ボードゲームにおけるインストについて
今はもう落ち着いたみたいだけど、少し前にボードゲームにおけるインスト問題について、ツイッター等のSNSで様々な意見が飛び交っていたので、個人的にボードゲームにおけるインストに関して備忘録として残しておこうと思う。ただ、そもそもの事の発端等をしっかり認知しているわけではないので、私が思っているボードゲームインストスタンスと思っていただけたら幸いかと。
私は参加したことはないけれど、ボードゲームの社交の場として『オープン会』と呼ばれる催しがどうやらあるらしい。その規模や内容は様々で、『初心者OK』『各自の持ち込みゲームをプレイする』『このゲームをみんなでやろう』などなど、趣旨もまちまちなようであるが、要は知らない人が集まって一緒にゲームしよう。みたいなものらしい。その環境下で起こるボードゲームのインスト。いわゆる『最初のルール説明』部分が話題になっていたのだが、簡潔に言うと
「自分が持ち込んだゲームはちゃんとルール把握して、適切に説明しろ」
という趣旨で賛否両論状態。といった感じだった気がする。この場ではこんな意見があったとかは特に記載はしない。賛否があるのも当然だと思うので、あくまで自分の備忘録的な意見を書いておこうと思う。
で、私の意見は
「時と場合による」
という、身も蓋もない意見になってしまう。
まずオープン会でのインストについてだけど、オープン会の定義がよくわからない。オープン会=初心者OK。全員が全くルール知らない状態でゲームする。各自がマスターレベルの集まりでゲームする。知らない人とやるけど、結局仲間内でゲームする・・・。などなど。スタンスが明確でないから、どれくらいのものを求められているかよくわからない。
初心者OKで誰かが主導するのであれば、主導者は知っている必要はあると思うし適切な説明をしてほしいと望むのも自然だと思う。
そうではなく、適当に持ち寄ってゲームやろう。レベルについては問わない。くらいしか書いてないなら、ここにはゲームを持ち寄ることが主題になっているわけだから、インストやレベルについて求められているものが不明確な以上、インストがうまくできなくても文句は言えないかなと思う。
自分でもってきた=知っているとは別で、持ってきた=あこがれていたゲームをやってみたい。購入部分は自分で負担したから。って人も中にはいると思う。
要は、会のスタンスがあやふやなためこういう議論が起こったのかな。という印象が個人的にはある。ただ、ある一定のレベルの人を求めたつもりでも、インストの上手、下手ってのはどうしても出てくると思う。それはインストに限らず社会の場で何か説明を求められたときにうまい下手が出るのと同じだと思う。なるべく楽しくプレイしたいから、温かく見守りたいとは思うけど。
ボードゲームプレイの一つの壁が「ルール把握」だと思う。あとはやる人を集めるとかだけど。
ボードゲームは楽しいがその反面ルールを把握するのにかなりの時間と頭を使う。これはボードゲームを自分で買ってプレイしていくと悩みの一つだと思う。私はそこまで複雑なものはまだプレイしてないが、それでも把握するのに時間がかかるし、把握したと思ったらプレイ中によく「この場合は?」と聞かれる。その時はルールブックとにらめっこしてプレイしている。それを可能にしてくれているのが一緒にプレイしている相方とMr.Jrという温かいプレイヤーのおかげだと思う。
我が家でプレイするとき、ルールに則ってプレイするのはもちろん大切だが、なによりみんなで楽しんでプレイすることを第一に考えている。そのため、間違えたプレイであっても、都度修正し叱るということはない。勝ち負けにこだわるMr.Jrだけど、最近はそうでもなく負けてもそんなに気にしない。これ楽しいね!が増えている。
個人的にはルール把握。インストについてもゲームの一部なのだから一緒に楽しむ姿勢は大事かなと感じる。そこも含めてゲームなんだからと。それを理解してくれる人とと自分はプレイしたいな。と思うので、おそらくオープン会なるものは今後も参加はしないと思う。
雑多な文章ですが、もし読んでくれた人がいたのならありがとうございます。そしてまとまりがなくごめんなさい。
クマ牧場/Bear Park
人数:2~4人
時間:30分くらい
年齢:8歳~
発売:2017年
作者:フィル・ウォルカーハーディング
評価:私⇒A 相方⇒A Mr.Jr⇒A
誰もが一度は生きていく上で「もし。クマ牧場を経営するのならこうしたいな。ああしたいな」という夢を抱く時期があると思う。もちろん私もだ。そんなクマ牧場配置の夢を叶えてくれるボードゲームが存在する。そう。その名も『クマ牧場』。そのままだ。
ルールはとてもシンプルだ。
自分が今後建設する予定の更地に、タイルを配置する。配置した場所に描かれている該当するタイルを共通ボードから新たに獲得。次の手番にまたその更地を置いてタイルを獲得。次のプレイヤーに。この繰り返し。
最終的に誰か一人が4つの更地をすべてタイルで埋めた時点でゲームが終わる。配置されたタイルに描かれたポイントがそのまま、各自のトータルスコアになりこれを競う。
ね。簡単でしょ?
