いーちゃんろーぐ

2022再開。試運転中。趣味のことと、Salesforceのこと。

他のかたのソリューションをジャッジ目線で採点すると気づきがあった件

Twitterに投稿したことを忘れないうちに補足。

具体的にどういうことかというと、私を含め「受験者側がやりがちな振る舞い」と、「採点者側の目線・期待値」とは、ずれることがあるだろうな、というもの。もちろん私の想像なのですが。

受験者側がやりがちなふるまい

以前の投稿でも紹介したとおり、レビューボード試験では、限られた時間のなかでシナリオを読み込んで、自分が提案するソリューションを書き上げます。

提案ソリューションの全体像を示すために、「ランドスケープ図」を描きます。例えばこの図では、こんなことを意識するようにしています。

  • ランドスケープ図で気を付けていること
    • 現行システム、提案する新システムを記載
    • 現行システムには廃止や改修するシステムを明示
    • Salesforce Platform で実現できることと、外部システム(AppExchange、ミドルウェア、認証プロバイダ、HerokuとかAWSとか)で実現することを明示
    • 連携するルートは線で表明
    • 凡例も忘れずに

もちろん、他にも書き示したいことはたくさんたくさんあるのですが、時間との闘いになります。

こういった要領で、データモデルやロール階層、そのほか必要と考えたダイアグラムを描き示していきます。

並行して、シナリオ(10ページほどのテキスト)にはソリューションを書き込んでいきます。 文章の形で要件が詰まっているので、それを読み解いて、おおよそどんなソリューションを提案するかを考えてメモしていきます。ここでも時間との闘いで、書き込めるのはメモ程度。プレゼンのときにメモを頼りに前後を埋めてソリューションを説明します。

要件が、「注文が確定したら、ERPで請求する必要があります」だったら、新システム(Salesforce側)の注文の情報をERPに連携することを提案します。要件はなにか。制約はなにか。処理の契機はなにか。インテグレーションのどのパターンを採用するか。などなど。システム連携の内容をメモしておきます。

ひとつひとつは普段のシステム構築のときにも常々考えていることなので、業務の全体像や、ひとつひとつの連携の重要性が把握できれば、そんなに難しいものではないです。 難しいものではない、はずなのですが、シナリオへの書き込みは「その個所に示されたひとつの要件の実現方法」になりがちです。

ただ、これだけでは採点者側の目線・期待値はみたせないのではないか、というのが気づきでした。

採点者側の目線・期待値(妄想)

たとえば、インテグレーションの範囲の採点トピックはこの4つの観点です。

  • インテグレーション概観を推奨し、関連リスク、トレードオフ、その他考慮事項が述べられているか
  • 適切な技術の機能を説明し、全体的なインテグレーションアーキテクチャの一部として使用することの妥当性の根拠が示されているか。
  • 適切なインテグレーション戦略とインテグレーションパターンを推奨し、妥当性の根拠を示せているか。
  • プラットフォーム固有のインテグレーション技術を推奨しているか。

採点者となった場合には、これらの観点で受験者のソリューション(図、テキストの書き込み、プレゼン)を評価することになります。

「インテグレーション概観を推奨」は、受験者のソリューションに示されていたでしょうか。それは、正当性(Justification)のあるものでしたでしょうか。

「関連リスク、トレードオフ」は、受験者のソリューションに示されていたでしょうか。

「全体的なインテグレーションアーキテクチャの一部として使用することの妥当性の根拠」は、示せていたでしょうか。

『「木を見て森を見ず」ではなく「木を見て森も見る」』は、2022/6/30 Salesforce Live の 模擬レビューボード会のときにいただいたアドバイスのひとつです。システム思考でも言われる言葉かと。受験者として、もちろん森(全体最適)も考えてソリューション選択しているつもりですが、それをソリューションとしてダイアグラムやソリューションテキストに表明できていたか。振り返ると十分ではなかったかと思います。

おすすめ。ほかのかたのソリューションを採点してみること。

こうして、採点トピックに照らしてソリューションを眺めてみると、改善の余地はありそうです。なのですが、自分が作成したソリューションを眺めていてもなかなか気づかないように思います。自分のなかでは、全体も部分も繋がっていますので違和感を感じることが難しい。

