でんぷんのりによく似ている

カスタードクリームパン

よりも

クリームパン

に手が伸びはしませんか

(たとえ中身がおなじでも)

だれかにきこうきこうとして

いつもわすれてしまうのは

はんぶん透明をしたクリームのことです

覚えている中ではいちばんに古い記憶、

と言えるほどの幼少期に

たのしみでしょうがなかったクリームパンです

食べるよりも眺めているほうが

長かったかもしれないほどに

しろく光っていて、きれいでした

お世話になったお店はいつの間にかなくなり

それ以降、どのクリームパンをかじってみても

お目にかかることがありません

どこかでまだ!存在していますように

期待します

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だてまきのはじっこ

ビジュアルはいまいちかもしれません

が、お正月料理のなかで

旨みが染み込んでいたのは

正にいちばん、

ここでありました

はじっこが御馳走だとは

珍しき!発見となりました

 

三箇日を過ぎるころ

おせちに飽きたらと

(例えば料理番組などで)

聞こえてくるのは

ものさびしげではないですか、

壱、三六五日のうちでたった一度のことなのに

弐、飽きたらと言ってしまう酷い仕打ち

参、世間は飽きるほどおせち料理を食べている

 

 

 

しょうがのひとかけ

ぽこっとしているところが

ひとかけで間違いないでしょうか

否、つるっとしたしょうがも

しょうがです

むずかしいことのひとつがそれ

 

きがついたら

人様に食べてもらうひとかけと

自分のためだけのひとかけは

倍くらいのちがいがありました

 辛ければ辛いほどいい本音は

押し付けないよう心得ています

 

焼いたおもちに

(焦げるよりも先に中身がぜんぶでるので、これは練習)

おみそとすりおろしたたくさんのしょうがで

頂きました

たいていおもちが先でみそが後にのこるので

食後はみそ単品で食べることになるけれど

どうもくしゃみがとまらない、

これが正月なのですね

木のスプーン

お茶漬けほど

ストイックな食べ物は

ない、と思いました

お湯に浸かりきるまでの

一秒、一秒

秒単位でそれはふやけていく!

このときだけは

「自称、猫舌」でも我慢して

いそいでほしい

いそいでください

 

スプーンで食べないのか、

とお茶漬けを食べる習慣のない母が言います

たしかにポテトチップスもパンも

お箸で食べるけれどもさ

ウチにはよくある冷たいタイプのスプーンだけ

これと熱湯、お湯、それら温かいものとの

相性の悪さといったら

食材よりスプーンが勝るのであって、

 

今年が終わるまであと十二ヶ月

それまでに木のスプーンを手にいれたいきもち