初海外一人旅でも乗れた!中国鉄道の切符予約、乗車方法は?
中国に鉄道旅行をして来ました。とサラッと言いましたが実際の詳しい乗車記録があまりなく不安でいっぱいでした。でも、行ってみると案外簡単で刺激的で面白い旅になりました。
今回は中国鉄道についての概要・魅力、そして乗車方法(Ctripの予約、きっぷ受け取り等)、実際に客車夜行寝台列車に乗った時の様子を紹介します!
中国鉄道(中国铁路)の魅力について
中国鉄道は今、全盛期と言われています。蒸気機関車は風前の灯火ですが、日本では壊滅的な機関車牽引の客車列車、寝台列車、長距離列車、新幹線、寝台新幹線、そして国際列車が縦横無尽に走っています。
寝台列車では現地の人との交流が楽しめ、異国なのにどこか懐かしささえ感じます。新幹線の高速移動も実に愉快です。国際列車は未経験ですが、いつか乗ってみたいですね。
乗ってみたいなと思った動機は日本で数を減らしてしまった夜行列車が星の数ほど走っている事実。コミックマーケットやAmazonで売られている中国鉄道時刻研究会発行の「中国鉄道時刻表」を手に取ってしまったのが原因で、その数日後には中国行きの春秋航空日本の航空券を衝動買いしてしまいました。
そのダイヤは意外にもかなり正確。流石に日本ほどでは無いでしょうが。駅の電光掲示板で遅れの情報を見てもたまに20分遅れているとか。中国の入り組んだ路線網に多くの速度の違う直通列車が乗り入れている状態で、これだけの管理が出来ているのは驚きです。
中国の鉄道というと事故や列車を埋めてしまった話を思い浮かべるかも知れませんが、ちゃんと対策をしているようなので安全です。
鉄道網はこちらで確認できます。「中国鉄道時刻表」でも確認できます。路線図を見ているだけでも机上旅行が出来て楽しくなれます。
中国鉄道について
種別
中国鉄道は基本は長距離移動。新幹線なら数時間、在来線の客車列車なら十数時間以上の乗車が普通。種別は在来線で「普慢」「普快」「快速(K列車)」「特快(T列車)」「直達特快(直达特快)(Z列車)」、新幹線(高铁)で「動車組(动车组)(D列車)」「高速動車組(G列車)」があります。例外的にC列車というものもあります。
「普慢」は普通列車に相当しますが、殆ど走っていないのと、本数もかなり限られています。「ローカル線の旅」はなかなかハードルが高いでしょう。在来線でよくオススメとされているのが直達特快(Z列車)です。Z列車は列車員の質もK列車などにくらべ高く食堂車がある確率も高いです。おすすめ度はさらに特快(T列車)、快速(K列車)と続きます。
ZとかTは列車番号の頭につくものでこれで種別がわかるようになっています。アルファベットがないのは普慢列車や普快列車です。食堂車は列車番号の若いもの、K列車よりもT列車、Z列車のほうがある確率は高いようです。2017年現在、食堂車があるかどうかの確認はネットでは出来ないので運要素もあります。
普快列車などはエアコンのない非空調列車も多くあります。エアコンがないと時期によっては暑すぎたり寒すぎたり地獄のような移動になります。「新空調」の付いている上位種別への乗車をオススメします。
新幹線は高鉄(高速鉄道)と呼ばれていて在来線も走る動車組と新幹線の路線を走る高速動車組があります。線路というよりも車両が高速鉄道対応で、日本でいうならミニ新幹線(秋田新幹線、山形新幹線)の様なイメージです。線路が全て標準軌なので乗り入れが簡単なのがいいですね。
座席
在来線の客車列車は「硬座」「軟座(软座)」「硬臥(硬卧)」「軟臥(软卧)」「デラックス軟臥(高包)」があります。硬座は普通座席、軟座はグリーン車、硬座はB寝台、軟臥はA寝台、高包はSA寝台みたいな位置付けです。硬臥は日本語読みで「こうが」と読みます。
硬座は1キロ2円レベルで異常なほど安いですが、長距離の移動で日本人はやめておいた方が良いようです。少なくとも一晩を過ごすならば寝台にしましょう。寝台は硬臥が3段寝台、軟臥が4人部屋の2段寝台です。寝台でも日本のようにカーテンは無いので要注意。軟臥にはテーブルの下に共用の200Vコンセントが付いています。iPhoneなど充電式の電子機器はそのままさせます。硬臥は乗ってないので未確認です。
新幹線は「二等席(二等座)」「一等席(一等座)」「プレミアム席(特等座)」「ビジネス席(商务座)」「寝台(动卧)」「軟臥(軟卧)」があります。一等席は二等席の約2倍、ビジネス席は一等席の約2倍くらいです。ビジネス席になると座席はフルフラットにリクライニングし、ちょっとしたもてなしを受けられるようです。それでも料金は同じ距離を移動するなら日本の新幹線普通席と同じくらいです。
安く新幹線に乗るか、いつもの値段でゴージャスにいくか、悩みどころですね。
軟臥は客車列車同様に4人の二段寝台、寝台(动卧)は開放A寝台的な構造になっています。上段でも下段でも大きな窓や荷物置き場、テーブル、コンセントが付いています。
Ctripでの予約
基本的には中国鉄道本家のサイト「12306」を使用することになるのですが、中国専用のクレジットカード「銀聯カード」以外は対応していません。普通のVISA、MASTERCARD、JCBでも予約・決済できるのがCtripです。
またJRとは違い、基本的に乗る列車単位できっぷが発売されています。長距離になるほど1kmあたりの運賃が安くなるので分割せずに直通列車を選択する方が良いです。
Ctripでの予約のメリットは多少の手数料がかかるものの座席・寝台を日本に居ながら国際クレジットカードで確保できるという事です。予約時に500円ほど手数料がかかりますが、それはホテル予約するときのポイントにも使えます。なので同時にホテルの予約を取ってしまうのも良いでしょう。
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繁忙期や人気の路線は発売日に殆ど売り切れてしまう事があります。私がチェックしていたハルビン→北京方面の客車列車は殆どが2日以内に軟臥・硬臥が売り切れていました。特に軟臥は座席数が少ないので確保がオススメです。
未発券の場合なら手数料がかかりますがキャンセルや変更が可能です。発券は中国で行うので殆どの場合大丈夫でしょう。
キャンセル料
15日前まで:無料
発車49時間前まで:5%
発車25時間前まで:10%
発車2時間前まで:20%
会員登録
勿論、PCで会員登録から予約まで全てできるのですが、アプリのほうが気楽なのでこちらで紹介。
まずはCtripアプリをダウンロード
最初に開くと会員登録画面になります。後でも出来ますがこれをやらないと決済が出来ません。後から登録する場合は右下の「アカウント」から「ログイン/登録」で出来ます。登録しなくても列車の空席照会や値段の確認は普通にできます。予約をしたくなっと時に登録するのでも大丈夫でしょう。