そこでおすすめなのが、ほかのかたのソリューションを採点してみることです。スコアカードを手元において、「この項目を加点するには、ソリューションのどこをどう解釈したらよかろうか」「ソリューションとしては妥当なものが記載はされているけど、選択した根拠が知りたい(プレゼン聞こう、QAしよう)」など。 と、やってみると、前の節で書いたような、「ダイアグラムやソリューションテキストだけでは表明されづらい採点項目」があることが見えてきました。私の場合、その一つが「全体像・概観」でした。ソリューションを検討したときに検討しているはずですよね。これをきちんと表明できていると、採点する側も採点しやすいはず(※個人の考えです)

やりかたは、プレゼンに盛り込むのか、テキストに書くのか、図を描くのか、いろいろあると思います。

ここまで、インテグレーションのトピックを取り上げて言及しましたが、ほかの分野にも似たようなことが言えそうです。

普段の提案・システム構築でも同じことがいえますが、提供者目線だけではよくないですね。がんばっていきましょうー

補足

レビューボード試験に求められることは受験ガイドに記載されています。

レビューボードのサンプルシナリオ、練習用スコアシートは、Trailblazers Communityに公開されています。

Salesforce 2022振り返りLT大会 in Osaka に参加しました。

2022/12/27 に開催されたSalesforce 2022振り返りLT大会 in Osaka に参加しました。 Connpass イベントページはこちら。

terakoyaforce.connpass.com

今回は2022年締めくくりということで、みなさまの2022年を振り返るLT大会でした。

そこで!! みなさまもSalesforceとかかわったこの2022年、どのような変化があったかLT(Lighting Talk)してみませんか?

会場には WeWork梅田のイベントスペースをお借りました!こちらをお借りするのは 11/22開催のDF22GGに続いて2回目。雰囲気よし、アクセスよし、ドリンク・Wi-Fiフリー、となんでもそろいます。予約してくださったHENNGEの板垣さんありがとうございます!!

LT登壇のみなさま

  • せんさん @SenShoki
  • みつむらさん @yuka_m_1216
  • やまださん @yamada_shinya_
  • いたがきさん @gakkey1022
  • さとうさん @yusuke6197
  • いいだ @hiroki_iida_

ここから実況Tweet引用&一言コメントで失礼します。

みんなSalesforce好きだよね。でも身体も大事にしようね(せんさん)

ぐちForceなどのらイベントを数々開催されている せん さんも、リアル会場でのLT登壇は初めてとのこと。 「みんなSalesforce活用してるよね。パソコン画面をずっと眺めてるよね。身体に気を遣ったほうがいよ。目薬とか、キーボードとか、スタンディングデスクとか」などなど。たくさんの引き出しを持たれていることが垣間見えました。続きの話また聞かせてください。

社内Adminの社外活動報告(みつむらさん)

今年は一歩外に踏み出されたみつむらさん。コミュニティなどに参加して、つながったり、広がったりを実感された様子を共有してくださいました。来年はさらなるステップアップに向けて、勉強・資格取得をがんばりたいとのこと。応援しています!

コミュニティ活動振り返り(やまださん)

大阪のコミュニティリーダーといえば、やまださんのリーダーシップは尊敬しています。その山田さんも、今年はコミュニティグループとしての活動は難しかったと振り返っておられました(Umekitaforce)

でも、済んだことは仕方がない。前を向いていきましょう。会場&懇親会ではさっそく来年のUmekitaforce Rebootについて議論がなされていました。来年2月のUmekitaに期待!やはり対面で会話するとドライブかかりますね。

がっきー視点でのMA(Pardot and Marketo)(いたがきさん)

この日に事例記事(対談記事かな)が公開されたとのこと、おめでとうございます!なにやらきわどい発言も聞こえてきましたが、私自身がMAに明るくなく。もっと学びますー

Salesforce CDPの実情に迫ってみた(さとうさん)

ジー、、いえ、マジック・ザ・ラビットって実際どんなもんなの?プロモーションメッセージはわかるけどその実力は?と、みんなが気になるところを佐藤さんなりの視点で現時点の公開情報から教えてくださいました。 トータルでみると、「なるほどな」が多かったように思います。なるほどな。

Salesforce Architect Group Osaka 活動振り返り/認定テクニカルアーキテクト試験について(いいだ)

私は、先日のアドベントカレンダーに執筆した内容を紹介しました。 タイムキープがまったくできておらず大幅な時間超過(すみません)

ただ、聴いてくださったかたから、「アーキテクトに興味が出た」との声も。

また、「受験費用は自己負担か、会社負担か」、との質問もあり、興味を持っていただけたということで一歩前進と受け取っています!

murphyfox.hatenablog.com

murphyfox.hatenablog.com

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!

