静かに壊れていく秒針たちが

詩メインで、あとは徒然に音楽のことなど

hate machine

静粛性の高い悪意と憎悪

それは愛に似ている

定義されたまま蹂躙される愛

オセロのようなものだとすれば

どちらにしてもおぞましい

綺麗は汚い 汚いは綺麗

素敵なグロテスク ロマネスク

 

神棚にビール

勝手に陶酔されがちな彼らに捧げよう

創造主の想像

たかだかそんなもん

困ってなくても頼みを聞いてくれたら

少しは見直すけれど

 

回転数を挙げていく脳内補完

保管したいものはないからさっさと砂に流して

染み込んだ水分も乾くような無駄な熱で

いっそ溶かしてくれたらいい

送信の後で全ては終わってしまうから

噛み砕いた秒針

静かに壊れていく心臓

ハロウウィンの後

融けだした憂鬱と歓喜

病弱で脆弱なこの身体を

捧げよう

 

悪夢の始まりは

良かった夢の続きで

それすら捨て去って

何も残すことはない

思い残すというが

思うことももうありはしない

 

静かに壊れて逝く

全てを飲み干して

それでも全ては全てになる

乾杯

転がる日々

丸くなるのは転がるから

研ぎ澄まされてすり減って

最終的にはなくなってしまう

知りながらも転がる

ローリング・ストーンズ

 

煙となって消えていく

発情のち蒸発

情念の海に沈み

溺れるならいつだって

青年期から壮年期

夏から冬へ

終劇

何時か終わる

 

白い骨がダンス

ゆりかごから墓場まで

存分に踊れ

そして眠る

永遠の眠り

そして閉じられる柩

終わりまで

終わりから

始まるのは

始まりだけ

そしてサーカスは南へ

苦笑いのピエロ

港町で興行

サーカス 火の輪

マスカラの音が響く

火を吹く男

 

レゲエ サルサ

民族音楽の宴

ビー玉で遊ぶ女の子

港は今日も騒がしい

 

サーカスと人攫い

誰かが誰かを連れて行く

安価なハーメルン

あるいはブレーメン

楽隊とサーカス

 

何処へ 何処かへ

TAMTAMと揺れる音

TAM TAMを聴く。

あまりレゲエだのDUBだなとは思わない。

気持ち良い音だなと思う。

とりあえず、それでいいのではないか。

 

地方都市在住の自分は、そうそうTAMTAMの音に触れることはできぬのだろう。でも、どこかの夜にふらっとライブに行ってみたいなと思った。おそらく多々、そこに居るのであろうおしゃれな方々の中にいるのは気鬱だろうけれども。

 

新しい音楽を聴くときは、常にわくわくしている。

期待している時も、ぼへーっとなんとなしに聴いている時もどちらもだ。

だから、新しい音がとても良いと、幸せになる。

 

だるーく、ゆるーい、不思議な音楽。

いい。とてもいい。

安定しない不定形の何か

素晴らしい昨日に

感謝を

眠い猫を抱くように

髪を撫でる

 

トウモロコシのヒゲ

風に揺れる下着

不安定な心

 

彷徨う

黄昏た

そして宵

 

バクテリアの博打で

全ては収束する

さようなら

さようなら

さようなら

RISING SUN

ストレスを減らすためのストレス

その価値観と資産価値はどれくらいだ

果てしないというけれど

何時か果てはあって

そこで何を見ようか

何を見たいか

 

笑い転げて落ちる先に

陽は登る

いつものいつかで

きっと明るい場所にたどり着ける

どこまで落ちても

きっとずっと

 

暗い時代の中

それでも繰り返す闇と朝

登る陽射しに手を振り

歩き始める鼓動の中で

欲しがるなら歩いて行こう

歩いてみよう

 

日は昇る

沈むとしてもまた昇る