きょうとがたごと...

スキャンした中から

京都市内の他の鉄道光景も

 

【京都市電】

 

多分東福寺停留所あたり

もう1978年の廃止に向けて

鉄道ファンもそうで無い市民も

慌てて写真を撮っている時期

特に特徴的な場所では...

 

 

 

 

 

前にも市電の写真は掲載していますが(1 2

今回は当時のクルマも判る写真を

当時は今よりクルマは少ないものの

そろそろ市電が“邪魔者”にされ始めた頃

廃止の大きな要因

 

 

 

 

【梅小路】

 

梅小路蒸気機関車館(現 京都鉄道博物館)

当時はもっと”現役機関区の一部”と言った感じ

扇形車庫内のSLよりも

傍に停まるDL*1の方が気になって

近寄れもしないのに撮影していました

 

 

 

 

 

両脇のキハ25型気動車やワム7000型貨車も気になりますが

当時既に消えつつあったDF50が大好物

奥には稀少なDD54機関車も

調べてみたらトラブル多発で

たった40台しか作られなかったそう

ディーゼル博物館があったらいいのに*2なぁ...

 

 

 

 

 

 

 

*1:Diesel Locomotive;ディーゼル機関車

*2:津山まなびの鉄道館が、ディーゼル博物館と言って良いかもしれません。以前の記事

ここから...

あの頃子ども達に鉄道が人気でした

ちょうどその頃亡くなったおじさんの遺品をもらって

写真を撮りはじめました

先ずは近場から...

 

 

手にした機材はミノルタのSR-!と

50mm F1.8と135mm F2.8の2本のレンズ

ネガカラーなら露出計は無くても

曇りで5.6-1/125 腫れたら8-1/250と大まかで充分

ピントももちろん“置きピン”で

 

 

 

 

 

 

 

 

当時此処で撮影出来た車両たち

まだローカルな短い編成の貨物列車や

柘植行きのDD51+旧型客車なんかも通ってました

初期の新快速はその後117系へと移り

京阪神の通勤通学事情をかなり変えることに

便利になった山科の人口も増加

この頃はまだ“琵琶湖線”なんて言わなかった

 

たまたま検測車なんかも撮れたりして

左上から..475系ゆのくに EF60 153系新快速   EF65 DD51 EF81   443系検測車 EF58 EF66

 

 

 

 

 

東山の山科側=東麓を行く「大石道」には東海道本線との交差で

僅かな記憶の開かずの踏切がありました

1972年に花山バイパスが出来て踏切は無くなりますが

その脇に小さな水路橋*1があって

そこから東海道本線・東山トンネル西口を出入りする列車を撮る事が出来ました

踏切があった付近では線路と同じくらいの高さから

すぐ脇を通る列車を見る事が出来ました

 

 

 

 

 

 

 

*1:ここでは線路の上を渡るように、水路の通す橋を設置して、同時に人も通れるようにしています。

しょうわのえき...

長い連休という事で どうしても家に籠もります

久しぶりにスキャナを稼働させて 鉄道関係のネガを取り込む

いろいろと懐かしい風景の中 まずは昭和の京都駅の光景

 

始めはSR-1に50と135mmだけ 露出計もなく

後にXDと24mmは手に入れたものの ピントも巻き上げも手動

もちろん手ブレ補正なんて想像の果ての 更に向こうの事

甘い部分には目をつぶってください

 

 

 

 

 

ネガに限らず「片付け・分類・保管」が出来ないもので

いつのモノやら全く判りませんが

おそらくは昭和50年代

7番線ホームに停まるEF58牽引の客車列車と

奥に見えるのは奈良線の“国鉄色”のディーゼルカー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時既に古いモノとされていたEF58形電気機関車

でもこの造形が好きでした

当時も撮り鉄はそこそこの人気でしたが

まだおおらかだった時代には

鉄道員の皆さんも笑顔で対応してくれていたか

隣にはDD51も居る贅沢さ

 

 

 

 

 

 

 

 

当時はとにかくディーゼル好きで

京都駅にも赤いディーゼル機関車が出入りしてました

写真はDF50 DD54 DE10 DD51

あの“ドロ ドロ ドロ...”というアイドリング

加速時の必死な唸りと排気臭

お陰でいまでもその音と振動が好きで

ディーゼル車に乗っていたりします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして京都駅ホームを飾る特急・急行列車

特急あさしお(山陰本線 京都〜城崎・倉吉・米子)

L特急雷鳥(東海道本線・湖西線・北陸本線 大阪〜金沢・富山・新潟)

急行ゆのくに(東海道本線・湖西線・北陸本線 大阪〜金沢

鉄道がまだ賑やかな時代でした

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の山陰線2番ホーム

ディーゼル機関車の牽く旧型客車の普通列車もあって

待機線や貨物取り扱いする線なども賑わい

旅客列車だけでなく撮り鉄には楽しい場所でした

 

 

 

 

 

 

 

同じく山陰線1・2番ホームの夜

そう言えば“鉄道写真”から

後々“写真”そのものが好きになったのは

雑誌「鉄道ファン」の第1回鉄道写真コンテストで

その本らしい”キレイな車両写真”ではなく

夜の山手線ホームの情景写真がトップとなった事

始めは“なんで・”と理解出来なかったものの

それこそ“写真だ”と思えるようになったからかも

そんな気分で...

