敬称変更(監査法人の場合)
asahi.com:「大統領様」改め「大統領」 李大統領が改革 韓国 - 国際
「あ〜、うちの監査法人でも、社員を『先生』と呼ばないように、って言われてるよ」
「内部で互いに『先生』『先生』って呼び合っているのは、お客さんから見てどうよ、ってことでさ」
「敬称を『さん』で統一しましょうって言い出してからもう1年以上経つんだけど、相変わらずみんな『先生』『先生』って呼んでる」
「この間の全体研修会でも、開会前に事務局長が『さん付けの徹底をお願いします』とか喋っていて」
「そうやって言った事務局長本人が、理事長に『それでは先生、開会の辞をお願いします』って」
「習慣って怖いよね」
どうも、職場によっていろいろあるようで。
私の部署では、全員「さん」付けでした。部長であっても。
資格取得まで5年かかる話
喰いっぱぐれのない資格で収入だけは確保しつつ自分の時間を作る。弁護士・会計士・医療関係?そんなところか。
エントリ書いた人が言うように、
喰いっぱぐれがなくて自分の時間が作れそう、というイメージだけで会計士を目指したはずなのに、
ふだんは相当やる気なく仕事している私が、
本題とは何の関係もないことを書きますよ。
もうお仕事についている人にとって、士業への転職って、
時間と費用対効果の面から見てどうなんでしょ?
2007年の6月に29歳の人が会計士受験の勉強を始めると、
2008年の5月に短答式試験、8月に論文式試験を受験して
合格発表が2008年の11月(合格率1割弱)。
2年以上の実務経験がないと会計士になれないため、
2008年の12月に監査法人等に就職。
お仕事をしつつ2009年の9月まで実務補修所に通って、
そこから2年間の実務経験をこなすと2011年の9月。
2011年の12月に修了考査(合格率7割程度)を受験し、合格発表が2012年の3月。
つまり、会計士として独立できるころには、最短でも34歳になっているわけです。
その間、最短1年半の無職生活と最短3年ちょっとのサラリーマン生活が待っています。
しかも試験に落ちるたびに1年ずつ延びていきます。
あーでも34歳でもありかな。
31歳の新人が普通にいるのがこの業界。
追記。
上記エントリを読んで、まっさきにこの歌を思い出しました。
いつか結婚して子供できたとしたら
近所のオバサンと呼ばれる日がくるの
このフレーズだけ覚えているなんて、私も相当の夢追い人のようです。
「華麗なる一族」嘘ネタバレ
※仕事の話は、ほとんどフィクションです。most is a lie.
(華麗なる一族:本日より放送開始 初回は21:00-22:24 TBS系)
「こんど『華麗なる一族』ってドラマが始まるよね」
「キムタクのですか?よく知りませんが」
「君ね、この仕事についているんだからちゃんとチェックしておかなきゃだめだよ。あのドラマのモデルになってる製鋼会社の倒産事件も知らないの?」
「ああ、そういう事件があったということは会計士試験のテキストに載っていました。事件の詳しい内容はよく知らないのですが。へぇ〜、あの事件がモデルになっているんですか」
「実は僕はあのドラマには多少思い入れがあってね」
「そうなんですか?」
「そもそも会計とか経済とかに興味を持ち始めたのはあの事件がきっかけなんだよ。当時僕はまだ子供だったけど、地元の事件だったからいろいろと大人の話とか聞いてね」
「ああ、関西のご出身でしたね」
「ちょうど会計士の受験勉強をしていたころに小説が出て、すぐに映画化されたんだ。もちろん見に行ったよ。当時もテレビドラマもやっていたようだね」
「タイミングがいいですね」
「それで会計士補になって、監査法人に入ったら―最初に入所したのはここの法人じゃなくて別の監査法人なんだけど―偶然、更生後のその会社に監査で何度かうかがうことになってね」
「え、モデルになった会社に行かれたことがあるんですか?」
「そうなんだよ」
「ずいぶん御縁があるんですね」
「だから、あのドラマ、僕も登場するんじゃないかな、って思ってるんだよね」
「へぇぇ〜。って、時代が全然違いますよね?」
「いやそうなんだけど、最終回あたりに後日譚として会社再建のシーンが出たら、そこに僕もいるはずなんだよ。原作にはそんなシーンないけどね」
「でも脚本で追加される可能性はありますよね」
「で、その追加されたシーンでは、キムタクが二役で僕の役をやってるはずなんだよ」
「それ最高じゃないですか(笑」
「だから最終回は必ず見るように、って皆に言って回ってるんだけど、だれも相手にしてくれないんだよね(笑」
とりあえず毎週録画します。
とりあえず増減分析
※仕事の話は、ほとんどフィクションです。most is a lie.
