240506mon

23℃ 曇

風が強い一日だった。夕方から低気圧による不調が生じた。

9時ごろ起床。

公園で念願のさくらんぼを収穫した。通りすがりの住民の多くが、こちらの木登りを眺めていった。声をかけてくる老夫婦もあった。「おおすごい、たくさん実ってるねえ!」「公園の反対側にもさくらんぼの木があるよ」と友好的。そしてどうやら我々を夫婦と勘違いしていたようだった。我々は見かけからして地味で大人しそうなどこにでもいる一対そのもので、住民に警戒心を抱かせる要素が一つもなかった。

何か羞恥心を抑制する時に、習い事で取り組んでいた英語演劇の、演技の緊張、盛り上げ役の緊張を思い出す。今はもっぱら「大人げない冒険」「ちょっとした不良ぶりっこ」においてでしか抑制しない。10代の頃は、年下の子供たちを楽しませるために、尻文字だとか手遊びだとかを気合いを入れてこなしていた。仕事ではもう全くもって使われない勇敢さ。図太さを装えることがむしろネガティブにとられることもあると理解している。

 

11時半ごろ、中華で昼から紹興酒を飲んだ。自分は半チャー付坦々麺を、Tはもやしと豚肉のピリ辛炒め定食に舌鼓を打った。デザートに黒糖きな粉のアイスを食べた。

帰宅して、さくらんぼをジャムにするために下処理を施した。Tはここでも大いに活躍してくれた。一昨日ホタルイカのくちばしや目玉をとる作業を器用にこなしてくれたように、今度はさくらんぼの種を取り出す作業を担ってくれた。

砂糖をまぶす待ち時間の間に、ベランダに放置していた、天井裏から降ってきた劇画ジャンプに2人で取り掛かった。真っ黒い埃をウェットティッシュでぬぐい、ページを開く。まごうことなく40年前のエロ漫画(劇画)だった。生々しくえぐみがあるトーンが全体を貫いていた。写真も数ページあり、ふとましいというか現実的な体型の女体があられもない姿を曝していた。こういうのを見て育ったら現実の人間の身体に夢を見ることもなく、したがって幻滅もないよなと思うような生々しさ、グロテスクさではあった。ただ商業コンテンツとしてのエロにはマニアのロマンがたっぷり詰まっているものだと思う。で、その意味で、自分の中の新たな扉が開放された感覚があった。自分の趣味ではなく汚いと感じるのだが、それはそうとして、半世紀近く前のエロ本を脳内でどう処理したらいいのか受け止めるのに時間がかかった。そして家に歴史ありというか、ご近所の一般家屋全てに、昔ながらのエロ本が眠っている可能性があるのだということを思った。Tは漫画家の名前で検索して現役の作家がいることに感心していた。

 

畳の上でごろごろと昼寝し、2時間してからジャムを煮始めた。収穫したうちの半分はホワイトリカーに漬けて酒に、半分はジャムにする。出来上がったものを煮沸消毒した空瓶に詰めた。

弛緩した時間が続いた。Tといる間は孤独になることができない。家自体は広く部屋数が多くても、結局同じ部屋で一緒に過ごすことになり、またTの出国が近いことも相まってなんとなく別れがたく、くっついて過ごした。我々2人の間では、倦怠期だとか「刺激がない期間」というものが存在したことがない。

Tの去り際に焼き立ての煎餅を出した。ちょっと焼き加減が足りない硬い煎餅を2人で食べた。

17時ごろ1人になってからは脱力して、布団に潜り込んだ。低気圧だった。

 

fairness、誠実さに欠けるアホはなるべく酷い目に遭えばいい。いつもそう思いながら生活しているのではないか、と自分自身を疑っている。ネットを見ていて、無責任で利己的な人間が酷い目に遭う、そうした単純な勧善懲悪を自分から好き好んで摂取しているような感覚を覚える。就職してからの傾向で、かなり危険性を感じる。反知性的だ。親しくもない他人が誠実であろうがなかろうが、自分には関係ないではないかと思う。そしてfairであったところで解決できる問題というのは社会には少ない。態度や姿勢云々ではなく、言語化不足をどうにかしたほうがいい場合の方が多い。しかし誠実さは何よりも増して輝く宝だ。誠実であること抜きにして、高貴であることができるだろうか?