来年もみんなでコミュニティ&関西を盛り上げていきましょう!

Salesforce 2022振り返りLT大会 in Osaka 集合写真

Japan Dreamin' 2023 、みなさま申し込まれましたか? 現地開催は抽選、オンラインはベストエフォート(現地重視の構成・進行のため、オンラインでどのようにご覧いただけるかはお約束できない)とのことですが、まずはみなさん参加していきましょう!

www.japandreamin.com

公式アカウントではセッション紹介がはじまっています。 しょっさんのEDAとか興味あります。私も申し込みました。

twitter.com

ではまた来年も、よろしくお願いいたします!!

Salesforce Architects Meetup Tokyo#14 に参加しました。

2022/12/19 に開催されたSalesforce Architects Meetup Tokyo#14 に参加しました。 Connpass イベントページはこちら。

sfag.connpass.com

テーマはシステムアーキテクト資格の分野のひとつ、Identity and Access Management、認証と認可の管理です。 Salesforce単体でもユーザ名・パスワードで認証することができますし、外部の認証プロバイダを使って認証することもできます(シングルサインオン)。 また、認証するユーザも内部ユーザだったり外部ユーザだったり。複雑ですね。

アジェンダ

  • セッション① Experience サイトのソーシャルサインオン 設定と仕組みを学ぼう (小坂さん )
  • グループトーク
  • セッション② Salesforceの認証認可おさらい / JourneyToCTA 学習ガイド紹介 (宮本さん )
  • グループトーク

登壇者は宮本さんと小坂さん。お二人ともSalesforce MVPで、かつ認定テクニカルアーキテクト(日本に18人)という、豪華な布陣でした。

Google Meetのブレイクアウトルーム機能を使って、グループにわかれてのディスカッションにチャレンジしました。参加型・双方向ってよいですね。

Experience サイトのソーシャルサインオン 設定と仕組みを学ぼう

セッションのレポートは後述のまめろぐに詳しいのですが、感想をメモします。

Experience Cloudで外部ユーザを認証するときに、FacebookTwitterといった外部の認証プロバイダを利用することができます(ソーシャルサインオン)。Salesforceに設定画面があります。Open ID Connectの認証フローも公開されています。Trailheadにハンズオンもあります。

ですが、なかなか理解が難しいセクションだと私は考えています。外部ユーザの登録がなかった場合はどうするんだろう。登録ハンドラでコーディングすればよさそうだ?では、登録ハンドラのテンプレートってどこまで提供してくれるんだろう。イレギュラーが起こった場合は?などなど。

セッションでは、資料と設定画面、ライブデモを交えて解説していただけました。これは保存版と思う。

資料はConnpassのイベントページに掲載していただいています。ぜひご覧ください。

Salesforceの認証認可おさらい / JourneyToCTA 学習ガイド紹介

宮本さんからは、いま執筆を進められている「#JourneyToCTA 学習ガイド」を紹介していただきました。「メンターがいて初めて効果を発揮するようなコンテンツ」と位置付けられていて、ずばり正解や、正解を導くディシジョンガイドではなく、検討の観点や考え方の「おさえるべきポイント」について紹介していただきました。

JourneyToCTA 学習ガイド はこちらから 今後も拡充されていくことと思います。期待ですね!

takahitomiyamoto.gitbook.io

まめろぐ

Architects Meetup では、ハッシュタグ #archjapan #JourneyToCTA を使って、勉強会で学んだことや気づきをソーシャルで共有することを勧めています。なかにはTweetで実況してくださるかたも。今回は、まめっちさん @mamecchi_ad がたくさん気づきを共有してくださいました。

まめっちさん、今回もありがとうございます!