仕事以外で人に会うとよく、「会計士って何やってるの?」ってよく聞かれます。
主に合コンと実家で。
私の場合、ギョーカイ外の人に会う機会がそのくらいしかないのですが、
合コン相手はともかく、家族もいまだに私が何をやっているのかよく把握していないところがあるようなのが、
アレ〜、なのです。
きっと私自身が仕事内容をよくわかっていないからなのでしょう。
んで、「何やってるの」と聞かれると、「企業の決算報告が正しいかどうかチェックしてるんすよ〜」とか答えたり。
「どうやってチェックするの」
「決算書とか見てても何もわからないから、とりあえず去年の数値と比べたりするんですよ〜。
んで、売上とか販売費とか固定資産とかが、やたら増えたり減ったりしてたら詳しく調べるんですよ〜。
たとえば、売上げが去年も一昨年も5000万円ぐらいだったのに、今年10億円になっていたら「ホンマか?」って思うじゃないですか。
そしたら、経理の人になんで売上げが増えたのか質問するんですよ。
んで、「臨時に9億5000万円の注文が入ったんですよ」と言われたら、その大口注文の契約書を見せてもらう。
または「今年のはじめに店の数を20倍にしたんですよ」と言われたら、店舗の賃貸借契約書を見せてもらう。
そんな感じで、まあ増えたり減ったりの原因を分析する?みたいな?」
というわけで、わけがわからなかったらとりあえず前期比較の増減分析です。
新規の客先にて。
現場主任(主査とかインチャージとか呼ばれる):経理さんから販管費(販売費および一般管理費)のデータをもらったから、前期比較表を作っておいて。
ヒラのスタッフ:作りました。
主任:異常な増減はない?
ヒラ:今年度に入ってから「支払手数料」が500万円ぐらい増えています
主任:じゃあ、支払手数料のうちで、何が増えているか調べておいて。こっちの資料の束に支払手数料の内訳表が入っているはずだから。
ヒラ:支払手数料の内訳表を見つけました。
主任:何が増えてた?
ヒラ:「銀行支払手数料」「委託業務支払手数料」はほとんど変化がありません。ただ、「その他の支払手数料」が500万円増えています。
主任:気になる?
ヒラ:気になりますよ。「その他の」って言葉もなんか怪しいですし。
主任:じゃあ、経理の人に何が500万円増えたのか質問してきて。気になるんだったら。
ヒラ:証憑ももらってきたほうがいいですか?領収書とか。
主任:それは必要に応じて。
ヒラ:すみません、「その他の支払手数料」が500万円ほど増えているようですが、原因は何でしょうか?
経理課長(顧客):ちょっと待ってください、いま会計システムの補助元帳を起動します。
ヒラ:お手数をかけます。
経理:えっと、500万、500万っと。ああ、多分これですね。
(その他の支払手数料)
相手科目 | 摘要 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|---|
当座預金 | 3月支払分監査報酬 (監査法人クリエイティブ会計事務所) | 5,000,000 |
ヒラ:これはうちの・・・弊法人の監査報酬ですね。
経理:そのようですね。
主任:どうだった?
ヒラ:うちの監査報酬でした。
主任:ああやっぱり。
ヒラ:えーわかっていたんですか?こっちは質問して赤っ恥でしたよ。
主任:いや、君が気になるって言うから、念のために。
ヒラ:・・・ちなみに、証憑として契約書もお借りしてきたんですけど、ご覧になりますか?
主任:それはいらない。契約書なら事務所にもあるし。コピーなら今日も持ってきてるよ。見る?
ヒラ:・・・契約書、お返ししてきますね。
中央青山、来月から「みすず」に名称変更
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060807ib01.htm
名称の由来は植物の名前(ササの一種)だそうです。
「みすず」をWikipediaで調べてみると、こんなのが出てきます。
みすずとは、東日本旅客鉄道および東海旅客鉄道が飯田駅〜長野駅を飯田線・中央本線・篠ノ井線・信越本線経由で運転する快速列車の愛称である。
以下の時刻表を見ると、「みすず(列車)」は、「あずさ(列車)」と同じ路線を走っていることがわかります。
松本駅時刻表
篠ノ井線時刻表
「みすず(列車)」の主な特徴は、こんな感じでしょうか。
- 「みすず」は「あずさ」より格下である。
- (「みすず」は快速、「あずさ」は特急)
- 途中から別の路線をたどり始める。
- (東京方面へ行かず、飯田線へ入ってしまう)
「みすず監査法人」という名称は、社内公募だそうです。
監査法人職員の忠誠度は決して高いとは思いませんが、まさか中央青山監査法人内にあずさ監査法人の回し者がいたとは(笑)。
ところで、5chbbs..では、「監査法人トーマツ」の愛称は「機関車」です。
機関車トーマツ。
そんだけ。