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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

◾️参加しようとする場があればいい。

 先日、仲間内での「対話の会」に参加。

そもそも、それがタイトルだったのかも、実は確かでもない。

 

 そして仲間内とはいえ、メンバーは、普段見知った方々ではなくて、数年前以来とか、オンライン上だけでお会いしただけだったり、中には初めてお会いするる方だったり。年代も職種もそれぞれ異なる、そんなメンバーでした。  

 

 特にテーマらしいテーマもなく、

「じゃあ、始めますか」

みたいな感じでスタートします。

 

 それでも、2時間半、お互いに聴き話す時間はちゃんと成立するもんだな、と思いました。そこになんのストレスも感じなかったんですよね。あっという間でしたし。

 そこに場があるだけ。参加しようとする場があれば、それでよかった。

 

 

 お互いに、誰かな何かを説明しようとか、説得しようとか、主張しようとか、たぶんそんなふうには思っていなくて、ただ耳を傾けて、ときどき話す、そんなことをしていたんだろうな。自分の中のジグソーパズルをそれぞれがつくるみたいな、そんな感じかなぁ。

 それぞれが話す言葉も、そもそも説明しようとも思っていないだろうから、曖昧な言葉だったら迷いを含んだ言葉だったり。それでもパーツを組み合わせるのは、それぞれ「自分」だから、それでいいわけで。その方が、組み立てやすかったりもして。

 

 チェックアウトのとき、参加者の一人が、

「相手に、場を委ねる、そんな感じで参加していました。」

って言っていて。

 

 自分との対話の場でもあったんだなー。それぞれのジグソーパズルのパーツを探す作業。完成を示す枠もないし、空いているところもあるし、ピッタリはまっているわけでもないところもきっとあるんだろうけれど、まあ、いいよね、と。

 

 それぞれが自分の思考?対話?をしたってことだなー。  

 場をつくる人にとっては、場への信頼を何でどう示すのかも、けっこう大切かもな、と感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■調子に乗らず,慎重に

  ■調子に乗らず,慎重に

 

 名古屋に来ていまして。

 

 今日は、数年前にもお参りした、大須観音さんへ。

 「大須

  数年前にここに来たとき、私はちょうど、石巻の「大須小学校」に勤務していて、

「同じ、おおす、だー」

と思って、とても親しみを感じたのでした。その時にひいたおみくじは「大吉」で、もう、なんでもうまくいく!みたいな感じだったのです。 

 

 だから、今回も

(「大吉」で、またまたうまくいく!、になるんじゃないか…)

と期待を込めていたのでした、正直いいまして。

 

 ところが、ひいたおみくじは「小吉」で、内容も

「努力をしても、なかなか思うようになりません。」

と。そして

「急ぐことなく時のくるのを待つことです。」

と。

 

 ちょっとがっかりはしたのですが。

 

 でも、

「調子にのるなよ、ってことだな」

と思いました。

 4月後半から、なんとなく、ことが動き始めた感じがしてきて、ちょっと自分の中でも

(いいぞ、いいぞ。いい感じだな~)

なんて、調子に乗ったところがあったのでした。正直言いまして。

 

 調子にのるな

 

 そう言われたんだと思います。

 

 そういうときにこそ、勢いだけで何かをして、へまをすることが結構あったことも思い出します。

 

 そうですね、調子に乗らず、急がば回れ、そういうことだと思いました。

 

 

数年前も、同じような、いい天気でした。



 

■「社会的処方」

■「社会的処方」

 まだ前半を読んだだけだけど。

 

 「健康とは、完全に、身体、精神、社会的に良い状態であることを意味し、単に病気ではないないとか、虚弱でないと言うことではない」

 これはWHOの健康の定義らしい。

 そして、本書にもあるけれど、ここに完全に一致している人はどれくらい居るのか?ってことでもある。

 