 

疲れるのだと思う。立ち回りだの処世術だの小手先のテクニックだの、心の底からどうでもいい。

240505sun

27℃ 快晴

9時ごろ起床。

青ぶどうと、半玉100円のメロンを朝食に出したらTはひどく喜んでいた。

昨日の午前中、家の天井裏でバルサンを焚こうとしたところ埃で真っ黒の謎雑誌が頭上から落ちてきた。昔の住民が家族の目を恐れて捨てる機を逸したのだろう。その謎雑誌についてTに話したところ、6日に開いてみようという話になった。劇画ジャンプという名の……検索した限りではエロ本?らしい。ネットではあまり語られていないようだ。ネットの海にはアダルト漫画マイスターがどこかにいそうなものなのに。検索のUIだかがよくないのだろうか。「棚からぼた餅」ならぬ「天井裏から40年前の劇画エロ本」……人生何があるかわかったものではない。自分はエロ本というものを開いたことが生まれてこのかた一度もないので、気分は宇宙猫である。友達とわあわあ騒ぎながらエロ本を覗き見る中学生になりたかった。なりたかったか?

身支度して10時ごろ出発。

書き始める時に、「起きたことの全てとは言わないまでも、ほとんどのことを書き抜くことができるだろうか」というプレッシャーを感じる一日があって、書き出したこの時点でもう気が重い。

本日の目的は沼を満喫することだ。沼とはなんらかの比喩ではなく沼である。ボンゴレビアンコ沼。浅い水底にナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイなどの水生植物が繁茂し、無敵の体躯を誇るコブハクチョウが生息する(周囲環境を糞で汚すため嫌われ者なのだそうだ)。一見すると湖と見分けがつきにくい、そういう沼である。

電車で移動し駅に着いたら、近くのレンタサイクルで自転車を借りる。借りて30秒後に2人のポリスに声をかけられる。なんらかの違反ではなく全員に注意喚起をしているのだそうだ。ヘルメット着用云々、自転車スマホ厳禁云々。挨拶して沼に向かう。

入り口すぐの公園には休日だけあって子供たちで賑わっていた。Tは初めての沼に感心したふうで写真を一枚撮る。そのまま西に5分ほど漕ぐ。雲ひとつない快晴。あたりの景色を楽しみながらサイクリング。そのうち田んぼで寛いでいるコブハクチョウに目を止める。そばに自転車を停め、しばし接近を試みることに。いくら近づいていっても人間を警戒するそぶりを見せず動かない。あたりには犬の糞に近いサイズの糞が散乱している。田んぼの泥濘にべったり寝そべったままクローバーをガツガツ一心に貪っている。ランチタイムなのである。Tはクローバーを3本ほど手で摘んで餌付けを3回行う。首が勢いよくびゃっと伸びてくるので迫力がある。その様子を写真に収める。

しばらくして、我々は満足したため再び自転車に乗る。10分ほど漕いだところで、Tの計画とは全く反対の方向に来ていたことに本人が気付き、青ざめる。このミスで、繰り返される頓挫を思い出したこちらが苛立つ(前回→定休日確認忘れ、前々回→到着してから貸出品が無いことが発覚、前々前回→不発)。タイムスケジュールや店の開店時刻はともかく、地理についてはノーチェックだった。まさか真逆の方角へひた走っていたとは。Iphoneを携えてチェックしていながら地図を読み間違えるなんてことがあるだろうか?!二人で遠出する場合は、目的に対するモチベーションが高い方がサーチし計画を立て、ナビをするという暗黙の了解がある。Tに意思決定を委ねた場合に、今日みたいなミスが体感2割の確率で起こる。自分がそのフォローを(事前にであれ当日であれ)する必要が出る。逆にこちらが(周囲の騒音や持ち物の紛失で)困った場合は寛大にフォローしてもらっているのだから相手に対して温かい対応をすべきだと思いながらも、しかし、あまりにもミスの頻度が高すぎる!頼むから同じミスは繰り返さないでくれよと思ってしまう!何度も繰り返された場合には、自分は相手をフォローする心構えやバッファが失われる。1、2回なら気にしない。だが何度も繰り返し自分のミスで凹んでいる人をフォローし雰囲気をフラットにし続けるというのは苦手なのだと思う。度量が狭い。