Mr.Jr「これをここに置いて・・・。これをもらって。良い感じ」
相方「効率よく最適なタイル配置を目指す」
私「たしかに一番早いし効率がいい。ポイントも高そうだ。だが、その牧場には欠けているものがある」
相方「ん?なにが?」
私「それはトイレだ」
相方「は?」
私「確かに大きな見世物が効率よく配置され、お客を魅了する牧場だとは思う。しかし、トイレがその牧場にはない。トイレ。人間の生理現象を受け止める毛嫌いされるトイレ。しかし、大いなる器でもって我々人間の汚物をここまで寛大に受け止めてくれるものがかつてこの世に存在しただろうか?我々はそろそろ気が付くべきだ。トイレの偉大さに。トレイへの感謝・・・」
Mr.Jr「あと一マス・・・じゃあトイレもらおうっと」
私「トイレーーーー!!!!!」
相方「アホだ」
私のように一つの用地にトイレを3つも配するような愚かなことはしてはいけない。単に効率が悪く負けるのがオチだ。そして気が付いた時にはそのトレイすら奪われる。そう。牧場経営は非常にシビアなのだ。ゲームとしては本当にシンプルで、タイルを置いてタイルを獲得する。タイル配置に少し頭を使うので、ちょっとしたパズル要素がある。他人を邪魔するほどの余裕はないだろうから、そこまでの戦略性も必要ないから純粋にどうしようかな~みたいな感じで楽しめる。完成した各自の牧場を見て「トイレ多すぎ」みたいに盛り上がって終わることができるので大好き。これ。でもね。
クマ感少なすぎ。
キレイがきらい/Drecksau
人数:2~4人
時間:10分くらい
年齢:7歳~
発売:2012年
作者:フランク・べベンロス
評価:私⇒A 相方⇒S Mr.Jr⇒S
キレイ?それはオレたちにとっては誉め言葉じゃないぜ。いかに自分の身が泥にまみれてるか。それが俺たちの社会にとって価値あることなのさ。ということで豚を汚した方が勝ち。『キレイがきらい』を我が家でプレイしました。冒頭のセリフ?は適当に考えたので、豚の皆様認識が異なってましたら、まことに申し訳ございません。
以下簡単なルール。というよりルールが簡単。
〇自分の場にいる豚を全部汚せば勝ち
★自分の手番ですること
・手札から1枚カードプレイ。その内容に従い処理。そして山札から1枚引く。
・カードの効果には純粋に豚を汚すカード、相手の豚を洗うカード。相手の攻撃から身を守るカードが存在する。
・ザ・シンプル
Mr.Jr「どうして豚さんは汚れた方が好きなの?」
私「ん~綺麗だとなんか違和感を感じるんじゃないの?」
Mr.Jr「きれいな方がすっきりして気持ちいいよ?」
相方「それはどうかな?」
私「ん?」
相方「私たち人間が綺麗と感じていることが、もしかしたら豚にとっては汚いことなのかもしれない。そして、彼らはおしゃれと感じ一見汚い様に見える装飾を施しているのかもしれない。それは豚の世界にしか分からないし、我々人間が口をはさむ必要のないことだ。ただ、他人(豚)の視点にたって考えて、どうしてそうなのかな?と想像を膨らませ、気持ちを慮ることは今後の生活により良い刺激を与えることになる。生きていく上で自分の考えを持ち、かつ他人の視点を考えることはより有益な人生を歩むうえで今後求められる能力だと思えるからね」
私&Mr.Jr「(このゲームでここまで考えるか・・・)」
上記の考察等はさておき、超シンプルかつ気楽にできるゲームで小さなお子様も楽しめるライトなゲームだと思います。手札にくるカードのランダム性があるので、純粋な戦略性はないですが、自分の手番の時に自分の目的達成のための手段を選ぶか、相手を邪魔するか。そこの自身の葛藤がキーになるゲームだと思います。「綺麗にしてやる~」「やめろよ~」こんなほほえましいやり取りを体験したい方おすすめです。ファミリーでやるのが一番盛り上がりそう。