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

Salesforce Architects Meetup Tokyo #14 集合写真

アーキテクトレビューボード事前評価(Technical Architect Evaluation)について

アーキテクトレビューボード事前評価(Technical Architect Evaluation)について

Journey To CTA、Salesforce 認定テクニカルアーキテクトを目指して、ソーシャルやコミュニティで日々活動しています。

コミュニティでの活動の模様(2022年)はこちらの記事で言及していますのでご参考まで。 murphyfox.hatenablog.com

Salesforce認定テクニカルアーキテクト(略称CTA)への道がどれほどに険しいか、については、2020年上期にCTAに合格された讃岐さん( Ikou Sanuki (@i_sanuki) / Twitter )が残してくださった記事から読み取れます。この記事では讃岐さんが実践された勉強方法、読んだ方がいいコンテンツ、試験テクニックを丁寧に紹介してくださっています。 まずはこれが必読、スタートラインです。

base.terrasky.co.jp

2022年、CTAレビューボード試験の仕組みが少し変わり、受験者はまず、「アーキテクトレビューボード事前評価」を受験することとなりました。また、入手できる情報も増えています。この記事では2022年12月時点での情報を残すことを目指します。

この記事で伝えたいこと

以下の3点です。

  • 【知る】試験内容のキャッチアップを。事前評価では試験の対象範囲がより明確に
  • 【備える】以前より入手できる情報は増えた。あらかじめ準備できることは準備しよう
  • 【マインド】試験テクニックだけでは合格できない。本質を知り、学び続け、継続してアップデートするマインドを持とう

それぞれについて言及してまいります。

【知る】試験内容のキャッチアップを。事前評価では試験の対象範囲がより明確に。

まずは、対象である試験の内容を知ることが大事です。求められる分野・内容を知り、自分自身とのギャップを確認しましょう。

受験ガイド、Salesforce アーキテクトプログラム FAQ

アーキテクトレビューボード事前評価もSalesforceの認定資格ですので、規定に従って実施されます。公式の情報は、受験ガイド(Quip化されましたね)、受験ガイドからリンクされる詳細ページ、Salesforce アーキテクトプログラム FAQ の3点が見つかります。

quip.com

tandc.salesforce.com

quip.com

事前評価・試験日の時間割

公式の情報には以下のように記載があります。

60分:シナリオの読解とソリューションの設計、詳細決定、正当性の提示
30分:ソリューションのプレゼンテーション
30分:質疑応答
30分:フィードバック、ディスカッション

試験はオンラインで行われます。実際には、事前の環境確認の時間、紙に作図した成果物をメール送信する時間、休憩時間、作成した成果物を破棄する時間、バッファ、も設けられていました。試験をスケジュールしたときにトレイルヘッドアカデミーのご担当者から案内していただけます。

事前評価・試験の範囲

受験ガイドのうち、特にシステムアーキテクチャ、データ、インテグレーション、ソリューションアーキテクチャ、セキュリティ分野のスキルが求められます。

とあります。受験ガイドの試験概要に照らすと、事前評価では「開発ライフサイクルとリリース計画」は劣後と考えてよさそうです(採点対象外か)

事前評価のサンプルシナリオはありますか?

FAQページに、アーキテクトレビューボード事前評価練習シナリオ「Patient Travel Support Foundation」が掲載されています。シナリオのボリューム、目次構成、プロジェクト概要・現在のシステム・各種要件の記載イメージの参考とできます。

CTA601v(有償トレーニング)

試験の概要についてはわかりました。では、試験で求められている「ソリューション」とはどのようなものを準備すればよいのでしょうか。私は、トレーニング CTA601v を受講したことで理解が深まりました。このトレーニングは受講必須と考えます。

trailheadacademy.salesforce.com

CTA601v では、半日 x 3日間、ワークショップ形式・宿題付きでレビューボードについて理解を深めていきます。ミニシナリオが用意され、実際に自分のソリューションを作成して翌日にプレゼン。

私が取り組んだときは、どの粒度で記載するのが妥当かわからない、要件に対して実現方法がすぐに浮かばないものがある、時間ばかり過ぎていく、と難しさに直面しました。これまで数々の認定資格は取得してきたものの、レビューボードのためにはまた違った筋肉が必要とされると感じました。

ソリューションを作成する際には、この3点は常に意識しておく必要があります。

identify - 要件を把握
solution - 解決策の提示
justification - 正当性を示す

また、全体的な整合性を保ったアーキテクチャを提案することも求められます。

CTA601vの受講者向けに、模擬レビューボードを実践できる場の提供、の施策も行われています。このChatter Groupに参加できることも、CTA601vの価値のひとつです。