 

 

 

 

 

 

前にもいちど載せましたが

荷物車や郵便車というものも列車には組み込まれていて

旅客の居るホームでもその積み下ろしが行われ

それはごく普通の光景でした

今どきの乗客はギョッとしてしまうかも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多分1番線ホームの夜

弁当や温かいお茶などを求めて

ワゴン販売に人が集まる

まだ駅ビルも2階建てだった頃の事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ子供の頃に撮った写真ですが

あまり変わってないような気分

特急色の間から見るタワー

 

 

 

 

 

もう十年ぶりくらいに引きずり出したスキャナ

20年前くらいはフィルム専用タイプもいろいろと使いましたが

いま残るのはいわゆるフラットベット方式

電源も久しぶりに投入したので本当に動くのだろうかと...

繋いでみるとあっさりと動き出しました

透過原稿ユニットなど可動部も多いので半ば諦めていましたが

しっかりとしたモノ作りに感謝

 

 

 

 

 

 

 

ただただたたずむ...

いつもの通り道

桜よりも桜の前に佇む姿に目が留まり

大回りして引き返してきました

 

 

日陰から控えめに桜を眺めているような

ずっとそこに居るコーン

雨の日も雪の日も日照りの日も

そして陽に照らされた桜を向こうに

なにか思う訳ではなかろうに

なにか思うように見えてしまいます

彼を撮りたくて戻ってくる

そんな物好きも居て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜のほうは「私が主役よ」と言わんばかり

春の陽を一身に浴びて

川面からの照り返しも女優ライトにして

少し紅も差してみて

川風に髪をなびかせるかの如く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう葉も吹いて

しだれ桜(手前)の色は褪せ

吉野桜(奥)の芯は赤褐色に染まる

こんな暖かい一日には

桜を前に誰もが立ち止まる

“桜が辛い”こんな私でも

 

 

すぐそばには“桜のトンネル”があって

年毎にマナーの悪い見物人が増えています

そこを過ぎる嵐電の走行音も聞こえてきますが

そちらの喧噪を浴びての花見はどうにもしんどくて

静かな桜をただただ眺めるばかり

 

 

 

 

 

あめにあめに...

 

随分とまた更新出来ず

久しぶりの桜はやはりかなりのストレスモノで

満開の週末が過ぎたあと

雨の月曜日_夜

ようやくコソコソとうろつく

 

 

 

 

 

 

 

 

雨なんで人も少なく

カメラや鞄を濡らさぬように気を遣い

それでも撮れる静かな街通り

 

 

 

 

 

 

 

 

雨つぶが流れ

糸を引く夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨で散っている訳では無くて

もうしっかりと咲き終わったから花びらを落とす

桜を_命をナメてはいけません

ただ雨で散った花びらが留まって目立つだけ

 

「朝日が昇るから起きるんじゃなくて 目覚めるときだから旅をする...」

吉田拓郎/今はまだ人生を語らず

 

 

 

 

 

むめいのよるに...

昨日の大日本印刷京都工場跡へ

無銘のカメラが夜に伺う

寒い夜に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS R6

景気のいい頃にはこの時間でも

煌々と燈が灯っていたはず

旧い街灯さえ消えて2023冬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS R6

薄暗いソーラーライトだけが

細々と歩道を照らす

遠い街頭や車のライトの方が明るい頼り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS R6

工場の大きな壁が

夜の薄明かりに浮かぶ道

月もなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS R6

バス停は道向かいの街頭で辛うじて

背後の工場は闇に溶けて

帰り道へと誘います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 w. EOS R6

HEXANON52mmの夜這いバージョン

IBIS搭載ボディと一脚を献上

実際には手持ちも可能なんですが

機材よりもワタクシの都合で一脚を追加

開放のみで撮った夜影

 

 

 

 

 

 

 

 

むめい..

建物は無銘となり

街角はいつか更新して

風景も名前を無くす

名も無き明暗に

ひととき目を向ける

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

日々多くのトラックが出入りした門

脇の守衛所も鉄板の向こう

冷たい目隠しに冬陽

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

門のすぐ脇にあるタンクは

剥き出しの工場感

萌える人も居るのでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

無銘となったビルヂング

ゆっくりと再開発の進むエリアにあって

この跡はどうなるのやら

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

一階にはギャラリーがあって

展覧会情報が掲示されていたウインドウ

移転の張り紙も陽に曝されてこの姿

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

金属板一枚一枚のエッヂが立ち

まだ時は短い流れ

晴れ陽に暗がりをおもう

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

双ヶ丘へ向け徐々に上る坂道

天神川を遡るように下るように

往来は多いほう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

かなり”打ちっぱなし”な外壁に

落ちる影が痛々しくもあり

晒され続ける今後の時に心痛むよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

照明が影を呼び

監視カメラは誰も来ない筈の門を見る

仕事納めのお昼前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

大屋根の向こうから顔を出すダクト

丸窓に覗く階段の影

どう言う作りなのか中を見て見たい処

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEXANON 52mm f1.8 @ EOS RP

工場を支えたバス停も

少し寂しそうに

それでも住宅の多い場所なので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

KONISHIROKU HEXANON 52mm f1.8 w. KONICA FP

この”目一杯”のレンズ銘板刻印が気になって

ついつい手を出したヘキサノン

特に銘玉という訳ではないと思います

最近のレンズは生真面目に写り込みを避けたダーク仕様

これくらい主張があっても良いんじゃない?

この頃のボディ・キャップなどのロゴもカッコ良い

 

 

 

マウントアダプターも持ってないのに手に入れた

旧コニカFマウントの標準レンズ

取り敢えず力技でLMマウント化してみる

フランジバックも数ミリショートで

ヘリコイド付きアダプターが頼り

それでも意外となんとかなるモノです