自分は優秀でありたいとか脳みそのどっかで思い込んでいるとこういう時に結構つらいから(つまり、無理に冷静を装わず感情的に振る舞っても別にいいじゃないかと思う)、仕事っぽい尺度からはかなり距離を置いた方がいい。休日の予定までダブルチェックを敢行するとか正直めんどくさいし、新たなタイプのミスが起こるたびに新たなリカバリ方法を考えるのもめんどくさい。

自分は行き当たりばったりで休日を楽しむということがどうしてもできないのだ。

 

で、来た道を自転車で引き返して、少ししたらそうしたことがだんだんどうでもよくなってくるほどには景色が良かった。沼沿いに、住宅街を抜けてひとけのない田園風景へ。

 

12時半ごろ釣りセンターに着くと、釣りをするための長蛇の列ができていた。沼喫茶も45分待ちだ。しかしこれらは名前だけリストに書き連ねて近場を散歩しているうちに自分たちの順番が回ってきていたので許容範囲だった。昼食に、沼喫茶にてホットドッグとフライドポテト。そしてほうれん草のパフェを分け合って食べた。

その後釣り。1匹も釣れなかったがTは満足していた。Tが満足しているなら良し。次回は釣りたいよねと言った。我々は毎回「次回は釣りたいよね」と言い合って、釣り場から引き上げる。自分はあんまり釣りに興味がない。Tは魚のいる水辺が好きなだけで、あんまり釣果に頓着しない。2人してぼんやりして帰る。

その後しばし、整備されたサイクリングロードにてサイクリングを満喫。

道の駅が北欧を想起させるモダニズム建築だった。16時ごろレンタサイクルを別の駐輪場に返却し、紙コップでコーヒーを飲み、温泉施設へ赴く。

岩盤浴が空いているのではないかと咄嗟に思いつき、急遽岩盤浴に浸かることにした。GW真っ只中の凄まじい混雑を見下ろし、岩盤浴コーナーで寛いだ。

 

18時半、諸々のタイムロスの結果、目的の鰻屋の閉店時刻から逆算したラストオーダーの時刻めがけて道を急いだ。沼にかかる橋を渡る道すがら、ゆっくりと日が暮れていった。

ラストオーダーには間に合った。特上の鰻重と海老の唐揚げ、瓶ビールを頼む。漬物が美味しい。うなぎももちろん美味しい。2年ぶりに2人でうなぎを食べたよねと話す。一昨年は山椒の味比べが面白いSの店で食べたのだ。普段の豪勢な外食(焼き肉や寿司など)においてはTが多めに出したり奢ってくれるので、今日の会計はこちらが持つと言ったが、結局少し出してくれた。3:5くらい。ほとんど割り勘である。Tは長期出張が増えてから豪勢な食事を奢ってくれることが多くなった。以前はほぼ対等な負担だったのだが。

 

21時過ぎに帰宅して、梨のクラフトビールを飲みながらブログを2日分投稿した。

自分だけ先に就寝した。Tは遅くまで、こちらが勧めた漫画「プラネテス」を読んでいたようだった。

 

240504sat

晴 27℃

6時前に起床し二度寝。起きたら9時ごろ。

起き出して、バナナを頬張りながらレポートに取り組む。

 

The stage, my lords, and the press, are two of our out-sentries; if we remove them, if we hood-wink them, —— if we throw them in fetters, the enemy may surprise us. Therefor I must look upon the bill now before us as a step, and a most necessary step, too, for introducing arbitrary power into this kingdom. . . 

(Chesterfield’s speech)

 

…as, to those early Christians who had worshipped from their childhood upwards in catacombs, the torchlight and shadows must have seemed nearer the Divine presence than the heathenish daylight of the streets. The secret of our emotions never lies in the bare object but in its subtle relations to our own past…

(George Elliot  Adam Bede)

 

ティーが「低級な性質」(第15章)から「高級な性質」に変わるというような感傷的な逆転は、物語では起こらない。ヘティーの「頑なで、愛情に欠けた絶望的な魂」(第37章)は懺悔によって変容し、彼女は、たえまなく荒野を彷徨い続けなかればならないという恐怖から解放されるが、「苦しみ、癒され、絶望し、希望を取り戻したことの意味」(第31章)は理解できない。
(ティム・ドリン『ジョージ・エリオット』〔廣野 由美子訳〕2013年、p238-239)

 

Humanity is a huge aggregate lie, and a huge lie is less than a small truth. Humanity is less, far less than the individual, because the individual may sometimes be capable of truth, and humanity is a tree of lies. And they say that love is the greatest thing; they persist in saying this, the foul liars, and just look at what they do! Look at all the millions of people who repeat every minute that love is the greatest, and charity is the greatest and see what they are doing all the time. By their works ye shall know them, for dirty liars and cowards, who daren't stand by their own actions, much less by their own words.