動画でイメージをつかむ

海外の学習グループには、模擬レビューボードの録画をYouTubeに投稿されています。例えば、「CTA Mock」のワードで検索すると、Salesforce Apex Hours、Ladies Be Architects、Salesforce CTA - Gang of Four、そのほかいくつかのコンテンツが見つかります。答えを丸暗記しては意味がないのですが、ほかの受験者がどのような準備をして試験に臨んでいるかがわかります。読みやすい作図・わかりやすいプレゼン、のヒントもあるかもしれません。

https://www.youtube.com/results?search_query=CTA+Mock

動画をみて改めて思うことは、正解は一つではないということ。自分なりの考えをもってプレゼンすることが大事です。

【備える】以前より入手できる情報は増えた。あらかじめ準備できることは準備しよう

事前評価では、60分という限られた時間のなかで、「シナリオの読解とソリューションの設計、詳細決定、正当性の提示」をする必要があります。CTA601vで概要はわかりましたが、どう実践していけばよいのでしょうか。

Salesforce機能の理解(特に標準機能)

要件を把握(identify)したのち、複数の解決策候補(solution)を思い浮かべ、そのうちの一つを選択して正当性(justification)を示す。これを繰り返すことになります。そのため、あたりまえですがSalesforceの機能は知っておくべきです。もし、普段業務では利用しない標準機能があるならば、ハンズオンやSuperBadgeを利用して理解しておきましょう。選択した機能について正当性を示すためには、その機能が想定されているユースケースがわかると助けになります。たとえ機能として適合できそうでも、想定ユースケースと異なる利用方法をしてしまうと破綻するリスクが高くなってしまいます。

レーニン

最近、アーキテクト系のトレーニングが追加されました。

私自身はこれらのトレーニングは受講していないのですが、受講されたかたのコメントによると、ソリューションの検討・正当性の評価に有用だったとのことです。

オンライン・リモートでの操作に慣れる

事前評価の受験日程を検討する時期になると、トレイルヘッドアカデミー事務局とも試験の詳細を確認・相談できるようになります(試験に用いるWeb会議ツール、オフィスツールなど)。私の場合は、Zoomのリモート制御機能を利用して試験監督のPCをリモート操作、オフィスツールはGoogle ドキュメントスプレッドシート・スライドでした。※随時見直されていると思われるため、必ず確認するようにしてください。

試験テクニック的になるのですが、環境に慣れる練習は有用でした。日曜大工の工作をするまえに道具の使い方を覚えるようなものですね。

  • Zoomでリモート制御する練習
    • Zomの端末・アカウントを2台用意して練習しました。
    • 日本語変換についてもコツがあります。トレイルヘッドアカデミーにナレッジがあり、御教示いただきました。
  • Google ドキュメントのシナリオにソリューションキーを書き込む練習
    • コメントか、本文に含めるか、色を変えるか
    • 書式設定を使うか
    • ショートカットキーを使うか
  • Google スプレッドシートを使うかどうか。使う場合どう使うか
    • シート、セル幅、セル内折り返し、数値の書式設定、なども決めておいたほうが本番に時短できます。

短時間でソリューションを設計する練習

短時間でアウトプットするための準備も必要です。以下のアウトプットを想定して練習しました。

  • 作図(システムランドスケープ、データモデル、ロール階層、などなど)
  • ソリューションキー(シナリオにソリューションと選定理由を記載)
作図(ツール)

作図に利用したツールは試験の採点には影響しません。Google スライドを利用してもいいのですが、私は紙に手書きを選択しました。

  • 紙の種類、サイズ
    • 私は、いくつかの用紙を試した結果、A4とA3のコピー用紙を用意しました。A3はシステムランドスケープ、データモデルの作図に使用。そのほかの図表にはA4を使いました。
  • ペンの種類、色
    • 描きやすさ、見やすさの観点で選びました。作図は写真に撮ってGoogleスライドに貼るため、細いと見づらく、太いと描きづらく。本番直前までいろんなペンを試しました。なお、鉛筆はNGのルールです(確か)
作図(鉄板ダイアグラム)

