ブレンが折れた
わりとボッキリ。
ゼブラ(zebra)のブレン(bLen)。今一番お気に入りのボールペンです。
ある朝ペンケースを覗くと、ブレンの尻軸が外れているように見えました。付けようとしても付かない。
よく見ると、軸が折れていました。
え、こんな所が折れるの、と感じる位置。いろいろ触ってみて、クリップを開くと負荷がかかるポイントではないかと考えました。それにしても、使っているときではなくペンケースの中で静かに折れたことが驚きでした
インクはまだまだ残っています。150円ほどのボールペンですが、まだ使えるのに捨ててしまうのも忍びなく感じ、何より軸のデザインが好きなのでもう一本買い足すことにしました。
愛用しているのは0.5mm。気分を変えるためグレーの軸を選びました。使い終わったら折れた軸のカートリッジを挿そうと思います。
今度は折れませんように。
TWSBI GOにはまりそう
台湾の万年筆、TWSBI GO(ツイスビー ゴー)を手に入れました。
シンプルだけど特別感のあるパッケージ。太さはEFを選びました。
TWSBI GOの特徴は、インクの充填方法。尻軸のスプリングを押し込んでインクボトルにペン先をつけます。スプリングを戻すとインクが吸い込まれる仕組みです。
一回でこのぐらい吸引されます。
書き味は非常になめらか。ゆったり握れる太軸なのも心地よいです。
プラスチック軸に鉄ペンという低価格モデルですが、きちんとデザインされた美しさがあります。ビジネスシーンでも浮くことはありません。
普段遣いに嬉しい嵌合式キャップに税込3,740円という価格。インクに合わせて他の軸色も集めたくなります。
ホワイトトートイスに入れるインクは
ペリカン万年筆スーべレーンM400を手に入れました。
見た目重視でホワイトトートイスをチョイス。
本当に美しい万年筆なのですが、キャップを挿さないと握りにくいサイズ感とあまりの軽さに持て余すこと数ヶ月。
そしてこの美しい軸色は、意外にインク色を合わせにくいことに気付きました。書き心地は悪くないんだけどなぁ、わたしには縁がなかったのかなと手放しかけました。
そんなある日、何気なく入れたインクとの組合せに目を奪われました。
エルバンのココアブラウンです。
ホワイトトートイスの美しい縞目にもあるブラウンカラーが、ペン先から線となって生まれます。温かみのあるココアブラウンの色味は、優しげなホワイトトートイスの佇まいともぴったりです。
運命のインクと出会ったホワイトトートイス。キャップをした姿まで、より輝いているようです。
インククリーナーで万年筆を洗う
プラチナ万年筆の万年筆専用インククリーナーキットで、万年筆を掃除しました。
掃除したのはセンチュリー#3776のニースロゼ。クリアなボディが特徴にも関わらず顔料ブラックを入れて使っていました。お湯でよく洗い一晩水に浸けたあとにも関わらず、これだけインクが残っていたことにびっくり。
顔料インクがジワジワ溶け出す様子は飽きずに見てしまいます。
一晩経ったところ。溶け出しはおさまったようです。
顔料インクを使う万年筆は、定期的に専用クリーナーで掃除した方がよさそうです。
Fluidwriting フェルトペン 0.8mm
万年筆インクが使えるフェルトペンをつかっています。
コンバーターがセットできるので、フェルトペンの書き味を好きなインクで楽しむことができます。
購入当初はセーラーの四季織シリーズのインクを入れていました。しかしペン先の乾燥がとんでもなく早く、まともに使えませんでした。
どのくらい早いかというと、キャップをしていても1〜2時間後には書けなくなる位です。
書けなくなるたびにスポイトでペン先を水で湿らせたあとクルクルと試し書きをしてという使い方をしていましたが、無理矢理使っている感にうんざりしたため、インクを抜いた後しばらく放置していました。
最近、エルバンのインク(VERT DE GRIS : グレイッシュグリーン)を手に入れたことをきっかけに、もう一度このフェルトペンと向き合うことにしました。
水っぽいエルバンのインクが良いのか、今度は一晩置いても書けるようになりました。