「ログイン・登録」画面に進むとメールアドレスと新規作成するパスワードを入力する画面が現れます。「次へ」を押すとそのメールアドレスに番号が送られてくるのでその番号を入力すれば完了です。
次に右下の「アカウント」、「旅客情報リスト」をタップ
名前とパスポート番号、出身国、誕生日を入力て保存をします。パスポート番号は受け取りの時に必ず必要なので絶対に番号を間違えないようにしましょう。
ついでにクレジットカードも登録しましょう。
空席照会・予約
列車検索
トップで「列車」を選ぶと乗車駅と乗車日、高速鉄道のみ表示かどうかをチェック出来ます。一覧にない駅を利用したい場合直接打ち込めば大丈夫です。小さな駅でも対応しています。
検索すると下の様に表示され、最安値がわかる様になっています。ソートは最初オススメ順で高速鉄道が最初の方に表示されます。出発時間順や所要時間順に並び替えも出来ます。
気になる列車があればそこをタップすれば各種別の運賃が出てきます。
座席自体は99席以上あるのに「硬臥(99)」の様に表示されるので沢山座席がある場合は正確な残席数をCtripで見ることは出来ません。
それでもきっぷの売れ行きをチェックするだけなら十分でしょう。
予約
ここで「予約」をタップすると予約画面に移り、乗客を選択し名前とメールアドレスと電話番号を入力。特典が「ホテル割引コード」と「保険」と「C-Money」があります。
「ホテル割引コード」は中国語圏内の200元(約3400円)以上、中国国外の600元(約1万円)以上のホテルを予約する時に予約コードがあれば使えるというものです。
「保険」は列車事故で死亡80万元、医療保障で1万元が受けられます。
「C-Money」はホテルで使える電子マネーで40元貰えます。有効期限は最大で1年先です。
結局どれにしても変わらない感じがするので私は「C-Money」を選択。
「確認」をタップすると予約され、予約番号が発行されます。まだ決済はされません。この予約番号を中国のきっぷ販売員に見せることできっぷの受け取りが出来ます。
この段階で席番号や寝台の場合、上段か中段か下段かが分かります。自動割り振りなので運要素があります。
予約をしたら28分以内に決済して下さいと出ます。「支払う」をタップしクレジットカード情報を入力すれば完了です。
こちらが実際に購入した後に出る画面。これがきっぷの受け取りに必要になります。きっぷの配達サービスもありますが、中国国内限定なので使えません。
発売日にきっぷを買う場合
空席照会で乗車日早すぎる時期を選択するといつから発売開始か分かります。多くの列車は約4週間前から発売になっています。発売時刻は何故か列車により異なり、しかも中国時間で書かれてあるので10時発売開始なら日本時間の11時から発売開始になります。
発売開始になった瞬間に「10時打ち」の要領できっぷを取りたいときは要注意です。ぴったりの時間には発売開始にはならず、2,3分すると全て売り切れ表示になります。その後もう暫くすると残席表示が正しくなって購入出来ます。焦らず発売開始後10-20分後あたりにチェックしてみると良いでしょう。
きっぷの受け取り
きっぷは実際に中国へ行ってから。駅のきっぷ売り場へ行けば列車の空席状況がわかります。予約していない場合でも席があればここで購入が出来ます。
街にも至る所にきっぷ受け取り場所があるのですが、私は分かりませんでした。駅以外で受け取りの場合、手数料がかかりますが外国人専用窓口なら空いているようです。
初めての場合は焦らないように駅に2時間前くらいに到着すると良いでしょう。遅くても30分前には到着しましょう。
電話予約の窓口や動車組の窓口や軍人用の窓口など沢山あります。営業時間も様々です。今回は在来線だったので専用ではなさそうな窓口へ並びました。間違えても「向こうの窓口だ」と指差して教えてくれるので並び直して頑張ります。
Ctripの予約画面とパスポートを見せればきっぷを発行してくれます。購入駅が乗車駅ではない場合は手数料5元払いましょう。この事を忘れて色々言われたのですが、中国語が早すぎて分からなすぎて理解不能で諦めました笑。
繁忙期でなければ10-20分ほどできっぷは買えます。
なんとか購入したきっぷ
右上の「检票」が検札と言う意味で乗るプラットホーム(站台)を表します。はじめはこれを知らず、駅でウロウロしていました。
きっぷにはパスポート番号や氏名、それに関係しそうなQRコードが印刷されています。ネットにupするときはこの部分は隠すとよいと思います。
乗り遅れてしまったら
乗り遅れてしまった場合、一度改札を出てきっぷ売り場に行きましょう。
Ctripや電光掲示板で空席を調べて例えば
「请票変化 ○○→○○(Z○○次) 软卧」
のように紙に書いて窓口に提出すれば変更してくれるはずです。適当に窓口を選んで提出したら「向こうでやってくれ」と言われますので間違えても窓口を無問題です。
変更は一回までOK。ただ、手数料が結構かかります。差額は返してくれるのですが、現金で帰ってくるとは限りません。少しランクの低い席にきっぷを変更すると、これを到着駅で現金に換えてくださいと言われました。(ビジネス席→プレミアム席)
しかし、到着駅のきっぷ売り場に持っていっても無理でした。数百円だったのでコレクションにしましたが、これが数千円ならばキツイです。座席、寝台にして差額を支払うというのも良いかもしれません(ご存じの方がいましたらコメントお願いします)。
後になってCtripを決済したクレジットカードの明細を見ると差額が払い戻されていました。天津→北京のビジネス席が174元、プレミアム席が93.5元なのでその差は80.5元。14元(約240円)の手数料で変更されたことになりました。これはありがたいです。
乗車
きっぷを購入したら手荷物検査と検札、身分証明書(パスポート)確認をして駅構内に入場します。因みに天津から北京行きの新幹線は手荷物検査と検札&身分証明書確認が合計4回くらいありました。ヤバイ人を首都に入れないというのは分かるが、やりすぎ感がありました。
駅構内は空港のように広いです。ちょっとした売店もあります。写真の奥側が改札内です。真ん中の塀があるところで荷物検査をします。まず、きっぷとパスポートを確認し、ベルトコンベアーに手荷物を乗せ、身体検査をします。行列が短ければ2,3分で終わります。
待合室にも発車番線などの情報があるのでここでも再確認しましょう。
日本では自由にホームに降りて列車を眺めることが出来ますが中国ではここで一回ストップ。列車が出発する15分くらい前になるとホームに降りる入り口で改札が始まります。勿論、きっぷを見せなければなりません。
ここを通り過ぎると異次元空間のようなところに出ます。
