タイトル未定

NEWS中心に忘れたくないことを

IDOLiSH7 PRISM NIGHT レポ -二次元へダイブ-

VR ZONE SHINJUKUにて現在行われているCG STAR LIVE 「IDOLiSH7 PRISM NIGHT」*1にようやく行ってきました!あまりにもライブとして大満足のものだったので感想をまとめたいと思います。曲順は知らずにいった方が楽しめたので書きません。

 

まずはアイドリッシュセブンとはなんぞや?という方向けに簡単な紹介をしますと、「アイドリッシュセブン」略称アイナナはスマートフォン向けアプリケーションゲームで主にリズムゲームと全編フルボイスのシナリオが楽しめます。

ゲームプレイヤーがマネージャーとなり「IDOLiSH7」のグループ結成からトップアイドルになれるその日まで波乱万丈な彼らの行く末を見守ります。

現実の非情さに打ちひしがれ涙を流したことは数知れず、それでも前を向いて歩く彼らを応援せずにはいられません。

1月からアニメが始まり、5月19日には最終話の16話,17話の公開が決定されています。今からでも間に合うよう公式から振り返り特別番組が期間限定で配信されていますので興味を持った方はこんなブログよりそちらをご覧ください!


【期間限定公開】アイドリッシュセブン特別番組 キミと振り返らないと!

 

そんなIDOLiSH7のライブにリアルに行くことができるんです! アイドルもののアニメやゲームなどでキャラクター本人が実際に歌って踊るところをフルで見てみたいと思ったことがある人は少なくないでしょう。ライブシーンを定点カメラで見たいと思った方もいるでしょう。その願いがついに叶いました!というわけでここから大まかな流れと感想です。

 

集合時間よりかなり早めに到着したので先にフォトスポットとグッズ売り場へ。公演後行く方が大半だったようで空いていて落ち着いて見られました。

 集合時間の少し前から係員さんの指示に従って整理券番号順に整列。ペンライトとトークコーナーの説明が書かれたペーパー(公演後回収されます)を受けとって入場します。

ペンライトの色がピンク、白、水色、青(水色とあまり区別がつかない)、黄色、緑、赤の七色のためメンバーカラーをどうしても振りたい三月、壮五ファンの方は持参する必要があります。

入場後は立ち位置自由のため前方の床に貼られたメンバーカラーの模様を見て決めるとわかりやすいです。向かって左からナギ、三月、一織、陸、大和、壮五、環(左側にいたためMEZZO”の順があやふやです。すみません!)アナウンスアシスタントのお兄さんと一緒にペンライト点灯の練習をしてからメンバーのアナウンスが入りいざスタートです!

 

ダンスモーションが凄いということは聞いていたのですが想像以上でした。七人それぞれの細かな動きの違いがはっきり出ていて、この人はそんな風に踊るのかと思ったメンバーもいます。

一織の繊細さとかっちりとした動き、止めの上手さは彼の性格をそのまま表しているようでした。

大和さんのモーションが私には一番衝撃的で、ダンスの端々に彼の全力さを見せつけられ感慨深いものがありました。

三月さんは終始楽しそうだったことが印象的で彼の元気いっぱいなパワーが伝わってきました。

環は文句なしにダンスが上手い!体育の授業でしか踊ったことの無い私に良し悪しが理解できているのかわかりませんが、彼のダンスには思わず目を惹きつけられるものがありました。

壮五さんは手の動きが柔らかく優雅さが前面に出ていたと思います。

ナギのダンスは壮五さんとはまた違った優雅さと気品さがあり、色気を感じました。

陸くんはセンター力がもの凄く発揮されていました!喋り出すと客席からかわいいと声が上がるほど愛らしい存在なのに歌い踊る姿はとってもかっこよくて……! 彼がいなければIDOLiSH7は成立しないだろうと思えるほどグループの特徴を決定付けており、センターに立つべくして立っていると改めて認識させられました。

