前から行われるセールもあるので、さらにお買い物好きな方は、そこを狙うのもアリですね。

 

実際の洋服の原価は平均して、1~3割なんていわれています。もちろん5割を謳うブランドもありますが、タイミングさえ合えば通常の販売価格より安く買える事は多いです。今回書いたように、様々な努力をすればするほど、安く買うことができます。

安いからと言って、最初に書いた我々のように散財してしまったら元も子もないですが、一度調べてみるのも楽しいかと思います。

 

では。

 

OMOCHI

販売員という職業における「実力」は何処に宿るのか

めちゃくちゃ雑記です。

 洋服を買いに行った際に嫌な思いした事が一度もないって方は少数派だと思います。押し売りされそうになったり、マニュアルみたいな対応をされたり、もっと色々説明してもらって検討したかった・・なんて方もいらっしゃると思います。

 

ちなみに、私が最近で記憶にあるビックリな対応をされたのは、入店後いらっしゃいませ~と言われた次の言葉が、「ちなみにお住まいってどちらですか?」です。驚きすぎて逆に、おーこのままその話に乗ったろかいってなりましたが、ぜんぜん目的地が見えなかったので、途中下車してしまいました。

 

この例は極端ですが、その時点でほぼ商品を見る気が失せたというか、その人を意識しながらの買い物だったので、もちろん楽しめず。せっかく良いモノ置いてるのにな~と残念でした。おそらく、そういった会話の入り口から自然と商品の話にシフトしたいのは分かるのですが、突き放さないと他の方に迷惑がかかるので。

 

お客様と仲良くなって商品の話をたくさんしたい。

1点でも多く、1円でも高いモノを買ってもらいたい。

できればあまり売れていないモノも在庫リスクから買ってもらいたい。これは店側。

 

自分で納得して選択したい。

お値段以上の価値を見出したい。

できれば販売されている価格よりも安く買いたい。これは客側。

 

この、両者の間に生まれる思惑の差を埋めることができるか?という点に「販売員」という職業における「実力」が問われている気がします。

 

購入の意思決定を左右できる発言力を持つ販売員はごく僅か

社内の活きのいい後輩にたまに注意してきた事は「おまえの発言でコロっとお客様が買おうって決断したんとちゃうぞ」ということです。

そんな時ももちろんあると思います。しかし多くて1割が良いとこじゃないでしょうか。一応、私でも何百人かいてる会社のトップの売り上げをもっている販売員ですが、冷静にカウントしても一割もないと思います。

 

もちろん自信を持つことは良いことですし、販売員を続けていく上でのモチベーションにもなります。しかし勘違いまで発展するとすると大きな弊害が生まれます。

それは、「どや感を抑えきれずキメにくる」という弊害です。販売員とお客様の温度差が開きすぎると、凄まじい空気が流れます。望んでないのに、カリスマ販売員登場しました、みたいなセールスが始まります。

結果、お客様はそのお店から遠ざかってしまいますし、販売員は「あいつ買う気ないから」と言ったりしてます。そもそも、商品に対する文言の一つや二つで即決なんてのはあり得ないんです。

 

売らない接客、だけど売れる接客

懇意にしている販売員さんがいる方はよく分かるんじゃないかな、と思います。決してガツガツ売り込んでは来ないのに、その人から買いたいと思わせる販売員です。私にも何人か思い当たる、すごく話の上手い販売員がいます。

よく二日酔いで店頭にいたり、平日はやる気が無さそうだったり、全然商品のオススメなとこを話してくれなかったり・・。もちろんすごい知識と見識を持っているって知っている前提ですが、それ以上に人間として話がしたい、って思ってしまいます。

どこかに洋服を買いに行こうという場面で、その人が頭に一番に浮かんでいる時点できっともう術中にはまっているんでしょう。買い物に行く前から買わされている気がします。

どうしても、売りたい店・売り込まれたくない客、という関係性になってしまいがちですが、いかに売りたい!っていう印象を抑えることができるかが鍵かもしれません。

(よくこういった自己啓発本が出てますね(笑)個人的にあの手の本は苦手ですが、一つの道理であることに違いはないかなとは思います。)

 

