なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

最南端の島へ 石垣・波照間紀行 4日目

石垣・波照間編最終回。ほぼおまけパートです。

本当に帰るだけです。

 

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A&Wで不健康な朝食を摂り…

 

レンタカーを返し…

 

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空港で八重山そばを食べ…

 

保安検査場を通過し…

 

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いつもの日常に戻るため、南ぬ島から飛び立ちます。

仕事で疲れ果てた心の隙間を、濃密な時間で満たしてくれた、素晴らしき八重山の島々よ。

ありがとう。

 


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南西諸島の上空は快晴。移りゆく機窓は、未だ上陸すら果たせていない島々ばかり。

さて、上の写真の島々は、それぞれどこでしょうか?正解は記事の最後で。

 


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成田に到着後、途中で大黒PAに寄って旅の終わりを惜しみつつ、家路につきました。

次はどこに行こうかな。まだ見ぬ魚、まだ踏まぬ土地を夢見て、現を抜かす日々はこれからも続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの島クイズの正解は、左上から

多良間島(奥の小さい島は水納島)、久米島、前島、沖永良部島

でした!

私にとってはどれも未踏の島々。いずれ旅してみたいものです。

最南端の島へ 石垣・波照間紀行 3日目

前回の続きです。

 

7時前に起床。車中泊なので体はバキバキですが、ほどよい気温のおかげでそれなりにぐっすり寝られました。

 

寝ぼけまなこのまま石垣港フェリーターミナルへ。

今日はいよいよ日本最南端の有人島波照間島の地へ踏み出します。

 


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乗船手続きを済ませ、ターミナル内を散策。お土産や食品などの売店に加え、同じ石垣市に属する尖閣諸島についての展示スペースまであり、暇つぶしには事欠きません。

乗り場の手前には有名な具志堅用高の像がありますが、おばちゃんズが記念撮影のために陣取っていて撮りそびれました。

 

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波照間島までは高速船「ぱいじま2」で。約60分の道のりと聞いていましたが、海がやや荒れていたせいか、90分ほどかかりました。

この波照間航路、旅好きの間では「ゲ□船」として有名だそう。石垣港界隈を抜けると基本的に遮るもののない外洋を航行することになりますし、船体もフェリーと比べるとかなり小さいので、さもありなんという感じ。海況の悪くなりがちな真冬にそのような異名をとる航路に乗るということで、戦々恐々としながらの乗船となりました。幸い酔うところまでは行かず、頭を席にぴったり着けてうとうとしていれば問題なく凌げたのですが、船内で呻き声が聞こえだした時はちょっと覚悟を決めましたね。

 


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さて、波照間島に着くやいなや桟橋で釣りを開始。港の外側は広大なリーフとなっており、一見穏やかな情景ですが、うずたかく積まれたテトラから、荒天時の波浪の凄まじさを窺い知ることができます。

 


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まずは胴突き仕掛けで(40)ヤライイシモチを手堅く確保。テトラ周りを探ると、(41)メギスがひょいと飛び出してきます。

サバの切り身をつけて放置していたブッコミに突如強烈なアタリ!

根に潜ろうとする引きを竿の剛性でいなし、浮いてきたところをゴリ巻きしてタモ網に誘導します。

 

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上がってきたのは45cmのクロハギ (トカジャー)。胴突きで釣れる小型個体と比較すると体色がかなり異なり、青みがかったまだら模様が美しいです。

それにしても、根魚とも青物とも異なる、独特の叩くような強い引き。沖縄屈指の人気釣魚として愛されているのも頷けます。

 


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胴突きで(42)ミナミイスズミ、(43)ハゲブダイ、(44)トゲチョウチョウウオを追加し、一旦港を後にします。観光もしたいですしね。

 

足を確保すべく港の近くにあるレンタサイクル屋に赴きますが、どうやら船が着いた直後のみ営業するタイプの店の模様。ご丁寧に、営業時間外の電話には出ない旨の貼り紙までしてあるという徹底ぶり。

潔く自分の足で最南端の地を踏み締めろという神のお告げに違いない、と前向きに捉えて先に進みましょう。徒歩で島内を巡ることとします。

 


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サトウキビ畑を突っ切って真っ直ぐ延びる轍、無造作に積まれたサンゴの石垣。南国ならではの心洗われる風景が続きます。

 

お昼時も近づき、そろそろ飯にしようとGoogleマップで店を探しますが、閑散期だからか、そのどれもが「都合により臨時休業」の札をかけていました。商店の類もいくつかありますが、午前と夕方しか営業していなかったり、何故か営業時間中にもかかわらず店じまいを終えていたりと、まともに開いている店を見つけられず、気づけば完全に昼食難民となってしまいました。