(D. H. Lawrence The Rainbow)

 

はっきり分かることは、ベンドリックスがセアラとの情事を生きてきた主体でありながら、それを生きたままに書くのではなく、どうしても〈作家〉が虚構作品を作るように生き、そしてそれを〈虚構作品〉であるかのように書こうとしてそれに失敗し、そのために〈情事〉にも破れ、〈作家〉としても破産へと追いやられることになったということであります。

(中略)
 永遠の現在を生きたセアラとは逆に、アウグスティヌス的な過去・現在・未来の中で過去(記憶、悔恨)と未来(不安)の両方に引き裂かれて現在が欠落しているという意識から解放されることのなかったベンドリックスの時間感覚の異相に向けての変容(つまり未来に向けて無限に開かれた現在への、自由を保証するものとしての現在への変容)などが、グリーンのその後の小説作法にどのような影を落とすことになるかということであります。
(山形和美『グレアム・グリーン入門』2010年、p218-222)

 

レポートを提出すると時刻は15時を回っていた。家の掃除と夕飯の下準備を済ませ入浴。

18時半ごろTが到着。米をセットして買い出しに出る。鍋ではなく蒸し野菜、それもきのこをたくさん食べたいとT。ヒラタケとホタルイカと酢味噌を買う。

帰って解凍していたサーモンと馬刺しを取り出し、ホタルイカや蒸し野菜や西京味噌の味噌汁とともに食卓に並べる。食べ切れるかなあと危ぶみながらも完食。

食事中に聞いた話だが、あのチワワ大暴れ事件の後日、Tは再び昼飲みに誘われて姉と歓談したらしい。又聞きした限りでは、彼女は短期間に男性をとっかえひっかえしている?ようであった。というかマッチングアプリ沼にはまってしまわれたかのような印象を受ける話ではあった。一回会った限りのよく知らない人について、憶測で語るのはよくない。しかし「とっかえひっかえ」というのは10代の若者だけの話じゃないんだなと意外にも感じた。自分は少なくとも3年は親しく過ごせる相手でないと、そもそも親しくなろうという気が湧かない。

で、Tとはこの2年くらい親しくしていて、本人には過去の恋愛経験がほぼ無いに等しいのではないかと自分は思っているのだが、それが事実かどうか確認するような質問をするのは憚られた。

 

食後に少しゼルダをプレイする。漫画「無能の鷹」を一緒に読んで呼吸が苦しくなるほど笑う。「無能の鷹」を読んで爆笑できる、ただその事実だけで普通の会社員になった甲斐があったと思える。漫画家はんざき朝未は爆笑大魔神の申し子に違いない。うだつの上がらないサラリーメン(※複数形)に爆笑のひとときをありがとう。

22時ごろ就寝。

240503fri 報われが発生

24℃ 晴

8時ごろ起床しゴミ出し。ゴミ出し〆切時刻のおかげで日々8時に起床できている。前夜のうちにゴミを出した日の朝は、より遅起きなのである。

ブログを更新し、レポートを書き進める。このブログ投稿の仕方だと何日何時に何日の日記を書いているのか記録に残らない。手帳の記録を手がかりにすると、おそらく5/3に4/30の日記を投稿した。そして5/6現在、5/3の日記を書いている。

