VFD時計ふたたび

10年以上前に購入したロシア製VFD IV-22の駆動回路を考える。
https://aether.hateblo.jp/entry/20101017/1287284078
VFDは、アノード・グリッドを5Vレベルで駆動すると、簡便な回路構成のため、フィラメント電位を負電圧にするのが一般的ですが、フィラメント駆動電圧の構成がDCソースだと案外複雑になるので、TBD62783を用いて、ハイサイド駆動することにした。
フィラメントは、降圧DCDCで、1.5Vまで落としたのちに各管ごとに定電流駆動とした。

f:id:n_aether:20210509081924j:plain
仮組み
f:id:n_aether:20210509081654g:plain
ブロック図

USB接続のマイクを製作する

 テレワークが常態化してくると、自分のマイクの音質が気になってくる。どうしてもPCのマイクはUSBに使われる5Vの電源に音質が左右されてしまうので、きちんと安定化してあげるのが音質向上の近道と考えました。
 C-MediaのCM108AHという市販DAI+ADCがお手軽のため、リファレンス回路を参考にしつつ、秋月のC基板上に組付け。
 QFP変換基板はどうしても配線が長くなるので、デカップリングコンデンサは変換基板上に配置。特にVREF端子のコンデンサはてきめんに効果がある。作り方が悪いと、USBのフレームレートに起因するノイズがイヤホン側に出てきてしまう。
 マイクはお手軽に秋月のアナログ出力シリコンマイクとしました。

f:id:n_aether:20200607100746j:plain
外観
f:id:n_aether:20200607100155p:plain
CM108_DAI

携帯電話電池パックを有効活用

家に何個か転がっているガラケーの電池パックを有効活用しようと、Aliepressを物色していると、USB Type-Cコネクタがついた1cell基板が安価で出ていたので入手する。

f:id:n_aether:20200507222859j:plain
基板外観
TC4066というリニア制御の定電流/定電圧充電回路と、DW01+FS8205というOV/UV/OC保護回路をセットにしたもののようだ。
データシートによれば、Rprog[kohm]=1.2/Ichg[mA] の関係でセットするようで、基板上はR3に相当する。
手元の 770mAhを0.1Cで充電するには、標準の抵抗では不適切(概ね1Aで充電する設定のようだ)なので、載せ替えて簡易小型バッテリの完成。
Liポリマーバッテリの扱いは危険を伴うので、くれぐれも自己責任で。

f:id:n_aether:20200507222121p:plain
回路図

簡単トランジスタアンプ

久々にアンプが作りたくなり、得意の秋月E基板工作。古いスマホradikoを聴くので、イージーリスニング用で音質や音量はそこそこを狙う。同じく秋月の2SC4811のずんぐりむっくり加減も好きなので、終段に採用。初段は直結にしたく、2SK30でカソードに帰還をかける。

f:id:n_aether:20200427212029p:plain
回路図

Writer509シンプル版

マイコン関係はだいぶArduinoに寄せましたが、なんだかんだで、小ピンPICを使った工作を為る機会があり12F675等の8pinPIC用の小型ライターが欲しいと思っていました。
家のジャンク箱を漁っていると、昔のマイコンライターのVPP用に使っていたMAX662のボードが。5Vから12Vを出力するチャージポンプですが、これを外しPIC用のVPP生成回路としました。

f:id:n_aether:20200413222823j:plain
外観

幸いなことにSHDN端子がローアクティブのため、VPPのON/OFFトランジスタを省けることに気づき、回路を簡素化。併せて5V制御回路もPNPのデジトラにし、回路を簡素化。秋月E基板に納めることが出来ました。

f:id:n_aether:20200413223927p:plain
回路図
残念なのがオレンジ電子工作さんのサイトが行方不明になっていること。Writer509の開発は止まっているのかな?

テレワーク用マイクアンプ

コロナウィルス対策で我が家も在宅勤務となったのでテレワーク環境の構築。
マイクの音質が以前から気になっており、SonyECM-PCV80U
www.sony.jp
ヤフオクで調達。マイクの根元はキャノンコネクタですが、コンデンサマイクなので電圧供給が必要。相方は先日購入したUR22Cこちらにはファンタム電源の供給はあるも、コンデンサマイクの給電機能はついていない。
そこで給電を兼ねたマイクアンプを制作。
せっかくなので給電を兼ねたトランスインピーダンス構成として、コンデンサマイクのドレイン電流を帰還抵抗で受けて電圧に変換。次段との結合はフィルム墾田さとし、正相増幅で出力させる構成としました。

f:id:n_aether:20200413222925p:plain
回路図
秋月のE基板(このサイズ程度の回路が1日の製作に丁度良い)に組み込み、タカチのケースに組み込む。以前タブレットを分解した際の銅箔を内部に貼り付け気持ちシールドにしました。

f:id:n_aether:20200413222811j:plain
ケーシング

MIDI野郎で平穏な一日

娘は小学校の宿題でピアニカを時々自宅で演奏するのですが、結構音が大きい。それとは別に、以前からMIDI音源を入手したいと考えていたこともあり、調査を開始。SAM2695というワンチップGM音源ICがあり、それを搭載したMIDI野郎という基板があり、さっそくそれを入手することに。
セットとなるMIDIコントロール用の鍵盤ですが、これまたヤフオクでならない音があるRorandのPCR-M1を購入。最近の鍵盤は、USBのみで、別途ホスト基板を製作する必要があるため、MIDI端子のあるこちらを選定。この鍵盤、根強いファンがいるらしく、対応していないWin10でのドライバインストール手順や、修理手順など情報には事欠かない。
到着すると、黒鍵2つ程度がかろうじて反応する程度で、ほぼ全滅。逆に酷使による不良ではないと推測し、分解清掃に。接点復活材と、アルコールふき取りにて無事復活。ついでに、PSA-A100相当の9Vセンターマイナス電源を鍵盤は必要とするので、USBからの昇圧回路も一緒にケースに組み込む。
無事に動作確認までしました。SAM2695の出力レベルが大きいので、ヘッドフォンつなぐ際は可変抵抗をはさむべきかも。

f:id:n_aether:20200210222258j:plain
簡易ケーシング

f:id:n_aether:20200210222321j:plain
完成