母の姿を見て「老いる」ということを学ぶ

母は昨年脳梗塞で倒れ緊急入院した。

慌てて病院に駆けつけたが、開頭手術直後で多くの管に繋がれながらも減らず口を叩く姿は前と変わらなかった。

しかしその後の水頭症の後遺症で脳にかなりダメージを負ってしまった。入院中の一時期は幻覚を見ることも多く、話が通じないことも多かった。

しかし退院し、今は週に三回リハビリに通っている。
片目が見えなくても、手が思うように動かなくても、大人の塗り絵に挑戦している。
できないことを挙げ連ねて嘆くのではなく、新しいことに挑戦している。

入院中に母に送るつもりだった青いバラプリザーブドフラワーは俺の手元にある。
奇跡は起こった。母にはもう必要ない。

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