わざわざ会いに行きたくなる販売員

近くまで行ったら会いに行ったり、たまに行く時は手土産もっていったり。そんな会いに行きたくなる販売員さんってすごく貴重でカッコいいですよね。自分と何が違うのだろうか・・と考えた時もありましたが、そもそも人としての魅力が負けてる気がしました。。飲みに行っても面白いし、終始しっかりしてて気持ちのいい人です

私はアパレル以外で働いたことがないので、あまり一般の会社の事は分かりませんが、きっとどこの世界でもそういった人はいて、仕事もできるはずです。

 

そう考えるときっと、洋服の知識だったり、ブランドの歴史だったり、最近のトレンドだったり。そんなことばかり詰め込み過ぎずに、もっと人としての教育をした方がいいよ、会社!って思います。

そして新入社員よ、高い洋服を何分割もして買う前に、色んなおじさんと酒を飲みに行った方がいいぞ!っても思います。

 

だいぶ話が変わってきましたが、問題の核心を突きそうで突けない、GW後の大雨の休日にふと思ったことでした。

 

おしまい

 

OMOCHI

 

もはやアート?普段履きには勇気がいる見てるだけでも美しすぎる靴ブランド達 -たまに履いてる人いるよね編-

始めて間もない初心者のブログですが、読者になってくださったり、いいねの星をつけてくださった方々、ありがとうございます。

 

今回は、記念すべき読者になって下さった方へ捧げる高級靴編です。←あ、ちょっときしょかったらごめんなさい。いや、だいぶきしょいか。前回のブログを書きながら、いつかこの辺も書いたら面白いだろうなぁ、と思っていたブランド達です。ひとつのブランドにつき何千字も書けるぐらい濃いブランドがどんどん登場します。胃もたれしない程度にさらっとご紹介できるよう努めますので、お付き合い頂ければ、と思います。

 

今回この記事を書くにあたり幾つかブランドを挙げますが、ほとんどイギリス靴は登場しません。靴ブランドの本場イギリスがこんなにもランクインしないなんて、今回も懲りずにOMOCHIの偏見記事なのね・・と思う方もいるかもしれません。

 

前置き(という名の言い訳・・)として少しだけ書いておこうと思います。

イギリスとイタリアの革選び、靴作りには大きな差があります。これは、歴史的な食文化も関係しているという説があります。

成牛のしっかりしたお肉を食べるイギリスでは、硬い革で靴づくりをはじめ、グッドイヤー式が主流となりました。一方、柔らかい仔牛のお肉を好むイタリアでは、柔らかい革を使うようになり、マッケイ式が主流となりました。マッケイだと、グッドイヤーでは使いづらい色気のある革も使えるので、自然と今回挙げるブランドはイタリアやフランスがメインです。ちなみに日本ではグッドイヤーこそが高級靴という風潮がやや強めですが、以前シャツの回でも書きましたが、イギリスの影響を強く受けた結果もあるでしょう。

 

余談が続きますが、、食文化~靴の関係でいうと、日本人は農耕が食生活を支えていたので、履物はもっぱら「わらじ」でした。

(明治時代までは大っぴらにはしませんでしたが、実際に肉も口にしていました。日本人は農耕民族と呼ばれていますが、欧州の方が農耕の歴史は古いです。しかし、鳥肉はかしわと呼び、馬はさくら、猪はボタン等、言い換えることによって、生殺与奪の葛藤?肉食のタブー?という問題をあやふやにしてきた日本人の言語感覚はすごく好きです。)

 

ということで、文章が続きましたが、紹介していきたいと思います。

 

素晴らしき技術の結晶、ハイクラス靴ブランド9選

(↑前回に引き続き、「打線組んでみた」をしようかと試みましたが、ほぼホームランバッター級なので諦めました。次回の打線シリーズはカジュアルブーツ編とかでしようかと思います。

 

1. AUBERCY

https://www.aubercy.com/wp-content/uploads/2018/01/004-Aubercy-Linley-Double-Vert.jpg

フランスで生まれ、イタリアに工場を移し、イギリス靴の作り方も取り入れるという、究極と呼ぶに相応しいブランドの一つ、オーベルシーです。フランスの独創的なモードの思想を持ち、イタリアの柔軟な技術をもって、イギリス式の靴作りもカバーするということ、すなわちマッケイはもちろんグッドイヤーも多く手がけます。技術とデザイン力を兼ね備えることができるオーベルシーだからこその奔放さですね。

