緑の季節
梅雨入り前の晴れ。
演劇やダンスの公演のお誘いが少しずつ戻ってきました。
緊急事態宣言中だし、現場を取り巻く状況はなかなか一筋縄には行かないと思うけど、それでも今週末は3つのお誘いを頂く。
(しかし!諸々事情があって日曜しか動けないこと多いのよぉ。日曜夜の回はないとこ多いから、結局一つしかいけないのよぉ。行けなかった方、ごめんなさいっ!!)
長くお世話になってるダンス稽古仲間の出演公演を観に久しぶりに両国シアターΧへ向かう。私のストレートプレイ作品の初舞台はこの会場だったなぁ、と感慨深く、この時勢でも色々なイベントを企画してて勇気を貰う。
さて、全国様々な場から集まった、異なる四つのダンス作品を鑑賞しました。
意外だったのは、4作品のうちの3つが、台詞(テキスト)が、作品中に絶えず発せられていたこと。
でも、これ、演劇ではないと思うんです。
状況設定や事件や葛藤やドラマ、人物の目的は、観ててもあんまりわからなくて、でも言葉は音のように絶えず発せられて、それを補完?するかのように動きのシーンが展開していく。
ダンスや動きのある演劇、私も大好きで、組合せた創作を試みることも多いのだけど、これはやっぱり課題だなと。
説明ではない詩の力、相互に響きあう動きと言葉、動きと全然違うとこからやってくるコミカルなやり取り。理想を言えばキリがない。
テキストの扱い方と距離感。色々と再確認する良い機会になりました。
写真は飯田橋のホームからの眺め。白鷺かな?
去年の今頃は
去年の今頃は必死に創作活動をしていたなぁ。
東京都『アートにエールを!』プロジェクトに様に4コトリーニナスで出品する準備をしていたから。https://youtu.be/Jh-7LXofURw
一年経てば少し落ちつくと思っていたコロナだけど、収束の気配は全く見えない。
変異株の脅威も強いし、社会に漂う鬱屈した空気も慢性化していると感じる。
昨年創作イメージに浮かんだ『乗り換える』や、『抜け出す』や、『共生する』なんてテーマは、全て泡の様に消えていった。
いつ終わるかわからないこの生活のなか、物語を紡ぐ心地になれないのが正直なところ。
それでも、また何か、テーマを見つけて創作したいと思ったりする今日この頃。
今しかない何かを。
懐かしの味
姪っ子と甥っ子にせがまれ、子供の頃に馴染みの駄菓子屋を訪れる。
懐かしの味に出会った💕
オレンジ味は当たり付き。(ハズレだったけど。)
子供達は最近のお菓子を選んでいた。
地球にとっては?
今とても大変な事になっている人間の世界。
報道に触れる度、痛ましい気分になる。家にてテレビ観てる人は皆そうだろう。
最近考えるのは、人間以外の他の生き物や地球全体にとって、この事態はどうなのだろう?という事。
国立環境研究所の五箇 (ゴカ)先生の「南の森を切る事が、本来閉じ込められているウイルスを解き放つことに繋がり、行き場を失ったウイルスが北の人口密集地帯を襲うようになる。SARSしかりMARSしかり。」
この言葉から、今起きていることは、人類自らが招いた事かという視点をいただく。
そもそも、47億年という地球の歴史は人類の何億倍長いわけで。人類の誕生は、地球の歴史からすると、つい最近の出来事なわけで。我が物顔で振る舞ってきたに過ぎないわけで。
そう思うと、今回のコロナの事も少し別の角度で捉えられる気がする。
写真は深谷の土手の桜。
ななよの即興ストーリー その3
サラと不思議な洋服屋さん③
どうやら、そのお店は洋服屋さんのようです。色とりどりの洋服が、壁やハンガーにたくさんつる下げられていました。
「あの、わたし、お客じゃないんです、」サラが言いかけたのと同時に、その小さな店員さんが、「きみ、ちょうど良いよ!」朗らかな大きな声で叫びました。そしてサラの手をひいて、奥の大きな鏡の前に立たせました。
