受け入れる。

お通夜だ。

 

 

まだ実感がない。

 

分かってはいるのだけど、「死」というものをいまいち理解できていない。

 

 頭が追い付かない。

 

ただの物体と化した遺体を見ると、身体が入れ物であるような気がしてくる。そんな宗教が生まれるのも分かる。

 

 

もう二度と会えない。その覚悟と実感ができない。したくないのかもしれない。

 

 

 

たったいま死ぬかもしれない

祖母が死んだ。

 

そのときは思いの外早く来た。

 

静かに息途絶えるのをただただ見ていた。

お医者さんに、死亡診断された瞬間の魂の抜けっぷりが気持ち悪かった。本当はそれより前のはずなのに。

 

 

バタバタしてるなかで、実感できてないのも事実。

 

 

まだ落ち着けない。

終わりのとき別れのとき

祖母がもうダメかもしれない。

 

まだ泣くタイミングじゃないけど、気を抜いたら涙が出そうになる。

 

こんなに薄く、小さく、弱くなるだなんて思いもしなかった。

 

 ベッドの脇で、ただひたすらに見守るだけしかできない。無力さ、歯がゆさ。

 

 

 

 

 

それはもうすぐやってくる。

覚悟を決めろ。

自業自得の不安

愚かなのは自分。

 

病気なんじゃないか?って不安になってモヤモヤする。

 

快楽に身を任せるのは本当に良くないし、絶対ダメなんだ。

 

 

分かってたはずなのに。

 

 

 検査までずっと続くのがただただ辛い。