 健康を損ねると、普通に考えると、病院に行って診察を受ける、始めに思う浮かぶ手段・方法。間違ってはいないと思う。「病気」の専門家だから。

 

 でも、健康とは、その病気かどうかではない要素があまりにもたくさんあるわけだ。専門家には専門家の知見があるから、その知見からみて判断し処方する(ことが求められる)わけだけど、それがぴったり「その人」に合うのかどうかは、分からないということになると思う。

 「その人」とその人に関わる多くの人と専門家。

 

 「その人」を中心にしたネットワーク、つながり、その中で。

 

 「社会的処方は人を『健康』にすることを目的にするのではない。マイナスをプラスにするのではなく、プラスをダブルプラスにするへ」(本書)

 そして新しい用語「リンクワーカー」

 

 ううむ、この視点って、まさに、いろんな場・関係の中で肝になるスタンスだな…とあらためて感じる。

 

 さらに読み進めよう。

「社会的処方」 社会的な処方なんだな…。



 

 

 

■「情報は感情を伴って行動に転化する」

■情報は感情を伴って行動に転化する

 

  ミッションがそこにあって、具体的にどうするか、何をするか、は自分たちでこれから考える。

 そんな「しごと」になって1か月が経ちました。

 

 4月初旬から中旬にかけては、どちらかというと抽象的なことをあれこれ、ときには悶々と考える時間が多かったかな…と思います。雲を掴むようなだな…と感じることもありました。それは全然イヤではありませんでしたが。

 中旬過ぎからは、町の歴史や自然、文化をちょっとずつ調べたり、具体的にこの地を歩いたり。そこから学校関係に関わらず、様々な立場の人とお会いして思いを伺ったり相談したり。自分で動こうと。

 

 

 昨日は、磐梯山ジオパーク協議会事務局

www.bandaisan-geo.com

に伺って、この地の魅力やこれからのビジョンなどをお聞きしました。担当された方の、静かな熱い思いに触れることができ、とても有意義な時間でした。

 

 話が弾んで、長い時間をいただいてしまいましたが、

(ああ、この方々と一緒にやっていきたい)

と思えるそんな時間でした。

 自然からの学びは「自然」だけじゃない、それを感じることもできました。今後の町での活動のヒントもたくさん。

 

 

 役場に戻ったら、産業振興・観光担当の方に、声を掛けていただきました。

「昨日は、こっちの部署の願いばかりを聞いてもらったからさ。今度は本川さんの思いや考えを聞かせてよ。(^_^)」

って。そういうことを反対に言ってもらえるのは、実にうれしいなあ。

 そこから、また一緒に小一時間、意見交換。

 なんと、その方、雄勝の海で、「船の上で捌いたばかりのホヤ」を食べたことがあるんだとか!そこからホヤ談義少々(笑)。

 

 午後からは、近隣の小学校に出掛けて、地域連携担当の先生と今後のことについてミーティング。

 いわゆる「公式」の場とは違って、お互いのタイミングと間で双方向のやりとりができるので、よい場になったなあ、と感じます。

「町に『教育再デザインセンター』なんて部署ができて、そりゃあ、なんだ?なんだ?って気持ちになりますよねえ?(^_^;」

なんて話からお互いの本音の部分まで聴き合え、これまた、いい時間だったと思います。

「なんか、ほっとした…笑。」

「助けてもらっていいんですね?笑」

って笑って言ってもらえたのは、やはりうれしい。

 

 楽しいミーティングが終わって、学校から職場のある公民館まで歩いて行く途中、こども館の前を通ったら、

「もっちゃーん(^_^)」

とお迎えの車の中から声を掛けてくれる4,5歳くらいの子が。

(え?だれ?この町でそう呼んでくれる子は?)

