【フィレンツェ】悪魔のパス 天使のゴール/村上 龍
イタリアサッカーリーグ セリエAで活躍する日本人選手と、彼の周囲で巻き起こる奇妙な事件をとりまく物語。
サッカー界の裏側の話ももちろんだが、サッカーチームのあるイタリアの街や
そのサポーター達のメンタリティが生き生きと描かれている。
特に劇中何度も登場するフィレンツェにあるフィオレンティーナのホームスタジアム
スタディオ・アルテミオ・フランキまでの道のりは
スタジアムに近づくにつれ胸の高鳴りが大きくなるあの興奮をとてもうまく描いている。
モデルになっているサッカー選手は元日本代表 中田英寿選手。
作者の村上龍氏との交友の中で培われた信頼関係や、食や異文化へ興味が
とてもうまく絡み合った小説。
【香港】未必のマクベス/早瀬 耕
【ミュンヘン】Blue Giant Supreme1/石塚真一
Jazzの名作マンガBlue Giantの続編、第1巻目。
主人公が初めて海外に降り立つ。
冬の寒々としたドイツの空気。
周囲の人々が抱く感情や、初海外での孤独とそれを打ち破っていく力強さが生き生きと読める。
BLUE GIANT SUPREME 1 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/03/10
- メディア: コミック
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【ベネチア】緋色のヴェネツィア/塩野七生
水の街ベネチアは”世界で一番美しい街”とも言われ、世界各地には〜〜のベネチアという異名を持つ場所が沢山ある。
そんな美しい街ベネチアの歴史が、サスペンス調で書かれた本です。
舞台は16世紀前半のベネチアを中心とした地中海沿岸地域。
トルコ、スペイン、ローマ帝国との繊細で微妙な関係性や、歴史を紐解く上でもとてもわかりやすく描かれている。
ベネチアのシンボル”聖マルコ広場”や”リアルト橋”など実在の地名も出てきますが、
描かれたこの時代と、21世紀の現代とも、おそらくそんなに見ている景色は変わらないのではないか?と思える。
緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 朝日新聞
- 発売日: 1993/06
- メディア: 文庫
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【シンガポール】タックスヘイブン/橘玲
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