基本的に列車の撮影は禁止となっているので自己責任で。でも、そこそこ撮れてしまうのが現状です。周りの人民はスタスタと自分の席へ移動していきます。
車内
今回は軟臥に乗車しました。
中国ではA寝台に相当しますが、雰囲気はBコンパートメントです。寝台にはカーテンは無く隣の人の寝顔を見ることが出来ます…ではなくて寝顔を見られてしまいます。初めは抵抗がありましたが、この方がかえって古き良き汽車旅が味わえると感じます。
夜だったので窓は乗車時にブラインドが下がって居ました。遮光性はかなり良いです。
荷物は下段の場合、ベッドの下に収納することが出来ます。上段なら通路の上側に置くスペースがあります。下段でも布団の上に荷物を置かなくて良いので快適に寝られました。
上段へはハシゴではなくて収納式の踏み台を使います。年配の人には厳しそうでした。因みに写真はありませんが硬臥はハシゴでした。
軟臥はモニターが全ての寝台に付いているのですが、操作パネルを押してもつきませんでした。壊れていたのかもしれません。ちょっとショック。
壁側にはハンガーとハンガー掛け、小物置きがあります。
廊下にはカーペットが敷いてあり良い雰囲気です。ドアを閉めて電気を消せるので、夜になっても軟臥車両の通路は電気がつけっぱなしです。硬臥は消灯されました。
通路の椅子は使い終わるとバネで収納状態に戻ります。硬臥車両は3段寝台で定員が多いので椅子の数も約2倍でした。
発車
列車は発車数分前にドアが閉まります。
日本の客車列車では発車するときにガチャガチャンと鳴って振動を感じますが、中国ではいつ発車したのかわからないくらいスムーズな発車でした。
出発後に何かしら放送があるかなと思ったのですが全く無く、最高時速160km/hで夜の大地を淡々を走り抜けて行きます。
検札
発車後暫くすると列車員が検札に来ます。きっぷを提示するとこのようなカードに引き換えられます。このカードは列車を降りるときや途中駅で買い出しするときに必要になるので無くさないようにしましょう。降りる時はカードときっぷを交換します。寝ていたら起こしてくれるので安心です。
車内の過ごし方、日本とは違うところ
今回は軟臥下段でしたが、列車に乗り込むと自分の席に座っている人が居ました。上段のお客さんも寝て居ない時は普通に下段に座ります。プライバシーが若干無いですが、それが良い雰囲気を出しているように感じます。旅の出会いがありそうですね。
同じ部屋の人に「你好」と挨拶した後「写真を撮ってもいいですか」と聞くと記念撮影を撮ってくださいました。向かいの3人(おばあちゃんとお母さんと男の子)には良くして頂きました。雰囲気で筆談をして何とか会話をしました。隣の部屋の男の子がおもちゃを持って遊びに来てて、話していることは分からなくてもその雰囲気を楽しんでいました。
マナーモードという概念がないのか普通にスマホから音を鳴らすし、早朝でも電話もするし、動画を見るときはスピーカーで鳴らします。ちょっとうるさいかもしれません。
カップ麺をすすって食べると注意されました。ラーメンは中国発祥なのにと意外でした。すする音が不快なんでしょうね。
途中駅
おおむね10分以上の長時間停車がある場合、列車の外に出る方が出来ます。お弁当やカップ麺、飲み物などが買えます。車内は禁煙なのでこのタイミングにタバコを吸う人も多いです。
列車に戻る時はドア横に立っている列車員にカードを見せる必要があります。写真奥を良く見ると列車員が立っているのを確認できます。
水回り
軟臥車両には洗面所が付いています。日本とは違い枕木方向に並んでいます。水は飲めないのでウガイや洗顔、歯磨き程度に使用しましょう。
列車内には給湯器が必ずあります。カップ麺を食べたり暖かいお茶を楽しんだりできます。
トイレは和式でした。少しドアの鍵を閉めるのにコツがいりました。グイッと押し込むと良いです。
シャワーは残念ながらどの列車も無いようです。1日や2日くらいシャワーを浴びなくても死なないので諦めましょう。
車内販売
車内販売も何度か通りますが個人的には使いづらかったです。
早歩きくらいのスピードでワゴンが通り過ぎていくので呼ぼうとした時には遠くに行ってしまいます。呼び止めたとしても少々ゆっくり考えていたら行ってしまいました。
品定めもゆっくり出来ないので難易度が高かったです。
食堂車
今回乗車した列車には食堂車がありませんでした。直達特快、2泊の列車なのに…無念です。次回に期待!
寝台新幹線
中国には寝台新幹線もあります。客車列車とは全く雰囲気が違って居ます。詳細はこちらに書きましたのでご覧ください。
最後に
海外自体8年ぶりくらいで初の海外一人旅でした。2ヶ月だけ適当に勉強した中国語もほとんど役に立たず、それでも楽しく乗ることが出来ました。実際何とかなります。 国内の鉄道に飽きてしまったら海外に行ってみましょう!
祝您旅途愉快!(楽しい旅を!)
中国鉄道 デビューしたばかり寝台新幹線D311次の旅
中国の寝台新幹線に乗ってきましたので車内の様子などをご紹介!
寝台新幹線とは
正しくは新幹線ではなく高速鉄道(高铁)といいます。在来線の線路も走ります。つまり、車両が新幹線タイプの寝台列車です。中国には車両のみ新幹線(高速鉄道)の物が多く走っています。
車両はCRH2E型を参考に作った最新型寝台新幹線。運用開始が2017年7月4日という事でデビューからまだ3ヶ月程しか経っていない列車です。CRH2EはJR東日本がE2系の技術を提供し作られた車両です。
座席(寝台)は「軟臥(软卧)」と「寝台(动卧)」のみで全車寝台車です。「軟臥」とは「柔らかいベッド」の意味で日本でいうA寝台車に相当します。
公式によると乗車定員は800人、16両編成。サンライズの定員が14両で300人なのでかなり多いですね。一両の定員60人。「軟臥」の車両は一両で定員が20人、半分がカフェカーとなっています。他はすべて「寝台」となっています。ただ、全ての車両に「軟臥」と書かれて居るので「寝台」も「軟臥」の一部と捉えて良いでしょう。今回はその「寝台」に乗ってきました。
(定員の計算が合いません…お分かりの方、コメント下さい)
公式の記事がこちら
http://j.people.com.cn/n3/2017/0704/c95961-9236869.html
外観は二段式になっています。見た目はE2系というよりE4系か?中国人にとってはカシオペアのような列車なのかもしれません。
D311次基本情報
今回乗ったD311次は北京南駅から上海駅を約12時間で結びます。車両はCRH2E-2463。北京南21:16発、上海9:08着。距離が約1300kmで運賃が「寝台(动卧)」が630元(約1.1万円)、「軟臥」が730元(1.3万円)です。あまり運賃に違いは無いですね。
因みに「次」は「号」と同じ意味です。
乗車