俺もこんなマインドで仕事ができたらどんなに楽だろうかと、若干イライラが隠せなくなってきますが、ないものはない。仕方ありません。波照間島を巡られる皆さん、ひもじい思いをしないよう、食糧は必ず持って行きましょう。

 


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道中にはイシガケチョウやスジグロカバマダラなど、南国の蝶が乱舞していました。とても2月とは思えない光景ですね。ちょっとだけカタツムリも探してみましたが、沖縄の定番種であるオキナワウスカワマイマイくらいしか見当たりませんでした。

 


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高速船の発着する波照間港は島の北側にありますが、さほど大きくはない島なので、港から約3km、時間にして1時間弱歩くと最南端の碑に到達します。

草原の向こうに断崖絶壁の磯場が広がり、最果ての地に相応しい絶景です。この景色を見ることができた喜びに比べれば、先ほどのハプニングなどどうでもよくなってしまいました。

 


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最南端の碑から海岸沿いを西に進んでいくと、広大な牧草地で草を食むたくさんのヤギや牛と出会うことができます。立派な角を持っている個体はちょっと怖いですが、ちゃんと紐で繋がれているのでご安心を。

 

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なんの変哲もない自販機?いいえ、日本最南端の自販機です。

周りに民家も何もない、田んぼだらけの一角にぽつんと立っているので遠くからでも目立ちます。延々と歩いた後のシークヮーサーファンタは格別です。

 


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8kmほど歩いて、波照間港へ戻ってきました。先ほどは曇り気味だった空も、気づけば青空に。

帰りの船を待つ間に少しだけ竿を出し…

 


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最後っ屁で(45)ツキノワブダイ(46)フウライチョウチョウウオを追加しました。

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ありがとう波照間島。次に来る時は、ちゃんと装備を揃えて磯で大物を狙いたいですね。

帰りの道中でもやっぱり船内でリバースしている方はおられました。あな、恐ろしや…

 

石垣島に到着後、トカジャーをヤマトの営業所に持ち込んでクール便で送ります。

 


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宿のチェックインを済ませ、「海人居酒屋 源」で今宵も宴。

マース煮に海鮮サラダに肉寿司にと、石垣島最終日の晩餐に相応しい素晴らしいお店でした。

 

たらふく食べてもまだ20時くらいだったので、少し車を走らせて夜磯採集に興じることとしました。

沖縄らしい遠浅の磯なので、凹凸のはっきりしたタイドプールは少ないですが、水の少なくなった澪筋にいろいろな魚が泳いでいました。

 


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遊泳系の魚はだいたいこんなメンツ。

左上から(47)ギンユゴイ(48)ネズスズメダイ(49)イチモンスズメダイ(50)イッテンフエダイ(51)ムギイワシ(52)フウライボラ

ギンユゴイとムギイワシは、本州の磯でも定番の魚ですね。昼でも夜でも泳ぎ回っています。

 


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底生魚。

左上から(53)タナバタウオ(54)ダンダラトラギス(55)ホホグロギンポ(56)ナメラハゼ(57)ロウソクギンポ(58)ハタタテギンポ

ギンポ系がよく捕れるのは本州と変わりませんが、ナベカやヘビギンポの収まっているニッチがそのまま南方系の種に置き換わっている感じです。

 

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(59)ヨコシマタマガシラ

ハリセンボンを追いかけていたら変わった斑紋の魚が目に入ったので、そちらにターゲットを変更。網に入ったのがこの子でした。

 


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(60)アセウツボ(61)アミキカイウツボ

ウツボ類も結構な個体数がいて、近寄るとものすごい勢いで体をくねらせ、磯の上を這って逃げていきます。サンゴ礁由来のザラザラの岩ばかりなので、お肌が心配になるレベルです。

満足したので、潮が満ちてくる前に1時間ほどで切り上げました。

 

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宿に戻り、寝る前にコンビニで買ったラフテーをつまみに晩酌。運転の関係もあり、石垣に来てから酒を我慢していたので、骨身に染みる2缶となりました。

最南端の島へ 石垣・波照間紀行 2日目

前回の続きです。

 

日頃の疲れもあり、9時前にのそのそと起床。

初日早々に今回の旅の目的の1つであるウメイロモドキと出会えたため、早起きに失敗しても精神的余裕があります。

 


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宿をチェックアウトし、石垣市街を散策します。

 

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お土産を買い込んだ後、A&Wで朝食。

沖縄本島には至る所にありますが、石垣島では中心市街に1店舗があるのみ。

同行者にルートビアを分けてもらいましたが、生憎お口に合わず。

 

新たなフィールドを探索すべく、郊外に車を走らせ、小河川の汽水域上部で小一時間ほどガサガサ。

水深は深くはありませんが、こんもりと泥が堆積した両岸にはいい感じに草が生い茂り、そのまま干潟のような地形に注いでいる、絵に描いたような好ポイントです。

 