「実は特別に仕立てさせたスカートがあるんだが、誰にもサイズが合わなくて処分しちまおうと思ってたんだ。でも、きっと君にはぴったりだよ。」
それは、柔らかい手触りの布で作られた細かい花模様のスカートでした。子供っぽくもなく、かと言って、背伸びしてる感じもなく、可愛らしい素敵なデザインです。サラは一目見ただけで、そのスカートが大好きになりました。
「でも、あの、わたしには、大きすぎることが多いから。」サラは、いつもみたいに、がっかりするのが嫌で、小さな声で呟きました。
けれどもその店員さんは、「僕の目を甘く見て貰っちゃ困るよ。」と言って、サラにスカートを渡して試着室のドアをパタンと閉めてしまいました。仕方なく、サラは足を通してみました。するとどうでしょう。今までサラが身に着けたどんなスカートよりもピッタリの長さで、ウエスト周りもちょうどよく、サラの小さな細い身体を可愛らしく見せてくれるのでした。
試着室を出たサラに向かって店員さんは言いました。
「ほうらね、ピッタリだろう。きみは自分のことを細くて小さすぎると思ってるけど、今の君にピッタリなものは、いつだって、どこかにあるんだよ。」
スカートを握りしめるサラの手に涙がポトリと落ちました。慌てて涙を手でぬぐおうとすると、視界がポーっとかすんで、スカートも、店員さんの姿も、お店も路地も跡形もなく消え、いつのまにかサラは、いつもの学校の帰り道の曲がり角に立っているのでした。
「ただいまー」家に帰ったサラにお母さんが「おかえり。お父さんから荷物が届いているわよ」と言って、小包の箱を差し出しました。
アメリカに離れて暮らす、サラのお父さんからの小包です。先週のサラの10歳の誕生日に届くはずだったのが、ずいぶん遅れて、ようやく今日届いたのでした。
包みをはがして箱を開けたサラは、目をパチパチしました。そこに入っていたのは、さっきサラが不思議な洋服屋さんで見たのと、そっくり同じ花柄のスカートだったからです。「サラおめでとう。きっと君に似合うはずだよ。」そこには、綺麗な鳥の羽のついたメッセージカードが添えられていました。
おやつを食べながら、サラはさっき出会った不思議な洋服屋さんの事を、お母さんに話そうかどうか、考えていました。何だか上手に話せない気がしたからです。そうだ、お父さんが次に帰ってきて三人で一緒におやつを食べる時まで、大事にしまっておこうと、心に決めました。
(そして何日か経つうち、洋服屋さんのことも、電球や鳥のことも、すっかり忘れてしまうのですがね。大人になっていくのは、そういうことのようです(笑))
・・・・おしまい。
ななよの即興ストーリー その2
サラと不思議な洋服屋さん②
その細い路地の向こうには、色とりどりの光に照らされた小さなお店がたくさん並んでいるようです。サラは、電球の光に見とれながら、路地を進もうか、引き返そうか、何だか少しコワイような気持ちで、たたずんでいました。
すると、さっきサラが追いかけていたフワフワした羽とそっくり同じ色をした鳥が、電球のぶら下がった電線の上に止まっているのが見えました。サラが目を向けた途端、その鳥は、サラを呼ぶように何とも言えない綺麗な高い声で鳴いたのです。
いつもは寄り道をしないとお母さんと約束しているサラですが、「ほんの少しだけ」と心で呟きながら、路地に一歩踏み入れました。そしてその鳥の止まっている方に近づいていきました。ところが、手を伸ばせば届くほど鳥に近づいたと思うと、またもや鳥は飛び立ってしまうのです。
そんなことが3回続いたあと、その鳥はとうとう、一件のお店の中に吸い込まれるようにして、姿を消しました。
「失礼しまーす。」職員室に入る時と同じ挨拶が、思わず口に出たのがちょっぴり恥ずかしくて照れ笑いをしながら、サラはお店のガラス戸の隙間に体をすべらせるように入っていきました。