 そうか、この前、幼稚園年長さんと一緒に絵本を読んだからかな。

 

 ちょっとずつ、いろんなところで動いたことが、種となって、小さく回り始めたのかもな、そんな気分になって昨日はとってもうれしい1日になりました。

 

 情報は感情を伴って行動に転化する…そんな意味を先日のある学びから再確認しましたが、現場に行き、人と会い、そこで気持ちを確かめる、確かめ合うことで物事は、前に進み始める、そんな感覚を得ました。

 

 さあ、5月です。

 

実はいろんなこだわりがある、ジオパークカレー。

 

◾️人と土地から学ぶ

◾️人と土地から学ぶ

 

 久しぶりに、石巻の空気。

とは言え、3週間ぶり、くらいな程度なんだけれど。

 

 そして、一日、いろんな方々と会い、話す、そんな充実した時間を過ごせました。

 隙間時間ないくらいの充実ぶり。

 

 感じるのは、

(ああ、この地で育ててもらったんだなあ)

(この地の方々のすごさに感化されてきたんだなぁ)

ということ。

 長年、ここでお世話になってきたからこそ。 

 感謝しかありません。

 

 翻って、新しい土地での新しい役割に、この春から就いていますが。まだまだ、です。

 0からのスタート。      

 

 あらためて、人と土地から学ぶことだな、とおもいました。焦ってはならぬ、と自分に。

 

 

 

■楽しませてもらってしまったなあ、ありがとう。

 ■楽しませてもらってしまったなあ、ありがとう。

 

 今は、公民館勤務。

 時々、学校などにいくことはあっても、まだまだその学校も忙しい時期なので、ふらっと訪問するには、なかなかハードルが高い気もして。

 どのタイミングがいいか、図っている、そんな段階なんだな…。

 

 そんななか、公民館見学ということで、幼稚園の年長さんがやってくる、という話。

 わくわく。公民館内にある図書館に本を借りにくるらしい。

 

 (時間があれば、読み聞かせとか、いいかな~)

なんて思っていて。 

 学校で担任をしているときは、絵本の読み聞かせの時間は大切にしていた時間でもあって。

 とはいえ、幼稚園の先生には幼稚園の先生の都合もあるだろうから…と思って、公民館の職員の方々と、若干子どもたちへの貸し出し手続きの手伝いもしながら、引率の先生に

「あ、もし時間があれば、読み聞かせの絵本とか、一応準備して居るんで声を掛けてくださいねー」

とは話していた。

 

 そんなこんなで、ラッキーなことに声を掛けていただき、超久しぶりに、子どもたちの前で読みかけをすることができたんです。準備して居た本は、こちら。

 

www.sanctuarybooks.jp

 

「ぜったいにおしちゃダメ?」

 

 子どもたちと、一緒にやりとりしながらよむ時間はとても楽しかったなあ。

 

 読む前に、

「もっちゃんと読んでくださいね~」

と言っていたので、彼らが帰るときに

「もっちゃん、ばいばーい!」

って言いながら手を振ってくれたのも、実にうれしかった。

 

 大人が楽しませてもらった、そんな時間になったなあ。笑。

 

 

公民館の人と一緒に、事前に棚から絵本を出して面だししておいた

 

■「キジの声がするね」

 ■「キジの声がするね」

 今は、うちと職場までが近いので、天気がいい日や気が向いたときは、歩いて通勤しています。

 

 歩いていると、車では気が付かないことにも気が付きます。

 今朝は、

ケーン、ケン」

とキジの声。

 

(ああ、そう言えばな…)

って思い出したのは昨年度のこと。

 教室に居ると、この時期、キジの鳴き声が聞こえてきたのでした。そしてその度に、学級の子が、

「キジの声がするね」

って言うので、私も何度も

「そうだね、キジの声がするね。」

って応えていたのでした。そのたびに

「キジだねえ」

と2人でいっていたなあ、そんなことを思い出すのでした。

 

 歩きながら。

 なかなか楽しい時間でした。

 

あまりにもたくさん咲いて華やかだったので、その中まで入り込んでみました