世間は祝日。しかし交代制勤務の民は関係なく出勤だ。

当日〆切40分前にイラスト挿入の依頼が来たためやっつけ仕事。初稿は非常にフラットな出来になった。第2稿で納得いくものに仕上げた。

また、内職で手掛けていたものを別部署の担当社員に見てもらった。同じ部の先輩にも確認してもらい、これだけ完成していれば当日何が起きても間に合うだろうとのこと。

上司以外は基本的に皆まともなので、自分の積み重ねた下準備や創意工夫のほとんどは報われる。上司に関しては思い当たるフシがあり、就職して配属当日に恐らくやらかしてしまったのだと思う。自慢してきた際に「え〜笑 昔シャチョーサンやってた自慢 笑(オメー定年間近だろ何十年前の話だよ!!)」「シャチョー辞めてここで働かれてるなんて、退屈しないですか〜笑」などと当該上司のプライドを逆撫でする発言をしてしまったため(実際はもっと穏当な質問の仕方だったが)……というか実際のところはっきりとした原因はわからない。とにかく、自分はあんまりヨイショをしない上に訊きにくいことをはっきり訊きまくるしやる気アピールもしまくるし、上司は上司で相手にバレる嘘をとっさに吐きまくるドアホなので関係が悪化しないはずもなく。なのでどんな仕事であれ、上司をスキップして先輩や別部署の社員とコミュニケーション取ったほうが仕事が捗るから、職場ではそのように動くことにしている。それで困ったことは今のところない。他の社員とは信頼関係を築けていると思っていいのだと思う(そうだといいな)。当該上司が自分の視界から退場するまでは、話のネタに困ったらとりあえず上司をサンドバックにしておけば他の人との雑談にも困らないので、割と助かっている。

ああ、なるべく楽して稼ぎたい。ところで『どこまでやったらクビになるか』という新書が気になっているものの「窓際社員になるには」みたいな内容ではないらしい。奴隷根性と自己犠牲精神が美徳のアホみたいな国に暮らしているからには、なんとしてでも他人に負担を強いない閑職ポジションを保持してなるべく楽して稼ぎ、体力と時間と金銭の余剰を制作にあてたい。他人の意見は聞くつもりが全くない。普段から人に内心を話さない関わり方をしているので生き方の件で説教されることもないが。

20時ごろ、また懲りもせずホットサンドを弁当として休憩時間に食べる。食べる頃にはホットではないホットサンド。

仕事を終えて家に着く頃には23時ごろだったか、明日の午前中にはレポートを仕上げたい。夕方にこの御殿へTが来訪するのである。

そういえば4/23にTにLINEでYの件を伝えたら「おお よかった しばらくゆっくりさせてあげて(※原文ママ)」とのこと。特につっこむこともなく、助けてあげられるならぜひそうしたらいい程度の温度感。Tもこちらに「そんなに背追いこもうとしなくてもいいのでは」というようなことを言っていた。Yに対しては、勤務不規則で返信したりしなかったりでタイムラグによる距離感ができていたので、それが逆によかったのかもしれない。

大きな絵を描きたい。

240502thur 新発売!ヤンニョムチーズ牛丼

21℃ 晴

早番。7時に起床し、米を炊いて弁当を用意し、8時ごろ家を出て、そうして朝から勤務。

先輩との会話で大いに笑う。無理は承知で、自分が癒し系キャラクターの振る舞いを身につけられたらどんなによかっただろうなどと考える!受け身で主張の弱い印象の立ち回りがいいなと思う。

幸福な人間に話せることなど何一つない。これでいいのだと思う。とにかく自分は死ぬまでなんとかやってければこれでいい。生まれてきたのが明らかな間違いだった。お前ら一切合切が嫌いだ。殺す。この時はそう思っただけで、あまり意識に上らせないようにした。自分でも気づかなかった本来的な憎悪に立ち返らせてくれる暗い音があって(その音は雨に似ている)、その音を自分は必要としているのだと思う。自分のまっとうさ!善良さ!要領の良さ!道徳心の高さ!その全てがひっくり返る瞬間がある!ひっくり返さないままそうした底の浅いところで満ち足りていられる人間がわからない、生活のためか?!わからない、とにかく自分には本来的に野蛮で殺意に満ちたものがあるのだと知っている。それで、だから、そう。いつまでも永遠に一人にさせてほしかった。そう思った。

 

仕事をこなし、ITパスポートと作画練習の内職をし、14時過ぎに弁当を食べる。

一面の素材を用意して退勤。帰りに隣接する市の図書館に寄って3冊本を借り、メロンとぶどうを買い、すき家でチー牛を食べる。自分はチー牛にとても似つかわしい人格の持ち主なので、親近感からチー牛を堪能した。普通のチー牛ではなく最近発売されたばかりのヤンニョムチーズ牛丼というメニューで、甘辛くて美味しかった。ドーナツ屋では抹茶のものを2つテイクアウトした。わらび餅が挟まっている抹茶ドーナツと、ダブル宇治抹茶だ。

家に着く頃には21時きんぺんにはなっていた。それからブログを更新して、ドーナツやジャンクフードを食べて寝た。嫌な一日だった。

240501wed パッションフルーツの苗

21℃ 雨

8時ごろ起床。今日こそ大学課題に進捗を生む日だ!