「いらっしゃい」といいながら、珍しい羽飾りのついた帽子をかぶった小さな男の店員さんがお店の奥から出てきました。
ななよの即興ストーリー その1
サラと不思議な洋服屋さん ~ななよ即興ストーリーその1
小学校4年生のサラは細くて小さな女の子。サラはそんな自分の体のことが悩みの種でした。サラに合うサイズの服は、なかなか売っていませんし、他のお友達が着ているような丈の長いスカートもロングのニットも、サラには全く似合いません。
ある日、お母さんに悩みを打ち明けました。
「お母さん、どうして私はこんなに小さくて細いのかな?いつになったら他の四年生の子みたいなお洋服が着られるのかな。この前お店で見つけたスカートだって可愛いけど長過ぎて、ぶかぶかで、合わなかったでしょ?」
お母さんは、「心配しなくても大丈夫よ。お母さんも中学になって背がどんどん伸びて皆に追いついたんだから。心配しないで!そのためにも、ご飯はちゃんと食べないとね。」
サラはお母さんにそう言われても「そうなのかな…。」と答えるのがやっとでした。そして、胸が詰まって悲しくなるのでした。
ある日の学校の帰り道のこと。
お友達のトモちゃんと「バイバイ」と分かれて、次の角を曲がればお家に着く間際、目の前にキラキラ光る羽がふわふわと飛んできました。鳥の羽かしら?思わず手を伸ばして追いかけました。手が届きそうで中々届きません。しばらく追いかけているうちに、いつのまにか、サラは今まで見た事も無い細い路地の前に立っていたのです。
その路地には黄色や緑やピンク色の電球が沢山飾られ、まるでお祭りのように楽しく温かい光に満ちているのです。こんな場所が家のすぐ近くにあるなんて、とドキドキしました。
・・・つづく
みやこわすれ
昔、実家の庭で咲いていた「みやこわすれ」の花が好きだった。紫色の花びらと美しい名前に惹かれていたのだ。
昨夜、姪から「お花が出てくる話をして」と言われ、即興でストーリーを創る時に私の脳裏にこの花が浮かんできた。
女の子がてんとう虫の背中に乗って、みやこわすれの由来の都にタイムスリップ旅行をする話。即興で話すと自分が今までに読んだ色んな物語が記憶に混ざって現れてくる(笑)
そういえば昔か「花の子ルンルン」というアニメがあったな(昭和の人しか知らない(^_^;))
「みやこわすれ」の実際の名前の由来は、鎌倉時代に承久の乱に敗れた順徳天皇が佐渡島に流された際、この花を見て心を慰め、都恋しさを忘れたとの伝承によるそうです(ウィキペディアさんより)。
子供と遊ぶと想像力を掻き立てられて楽しいです。お話が、ストックできたら、そのうちまとめてみようかな。
お正月三昧
高尾山で初詣はしましたが、やはり地元のココは外せません。
深谷の滝宮神社で二度目のお参り。
実家で両親、兄妹、姪や甥と賑やかなひと時。
高3の甥の「グミが好きで止まらないんだよね」の発言にもうすぐ5歳の甥が「僕はスミレグミだよ!スミレグミはね、、、」と嬉しそうにカットインして熱く語る。ジェレーションギャップに一同爆笑。
翌日には都内に戻って上野界隈を散策。上野公園内の神社仏閣をちゃんとお参りしたのは初めて。
清水観音堂や上野花園稲荷神社、上野東照宮を参拝。五重の塔が美しい。
その後は毎年お誘い頂いている音楽関係の新年会へギリギリ駆け込みセーフ(^^)ギター演奏や歌声が響く中、お友達と歓談。楽しかった。
鶴見の皆さま毎年ありがとう!
おまけに、帰りが一緒になった同じ区在住カズねえとかねて希望してた「近所で飲もう」を実現!着物の姐さんと贅沢なサシ飲み!
帰り道は初雪に遭遇。みぞれ?あられ?初雪の中歩くのは、違う街みたいな不思議な感覚。
それにしてもよく遊びよく遊んだお正月でした(笑)