アイドルのダンスにおける全員でのターンが私は大好きなのですが、今回のライブではターン一つ取り上げても本当に凝られていて…!目が足りず全員分は見れていませんが足の置き方やスピード間が細かく違っていて思わず唸るほどでした。

 次の曲に移る際メンバーから曲名を発表され会場からキャー!!と声が上がったときは、好きな気持ちを共有して一体となるライブ独特の空気を味わえてとても楽しかったです。VRゴーグルを被らないスタンドタイプのため前の人の頭で見えづらい部分もありますが、他のファンの反応がわかることでよりライブをよりリアルに楽しむことができました。

 

トークコーナーではペンライトを使ってそれぞれから質問の答えを聞くことができます。ライブに興奮してペンライトの色と対応した質問を忘れるので入場のときにもらったペーパーを邪魔でなければ持っていることをおすすめします。私はカバンに挟んでしまったためほとんど勘で色変えを行いました。

呼びかけなどもあるので恐れず全力でキャーキャーした方が絶対に楽しいです!私が参加した回はそれぞれ声を出す人がいらしたので聞いていてほほえましく、私も安心して声を上げました 。

 

残念だった点を上げるなら客席に段差がないので二列目以降はどうしても見えない部分が存在してしまうことです。スクリーンがもう少し高い位置にあれば見やすいのでは?とも思いましたがあまり遠いと存在している感が薄れるような気もして難しいところです。

 

今回ライブに行けて良かったと思える一番の理由は彼らのアイドルとしての魅力を最大限味わえたことですね。ゲームではどうしても身内としての立場であるため舞台裏に焦点が当たりやすく、彼らのアイドルとしてのパブリックな面を見るにはやや難しいものがあります。

IDOLiSH7のただのファンとしてライブに参加できたあの場所は本当に夢のようでした。ライブに行けたことで新たな魅力を知り、アイドルとしての彼らをさらに好きになれたように思えます。

IDOLiSH7が実在したというよりはアイドリッシュセブンの世界がそこにあり、アイナナの世界へ行くことができたと私は感じました。

 

もし迷っている方がいらしたら絶対にオススメなので行ってください!もう一度見たいと心から思える素晴らしいライブでした。

5月いっぱいまで行われているので今からアイナナを見始めても間に合います!興味のある方はぜひライブを楽しんで来てください。

余談ですが、公演後興奮状態のまま施設を出て段差を盛大に踏み外しました。一人で参加される方は帰り道お気をつけて!

夢の国へ行ってきた。そこで見つけた希望の光

お題「私のNEVERLAND」

終演からすでに1ヶ月近くがたってしまったがどうしても残しておきたいものだけ断片的に書いておこうと思う。

6月10日私が人生で初めて経験したライブはとても楽しく美しいものだった。

はしゃぐことが苦手な私は始まるまでライブという空間を楽しめるのか不安だったが、そんなものは全くの杞憂だった。映像が始まり汽車が走る高揚感、NEWSの登場に一気に湧いた会場、光るペンライトの星空、目に映る全てが新鮮で夢中になって楽しんでいた。

楽しい時間は早く過ぎると言うけれど本当にNEVERLANDでの体感時間はあっという間で、流れ星を聞きながらもう少し、まだ終わらないでと繰り返し願っていた。

 

あやめ

あまり記憶力のよくない私はもう断片的にしかライブの内容を思い出せない。しかしいまだ脳裏に焼き付いて離れない光景がある。

それは加藤さんのソロ曲「あやめ」でリフターを駆け上がるシーンだ。

 アルバムNEVERLANDが発売されてから私はずっと「あやめ」について考えていた。私なりにこの曲について答えを見つけたくて、なかば意地のように誰のブログも「あやめ」だけは読まなかった。言葉にできないことが悔しくて、寂しくてたまらなかった。