中国では身分証明書を提示してきっぷを購入、簡単な荷物検査をして待合室で改札が始まるのを待ちます。待合室が空港のように広いです。
ホームの入り口が検札場所になっています。時間が近づくと行列が出来てきます。
検札が始まると人民大移動、一斉にプラットフォームに降りていきます。なので早く駅に着いたからといってホームに降りることは出来ません。基本的に列車の撮影は禁止されているので撮影する際は気をつけましょう。
乗った時の動画です。
列車速度
車内にはディスプレイに現在の速度が表されます。車両的には200km/h以上出せそうだし、出して欲しかったのですが160km/hくらいが最高でした。30km/hくらいでノロノロ走る時もありました。まぁ、それはそれで新鮮で良いのですが笑
北京ー上海が約1300kmで昼の新幹線は4時間程で走破しますが寝台新幹線は約12時間かけて走ります。平均時速は約110km/h。冷静に考えるとバカ停でもしない限り200km/hは出さないだろうなと分かりますが、高速を期待していたので残念でした。中国の客車列車も160km/hは出せるので「なぜ高速鉄道車両で?」といった感じです。所要時間も8時間くらいにしたら良いのでは無いかと思います。8時間なら平均時速160km/hですね。
最近、「客車列車で主力の直達特快列車(Z列車)に使われるT25型客車が廃車になり、動車組(高速鉄道)に置き換えていく」という報道がありました。もしかしたらその置き換えの試験的な運用なのかも知れません。
車内の様子
寝台
それぞれの寝台にカーテン、テーブル、荷物置き場、コンセント、USBが標準装備で付いています。コンセントは日本と同じタイプです。200Vなのでスマホやカメラ、バッテリー、wifiの充電なら問題なく出来ます。
上段、ベッドが通路側席
私が使用した寝台はこちら!2階のベッドが通路側のタイプです。寝台はレール方向にズラッと並んでいます。個室感を高めた開放A寝台という印象です。
通路側に布団があり、窓側に荷物置き場とテーブルがあります。頭の側にマットがあるので座る時も割と楽です。コンセントもこちら側なので、寝ながら充電しながらスマホをいじる事も簡単です。
一方、足の方は若干狭くなっています。幅が40cmくらいか。なんとなく寝袋で寝るような感じです。それ以外は80cmくらいだったか、狭いとは感じませんでした。この足の狭い部分が実は一つお隣のテーブルとなっています。私の寝台は車端だったので違いますがテーブルの下には誰かの足がある事になります。とはいえ壁で仕切られて居るので気にならないでしょう。場所の有効活用といった印象を受けます。
荷物置き場とテーブルは大体同じくらいの大きさで3〜40cmくらいの幅。大きなキャリーバッグを置くには狭いでしょう。
実際に使ってみて荷物置き場が窓側にあるため、若干外が見づらくハズレかなと思いましたが、荷物が体の奥側にあるため盗難リスクが少なく、そういう意味では安心して寝られると感じました。
難点はカーテンの遮光性。夜になると一部消灯しますが、通路の半分の電気は付いています。カーテンの遮光性が悪い為その光が容赦なく降り注いできます。特に2階でベッドが通路側だったので光源に近く明る過ぎるのでアイマスクをしてしまいました。外にはちゃんとしたブラインドがあるのに残念ポイントです。
それでも居住性はなかなか良かったです。線路が標準軌だから車内も広いのが良いです。サンライズのシングル個室よりも広い印象です。
他の寝台の様子もご紹介。
上段、ベッドが窓側席
テーブルが通路側の寝台はテーブルがカーテンの外にあるので盗難が怖いです。結局ベッドに食べ物を置いて飲み食いをしてしまいそうです。
下段、ベッドが通路側席
暗いですが雰囲気は分かるかなぁと。フラッシュの存在をすっかり忘れていました。
この一つ右側の席が次に紹介する席です。テーブルの下に足が来るという意味がわかると思います。
下段、ベッドが窓側席
こちらもテーブルがカーテンの外側にありますね。荷物をどこに置こうか迷いそうです。
席番号表
寝台と寝台の境の柱には席番号が分かりやすく表示されています。
軟臥
カフェカーと一緒の車両になっています。
他人が寝ているのでしっかりは調査できていませんが、イメージとしてはトワイライトエクスプレスのBコンパートメントをもっと個室化した感じです。客車列車の軟臥と同じ作りです。寝台毎にカーテンがあるかチェックは忘れました。客車列車だとカーテンは無いのですがどうなのでしょう。「寝台」であるのですから軟臥でもあるはずですね。
リネン
ベッドは丁度良い柔らかさで毛布もなかなかしっかりしていて気持ちよく寝られます。お馴染み開放B寝台のリネンよりも上質な印象。枕も大きく快適です。個人的にはもう少し枕が高いと良かったかもしれません。外国でずっと気を張っていて疲れていたのでずっと横になっていました。
標準装備で使い捨てスリッパが付いてきます。それぞれ色が違い他の人のスリッパを履かないような工夫がなされてます。
寝間着はありませんでした。ここに関しては日本に劣っています。でも、もしパジャマを標準装備にしたらその格好でウロウロする人が多くなるかも知れません。
客層
中国ではマナーモードという概念は無いようで客車列車だと普通にスピーカーで動画を見たり、夜でも電話をしたり、そこそこうるさいのですが寝台新幹線ではかなり静かでした。響き渡るのは走る音と車内放送くらい。高速鉄道というだけあってビジネス客も多いのでしょう。静かに自分のベッドで本を読んだりパソコンをしたりという人か多かった印象です。
良い意味で全然中国らしく無いと感じました。
静かなのは良いですがデメリットを挙げるとすると、旅ならではの人と人とのの交流は期待出来ないことです。
乗車率
深夜徘徊をして見ると実際の乗車率が見えてきます。在来線の北京ー上海はそここそ埋まっている印象なのですが、この列車は2〜3割程でした。
在来線なら最安値3000円、硬臥で5000円、軟臥で8000円。新幹線なら最速4.5時間で9500円です。12時間かけて11000円とる新幹線ですのでまだ物価の低い中国では高嶺の花かも知れません。でも日本とは反対でまだまだ夜行列車が活躍しそうな中国ですから今後に期待ですね。
出発
発車してすぐに聞き覚えのあるチャイムが鳴り車内放送が始まります。「南京、蘇州、上海に止まります」くらいしか聞き取れませんでした。
その後、検札が始まります。ピシャとした女性がきっぷと身分証明書をチェックしていきます。これが終われば後は寝るだけです。
洗面所
洗面所も非常に綺麗でした。
洗面所の隣にはカップ麺やお茶を入れるための給湯器があります。中国人には必須装備です。
トイレ
トイレはかなり驚きました。洋式です。ティッシュペーパーがあります!そしてティッシュペーパーがトイレに流せます!
