本末が転倒してゐる

意味などない

ブログに一部記事を移動させました、兼開設のおしらせ

はてダの方 http://d.hatena.ne.jp/negi_hei/  で細々とコミケのしめきりまとめをやっていたのですが、何年も続けているうちに自分と身内用メモの範疇におさまらなくなってきてしまい、超個人的な痛々しい音楽関係のエントリが残ってるのがしんどくなってきたのですが、とはいえ完全に消すのは些か忍びないのではてなブログの方に逃がすことにしました。
今後も自作絵とも同人とも関係ないことまとめて残しておきたくなったらこっちでやろうと思います。

多分ほとんど更新しません。

元のエントリにスターくれていた方にちょっと申し訳ない。
記事単位の非公開設定があれば残したのですけどね。

フジ5th 感想備忘録

例によってTwitterの自分の発言まとめ

過去リンク
4th「CHRONICLE」 http://d.hatena.ne.jp/negi_hei/20090520/1242834659
フジフジ富士Q http://d.hatena.ne.jp/negi_hei/20100719/1279541351


一気にフジファブリック「MUSIC」2周聴いた。感想が多過ぎて、何から語れば好いのか分からない。簡潔に言うなら、「徹頭徹尾全部がフジファブリックの音だった」。そして、「良いアルバムです」。
山内ヴォーカル曲は、びっくりすることにしばらく山内だったって気付かなかったんだよ、「会いに」なんてフジフジ富士Qで本人が歌ってるのを聴いてるのに。「Mirror」に至ってはエコーと幻惑するような曲調も相まってずっと「本当は志村なんじゃないか?」なんて思ってしまった。
何でかというと、間違い無く「全体がフジの音だったから」だと2周目で確信した。「フジの音である」ということはイコールで「志村が歌っている」という刷込みが5年間で培われているから、どうしても「志村なんじゃないか」と思ってしまう。でも、山内の声は志村よりクセがない素直な声。
そして「会いに」は作詞が加藤さんだったことに思い至り、フジフジ富士Qのあの場で「会いに」をやったことのものすごい「意味」に気がついてぞわっとした。歌も詩も志村じゃない「フジファブリック」。志村のいない志村の故郷で「君の住む町に会いにいくよ」。
ちなみにフジフジ富士Qでの「会いに」についてはこのエントリにまとめてあるので興味のある人は参照されたし。 http://d.hatena.ne.jp/negi_hei/20100719/1279541351
打ち込み多用の新境地「Hello」は「サカナクションっぽい」と思う瞬間があったりなかったり。いや、間違い無くフジなんだけど。そういえばサカナクションを知ったのは「フジファンが聴いてる他のアーティスト」の流れだったなどと思い出すなど。基本どこか似てるんだな。
しかしフジファブリックって何て引き出しの多いバンドなんだ、と「MUSIC」きいてて思った。普通だと、ある程度「この曲は『アレ系』だな」とか「このフシ回しはアレと似てるな」みたいなのが5thともなれば結構出てくるんだけど、そういうのがむしろ「減ってる」。
かといって「らしくない曲」を変化をつける為に無理矢理入れてるわけでもない。フルアルバム全部テイストが違うとかどういうことだ、普通ないぞそういうこと。


ちなみに封入特典のステッカーは志村のギターでした。

MUSIC

MUSIC


MUSIC(期間生産限定盤)

MUSIC(期間生産限定盤)


余談パート

「銀河」シングルを買って以来ずっとフジファブリックの新譜はタワレコ新宿店で買っていたので、交通の便が悪くなった今も意味もなくフジの新譜はタワレコ新宿店まで行って買ってる。もう恒例行事。
そういえばロキノンの志村正彦2万字インタビュー読んでたら「彼女にフられたことをずっと根に持ってて復讐というか見返してやる的なのが創作の原動力になってた」、というのがなんかものすごい分かる屈折具合だった。うん、自分も割とそんな感じ………恋愛とは違うとこでだけど。
まぁ、志村のもホントの「恋愛」とはチョットずれてたのだろうなぁ、と思うけど。ちなみに自分の類似体験は丁度数日前にpostしてた。 http://twitter.com/negi_hei/status/19324643211