練習を重ねるうち、必ず作成する図がわかってきます。

  • システムランドスケープ
    • 現行システム・新システム、廃止システム・機能、連携ミドルウェア、IDP、AppExchange
  • データモデル
    • 標準・カスタム、主従・参照・論理的な関係、カーディナリティ(1:n)、OWD、LDV、外部Obj
    • 主要な標準オブジェクト(取引先、取引先責任者、個人取引先、商談、商談商品、価格表エントリ、価格表、商品、見積、契約、注文、ケース、納入商品、、、)
  • ロール階層
    • 内部・外部

など、頻出コンポーネントの配置、色、凡例を決めておくとよいです。

シナリオ練習

Trailblazer Community で日本語化されたサンプルシナリオが公開されています。限られた時間のなかで、シナリオを読んでソリューションを作成することが求められます。これも練習です。

trailhead.salesforce.com

PDFで公開されているものも、試験本番はGoogle ドキュメントとなりますので、Google ドキュメントで開いて練習するのがおすすめです。

また、海外では、有志が公開しているシナリオもあるようです。Apex Hoursでも紹介されていました。

www.apexhours.com

【マインド】試験テクニックだけでは合格できない。本質を知り、学び続け、継続してアップデートするマインドを持とう

ここまで、私が重ねてきた準備や、試験テクニック的な内容も一部ご紹介しました。私が思うに、試験に合格するためには、これらの準備は必ず助けになると思います。 しかしながら、要件に対する一問一答のソリューション提示や、テンプレの作図だけでは合格には届かないのでは、と考えています。

identify - 要件を把握
solution - 解決策の提示
justification - 正当性を示す

日頃から justification を意識して、なぜこのソリューションを提案するのが妥当なのか、を考え続けること。

Salesforceの機能も常にアップデートし続けるため、自身の知識も継続してアップデートしていくこと。

そうすることで、少しずつですが目標に近づけるのではないか、と考えています。

一緒に学んでいきましょう

2022/12/19(月・本日)、ミートアップです!(オンライン開催・募集中)

sfag.connpass.com

この記事は

Salesforce Advent Calendar 2022 の19日目の記事です。 qiita.com

後半、息切れした感がありますね。引き続き加筆していきます。

以下、試験対策に準備したものなどなど

Salesforce Architect Group Osaka 2022活動振り返り

Salesforce Architect Group Osaka

コミュニティグループのひとつ、Salesforce Architect Group OSAKA の運営に参加しています。

Salesforceの認定資格のなかでも最高峰と言われる、「認定テクニカルアーキテクト(CTA)」を目指す候補者コミュニティとして立ち上げられた Salesforce Architect Group TOKYO

◆ビジョン

  • 国内のCTA候補者コミュニティの拡大

◆ミッション

  1. ドメインアーキテクト資格保有者を東京と大阪に増やす
  2. CTA Wheelに対応した日本語コンテンツを充実させる
  3. 参加者間のネットワーキングを強化する

OSAKAはその関西版として、関西地区のアーキテクト志向者拡大に挑戦しています。 実際には、ここ3年はコロナ禍もありイベントはオンラインにシフト。全国からみなさんに参加していただいています(ありがたや) 傾向としては、OSAKAでは比較的ベーシックな内容が多いかな。私自身、学んでいる途上というのもあります。

今年(2022年)もいろいろなイベントでみなさんと出会えました!(開催一覧)

ざっと活動を振り返りましょう。 イベントの一覧はこちらに(一部、他コミュニティとの共催などConnpassにしかないものもあります)

www.trailblazers.jp

ざっと分類すると、大阪主催、東京主催への参加、東京・大阪共催、TERAKOYAFORCE・Umekitaforceとの共催、と分けられそうです。

大阪主催

  • 2022/04/06(水) 19:00〜 Salesforce Architects Meetup Osaka#11【Online開催】
    • テーマ:Development Lifecycle and Deployment. (構築とデプロイ)
    • architect.salesforce.com に掲載されていたディシジョンガイド、Migrating Changes を読もうという企画でした。Salesforceのシステム移行は手動、宣言的なもの、VCSを使うプログラミング的なもの、とさまざま提供されています。これをシステムの内容やプロジェクトの特性に応じて選択、組み合わせていく必要があります。そのためか、元にした記事も明確なディジョンガイドというより、各方式の特徴・留意点を整理したものでした。そして先日の改訂で元記事は取り下げられることに(今は同サイトのWell-Architectedで言及されているそうです)。個人的にはよい整理だったと思っていたので少し残念。ですので、この勉強会のときの資料は貴重かも!?(Connpassに資料リンクあります)
  • 2022/08/08(月) 19:00〜 Salesforce Architects Meetup Osaka#12【Online開催】