トイレ事情は基本的に日本が一番良いのですが、中国の新幹線のやる気を感じたところです。便座を拭くための紙まであります。
メンテナンスもかなり頻繁にやっているようでびっくりしました。
カフェカー
軟臥と一緒になっているカフェカー、というより売店です。営業時間帯は遠慮して撮影はしませんでした。お菓子など売ってましたがあまりピンとこなかったので購入には至りませんでした。
メニュー表をあげておきます。
まとめ
寝台新幹線は速度だけを見ると客車列車と変わらない印象ですが、車内はかなり綺麗で静かで近未来感がありました。速度を期待するならば北京ー昆明など更に長距離を走る新幹線に挑戦してみるのもいいかも知れません。
ただ、人と人と触れ合いがありどこか懐かしさの感じられる客車列車の良い雰囲気は消えてしまいました。
ある意味、日本人的好みな列車とも言えると思います。
10時打ちのやり方は?サンライズなどのJRの人気きっぷを取ろう
JRに乗ろうと思ったら満席で諦めるしかない…と言うこともあるかと思います。
必ず取ることは保証できませんが、取れる確率を上げる方法を記録しておきます。
きっぷの入手困難度
簡単にきっぷの入手困難度を独断と偏見で書いておきます。夜行列車が好きなので比重がそちらに偏りますが…
困難度S(臨時のサンライズなど)
困難度Sは発売開始1秒程度で売り切れるレベルの困難度です。
- 年末年始・お盆発のサンライズ瀬戸・出雲(特にシングル以外)
- 引退直前の列車全て(特にグリーン車)
- 突発的に運転される臨時客車列車
- ダイヤ改正後の目玉一番列車
いわゆる夜行列車とネタ列車と呼ばれるものです。夜行列車は連休前日の下りが一番ヤバいです。何駅にも申し込んで失敗することが普通にあり得ます。もし、その時期に寝台列車に乗りたければ連休最後の上りの方が乗れる確率が高いです。
車両が引退発表された後の列車やダイヤ改正前の引退を控えた列車は特に激化します。また、ダイヤ改正後の目玉一番列車もこれに相当します。
困難度A
発売開始数秒で売り切れるレベルです。
- 連休中の寝台列車
- 車両の引退が近いと噂されている列車
困難度B
発売開始数分で売り切れるレベルです。
困難度C
発売日には買っておきたいレベルです。
- 人気の観光列車(列車によって困難度は変わります)
- 金曜日発の寝台列車
観光列車についてはかなりバラツキがあります。結構ガラガラなものもありますので事前にインターネットのサイバーステーションや指定席券売機の「乗り換え案内」、みどりの券売機などで調べておきましょう。
次に戦略です。
10時打ち
最もオーソドックスな方法。
JRのきっぷは発車日の一カ月前の午前10時丁度発売されます。非常に平等に早い者順で売られていきます。
つまり午前10時0分0秒01に発券申し込み出来れば最強という事です。ふざけて言っているわけではなく、本当にコンマ1秒の差が取れる取れないに関わってくる列車もあります。
夜行列車は発車日の1ヶ月前発売です。日をまたいだ時点からの発券は複雑になるので始発駅から発券して後で乗車駅に変更するのも一つの方法です。特に短距離は発券制限がかかり席があっても発券できない場合があるので注意しましょう。
対面打ち
みどりの窓口・JR全線きっぷ売り場へ10時前に行き10時丁度に発券申し込みするのが基本です。
例えば9時くらいに駅に行ってまず買いたいきっぷの情報を駅員さんに伝えます。9時50分〜55分くらいになると10時打ち用に窓口が設けられます(10時打ち用の窓口を作らない駅もあるので注意)。窓口の数も複数用意してくれる時もあれば1つや0のことも。並んでいる間に買いたいきっぷは何かを聞かれますが、窓口の前に着いた時も再確認です。
マルスという機械に情報を乗りたい列車の情報を打ち込み10時になるのを待ちます。10時になったら駅員さんが発券ボタンを押してくれるので、取れることを願うばかりです。
大人の休日倶楽部の時期やお盆や年末年始の1ヶ月前は特に混むので早い時間に行くと良いです。ヤバイ時は始発よりも早い時間から並んでいる時もあります。
自分の行きつけの駅を作ることも重要です。顔を覚えてもらうと普通のお客さんより頑張ってくれるかも知れません笑
新幹線など座席が沢山ある列車の場合は10時丁度でなくても売り切れることはまず無いので安心ですが、珍しい臨時列車や繁忙期の夜行列車は10時丁度に発券をするのが安心です。
事前受付
窓口営業開始からきっぷ発券の事前受付をする駅も少ないながらあります。これは例えば朝の6時に駅の窓口に行って1ヶ月後の乗りたいきっぷを伝え、仕事に行き、帰りの夕方にあたりに結果をチェックして掲示板に◯の表示があれば発券するという方法です。
まずはどの駅で事前受付をやっているかをチェックする事が必要になります。昼〜夕方にみどりの窓口に行くと10時打ちの結果の掲示板を出しているところはやっています。
他には色々な窓口に行って駅員さんに事前受付をやっているか問い合わせておく必要があります。繁忙期のみ受け付けている駅もあるので注意です。
これを何駅もハシゴする人もいるようです。
えきねっと10時打ち
JR東日本、北海道、北陸新幹線の駅が近い人、またはその地域からのきっぷを買う人には有効な方法です。
利用するにはクレジットカードを用意してえきねっとの無料登録をする事が必須です。
発売日の10時になった時にえきねっとにログインして発券をします。サーバーがダウンすることもあるので要注意です。
メリットは空いていれば確実に取れる事、シートマップを見て欲しい座席を指定できる事です。えきねっとポイントも貰えます。
ネットでの申し込みなので仕事中にちょっと抜け出して発券するのが可能な人もいるかも知れませんね笑
寝台列車、一部の臨時列車やJR他社の列車は取り扱いがありません。
えきねっと事前受付
えきねっとでは列車発車日の1ヶ月前の更に1週間前から申し込みが出来ます。申し込み開始は5:30から。取れやすさについては早いもの順かどうか諸説ありますが、瞬殺される人気列車を申し込み開始2日後に登録して取れた事があるのでなんとも言えません。超人気列車や人気の時間帯の新幹線トクだ値35などを狙う場合は難しいかもしれません。
窓側、通路側、車両の端か中央、二人並びかどうかを選択する事、第3希望まで登録する事ができるのでいくつか乗りたい列車の候補を挙げて申し込むのが良いです。
発売日前なら無手数料でキャンセル出来るのもメリットですね。
寝台列車、一部の臨時列車やJR他社の列車は取り扱いがありません。
空席照会
満席の列車を何度も何度も空席照会する原始的な方法。これが意外と効果的です。狙い目は発売日の昼〜夜、2週間前、3日前〜発車直前と言われています。
流石に3日前〜発車直前はキツイですが、実際に空席照会をするとずっと×だった列車に空きが出ることがあるのです。
キャンセル待ち
満席になってしまった列車を駅の窓口でキャンセル待ちをお願いすることが出来る場合があります。窓口に行ったら指定券購入の紙に欲しい列車を書いて空席照会してもらい、相手なければキャンセル待ちしてもらいましょう。
連絡先として電話番号が必要になります。
ある特定の時間になるとコンピューターが自動で空席照会して条件の席があれば確保してくれるサービスです。これで取れたこともあります。
列車発車日の3日前ほどになっても列車が取れない場合は自動的にキャンセル待ち対応が終了になります。
乗車区間の分割