ある晩、この曲は私にとって概念であり言葉にしないことが私の答えだと結論づけた。だからこそライブで見るのはまたわからなかったらどうしようと不安と期待が入り混ざって少しだけ怖かった。

あやめが始まり痛くなるほど拳を握りしめて、何かをみつけるためじっと見つめていた。あまりはっきりと見える位置ではなかったがモニターではなく本人を見ていたかった。

加藤さんがリフターを駆け上がったそのとき、私の中で何かが弾けた感覚がした。どこまでもどこまでも上って行って、しがらみも何もかも破ってあなたならきっとできるから。加藤さん越しに私は希望の光を見ていた。席の関係上ちょうどライトがあたって見えたような気もする。

ファンになってからずっと加藤さんのような大人になりたいと思っていた。光を背負った加藤さんを見て、カミサマみたいな加藤さんを見て、あらためてずっとずっと遠い人なのだと気づいた。私は彼のようにはなれないけれど、貰った希望と幸せを持って彼に恥じないように生きたいと思った。

泣いている加藤さんを見てたまらなく好きだと気づいたあのときより、あやめの加藤さんが大好きだった。人間臭い弱さと、世界の扉をこじ開けるような力強さを持った「あやめ」は私が好きな加藤さんそのものだった。この曲を作って歌ったのが加藤さんで本当によかった。あやめの本質的な意味なんて私にはわからない。それでも純粋に好きだという気持ちでいていい、とこの曲を通じて肯定されたような気がする。生であやめを見ることができてよかった。

私は自分で思っていたよりもずっと加藤さんのことが好きだったようで、公演後同行してもらった友人に加藤さんが抜かれるときだけモニター振り返ってたねと言われた。完全に無意識の行動でした。

 

U R not alone

初めて聞いた時私はこんなに強くは生きられないと思って泣いていた。きっとライブで歌うだろうから覚えなくては、と何度も聞くうちに徐々にこの曲が好きになった。

「将来の夢は」と聞かれて「死ぬときにそれなりに楽しかったと思える人生を送ること」と応えるほど私には具体的な夢がない。夢のために頑張ろうなんて思ったこともない。そんな私でもこの曲を聴くとちょっぴり勇気を貰える気がするのはなぜだろう。当たり前な日常生活を送るということがしんどくなる私にとって昨日までの自分がついているというのはもの凄く心強い。昨日できたから今日もできるかも 、大した変化のない日常が今日の私の自信に繋がるなんて思ってもみなかった。

 “きっとその空間は幸せに溢れていて、私が見たいと思ったNEWSのライブそのものなのだろう”ライブを思い浮かべて以前レビューにそう書いたが*1実際に私が目にしたライブはそんな甘いものではなかった。

ファンの声を聞くためイヤモニを外した姿、涙を零して歌えなくなった増田さんを支えるメンバー、吠えるような彼らの歌声を聴いたら伝えなくてはという思いでいっぱいになった。こんなにも楽しい空間を創ってくれて、日々生きる力をくれて、NEWSでいてくれてありがとう、感謝の思いをどうしても届けたかった。あなた達を応援しています、大好きです、頑張れ、溢れる思いをのせて歌った。こんなにも幸せや希望を貰っていてどんな不満があるというのだろう。彼らが歌ってと言うのだ、泣きそうになる暇なんて私にはない。歌うことが直接彼らに何かを渡す唯一のチャンスに思えた。あなた達の味方が、ただただ幸せを願うものがここにいます。周りの声が耳に入らないほど必死だった。終演後燃え尽きてうわごとのように小さい声でNEWSコールをした。アンコールがないことを知っていたが何となく呼ぶ必要があるような気がした。退場案内の方が出てきてあきらめてしまったけれど。

ひとりで勝手に戦っているような気分になっていたから、オーラスのレポを見て私は静かに泣いた。手越さんが泣いたと聞いて彼にもちゃんと応援している人がいると伝わったのだろう、安心や感動の涙だったんだろうと思えた。カーテンコールとファンによるURの自然合唱でNEWSの味方はファンはいっぱいいて、きっとNEWSに思いは伝わっていると思えて安心して嬉しかった。