比較されがちな、コルテよりも少し落ち着いて実用性はまだ高いので、ファンが多いのもうなずけます。見ていて楽しくなる変わったアイレット部分のデザインも多いので、HPを見ていてもワクワクします。(オーベルシー公式HPはコチラ

 

2. Berluti (画像はFASHION PRESS より)

https://www.fashion-press.net/img/news/19715/berluti_01.jpg

何と言っても一番の有名どころでいうと、ここベルルッティですね。イタリア生まれの職人さんが、フランスで創業した靴ブランドです。

ヴェネチアンレザーを使ったパティーヌ」という謳い文句はあまりにも有名で、他にもカバンや小物類に至るまで、男が一生のうちに欲しいものリストの常連です

写真の右足だけカリグラフィが入ったモデルは、120周年記念のモデルです。知り合いにお持ちの方がいるので、見たことがありますが、輝かしすぎる気品が凄すぎて思わず時間を忘れて見入りました。。たまにネット上で販売されているので、見つけた方はラッキーです!(カリグラフィは偽物が多いので注意してください。。)買えるかどうかは別として、アシンメトリーなカリグラフィというのは、最高傑作のカッコ良さです。(クリエイティブ・ディレクターとしてクリスヴァンアッシュ就任!?知りませんでした・・)

 

3. CORTHAY (画像は公式HPより)

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www.corthay.com

フランス靴A・B・CのC、CORTHAYもまた凄まじい靴ブランドです。ジョンロブやベルルッティを経て、独立した腕はもちろん超一流。そして、最も称賛されるのが、コルテでしかないデザイン性です。パリのモード界も認めたそのデザイン性は、靴ブランドとしては世界一といっても良いでしょう。HPを見てもらえればすぐに分かると思いますが、もはやどうなっているかわかりません。それほどデザインという名において、他の追随を許さない徹底したブランドです。

(日本のブランドでは、ヨウジヤマモトがコラボレーションしていて、かつて見たことがあったのですが、どんなんだったかな。。黒かったんだっけな。。?)

 

4. SILVANO LATTANZI (画像は伊勢丹メンズHPより)

https://www.imn.jp/api/image/max-width/810/images/upload/2016/09/a5c008656f8fd4fef8c838b813d109da.jpg

伝統的なクラシコイタリアの靴作りもできて、ブリティッシュもできて、モードもできて、と三拍子揃った器用なブランドです。共通する美しさと完成度に、靴マニアのファンが非常に多いことでも有名。派生ブランドであるジンターラのファンも多く、イタリア靴を語るうえで絶対に避けては通れないブランドです。手作りに物凄いこだわりを持ち、仕上がりに関係のない箇所でも機械作業を嫌うラッタンジの靴はムラが多い印象もありますが、それが味。一点モノが好きという方、イタリア靴を体感したいという方に自信をもっておススメできるブランドです。

 

5. ROBERT UGOLINI (画像は公式HPより)

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イタリアンビスポークといえば、このブランドを思い浮かべる方も多いでしょう。先鋭にして巨匠、ロベルト・ウゴリーニです。卓越した技術で、ステファノベーメルやステファノブランキーニなどとも比べられることが多いですが、実は弟子に日本人が数人居るということで何となく親近感が沸きます。百貨店等とタッグを組み、オーダー会を開催することもあるので、タイミングが合えば、ぜひ一生モノの一足を作られることをオススメします。どこに履いていっても恥ずかしくない一点ものが仕上がることでしょう。

 

6. F.LLI. GIACOMETTI (画像はB.R. ONLINEより)

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www.bronline.jp

前回の打順編でもご紹介した、ジャコメッティのイグアナレザーコインローファーです。エキゾチックレザーの中でも少し変わり種なイグアナを使用。レザーが立体的なので、履きジワで出る光の反射がとても綺麗です。カラーはシックなグレーを選択されると、コーディネートの幅もぐっと広がります。ここで紹介している他ブランドの靴よりもお買い求めやすいので、もし興味がある方は是非。これからの季節、ここぞというときに履かれてはいかがでしょうか。私が最も好きな靴ブランドの一つです。

 