寝台列車では使えませんが、普通の列車ならこの方法が効果的です。例えばムーンライト信州だと「新宿ー甲府」「甲府ー白馬」で取れることがあります。割高になってしまうこと、途中で席の移動が必要になってしまうのがなんともつらいところですがこのような手段もあります。
団体枠
乗りたい列車でツアーが開催されていればそのツアーに申込むという方法もあります。その列車に乗るだけの場合と比較すると高いですがお弁当が付いてくるなどオプションもありオススメな方法です。
友達に頼む
もし、鉄道に詳しい友人がいてなかなか乗れない列車に乗るような人がいたらきっぷの発券を頼んでみましょう。一緒に乗れれば楽しさは2倍ですね。お誘いが来て乗せてもらったこともありました。
私の周りでの話ですが、入手困難なきっぷを取ることが趣味になっている人もいましたが、皆さん定価での売買でした。
昔はこれらに加えて電話予約も盛んに使われていましたが、無くなってしまいました。
まとめ
鉄道のきっぷの買い方の戦略はまだまだあるかも知れません。絶対に取りたい方は色々試して見ましょう。
青ヶ島
青ヶ島へ
あおがしま丸に乗り込み、3時間の船旅。次第に八丈島は小さくなり、やがて誰も寄せ付けないかのような島が現れる。
GWだったので人も多い。最近リニューアルしたので船は綺麗。
キャンプする人はこの後テント場に行ってテントを張って、1時間ほど歩き町に行ってキャンプの申請をしなければならない。
今回はGWで特別だったのか港でも受付をやってくれた。
買い出しに行くので町に行かなければならないのは変わらないのだが…
港から少し上り坂を登るとトンネルがある。トンネルに入る手前に昔は右に道があって真っ直ぐ町へ行けたのだが封鎖されている。
このトンネルを抜けるとカルデラの中だ。
カルデラの中は道はあるものの雰囲気が南国だ。南国というよりもどこかの原生林に迷い込んだような。
三宝港から徒歩20分程でだんだん畑のようなテント場に到着。
キャンプ場は9区画
キャンプ場には水場がありますが飲めないらしいので食器洗いくらいにのみ使用。ネットで調べると煮沸しても飲めないらしいのですが、その理由は謎でした。
なので水は事前に購入しておくか、町に行ったときに買いだめしておくとよいでしょう。キャンプ場の近くにサウナがあり、そこにも自動販売機が二つあるのでそれでもOK。
地熱釜
青ヶ島のキャンプ場から5分くらい登ったところに地熱釜がある。
この湯気も気持ち良い。結構熱いので注意を。
材料は街に行った時にある程度調達できる。
じゃがいも、玉子が一個単位で購入出来るのが素晴らしい!玉子に振りかけるようの「ひんぎゃの塩」も一緒に。300円くらい。
グツグツ…じゃがいもは40分ほどで、玉子は10分くらいでいい感じに。熱すぎて軍手やハンカチがないと無理。石は意外と軽かった。
今回ヒットだったのはソーセージ。ジュワッと肉汁が旨すぎました。商店でぜひ買いましょう!
サツマイモも食べたかったのですが、5月で時期じゃないので売ってなくて残念…。家から持って行った方が良さそうです。
釜でお米を炊くのも味わいがあって良い。時間は忘れたけどコッヘルに入れて数十分後にはホカホカに出来上がってます。
日によって地熱窯の温度は違うらしいので適当に見ておきながら。
サウナ
当初、一泊の予定だったところを二泊に伸ばしてしまったきっかけがじつはこのサウナ。地熱釜の少し先にあります。
外観はこんな感じ
ここのおっちゃんの対応は適当でしたが、それが島なのか。。。非常に面倒くさそうだった。
脱衣所。ここにもすこし蒸気が来ていて温かい。
風呂場。中に入るとむわっとした湿気を感じる。手前に洗い場、ぬるめの水風呂、そして右奥が売りのサウナである。左奥の湯舟?は何もなかった。
普通のサウナだと長時間入っていられないのだが、ここのサウナは不思議とゆっくり入っていられる。
この建物の隣でアルバイトをしているおっちゃんと一緒になって話したが、彼もサウナは苦手らしいがここのは別だと言っていた。何が良いのだろうか。言葉は変だが天然の蒸気だからなのだろうか。
脱衣所ではしばらくパンツ一丁になってのんびりとした時間を過ごす。
これがたまらなく良い。脱衣所にも蒸気が入ってきているので全く湯冷めしない。むしろ暑い。隣の部屋にいって冷房をつけて軽く涼みながら1時間ほど過ごした。
丸山
丸山は二重カルデラの内側の山。ここにも散策ルートがあるので早速行ってみる。
キャンプ場から少し登って東屋のあるところから鋭角に曲がって登っていく。
景色はそこそこ良いのだが写真が下手すぎて伝わらない。
道の途中には富士様が大切に祀られている。昔、島民は火山の噴火を恐れて出産、喪中の人などは不浄とし池の沢に立ち入ることが出来なかった。
佐々木初太郎と言う人はこの状況を打開するため、ここに神社を建ててみんなで農作業が出来るようにしたらしい。
町への道のり
青ヶ島を地形図で見てみると、「青ヶ島村」の「島」と書かれたあたりがキャンプ場で、商店や役所は「岡部」付近で道が鋭角に曲がるところにある。黄色い道路沿いにカルデラを登っていくしかない。レンタカーは民宿に泊まる人じゃないと借りられないので、キャンパーの交通手段はヒッチハイクか徒歩のみ。
だけど、意外とヒッチハイクができるもので、一生懸命歩いていたら島の人が「乗っていくか?」と声かけてくれたりする。非常にありがたくて申し訳なくなるほど。2泊3日で2往復したのだが、ご厚意に甘えまくって1回しかすべてを歩ききれなかった。
道中ももちろん景色が良い...のだと思うのだがガスっていた。
途中、山をジグザグとのぼる近道と平成流し坂トンネルがあるが、歩く距離が伸びてもトンネルコースがいいだろう。
ここから町への道中、ちょっとした見所もあるようだがあまり魅力的には感じなかった。
街に近づけば小中学校があるので寄ってみると楽しいかもしれない。
十一屋酒店
島唯一の商店。島一番の繁華街(といってもこんなもん)。
ここでじゃがいもや玉子やウインナー、飲み物、パン、青酎、ひんぎゃの塩などを仕入れることが出来る。
役所
商店の裏側に役所がある。ここでキャンプの申請をしよう。ただ、私が行ったときは例外的に船着場で出来てしまった。
大凸部
青ヶ島の最高峰が大凸部。二重カルデラの様子をよく見ることが出来る。
鬱蒼と生い茂りここが東京都である事を忘れさせる。
郵便局を過ぎたところから左の道に行って15分ほど。途中鳥居があるところがあるが、右方向に進む。
左は急な階段になっていて東台所神社、尾山展望公園の方に行けるが、あまりにも急なのでオススメしない。
さらに進んで行くと頂上だ。
生憎の雨だったが全貌を見渡すことはできた。二重カルデラの外側の部分が結構高いこと、内側のくぼみがはっきりとわかる。内側の縦の縞々は何なのか、最後までわからなかった。
キャンプ場見える。黄色いのが私のテント。こう言うのを見つけるとちょっと嬉しくなる。
尾山展望公園
ここは中々気持ちの良い見晴台。だが、パンフレット通りに行こうと思うと失敗してしまうかもしれない。
商店から南に行く舗装道路を登って途中で右に入る道が正解。
ここだけ少し低くなっていて風の通り道になっている。少し寒い。
ここから大凸部方面に行くと神社があるのだが…
廃墟があるだけで少し怖い。
島北部
北部は牧場が広がっていてちょっと長閑な雰囲気。
タイミングが合えば去って行くあおがしま丸も見えます。実はこの写真の中に写っている。
上から見下ろしたところ。ここへはヘリポートの裏から入って行くことができます。
ヘリポート。待合所は少しお粗末な感じでした。
帰りの船
キャンプ場から15分ほど余裕を持って出たつもりが全然余裕がなかった。島の方にちょっとだけ車に乗せてもらって待合所に行ったらギリギリで乗船受付させてもらう。