ツイッターではNEWSに関することは好きということだけ書こうと思っていたので黙っていたけれど本当はずっと不安で怖かった。小山さんのことがあって検索を使わなくなり、むやみにRT先やフォロー外の人をのぞかなくなった。なるべく思うままに好きだと叫ぼうと思って、どうでもいい人間の意見を聞いて気を病むのは無駄だと思って手越さんのときはほとんど情報もシャットダウンしてなんの感情も抱かなかった。私がNEWSを、小山さんや手越さんを好きな気持ちは1mmも揺らがないから傷つかないと思っていた。それでも私はそんなに強い人間ではないので自分でも気がつかないうちにしっかりと傷ついていた。

オーラスに入ったNEWSファンのおかげで私の心が少し軽くなりました。ありがとうございます。

 

見つけた希望の光

NEWSを眠りから覚ますためファンが踊り、愛のお返しとして掲げたペンライトを点灯させる演出があった。NEVERLANDにおいて「光」は希望をもたらしてくれるエレメントだった。光は希望で愛であるとNEWSが教えてくれた。手には届かない場所で輝く彼らは私にとって夜空の星のような光そのものだった。ペンライトを手に持つ私もNEWSにとっては光だと、愛の対象なのだと言われたような気がしてとても嬉しかった。NEWSとファンは確かに相思相愛なのだとわかった。

私にとって加藤さんは暗闇で見つけた灯りのような人で、NEWSは日常で見つけたキラキラと輝く木漏れ日のようなものだ。どちらも私の光で見ていたくなる存在だ。きっとこの想いに名前を付けるならば愛でしかないのだろう。

 ほとんど周囲の様子なんて見ていなかったけれど、恋のABOのとき振りが見たくて隣のファンを少しだけ盗み見た。もの凄く幸せそうないい笑顔でステージを見ていたことが印象的だった。こちらが微笑ましくなるほど素敵な表情で、これこそアイドルが為せる技なのだと思い知った。

 

私がNEVERLANDで見つけたものは愛という名の希望の光で、あらためてNEWSが好きだというシンプルな思いだった。人間の彼らが創り出した夢の国はどこまでも美しく、儚く、生きた幸せの空間だった。アイドルをNEWSを応援することは間違いなく楽しくて幸せなものだ。NEVERLANDに行けて本当によかった。

ちなみに、初めてのライブが一人なのは不安で同行してもらった友人が立派な小山担になりました。

NEWS「NEVERLAND」の感想と妄想

お題「NEWS「NEVERLAND」レビュー」先日発売されたNEWSのアルバム「NEVERLAND」一度聴いたら感想を書こうと思っていたがそんな簡単なアルバムではなかった。知らない間にNEVERLANDへ導かれ、アルバムの終わりと共に帰ってきた。このままではただひたすらに凄かったという誰にも伝わらないレビューになってしまう。何度か聴いて、やっとに自分のなかで咀嚼し始めたのでこの辺りで感想をまとめておく。音楽の知識がないので、曲の感想というより徐々に曲のイメージで妄想を膨らましていてもうよくわからないものになっている。

1.“The Entrance”

夢の場所に向かう導入として完璧だ。ワクワクする可愛らしい曲と穏やかなナレーションの声がいい。ナレーションの終わりからあえて数秒あけることで次の曲であるNEVARLANDとこの曲が喧嘩せずに繋がる。きっとこの数秒間で鍵をあけたのだ。

2.NEVERLAND

鍵をあけて気がつくと暗闇の中で船に乗っていた。僅かに見える炎と聞こえてくる音を頼りに船を降りてジャングルを彷徨い、そこで見たものとは……!!!