中学~高校はゲームミュージックばっか、高校~大学はZABADAKとか民族音楽系だったけど大学2年くらいで「普通の音楽も聴かないと!」と思って何故かロキノン系聴き始めてたたんだけどそこまで心動かされるわけでもなくぐだぐだしてたなぁ………。
で、なんとなくアジカンの「ソルファ」と一緒に借りた「フジファブリック」を聴いて衝撃を受けた、はじめて強烈に心動かされて「これはレンタルじゃなくて買うべきCDだった!」と大後悔して後から買ったりしてずぶずぶとフジとは5年のつきあい。
今ではロキノン系も色々聴くけど、やっぱり「コレ系」ではなくあくまで「フジファブリックが」好きで仕方が無いんだとの思いを強めている。もうフジファブリックは別格中の別格。iPodに重複曲も全部入れて1回も消してないのはフジファブリックとZABADAKだけ。

(ちなみにフジファブリックとZABADAKの共通項は「プログレ的」ということだと思う)

フジフジ富士Qめも

またTwitterから、基本的に自分用。


フジフジ富士Qに関していえば、これは「伝説のライブ」と呼ばれ得る類のものであったと感じている。天候・気象条件までがライブの一部のようであった。途中からはっきりと見えるようになる富士山。「三日月!」という叫びで空を見ると本当に三日月、そして「三日月さんが~」と歌い出し。凄い。
面子はよくもまぁこれだけのメンバーが集まったものだ、とびっくりするほどの面子。そして、自分の持ち歌をやる人は居るものと思っていたけども、全員がフジファブリック・志村正彦の曲を歌う。しかもアルバム曲・B面・インディーズ曲を選ぶ人の多いこと。本当にフジが好きで集まったのだと思った。
トリビュートアルバムで自分の持ち歌をフジがカヴァーしたユニコーン奥田民生、イエモン吉井和哉あたりは持ち歌をやっても良かったと思うんだ、でもそれをしなかった。しかも吉井和哉は「マリアとアマゾネス」なんて曲を選ぶ。変態ソングなのに渋かった。
しかし、ある意味いちばん重圧を感じてたのは山内なんじゃないかと思う。これだけの面子、しかもヴォーカリストが「志村の代わりにはならないけど」とフジの歌を歌っていった後、元々ヴォーカリストではないのに「フジファブリックとして」新曲のヴォーカルをやる、しかもライブでは初めて。
志村正彦の急逝という事態を受けてもなお、ともすれば志村のワンマン・バンドとも見られがちな「フジファブリック」という看板でフジファブリックを続けていくという判断を下した金澤・加藤・山内の三人の決意というのは、本当に凄いものがあるよな………。
自分は「1人ZABADAK」もフォローしているZABADAKファンなので、これがいかに茨の道かということを生々しく思う。「上野洋子が抜けた後のZABADAKはカス」だとか言われたように「志村正彦のいないフジファブリック」も語られるのだろうかと思うと、もうね。
足立が抜けた時にもしこれ以上メンバーが変わったら………というシミュレートは経験済みだけど、そのとき「少なくとも志村正彦金澤ダイスケの活動は追っていこう」と思ったのを覚えている。そういう訳だから、「一人ザバ」みたいな覚悟を有る程度決めつつもフジは追っていきたいと思う。

(返信)
@mochi_mhss アンコールでギター山内総一郎が新曲歌って、「これからも僕たちはフジファブリックを続けていきます」って言ってライブをシメたよ。本当に大変な判断だと思いますが。

フジ4th 感想備忘録

1stアルバムからフジファブリックを聴き続けている自分の、「CHRONICLE」を聴いて思った事。
まったく整理もされてないぐだぐだとした文章だけど、ちょっと残しておきたいと思ったので記事にしておきます。
ほとんど自分用で申し訳ないですが……。

CHRONICLE(DVD付)

CHRONICLE(DVD付)


以下Twitterの自分のpostから

          • -

フジファブリックの新アルバムの感想書こうと思ってから、もうフジについては客観的な評価が下せなくなっていることに気付いた。似たようなメンタリティで、4年も同時進行で作品作りをしてて、同じようなパターンで作風があっちいったりこっちいったりしてて、なんかもう他人事じゃないんだ。

ヘンな作風いわれて「もっとキャッチーなの作れば、自分だって…!」と思ってやってみても「やっぱりヘン」と言われてしまったり、あんまりぱっとしなかったり。

ネガティブはネガティブなんだけど、パンク・ロックに爆発力のあるネガティブさでも、「ぼんやりとした不安」で自殺してしまえるような華やか(?)なネガティブさでもなく、ひきこもり的にうじうじしてるだけのネガティブ感だったり。

ちょっと無理して「格好良い方のネガティブ」ぶろうとしてみたり、ポジティブにやっていこうとしたり。でも結局、自分はすごく地味でつまらないネガティブなんだ、と認めてみたらちょっとラクになった。みたいな感じが歌詞に出てた気がした。自分も今割とそういう段階なので、客観的に見られないな…。