30分以上早めに港に着くようにしよう。
島では、朝の7時頃に船が出るかどうかの放送が流れる。それまでわからないのは何とも大変。しかし、島の人は感覚的に船が来る来ないは分かるようだ。おそるべし…
船が来る、この当たり前のことに感動。
早速乗り込んだ。
まとめ
青ヶ島は船でも飛行機でも乗り換えが発生するし、欠航率は高いし、飛行機は定員重量制限など厳しく中々行きにくいところです。
しかし、ここの何もない場所で地熱釜の飯を食べてサウナに入るこの幸せはたまりません。
キャンパー同士で仲良くなって雑談するのも良いでしょう。
JALカードESTの注意点とクレームの話
非常に愛用しているJALカードESTの注意点について
JALカードESTの概要
JALカードESTは20代限定のJALのクレジットカードで年会費が5400円普通のカードより高いですが、それ以上にメリットがあります。具体的には次の物です。
- 国内線サクララウンジ年5回利用権利
- マイルの有効期限が5年
- eJALポイント毎年5000ポイント積算
- 国際線ビジネスクラスチェックインカウンター利用権利
- 毎年初回フライトのボーナス1000マイル、2000FOP
- フライトマイル+5%
今回注目するのはeJALポイント。
eJALポイントは1ポイント1円として航空券の予約でのみ使えます。つまり5000eJALポイントは5000円の価値があります。
JALカードESTでは毎年5000eJALポイントを貰えるのでそれだけで追加の5400円の年会費をほとんどそのまま還元しているようなものです。
公式ページはこちら
https://jalcard.jal.co.jp/cgi-bin/cardlist/spaf.cgi?f=sp_detail&root=BUJCIONLINE
eJALポイント積算について
私は2016年7月にJALカードESTに入会し、5000eJALポイント(以降ポイントと書く)を貰ってきました。
私は更新月の関係で10月にポイントが付与される事になっています。
2016/7 5000ポイント付与
2016/10 5000ポイント付与
eJALポイントは一年以内に残高に変化があった場合、その変化があった日から一年間有効期限が伸びます。
つまり2017/10が有効期限となりそうです。
私もそうだと信じていましたし、実際にそのように表示されています。
本日、来月に再び付与されるので10月は15000ポイントになると思って念のため確認の電話をしました。
するとそうはならないようでした。
「10000ポイントは今月中に失効します」
「え???」
その後少しやり取りをしたのですが時間がなくなってしまったのでまた後でとなりました。
しばらくして電話があって…
「お調べしたところ、こちらのミスで2016/7のポイントは本来であればすでに失効となっていますが、積算された状態になっています。これからポイント取消の作業をします」
「えっ!?!?!?」
ポイントが無事か確認するはずだったものが相手側のミスで逆にポイントを取られる羽目に…納得できないのでクレームを出しています。10月に15000ポイントが保持できるように…
電話しなければこの様な事は何もなかったはずでした。9/29に結果の連絡があるのでとりあえず、待ちです。(つらい)
一層の事、完全に取られる前に飛行機の予約をしてしまおうか笑。
まぁ、結果は後ほど。
7/29電話の結果、向こう側のミスなので特例として有効期限はそのままで継続、10月に5000ポイント付与されて15000ポイントになりました。15000ポイントになった後の有効期限も特例で2018/9末となりました。
対応ありがとうございます!
JALカードESTによるeJALポイント付与の注意点
JALカードESTのeJALポイント積算は普通のマイルからの交換とは違い、有効期限が11ヶ月のようです。公式の説明では「積算日の一年後の月末」とあり、11ヶ月後とは書かれていません。
通常、eJALポイントは使う事で有効期限が使った日から1年後に伸びるのですが、JALカードESTによるeJALポイントの付与分のeJALポイントの有効期限が伸びることは無いようです。
有効期限を延ばしたい場合は100マイルを100eJALポイントに移せば良いとわかりました。
まとめ
向こう側のミスなのでしっかりと対応していただけて満足です。
結論としては以下のようになります。
- ESTカードで付与されたeJALポイントは通常のeJALポイントとは有効期限の考え方が異なり、付与されてから11ヶ月後の月末で固定
- ESTカードで付与されたポイントは貯めずに一年以内に使い切るのがベスト
- ESTカードで付与されたポイントを一年で使い切れなかった時は100マイルを100eJALポイントに移行すれば有効期限が一年伸びる
天売島のうに祭りで初めてうにを食べたら美味すぎてヤバかったww
北海道の日本海に浮かぶ天売島と焼尻島。行ったその日は偶然にも天売島のうに祭りでした!
羽幌フェリーターミナル
羽幌フェリーターミナルに車を止め天売島へ出発です。かなり広い無料駐車場なので安心です。
フェリーおろろんへの乗船が始まってました。
急いできっぷを購入。フェリーの定員は300人との事ですが窓口の人曰く「必ず乗れる」と笑
天売島へのきっぷ
簡素ですね(^^)
二等で2470円。結局外部デッキで適当に過ごしました。
船内。
あまりにも混みすぎて東海汽船かと思うほど。
北海道の普通の土日ってこんなに観光客来るのかなぁと思ったら、この週末はうに祭りだった事が発覚!
混んだら混んでる
北海道ですよ?
羽幌沿海フェリーは7,8月の土日はフェリー、高速船それぞれ2〜3往復してます。
9月になるとフェリー2往復のみ、冬はフェリー1往復のみになってしまいます。特に冬は海が荒れますし、天売島の日帰りはほぼ不可能です。
フェリーは羽幌から天売まで2470円。高速船は4280円と高めですが夏は全便3割引なので3000円程になり乗りやすいです。
天売島
天売島のターミナルに到着。
奥に見える白の四角い建物がレンタサイクル屋なので自転車を借ります。800円くらいです。
フェリーターミナルで帰りの便を買おうとすると祭りのために次の次の便は満席。
後でわかったことですが、席がないというだけで座れなくても乗れれば良いって人は乗れるみたいです。
天売島のサイクリングコースは時計回りになっています。西へ上り坂を頑張って漕いで行くと駐車場があって灯台が見えてきます。ここまで20分くらい。
ウトウの巣穴があって、もう少し行くと展望台があります。展望台では野鳥を見ることもできるそう。夕方にくればウトウを見ることが出来るかもしれません。
ウトウは昼は狩に出ていて見ることが出来なかったのが残念。
もう少し登って行くと別の展望台が。
ここには無料の双眼鏡が置いてあって地形や野鳥観察ができます。
双眼鏡を覗いた感じ。これが確かケイマフリ。
天売島にはウミガラス、ケイマフリ、ウトウ、ヒメウ、ウミネコ、ウミウ、ウミスズメ、オオセグロカモメが見られるようです。
ウミガラスは鳴き声からオロロン鳥とも呼ばれ現在は天売島周辺にしか生息していません。
ケイマフリは赤い足のカラス。
ウトウは天売島と何十万羽もいて崖の上に集まり深さ1m-5mの巣穴を掘って住んでいる。
展望台が終われば後は東へかっ飛ばすだけの簡単なロード。スピード出し過ぎに注意しながら、焼尻島を見ながら走って行きます。
風が気持ちいい!!!