NEWSが確かにそこにいるのに、この曲の主人公は確実に聞き手だ。聞き手が観客として外から世界を見るのではなく壮大な音楽とともに物語の中に引き込まれる。これを最高と表現せずなんと表せばいのだろうか。

3.アン・ドゥ・トロワ

 思い浮かべるのは窓から見える白い外壁とピンクと紫の中間のような淡い色の屋根を持つ時計塔。かわいらしくて爽やかな曲調にさすがNEWSと言うべきか直球な歌詞。

「視線あわせる 僕に気づいてる?」このパートを小山さんに歌わせることにした人と固い握手を交わしたい。あざとかわいい小山さんの魅力がこの15文字にこれでもかと凝縮されている。かわいいのに子どもじみていない大人の余裕とズルさを感じさせる小山さんが大好きです。

手越さんがひとりで歌う1番終わりの「アン・ドゥ・トロワなLove」は大正解だ。個人的に手越さんの歌声はいやらしく聞こえないという魅力があると思うのだが、このパートが手越さんであることで明るくポップな曲調を加速させる。

2番サビの「このままで アン・ドゥ・トロワ!」のアン・ドゥ・トロワ!が1番と比較すると人数が減り、澄んだ力強い声になっている(おそらく加藤さんのみ?)視線に気づいて僕に近寄ったためにひとりの声がクリアに聴こえるそんな場面が想像できる。

舞踏会で目があい、お互い決して本気にならないことを楽しんで一夜を過ごす。余裕たっぷりな大人の世界がそこには存在していた。

 4.EMMA

シングルが発売されたときはまだブログを始めていなかったので遅れながらこのタイミングで単体の感想を書く。まずイントロがとにかくいい。ズンズンという音とともに自分の中でテンションが上がっていくのを感じる。この高揚感こそ音楽を聴く楽しさの一端を担っているのだろう。

この曲のMVPを私が決めるのなら増田さんに贈りたい。大サビの増田さんに完全に惚れました。EMMAの名前を3回繰り返すだけなのにこれほど表現が違うのかと驚かされる。悲しみ、後悔の混ざった愛情、決別、この後彼はEMMAに殺されるのかEMMAを殺すのか、わからないけれどもう二度と会うことはないだろう。

アン・ドゥ・トロワとは対をなすように、EMMAは大人の曲であるのに余裕を持ちきれない男の話のように感じる。全く別の物語なのにこの2曲が関連しているようで非常に面白い。

5.“7 Elements”

強すぎる世界観を持つEMMAから引き戻すように配置されたこの曲で自分がNEVARLANDにいたことを思い出す。水色の近未来的な建物で風が吹くように流れる音楽が心地いい。

6.Brightest

ブリキの山でチカチカと瞬く光が眩しい。恋の輝きを歌っているようでどこか哀愁が漂っているのはネバーランドが夢の世界だからだろうか。覚めない夢の住人と鍵をあけて現実からやってきた者、輝いてみえるのはいったいどちらなのだらう。紙を丸めるようなパリパリとした音が夢の終わりを予感させる。

7.Silent Love

「きっときっとこれで良かった ずっとずっと恋のまま」愛を伝えなければずっと綺麗な恋のまま自分の中に残り続けるから、それで良いのだというこの歌詞がひたすらに切なくて美しい。

またまたこの曲の増田貴久が凄い。もういっそ恐怖を感じる。序盤の薄暗いボルドーのイメージからサビでやや明るさを取り戻したはずが、増田さんのパートで後悔が混じる灰色の記憶が呼び覚まされる。似た歌割りのSnow Danceでは増田さんが手越のインパクトが強すぎる(意訳)と言っていたけれど、この曲では増田さんの声が強く、モノクロの幸せだったかつての記憶に支配されてしまう。

8.恋を知らない君へ

この曲はどうしても時をかける少女の印象が強いけれど、全ての曲を繋げて考えるのならばBrightestで恋に気づいてSilent Loveで恋のままでかまわないと心にしまったはずの思いをいっそ恋をしなければよかったと否定してしまう。4人の声が目立つシンプルな曲だからこそ、心が刺さって苦しくなる。