しかし、たった一晩でも書き始めはかなり煮詰まっています。2行目の途中までは結構濃いめです。一週間も放っておいたらどうなるんでしょうか。今度試してみたいと思います。
雑記帳以前〜書くということのチカラに気づいたはなし
雑記帳を書き始めて5年になります。
いまでは14冊目になる雑記帳、1冊目はB6サイズのリングノートでした。蔵前のカキモリさんで作ったノートです。
中身はみっしりと文字で埋め尽くされています。考えを整理するためにひたすらペンを動かしていました。
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考えを紙に書きだすことは以前からやっていましたが、ノートの切れ端やチラシの裏に書いてはすぐ捨てるということが多かったです。自分の考えを書き残すことに漠然とした不安を抱いていました。書いて吐き出したい。そして吐き出したものは残したくないといった気持ちです。
また、書いたものに日付をつけたり、固有名詞や具体的な出来事を書きつけたりすることも苦手でした。すぐ捨てるものであっても、なにか直視したくないというか、複雑な気持ちが湧き上がって躊躇してしまうのです。誰に見せるものでなくても、脳の中にある考えや感情を外に出すのは勇気がいることです。
いまだに、ネガティブな出来事を具体的に書き残すことはありません。書くのは感情だけにしています。
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雑記帳を始める前、書くということの効果というか凄さを感じた経験がありました。
思いもよらない感情に気付かされた経験です。
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当時、なぜかものすごく気が進まないシゴトをしていました。とにかく嫌でした。一緒に取組む仲間がわるいわけでもないし、周囲のサポートもありました。それでも毎日気が重く、なにがこんなに嫌なのか自分でもわかりませんでした。そこで、使いきれなかったノートの切れ端に気持ちを書き始めたのです。
始めはうまくペンが進まなかったように思います。それでも何ページか書いていくにつれ、自分でも驚くことに、「恐い」という単語がたくさん出てきました。恐い、恐い、恐いと。
そのとき初めて「自分は恐がっていたんだな」ということに気づきました。慣れない場所や初めて組む仲間。優しくあたたかい人や場であっても、理屈じゃなくこわいってことあるよね、と自分の奥底に眠る気持ちに気づくことができました。そして、恐がる自分を受け入れこの恐れに大した理由はないと自分で結論づけたことで、前向きにシゴトに取組めるようになりました。
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書くことで思いもよらない感情に気付かされたり、自分でも考えつかなかった結論にたどり着いたりすることがあります。その結論は、自分でみちびき出したものなのでとても納得できるし、ひとりで到達できたという自信にも繋がります。
書く、書き続けるというのは自分を強くしているのかな、と思います。
雑記帳
雑記帳を使っています。先日13冊目を使い切り、14冊目に入りました。
雑記帳は、残すことを前提としていません。内容が薄いものは、使い切ったあと必要な部分だけ転記して捨ててしまいます。最新の14冊目を除いて、いま手元に残っているのは6冊でした。
雑記帳の中身はさまざまです。
そのときどきの想いや考えを綴ることが多いですが、本当の落書きのようなものもあります。
13冊目は使い切るのにちょうど1年かかりました。
あまりの分厚さと、色付きの紙面にうんざりして後半は落書き要素の多い一冊となりました。
万年筆のインクの色味を楽しみたいけれど、色付き柄付き紙面なのでそれもままならないというのが苦しかったです。
当時興味があったトナー転写や箔押し印刷の実験結果や貰い物のマスキングテープを貼ったりして、書かずにページを埋めることもありました。
これに懲りて、14冊目をノートのストックから選ぶとき最初に決めたのは「真っ白な紙面であること」でした。