港と焼尻島。
うに祭り
フェリーターミナルに戻ると活気あるうに祭りへ乱入〜
格安で売られています。
小さいうには100円、中ぐらいは200円、大きいのは300円。
お寿司屋さんでうにを食べても全然美味しいと思わなくて嫌いでしたが、良い機会なので中ぐらいのうにを購入!
これが思いのほか美味しかった!
近くに炭火で焼いて食べられるところがあってそこで食べます(^^)
うには生でも食べられるので生で食べて見るととろっとしていて脂身たっぷりの魚を食べているよう。
焼いたものを近くの方に頂いて食べて見たら今度は甘い!とろっとした感じはないけれど。
食べ方によってこんなに違うのか〜と思いました。
うには中ぐらいのものが一番美味しいらしいとも聞いたのでアタリを引きましたね!
ほかにもイカやエビやホタテも売られてました(^^)
お値段はイカ、エビ、ホタテ共に200円!
今回はホタテとエビとうにを一つずつです。
ホタテは焼く前にカラを開いて、貝柱を切っておくと良いみたいです。
グツグツグツと煮えてきたころが食べごろ。じゅわーっと広がるホタテに貝のお皿に溜まった濃厚な汁を飲んで大満足!
もちろんエビも旨かった!
これで600円。船まで時間がなかったのでうに祭りは30分くらいで退散。それにしても最高すぎました!
さて、高速船のさんらいなぁ2で焼尻島へ向かいます。ニコニコ顔のお日様が印象的
焼尻島
オンコの島。右にある小さな建物がレンタサイクル屋さん。3時間1000円くらいで借ります。
ここもサイクリングするのがオススメ。
フェリーターミナルなこんな感じ。
焼尻島は天売島と逆で反時計回り。サイクリングロード最初は沿岸沿いだが、途中で左に折れ、中央部・オンコ林を西に突き進みます。
そして、林を出るとひつじちゃんゾーン。
沢山の羊が見られました。
暇なので「羊が一匹、羊が二匹…」と数えたら100匹以上いました笑
8/5,6にはジンギスカン祭りも行われたようです。
焼尻島から天売島を望む。ここがほぼ最高地点で後は下って行くだけ。
うっひょー!
満席で乗れないけど座れなくてもいいなら売るよと言われたので高速船に乗り込みます。
鳥と追いかけっこしながら羽幌まで。
オホーツク鉄道紀行、スラント大雪に遭遇!
オホーツク沿いにある鉄道関連施設をちょこちょこ訪れたのでその記録をつらつらと書いて行きます。2017/7/20
止別駅
駐車場に車を止めて車中泊しました。初めは斜里の道の駅で寝ようとしたのですがあまりにも住宅街の中で明るいのでここまで移動しました。
なかなか雰囲気もおしゃれでいい感じです。
原生花園駅
本来こういうところは鉄道で行くべきところな気がするのですが…観光地ということもあり駐車場もあるので許してくだされ
向こう側には知床連山が見えます。一番高いのが羅臼岳。一番左にあるのは知床岳ですね
エゾカンゾウ
濤沸湖(とうふつこ)ではタンチョウも見られたのですが遠すぎてうまく写真に撮れず…
北浜駅
北浜駅はオホーツク海にとても近いことで有名です。木造駅舎でいい雰囲気ですね〜
構内に入って見ると「なんじゃこりゃあ」
凄いことになっています。旧広尾線の幸福駅を思い出させます。個人的に幸福駅は好きじゃないのですが…まぁココは良いでしょう笑
網走駅
2017年から札幌網走間を運行していた特急オホーツクの2本が旭川網走に短縮され、名前が「大雪」になりました。
鉄道ファンの中では「急行大雪の復活だ」と喜ぶ声もあります。
この顔はキハ183系のスラントと言われる先頭車でこの一両しか残っていません。
この日、網走駅にこの車両がいて見ることができたのは幸運でした。
こちらは今後も見られます(^^)
かっこいいですね〜(^^)
計呂地交通公園
「けろち」と読みます。ここはマイナーな鉄道施設。ライダーハウスにもなっていて300円程で泊まれます。
旧湧網線(ゆうもう)の旧計呂地駅です。湧網線は網走駅と湧別駅を結ぶ路線で、湧別駅から名寄本線に乗り換えると名寄や遠軽に行けるネットワークがありました。
サロマ湖の近くで景色が良かったみたいです。
当初はここに泊まってみたかったのですが日程的に無理でした。
SLが静態保存されています。
駅の跨線橋の内部。
よく考えると、廃駅になった駅で跨線橋を渡れるのはスーパーレアではないかしら?
駅の全体像
車内。昔の雰囲気がよく伝わってきます。
雑魚寝で寝ることができるスペースも。
ここに寝袋持参で300円で泊まることができるようです。
それにしても魔改造です笑
線路に木が生えてきて廃駅から時間がかなり過ぎていることが感じられます。
この、駅長の家でも寝ることはできるよう。
でも折角なら列車の中で寝たいかも。
駅には当時の様子が残っています。
旧中湧別駅
こちらは旧中湧別駅。道の駅が併設されています。
車内の様子。あまり詳しくないですが貨車のようなものが保存されていました。
これでお客さんが移動したわけではなさそうですね。
この駅も当時の様子を色濃く残しています。駅では乗り換え案内の放送がされていました。
そして汽車の走る音が聞こえてきます。
これはもうたまりません!
こちらは跨線橋を渡ることは出来ず。
計呂地交通公園と距離も近いのでハシゴすると良いです(^^)
旧興部駅
「おこっぺ」と読みます。
ここも道の駅併設です。興部では美味しいアイスが売っているので食べちゃいましょう。
これはどういう列車なのかは分かりませんが…確かにここに駅があったようです。
おしゃれ(?)なカフェ風に改造されていますが、車内は蒸しててなんか臭かったです。
宿泊者専用なのか雑魚寝車もw
ここもライダーハウスとして開放されていて驚くことに無料で泊まれます。
ただ、無料なので治安は悪いかも知れません。「無料のライダーハウスほど怖いものはない」とライダーさんが言ってましたから。
車輪も保存されてました。
旧天北線跡
さらに北上すること2時間ほど。
浜頓別のクッチャロ湖まで到達。
その近くには昔、音威子府から南稚内まで伸びていた天北線の跡が見られます。
線路が剥がされてサイクリングロードになっています。ここは恐怖のサイクリングロードで熊が出没するらしいです。
走る場合は自己責任で。
そのまま、なんとなく天北線を北上し、宗谷岬まで。この日の移動は斜里の止別駅から稚内だったので相当走りました(^_^;)