激しい雨音が聞こえたり、かと思えば静かになって家の前の通りを車が水しぶきを上げて走り去る音ばかりが時おり聞こえたりとそうしたみずみずしい気配をえんえん感じていたが、11時ごろに止んだ気がしたので玄関から通りを覗いて、ああこれならイケそうだとふんで、自転車で図書館まで走る。大学課題の参考資料の追加分を借り足すのである。

6冊市内から取り寄せたものを借りたのち即座にカウンターの目の前のソファでパラパラとめくって内容を確認し、不要だと判断して4冊返し、1冊他のものをさらに追加で借りた。

結果的に持ち帰ったのは次の3冊。『英米文学にみる検閲と発禁』、『グレアム・グリーン  ある映画的人生』『イギリス文化入門』。多分最後の1冊は使わなそう。図書館から出た時点でまたかなり雨が降り出していた。

帰路のスーパーでパッションフルーツの苗を100円で入手。実をつける前の花がかなり時計草に似ているみたいで気になったのである。パッションフルーツは南米を原産とするトケイソウ科のクダモノトケイソウなのだそうだ。庭に時計草を咲かせて、パッションフルーツをもぎ取れたらいいなあ。

昼過ぎに本日一食目のホットサンドをかじる。

 

午後から在宅勤務。その合間にレポートを進める手筈だったのだがあまり捗らず、そのうえ仕事もだらだらとこなす羽目になり、「二兎追うものは一兎も得ず」「アブハチ取らず」状態。しかも作業途中に溜まっていたブログを3日ぶんだか更新したのだった。まあレポート用の資料はだいたい読んでレポートに使える箇所の目処はついたので、明日以降の自分がなんとかしてくれるだろうとタカを括る。22時ごろ就寝というか寝落ち。寝落ちが早すぎるんである。Tは一日中休みで読書に耽っていたそうだ。貴族である。

自分もいいかげん、有限の時間のうち何を犠牲にして何の果実をもぎ取るか、ハッキリと取捨選択すべきなのに。

240430tue 4月総括

曇 23℃

ゴールデンウィークの中日平日。

9時ごろ起床。入浴して着替え、二度寝して11時に起床。昨日21時ごろ入眠したことを含めてあまりにも寝過ぎだ!

寝ているあいだ自分の眼球がぐるぐる動いていて興味深かったとTが言っていた。Tってこちらを見ることもあるんだな。普段からあまり視線を感じないので気楽だったのである。

11:30ごろ作ってもらったお好み焼きを食べる。もちもちしている。

 

課題資料のハードカバー6冊他を携え、途中ウニクロで肌着を新調し(去年までのエアリズムが軒並み汗でカビていた!黒カビ)、午後から出社。8時間労働。大した仕事はない。

内職で作画練習に時間を割きつつITパスポート。しばらくは(6月下旬か、あるいは7/7まで)ラテン語は休んでドイツ語に注力しようと思う。つーかそれ以前に英文学の英語がやりづらいんだが、それは短期集中でなんとかするのでとにかくドイツ語。

 

午後18時ごろYからLINE。こちらに来る日が確定した模様。この1週間は「5月20日あたりには」「いやGW明けには」と予定が二転三転していたのだ。4月25日あたりに一度こちらの月間予定カレンダーを編集してYに投げた。自分は仕事が不規則であるばかりでなく、ほとんど毎日仕事以外の(制作と鑑賞と大学課題の)予定を入れている、調整は利くがいわゆる家族団欒的な時間を毎日作ることは無理だ。できる範囲でやっていこう。初日に諸々調整の打ち合わせをしようと打診。Yからは「そんなに気を遣わないで」との返信。気負いすぎるとよくないとはいえ、しかし自分はお人好しすぎるか?とも思う。どう考えても相手に居候させている自分の方が立場が強い。なんというかYはこちらの(エベレスト級の)プライドの高さや我の強さをあんまりわかっていない気がする。想定できるあらゆる不和について、予め自覚的に手を打っておきたいだけだ。