7. SUTOR MANTELLASSI (画像は公式HPより)

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マンテラッシといえば、この鮮やかなブルーですね。ソール裏も目が覚めるような綺麗なブルーで塗装されています。ブランド創設から100年以上が経ちますが、日本ではそこまで普及している感じはありません。しかしどうでしょう、この美しさ。ピッカピカに輝きすぎず、イタリアンクラシコの面影もちゃんと残しています。スクエアトゥの元祖とも言われるマンテラッシですので、選ぶなら、写真のようなスクエアのローファーですね。まさに、リゾート映え100点のアイテムです。

 

8. SPIGOLA (画像は公式HPより)

http://spigola.sakura.ne.jp/page/wp-content/uploads/2018/01/180117-2796.jpg

日本のビスポーク靴を代表する鈴木氏によるブランド、スピーゴラ。ケミカルシューズ盛んな神戸の土地に工房を構えているが、実はウゴリーニ氏の弟子としてフィレンツェで修行し帰国。エキゾチックレザーはもちろんウン十万とするが、やはり美しい・・。名実ともに日本国内でも本当に素晴らしい靴を作られる職人の一人。こちらも、知り合いの方がお持ちだったので、見たことがありますが、まさか日本の職人が作ったとは思えない出来でした。記念すべき第一足目のビスポーク靴を作られる方が居れば、スピーゴラという素晴らしいブランドが国内にあるので、ぜひチェックしていただきたいです。

 

9. IL MICIO (画像はOPENERSより)

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イタリアはフィレンツェを拠点として活躍される日本人の職人、深谷氏によるビスポークブランド。靴作りの本場でアートピース展を成功させてしまうほど、特徴的なデザインが魅力。日本の伝統技術とイタリアのエレガンテの融合にはうっとりします。他にも、様々なレザーグッズが販売されていますが、さすが第一線で活躍しているブランドだけあり、どれもレザーの質が最高級で肌に吸い付くような質感です。ちなみに、ウゴリーニ氏とスピーゴラの鈴木氏との出会いは深谷氏のバースデイパーティーだったそうですね。

 

 

ヘビー級ばかりが登場しましたがいかがでしたでしょうか。

予想されるあたりを混ぜつつ、靴マニアの方が見てくださっても、ここでここくる!?って思われたいなぁと頑張りましたがあまり成功しなかった点は反省です。

 

画像を見るだけでもうっとりして、あれもこれも買えたら、どこに履いていこうかなぁ・・と妄想が膨らみます。そして、どうしても日本人ブランドを入れたかった今回でした。日本が海外の本場に誇る技術を持つ二つのブランドです。たまにネットで出ているのを見かけるので、サイズが合いそうなら実際に見に行かれるのも良いですね。

 

このへんのシリーズは書くのがやはり楽しいので、また色々更新していきたいと思います。下手糞なブログですが、よければお付き合いよろしくお願いします。

 

では。

 

OMOCHI

30代から買い集めたい靴ブランドのド定番モデルで打順組んでみた -オフの日デニムと合わせてもいいね編-

電車内でよく見かける、トリコロールのデッキシューズが個人的にすごく気になるOMOCHIです。あれはどこに売ってて、なぜあんな着用率が高いのでしょうか。もしかして同じ人を何回も見ているのでしょうか。長堀鶴見緑地線の七不思議のひとつです。愛用している方がいたらごめんなさい。

 

そんな今回は、靴の記事を書きたいと思います。

色々と書きたい名作・定番はありますが、今回は仕事でも使えるモノも少し混ぜつつ、オフの日はデニムやチノとも相性がいいね、という個人的な見解(もはや偏見に近い)に基づいたモノ達で打順を組んでみました。

ボーナスが出た暁に、少しづつ買い足して行ければ良いですね。どれも余裕で10年選手として活躍してくれそうな、間違いないモノばかりです。

 

 オン・オフ履ける定番革靴チームの打順発表

1番センター J.M WESTON 「シグニチャーローファー #180」(画像はJ.M WESTON HP)

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まさに一番打者にふさわしいフットワークの軽さが魅力です。カーフの種類、カラーバリエーションも豊富です。悩ましいサイズ感も修業期間だと思い耐え抜くと、そこからは足と一体化した履き心地が手に入ることでしょう。アラサー以上は、とりあえず何も考えずマストバイなモノだと断言できます。

 

2番セカンド CROCKETT&JONES 「CHILTERN」

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2アイレットの「チャートシー」か、3アイレットの「チルターン」の悩みは永遠の課題。しかし、オフの日にデニムとも合わせたいのならば、迷うことなく「チルターン」で行きましょう。 みんな大好きヤコブコーエンのデニムとの相性は抜群。足元はベタにまとめて、ジャケットで遊ぶのも楽しいですね。一足持っているだけで、冬場の打率は一気に4割台!?