きっとこの3曲はネバーランドの住人の心で、NEVARLAND(曲)から物語を通して考えると鍵を渡してやってきた者とわずかの間楽しく過ごすつもりが気づけば本気になってしまい一緒にいる時間が永遠でないことをわかって恋心を消そうとする。痛みを伴っているからここまで尊い美しさを感じるのだろう。

9.“Nevarland Cast Members”

ここで視点が主人公である聞き手に戻ってくる。「この一緒にいる時間を大切にしてください」この言葉でこの世界に永遠にはいられないことに気づく。

10.ミステリア

“Nevarland Cast Members”からの間髪をいれないつなぎ方が素晴らしい。「奇跡を作り出す場所だから」この台詞直後の幻想的な出だしの一音が、実際に奇跡を生み出してくれそうな予感がする。

笛のような音が入っていることでゲームの戦闘でのBGM感が増しテンションが上がる。暗闇のステージで強い風が吹き荒れる中、化け物に対峙するシーンが頭に浮かぶ。Mr.モンスターは現実に置いてきた消し去りたい自分なのだろう。窓の外はまだ夢の世界で美しいままだが、いつまでもここにいられないことに気づいたことで忘れていた現実が暴れ出し夢の世界がくずれていく。

「それでも陽は昇らない」手越さんのもつポジティブなイメージからかけ離れたこの歌詞を彼が歌うことで自身と向き合ってこい、と突き落とされた気がする。

 この曲を5つの駅をすぎた6つ目のエレメントだと仮定すると「魔」にあたると思うが、本来「魔」という字は悪しきもののイメージが強い。しかしネバーランドでは「魔」は不可能が無いということを教えてくれるエレメントだ。ミステリアがいることで不可能が無い自由を手に入れられる。苦しんで、消してしまいたかった自分を許し怪物は狂気から自由の化身へと姿を変える。

11.BLACK FIRE

この曲に関してはロックを全く通らず生きてきた者として、ただひたすらにかっこいいとしか言えない。ふだんNEWSにはかわいいと言いまくっているけれど、やっぱり彼らは最高にかっこいい。出だしの手越さんの歌声にやっぱりこの人の歌は上手いと打ちのめされていたら、加藤さんに後ろから刺された。加藤さんがこんなにも高らかに歌いあげる。感動とよくわからない感情で爪が刺さって痛くなりほど拳を握りしめていた。

 ミステリアで自分を許して内包することで自由になれると解釈したけれど、BLACK FIREでモンスターを倒すという解釈の仕方もあると思う。私は弱さも悲しみも自分の感情は全て抱えて生きていきたいと思っているので、どうしてもミステリアを燃やしたくはない。自分に都合良く解釈するなら、BLACK FIREで燃やすものとは目を背け逃げようとしていたかこの自分だろうか。現実と対峙したことで夢の世界に居続けたいと願った自分を燃やす決意をする。力強いこの楽曲はもがいた末の決意の話のように感じる。

12.ORIHIME

この曲を聴くと無心で空を見上げたくなる。夜空に輝く星々に綺麗な思い出をかさねて少しだけ感傷に浸りたくなる。

さわやかなこの曲はネバーランドの住人による過去の回想だろうか。主人公が抱える問題が解決した後は別の登場人物の問題へとスポットがあたるのが自然だろう。

過去に夢の世界へやってきたキミは現実へと帰った後、全て忘れて二度と夢の世界へ来ることはなかった。鍵を見つけてもらわなければ夢の住人が現実に干渉することは許されなくて、彼らはどこかにキミが隠れていないか夜空に呼び続ける。そんな想いを主人公に吐露して彼らの初恋は軽くなって夜空に吸い込まれる。

