君の指先までにも、ため息がでる。
暗闇に浮かぶシルバーオーシャンの中で
誰よりも大きな期待を背負い
今日も舞台の真ん中で妖艶に君は微笑む。
そして私たちは叫んだ
これがEXOの絶対的センター『KAI』なのだと。
中身を覗けば、センターの重圧に耐える1人のアイドルであり
表現者でもあるが
同世代の友と顔をくしゃっと歪めながら笑い合い、今を生きる年相応の1人の男の子である。
初めて彼の踊りを観たのは2013年12月25日。正確に言えば、EXO『KAI』のダンスを、だ。
あの日は一生忘れることのない衝撃を彼は私に与えた。
同年のSMTOWNに続き、あの日も私は映画館のスクリーンを前に彼の姿を目に焼き付けようと心が躍ったのを憶えている。
ファンを笑顔にさせるアイドルは、なんて素晴らしいのだろう。
スクリーンの向こうの彼ら、彼女らのパフォーマンスに私は楽しんだ。
その中で始まるグループの各メンバーによるパフォーマンス。
EXO『KAI』の世界に触れた瞬間、ひどく胸が苦しくなった。
息が出来なくなった。
あんな表情で踊る人を初めて見たから
黒のハットとジャケットを片手に華麗に踊る君は、
世界で1番綺麗だった。
自分だけの世界の中で、憂いを帯びた表情で彼は踊る。
彼よりも上手に踊れる人はこの世にたくさんいるのかもしれない
しかし、光り輝くペンライトと歓声の中で踊る君は誰よりも美しくて力強くて儚かった。
今でも.あのクリスマスを思い出すと苦しくなるの。
だって君を観た瞬間、まるで恋を経験したことのないような少女みたいに胸がときめいたから。
『初恋』を思わせる君を二度と忘れられない気がして胸が騒がしいから。
ロマンチストな君に、
貴方の指先までにも、ため息がでるから。
ふとした瞬間、カーテンを開けて夜空を見上げる。
嗚呼、月が綺麗だ。
同じ月の下で貴方の幸福を祈ります。
happy birthday 저의 첫사랑 (私の初恋)
2016.0114