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そういえばTの姉に対面した際、お姉さんがこちらについて、Tに「よくこんな人見つけてきたね〜!」と笑いながら軽い調子で言っていて、あー!自分は発見・発掘される側なんだなと思った。そういう視点は想定したことがなかった。自分は、自分が見つかりたい人の視界に入るように心がけて動き回れば、あとは(この人のそばなら生きる苦しみが少ないとして、こちらが拒絶しなかった)人々それぞれが、それなりに評価してくれるだろう。受験も就活も恋活もそうだった。それまで研いできた手持ちの武器で、十分戦って生きていける。隠れて生きていける。

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今日で4月も終わりなので、少しは振り返りの記録と追々で感想を。

安井仲治 僕の大切な写真@東京ステーションギャラリー

ブランクーシ@アーティゾン

・@東山旧岸邸

中平卓馬 火―氾濫 @東京国立近代美術館

・新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》@東京国立近代美術館

ヨコハマトリエンナーレ横浜美術館ほか

・@西洋美術館

Fukei-Ga (Landscape Painting) @タカ・イシイギャラリー(complex665)

NICK DOYLE AMERICAN BLUES @Perrotin

・常設展 @TARO NASU

森村泰昌 楽しい五重人格 @シュウゴアーツ

小林エリカ、ハナ・クインラン & ロジーヘイスティングス @Yutaka Kikutake Gallery

・ @出光美術館

・「教壇に立った鴎外先生」@森鴎外記念館

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オッペンハイマー

BLUE GIANT

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仕事の休憩時間にセボンイレボンでおにぎり二つ入りのセットを買って温めて食べる。ツナマヨと鮭。それから即席春雨スープ。

帰りに月末で契約が切れるということで最後のチョコザップ。40分くらい。ちょっとした運動習慣が身について、ありがたいシステムだった。今回は会社の試用期間で無料使用だったわけだが(今後法人契約で、福利厚生の一つとして社員に提供される可能性があるのかもしれない!)梅雨時になったら今度は自費で契約してみてもいいなと思う。やすいし。金銭感覚が相変わらず学生だ。実際学生やし。社会人学生だけど。

24:30ごろに帰宅し就寝。

240429mon 野菜も食べよう

曇 25℃

早朝5時ごろ、入眠の前に身体を清めようとしてシャワーを浴びたのちパジャマに着替えたら、Tも起き出してきて入浴していた。昨晩も飲み会でそのまま寝落ちしたらしい。意外とTは根っからの綺麗好きというよりはこちらの手前清潔を保っているだけなのかもしれない。自分は職場の中で一番汚れに対する耐性がある。というか元バックパッカーなので大抵の日本人よりは衛生観念が低い。宿泊してきたサマルカンドの安宿、ブタペストの安宿、オスロの安宿……それから東南アジア在住経験は4年ほど。とはいえこちらも、だんだんと夏場のように匂う季節になってきたからといってTにこいつ臭いなとか思われたら嫌なのでシャワーは(ひきこもっている平日以外であれば)毎日浴びる。でも基本身体の衛生保持ってめんどくさい。


午前中寝て疲れを癒す。5時間ほど横になったがまだ眠い。


大学課題のため資料を読む。
1430ごろからTとipadで映画「BLUE GIANT」を観る。数ヶ月後にブルーノートに行くのだ!摘んでいたたけのこの里を食べ残す。コーヒーを二杯飲む。Tの淹れるコーヒーは結構濃いめ。
18時過ぎから焼き肉を食べる。二人で焼き肉は初めてで大はしゃぎして食べすぎる。肉の違いとかよくわからんが全部うまい。だいたいカルビ。でも最初から野菜を挟んで食べるべきだったナアとTがしきりに反省していた。胃から老いが始まっている。

240428sun 暴れるチワワ、T姉宅訪問

28℃ 晴

午前中はT邸にて作画練習と課題資料読み込み。こうして見ると守秘義務だとか著作権への配慮のため公開ブログには書けないことが多いもんだなと気づく。もう少し突っ込んで具体的に書かないと日記をつけている意味がない。