13.流れ星

初めて聴いたときからアニメのEDテーマのようだと思っていたけれど、物語のEDとしてこれ以上無いほどこの曲はふさわしい。

「また歩き出すよ」小山さんが胸に秘めた決意を教えてくれて背中を見せてくれる。自分も一緒に頑張ることで応援してくれるいつもの小山さんの優しさがつまっている。

「まだ歩けるだろう」未来をひとりで進まなければならない不安な背中を加藤さんがそっと押してくれる。ひとりで歩く恐怖も不安も理解していて、俺もできたからきっと君ならできると慈愛に満ちた声で支えてくれる。

「流れ星、空を渡れ 輝きは希望の証です」手越さんが飛び立つこと鼓舞して辛いときの希望をおしえてくれる。彼はいつだって輝いていて決断したことを否定せず応援してくれる。その手越さんがついていたらどんなことだってできる気がする。

「ずっとずっと僕らの夢を繋ぐのに」どこへ行っても、離れていても夢が繋がってまた会えることを伝えてくれる増田さん。東京ドームを夢の場所と呼び、誰よりも夢の場所で会うことを楽しみにしてくれている。

このパートは別の誰かではなくそれぞれ彼らが歌うからこそ胸に届く。そして4人での「もっと」この言葉を聴いた瞬間別れの寂しさも全て吹き飛んで希望が溢れ出す。箱からキラキラとした光が吹き出して天へと広がっていくイメージが見える。

ご都合主義のハッピーエンドが好きな人間なので、ORIHIMEで過去への想いを告げたことで主人公が過去にネバーランドを一度訪れていたことを思い出す展開なら嬉しい。あのときは忘れてしまったけれど思い出したこと、今度は忘れずに再会することを誓って現実へと帰る。少しだけ切なくて美しい夜空が似合うすばらしい曲だ。

14.“The Grand Finale”

 送り出されてたどり着いた場所は扉の前で、今までの旅が夢か現実かわからなくなるけれど手にした鍵が事実だったのだと教えてくれる。この鍵をもっている限りNEVARLADNをいつまでも忘れないだろう。どうか未来の私がこの鍵を持ち続けていますように。

15.U R not alone

ずっと夢の中の旅に出ていたがこの曲は現実だ。現実に帰ってきた主人公がネバーランドで手に入れた強さで戦いながら生きていくエピローグ。

初めて聞いたとき私はそんなに強くは生きていけない気がしてボロボロに泣いたのだけれど、全曲こうして思考をまとめてから聴くと強くなった気がするから不思議だ。私ならできるんじゃないか珍しいほどポジティブな気持ちがわいてくる。

NEVERLANDはある種の現実逃避を含んだ夢の物語が始まりだと考えるが、彼らとわずかな時を過ごすことで自分自身と向き合い、帰ってくるときには希望と勇気を手に入れて未来を生きる強さが身に付いている。鍵がある限り何度だってネバーランドにいって強くなれるのだ。アイドルは常に隣にいてくれるわけではないが間違いなく明日を生きる力をくれる。NEVARLANDの物語がNEWSと結びついているようで最高に嬉しい。

ライブ会場で手越さんに誘導されてこの歌を歌う光景が目に浮かぶ。きっとその空間は幸せに溢れていて、私が見たいと思ったNEWSのライブそのものなのだろう。

16.“To Be Continued.…”

ツアーがとにかく楽しみで仕様がない。遠征できないので私が行けるのはまだだいぶ先だけれど、こんなワクワクを長い間持ち続けられるなんて最高に幸せだ。

ソロ曲の感想も書こうと思っていたが、加藤さんのソロ曲を理解するのにまだ時間がかかるのでとりあえず感想はこれでおしまい。最後まで読んでくださってありがとうございました。 

加藤さんに出会って自分を許せた話

お題「○○担になったらこんないいことがありました!」

NEWSの加藤さんが気になり調べているときに出会った、私が大好きなブログを書いている方が素敵なお題を作っていた。なにか私もブログを書きたくなったので最初は加藤さんへの思いを綴ろうと思う。

