「木を生やすな木を映えさせろ選手権」に際して
まずは以下の邸さんの記事をご覧ください。
この「野﨑まどの精神をトレースした木の魔物の3Dモデル」を私も頂きました。
せっかくなのでボーンを仕込んでポージングとか出来るBlenderファイルを用意しました。ボーン入れてウエイト塗った以外は一切手を入れていません。ボーン構造はVRMを基にしています。
テクスチャは貼り付けてBlenderファイルに添付しています。
マテリアルはちょっとテカリを抑える調整してますがほぼテクスチャ突っ込んだままなので木の質感に近づけたい方はご自身で頑張ってください。
権利・利用規約は元々のfbxに準じ、「改変、再配布、商用利用等自由」となります。
じゃんじゃんDLして「木を生やすな木を映えさせろ選手権」にご応募いただければと思います。
つらい
書いた内容の半分以上が消えて辛くなったので更新をあきらめる。
錬金術師を名乗ることにした
思ったんだけどPythonって錬金術用語多いしPython使ってる人はAlchemistって名乗るのが一番しっくりくるんじゃないか。Pythonistaよりよっぽど気取っていていいじゃない。
— Мизуноэ (@mzne_saru) 2014, 9月 30
これからAlchemistないしは錬金術師と名乗っていくか。
— Мизуноэ (@mzne_saru) 2014, 9月 30
こちらを見てて思った
http://drillbits.hatenablog.com/entry/python_advent_2013_alchemy
読書感想文「貧しき人々」―ドストエフスキー
いきなり特撮でもアニメでもゲームでもない話である。ゲームはちょっと関係するが。
エロゲーを買おうかと思ったがパッケージの文句に憤慨し、ついカッとなって本屋へ駈け込んでしまった。
この前おすすめされたエロゲーを探しに行ったのだが、それの関連作と思われるものだけあった。んで、それの裏パケ見たら「ハートフルストーリー!!」と書かれててキレそうになった。(続く
— Мизуноэ (@mzne_saru) 2014, 9月 7
ハートフルストーリー楽しみたきゃ全年齢でいいじゃん。いや、メーカーもユーザーがそれを求めてるんなら全年齢でだしゃいいじゃん。
— Мизуноэ (@mzne_saru) 2014, 9月 7
私はまだまだ血の気の多い若人だ。エロを売りとしないエロゲーを見て、義憤に駆られることもある。そういうエロ無しならどこにでも出せそうなものをエロ入れて出すのやめなさいよ。もっと性癖に直結しろ。直結しすぎてエロ無しじゃ誰も振り向いてくれないようなものなら察するがやはりエロゲーの枠として出すならばエロを押すべきではないか。何やら別の理由がなくてはエロに手を出せぬ奴と小馬鹿にされた気分である。日陰者だろうと曲がりなりにも男だ。
ということで前から気になっていたドストエフスキーに手を出した。
いきなり「罪と罰」は絶対に重いので適当におすすめを調べ、手に取ったのがこれである。
(本当は荒俣弘さんの帝都物語を読みたかったのだが置いていなかった。まぁそうよね。)
この「貧しき人々」はドストエフスキーの処女作だそうだ。とても読みやすく書簡体により、描写を登場人物二人の主観のみに任せているため、想像や考察の余地が十分にある分量の割に濃密な一冊なのでおすすめしやすい。
ただ、内容があまり明るいものではなく、時代背景を反映した部分や執筆当時の有名なものの名詞等が出てくるため人を選ぶかもしれない。
内容としては恋愛小説である。くたびれたおっさん、マカールが幸薄い娘、ワルワーラと文通する話だ。ワルワーラはよくワーレンカという愛称で呼ばれる。エカテリーナをカチューシャと呼ぶアレだ。この二人の文通にてストーリーは進行してゆく。二人にはおいそれと会えぬ理由があり文通をしている。安直に言えばおっさんはロリコンと思われ世間より侮蔑の目を向けられるのが恐ろしいのだ。明記はされていないが二人は親子ほどの歳の差があるらしい。それにより娘に迷惑がかかることも恐れている。
実は、 書簡体小説というのを読んだのこれが初めてだったのだがこの手法自体がとても面白かった。なにやら他人の手紙を盗み見ているような後ろめたさと二人の主観しか存在しないことによる感情移入のしやすさが没入感を深めてくれる。
作中で、二人はそれぞれの小間使いに手紙を届けさせていたようである。まるで自身が小間使いとなり、手紙を届けるよう言づかり、その手紙の中身をつい見てしまったような気分である。
内容としては、二人は生活に苦労しているため、鬱蒼とした暗いものだが、作中人物はそう思っていても始まらないので気丈に振る舞う。もちろん、いつも気丈に振る舞うという訳にも行かぬのでそういう時は一方が落ち込み一方が励ます。二人は常に互いが辛いことを承知で、励まし、気遣い合い生きている。これが微笑ましくも、痛々しくもある。社会の逆風に今にも吹き飛ばされてしまいそうな二人だ。
書簡体とは双方が書簡を送り合うことで成り立つものである。ここのバランスが崩れ、物語がどんどん悲劇的な結末へ転がってゆく。二人の文体や文の長さ、やり取りの頻度で双方の心理描写をする手法が生きてくるのだ。
書簡体小説を読んだことがないという人にはおすすめ出来ると思う。
特に、小説を書かれるという方でこの手法を大きく使った作品に覚えがなければ是非一読いただきたい。
買ったのはこれ。Amazonなんかで買わずに本は本屋で買え。
雑な紙カバーもタダで付けてくれるので退色を防げるしタイトルも隠せるので誰に憚るでも無く外で堂々と読めるぞ!やったなマカール!
他にも少し買ってきたので機会があれば紹介したい。