外に出ると暑くて汗がにじむ。TとKのEにて昼食。インドカレーの人気店に足を運ぶ。Tはバラエティプレート。自分は3種のカレープレートを注文。辛口のキーマカレーと甘口のバターチキンカレーがたいへんおいしい。店員がドリンクの注文(ジンジャーサワーとレモンスカッシュ)を忘れるなどの出来事あり。日本人向けに調整された味わいでとてもおいしいとT。ビリヤニは本場に近いとのこと。


その後Iに移動。駅前でTの姉と対面。明るい茶髪。聞いていたより今風な方だった。Tに都会的な姉がいるとは!(それに比べて自分の家族は本当に皆昔気質で暗くて頭堅くて言語化下手でユーモアもクソもなくてクチャラー(父)も混じっててコミュ障で気位が高いしょーもな家族だなと一瞬卑屈に)。チワワを飼っていそうな雰囲気がある、というか飼っているチワワに顔立ちが似ている、気さくで明るい。営業職だそうだ。そのまま姉の自宅を訪問し少し歓談。一人旅でロシアに出かけた時のことを話してくれた。漫画の趣味が合いそうだった。Tに家族を紹介される自体初めてのことなので、粗相がなかったかとひやひやした。「きょうだいで全然似てないですね〜」などと余計なことを言ってしまったような気がする。


夕方から勤務。27時頃まで職場でソフトを使用した作画練習などを行い、A駅まで徒歩。しかし連休のためか漫画喫茶やカラオケがどこも満席で入れず。K駅まで戻り、チョコザップの薄汚れたマッサージチェアで30分ほどうだうだする。


4時半頃、始発でT邸へ。K駅の周辺には早朝から人がぱらぱらといる。朝帰りの若い男性連れが多い。

240427sat 58年前の復刻展示

23℃ 曇

8時ごろ起床し、連泊の用意に手間取ったが10時ごろ家を発つ。

途中Tと明日の予定のやりくりで調整のLINE。明日11時に(自分を伴った)TがTの姉に会うとのことだが、こちらとしては夕方出社までの時間が開きすぎるので予定がダレて厳しいと返信。すると15時に後ろ倒しにしてくれた。Tは1年くらい前からちょくちょくTの姉妹やTの友人に自分を紹介しようとする。それを毎回やんわりと断っていたのだが、だんだん(?)避けられなくなってきた。自分は「誰とでも仲良くなれるタイプ」「どこに出しても恥ずかしくない良家の子女」ではないし、Tとふたりでいれば満足なので、正直人付き合いがどうのとかまあまあめんどくさいんである(普段から迎合の努力は若干しているため、私事で感情労働をしたくないのだ)。あとは基本的に目先の幸福のことしか考えていない。目先の幸福が圧迫されるような窮屈な(責任を伴う)関係や社会制度は苦手だ。ただTは長期海外出張が多いし、出先で何かあった場合には家族からこちらに連絡が来る方がありがたいよなあということは思う。自分は割とこの予想を怖がっているふしがある。

自分は自分の欲望に無いことは人に要求しないし、相手の欲望を察する能力が割合低いため、結果的にイニシアチブをとっているかのような関係性になっている。様子を見ていると色々考えてるんだろうなと思う。めんどくさいので委ねられるところは委ねようと思う。ただ限界が来たら何でもかんでも拒絶するつもりだ。視界に人間が入ってくるだけで消耗するのである。余計なことを考えずにえんえん寝ていたい。

 

帝劇ビルの建替計画にともない今年いっぱいで休館するという出光美術館の「復刻 開館記念展─仙厓・古唐津・中国陶磁・オリエント」展を見る。セクション案内板に1966年開館当時のモノクロ写真が印刷されている。

鑑賞後にほうじ茶を飲み窓ガラスから皇居方面を高みの見物。ショップでポストカードを一枚買う。
H図書館に立ち寄り、午後より出社。仕事少なく報道を3日分まとめ、作画練習を行う。

終業後Kへ。飲み会で家主が空けていた部屋へロッカーから鍵を出して入る。しばらくしてT帰宅。翠ジンソーダを久々に飲む。