書いてみたらお題からかけはなれた重い自分の話となってしまいました。幸せな記事を求めて見に来てくださったかたは申し訳ありません。

 

NEWSに出会った去年の夏、私は不登校だった。学校も部活も自分に合わずそれでも自分は頑張れると思っていたのに、気がつけば毎朝泣いて学校にいけなくなってしまった。

なにもできない自分を責めいたずらに娯楽を消費する日々を送っていたが、THE MUSIC DAYのフルスイングを聞いたことで希望が芽生えた。NEWSを知らなかったのに、あのときの歌はどん底にいた私にたしかに届いたのだ。

どうしてこの人たちは頑張れたんだろう、私はなにがしたいのだろう。思考が行き着いた先は“とにかく楽器を演奏したい!”という単純なものだった。翌日、動画サイトでみつけたフルスイングを心の支えに電車に乗っていた。とりあえず楽器を吹くために部活に顔を出そう、それだけを考えて学校に向かった。

それで今は学校に行けてます!と言えるのならばよかったが、残念ながらボロ雑巾のように疲れはてた私にとって再び学校に通うことは不可能だった。

夏休み、NEWSがTVに出るのをぼんやり追いかけ、CDを借りたり、NEWSを調べたり、気づけば加藤さんの情報を積極的に追っていた。圧倒的に美しい顔を持っているのに、グループのお荷物だったと語った加藤さん。6人のNEWSを残したくて小説を書いた加藤さん。情報を知れば知るほど加藤さんを好きになった。チカラウタで涙を流した加藤さんを見て、幸せになってほしいと純粋に願った。なにも知らないのにどうしようもなく加藤さんが好きだった。

24TVとともに私の夏休みは終わるはずだった。翌日から学校に行ける気は全くせず、頑張る人々の姿は私の存在を惨めに感じさせて2日目の24TVはほとんど見られなかった。自分を責めたてながら、TVのNEWSを見る代わりに閃光スクランブルを読むことにした。ざっくりと一度読んでいたが、言葉の隅々まで読もうと思い立ったのだ。

「世界の中心は自分じゃない。自分なんかいなくたって世界は平気な顔して回り続ける。だったら置いてかれてもいい。俺はそう思う」

 この言葉で私は休む自分を許そうと思えた。逃避行をした二人が依存せずそれぞれの力で歩く姿をみて、私も自分で歩けるようになるまで逃げることを選択した。嫌なことから逃げて休む自分を許してみると、憑き物が落ちたように気が楽になった。私はずっと私が嫌いで、憎かった。今は好きではないが、上手くつき合っていこうと思えるようになった。

残念ながら元の学校に戻るには時間がかかり、出席日数の関係で留年になりそうなので私は転校する決意をした。余裕がなくなって嫌いになっていた勉強も、ゆっくりやり直そうと思っていたのでちょうどよかった。編入試験が受かっていれば、春からの私は再び高校生だ。

NEWSのファンになろうと思ったのは4人のバラエティが見たくて買った10周年のDVDだったり、コンサートを見にいきたいと思ったのはカルテットのドキュメンタリーだったりときっかけが変わるが今回は割愛しようと思う。

 

手越さんがイッテQに出ていたため、あのときフルスイングを聞こうと思った。増田さんの声が好きでNEWSのCDを聴いてみようと思った。小山さんがキャスターをやっていたため親にNEWSの話ができ、FCに入れた。加藤さんがいてくれて、本を書いてくれたおかげで今の私は生きている。友達に雰囲気変わったねと言われるほど元気になれた。

NEWSに出会って本当によかった。NEWSのおかげで今は毎日幸せに過ごしている。後悔もほとんどせずに自分の選択に自信が持てるようになった。

自分を許すきっかけをくれて、やり直す勇気をくれてありがとう。いつか、自分がそれなりに好きだと言えるように頑張ります。