東京主催への参加

sfag.connpass.com

東京・大阪共催

  • 2022/01/17(月) 19:00〜 Salesforce Architects Meetup ~ 新春LT大会2022
  • 2022/04/28(木) 19:00〜 TrailblazerDX Main Show Watch Party 2022
  • 2022/05/23(月) 19:00〜 TrailblazerDX 2022 Global Gathering for Architects
  • 2022/09/22(木) 19:00〜 Dreamforce 2022 Main Keynote Watch Party
  • 2022/11/02(水) 19:00〜 Dreamforce 2022 Global Gathering for Architects

TERAKOYAFORCE・Umekitaforceとの共催

terakoyaforce.connpass.com

ふりかえりまとめ

いくつかポイントがあるかな。

継続だいじ。

LT会、Watch Party、Global Gathering、などなどいろんな形態を模索しながら、今年も継続できたのは良かったと思う。準備の負担が大きすぎると、燃え尽きちゃって続かないし、後に続いて登壇しようって人が出てきづらいと思う。続けることで得られるものはほんと多い(語彙力はまだ足りないようだ)

関西盛り上げていこう!

同じく関西拠点のTERAKOYAFORCE、Umekitaforceとオフラインイベントを共催できたのは大きな収穫。Architect Group Osakaは、オンラインになったから全国から参加してもらえて続いている面はある。けれど、やはりオフライン対面でのコミュニケーション密度は高い。両方大事にしていきたい。

Adminのことも知りたい!

アーキテクトのうち、アプリケーションアーキテクト分野(データアーキ、共有・可視性)は、実際にシステムを管理・運用されているかたの方が詳しいかもしれない。Admin to Archtectのパスもあると思う。

そして、アーキテクトというと、アプリケーションアーキテクトの分野(データアーキ、共有・可視性)、システムアーキテクトの分野(開発ライフサイクル、認証認可・ID管理、インテグレーション)、に目が行ってたのだけれど。そのさらに上、認定テクニカルアーキテクトにはシステム全体の整合を見据えたソリューションアーキテクトが求められることに気づいた。テクニカルにアーキテクトの分野をおさえることはもちろん大事だけど、Salesforceが実際に使われる現場=Adminのことを知っていると、もっと強くなれると感じた。だって、Salesforceは現場のユースケースに対応すべく機能をエンハンスしているはずだから。

と、ちょっと外れたけど、このあたりはまた整理したいと思う。

今回はこのへんで。

murphyfoxとhiroki_iida_について。

いーちゃん

ニックネーム。中学生の頃に呼ばれ始めたのがきっかけ。 その後、ニックネームが必要なときは「いーちゃん」を使っている。

id:murphyfox

小学校の頃かな?毎年信州にスキーに行ってたんだけど、お土産のキャラクターのなかに「murphyfox」ってキツネがいた。それが気に入ってて。そこからidをもらった。よいことには、ほかの方とかぶったことがない。便利。

Twitter: murphyfox

2007年開設。比較的早いほうだったと思う。当時、アルファブロガーさんを追っかけるようにアカウントを作った。Twiter古参に混ぜてもらえると思う。Twitterからできたつながりは多い。

Twitter: hiroki_iida_

2019年ころかな?お仕事用(Salesforce)に開設。 プライベートとは別にSalesforce用のソーシャルのアカウントを持つことを推奨されていて、情報収集・情報発信に使ってる。

なぜブログ再開したの?

2022年のSalesforceアドベントカレンダーに手を挙げたから。

qiita.com

自分でもWP立ち上げていたけど、SSLの証明書やプラットフォームのメンテナンスが面倒になったのでサービスに乗り換えた。 GitHub Pages + Hugo も作ってみたけど、作って満足したw murphyfox.github.io

どこで書くか、より、何を書くか、が大事なので。 じゃあQiitaでいいじゃん、なんだけど、利用規約的にプログラミングのことしか書けないらしい。 それ以外の記事も見かけるが、知ってしまったからには避けることにする。

プライベート用とお仕事用とを分けようか迷ったけど、ここは混ぜてしまうことにした。 書いてから考える。

とりあえずこんなかんじでどう?