 

3番ライト EDWARD GREEN 「Dover」(STRASBRUGO HP)

 

https://strasburgo.co.jp/img/coordinate/STB/1000004556_l.jpg

クリーンナップで登場、グリーンです。数ある中でもおススメ、Uチップ靴といえばのこのモデルです。熟練技術が織りなす雰囲気は、履くほどに味わい深くなるエイジングも魅力。ラストは32より202を買われる方が多いですが、32でも合う人は是非32を。こんな革靴が似合うオヤジになりたいですね。。

 

4番ファースト JOHN LOBB 「WILLIAM 2」

 
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 キングオブ・シューズの、キングオブ・ダブルモンクストラップに4番を打ってもらいます。もうこの時点で、得点入ります。スーツはもちろん、ジャケパンにも良く合い、最高の足元を演出してくれること間違いなしです。ここの文字数で説明するのもおこがましいので、まだチェックしていない方はすぐにググって下さい。

 

5番レフト ALDEN 「CHUKKA BOOTS CORDVAN」 

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 革靴デビューはここから入る人も多いのでは?ズドーンと長距離を狙うべくして登場するのは、もちろんオールデンのチャッカブーツコードバン仕様。スーツを着る機会がない・トラウザーズも穿かないけど、ちゃんとした革靴を欲しいという方は、とりあえずこれ。迫りくるエイジングは必ずオーナーを魅了すること間違いなし。雨にだけ気を付けましょう。

 

6番サード EDWARD GREEN 「CADOGAN」

 クラシックなスタイリングには欠かせない「カドガン」です。こちらはドーバーと違って、何が何でもラスト202です。もちろんカジュアルにも合わせやすいですね。ソールの裏にスチールを張ってカスタマイズするのも良し。古き良き、なおも現役第一線で使えるカドガンは、狙いすぎない男の美学を体現します。

 

7番ショート CHURCH'S 「SHANNON」

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靴好きな方は一度は通る道、チャーチはシャノンの登場です。何と言っても、便利。履く人を選ばない、似合わない人がほぼいないモデルです。ゆえに、スタイリングの幅広さ、奥深さを楽しむ相棒としてスタメンには欠かせない存在です。ガラスレザーとは違って非常にタフな頼もしさも魅力のポイントです。マストバイ!

 

8番キャッチャー J.M WESTON「GOLF」(J.M WESTON HP)

https://static.jmweston.com/media/catalog/product/cache/4/image/1024x464/9df78eab33525d08d6e5fb8d27136e95/w/e/we113121764121H.jpg

 このポテっとした顔にやられた人は数知れず。。そして別売りのキルトでさらに違う表情を楽しめる、フレンチトラッドの代表格。もちろんデニムとの相性は抜群です。ここはあえて狙いすぎのA.P.Cのデニムと合わせて素知らぬふりで街なかを闊歩しましょう。周囲の心の声がきこえてくるはず。「その手があったか。。。」

 

9番ピッチャー F.LLI.GIACOMETTI 「シャトーブリアン・ジョッパーブーツ」

 

ピッチャーとして変化球に自信のあるジャコメッティの名作、ジョッパーブーツが今回は登板します。最高級レザー、シャトーブリアンを使用しつつも、グッドイヤー製法を採用。細身のデニムとの相性が良く、私はよくシビリアのデニムと合わせて履きます。モード服が好きだった方へもぜひおすすめしたい、エレガンテの権化です。大好き!!

 

 

私にとっては初の「〇〇で打順組んでみた」シリーズは書いていて面白いということが、一番の発見でした。しかし、こうも定番モノだけ並べると、数行で表現するには惜しく、もはや諦めて途中からふざけだした事はご容赦ください。。

しかし、もちろんこれらの定番モノは間違いなく良いものばかりです。ラストの説明などほとんど省略してお届けしましたが、少しでも興味を持たれたらまずお店で足入れだけでもしてみてくださいね。

 

頑張れイチロー

 

では。

 

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