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(22)ナミハゼ、(23)カダヤシ、(24)オカメハゼ、(25)ヒナハゼを追加。

 

とある魚を狙っていたのですが、思ったより魚類相が濃い感じではなさそうで残念。ポイントを見誤ったのでしょうか。

巨大なトゲノコギリガザミがうじゃうじゃ闊歩していて腰を抜かしそうになりました。

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水から上げると常にこちらを向いて激しく威嚇してきます。かっこいい…

その巨大で強靭なハサミは、1t近い握力を叩き出すこともあるそう。

何か挟ませてお手並み拝見させてもらおうかとも思いましたが、自慢のハサミを振りかざしながら物凄い勢いで突進してくるので、ビビってすぐ逃がしてしまいました。

 


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ドライブを続けていると、石垣島鍾乳洞なる看板を発見。

あまり期待はしていませんでしたが、よくよく考えるとこの島は隆起サンゴ礁の島。鍾乳洞の元になる石灰岩には事欠かない立地です。結構ボリューミーな洞窟で、探検気分を味わえました。

 

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ジ○リの某人気キャラクターもご登場(?)

 

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午後は釣りタイム。

胴突き仕掛けで魚種稼ぎをしながらブッコミで大物のアタリを待つ、いつものスタイルで臨みます。

 


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まずは(26)オヤビッチャ、(27)アイゴを追加。

本土でもお馴染みのメンツですね。

 

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(28)テンジクイサキ

似た種類が多いイスズミの仲間ですが、臀鰭が長いことで比較的識別しやすい種です。

 

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(29)ニセカンランハギ

体を覆う美しいさざ波模様が特徴的です。

沖縄ではクロハギなどと共に「トカジャー」と呼ばれ、タマン(ハマフエフキ)と並ぶ人気ターゲットとして親しまれています。

 


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(30)シチセンスズメダイ、(31)ダンダラスズメダイスズメダイコンビで30目を達成。

 

食いが浅くなったタイミングですかさずガサガサに移行。

昨日とは別のマングローブ林を探ってみます。

 

感潮域下部の枯れ葉などが溜まった流れのゆるい一角に網を入れてみると…

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(32)ウチワハゼが捕れました。

全長5〜6cmの小さなハゼですが、団扇型に大きく広がる尾鰭はなかなか見応えがあります。

 

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マングローブの幹に張り付いて愛らしい目をくりくりと動かしているのは、「トントンミー」こと(33)ミナミトビハゼ

本土のトビハゼと同様、近づくと泥の上をピョンピョン飛び跳ねて素早く逃げていきます。

 


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川を下り、ほぼ海水というところまで来るとマングローブも消え、磯場を好む(34)スジクモハゼが姿を現します。

(35)チチブモドキも追加したところで、本日の汽水ガサは一旦お開き。

 

日没後は石垣市街に出て、お待ちかねの豪遊タイム。


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本日の宴は石垣港フェリーターミナル近くの「うるま」さんで。

グルクンの身をアオサで包んで挙げた料理が最高でした。前日のお店では品切れでグルクンにありつけませんでしたが、やはり沖縄での宴には欠かせない肴ですね。この日もこの後の予定のために酒は我慢しましたが…

 

さて、昼間に一度諦めた「とある魚」。

一見良さげなポイントなのに…とずっと引っかかっていました。

ただ、昼に全く顔を見せない魚も、夜だと意外と簡単に捕まえられたりするものです。

後ろ髪を引かれる思いで、ダメ元でポイントまで車を走らせますが、こういう勘は意外と当たったりするもので…

 


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サクッと捕れてしまいました。

今回の旅最大の目標、(36)タナゴモドキです。

ハゼの仲間ですが、そのおちょぼ口と扁平な体型から、大凡そうは見えない外見です。ただ、小型の個体なので体高はさほど高くなく、さしずめ "モツゴモドキ" といったところでしょうか。

群れで暮らす魚のようで、中層でふよふよ漂っているところを素早く網に追い込むと、数匹が一気に網に入りました。

憧れの魚だったので感激もひとしお。昼間に姿さえ見えなかったのは、単に私の探し方が悪かった可能性が高そうです。

 

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大きなくりくりのお目々と円盤のような体型が愛らしい(37)ヒメツバメウオも捕獲。

呆気なくタナゴモドキとの邂逅を果たせたので、写真だけ撮ってリリースし、20分ほどで夜のガサガサを終えました。

 

この日は節約のために車中泊です。

港に車を横付けし、せっかくなので寝る前に竿を出し…


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(38)テリエビス(39)カスミヤライイシモチを追加。いずれも南の島の夜釣りの常連ですが、目稼ぎにはなりました。

 

ここは2月でも半袖で過ごせる常夏の島。少しエアコンを効かせてからエンジンを切り、シートを倒して眠りに落ちていきました。

最南端の島へ 石垣・波照間紀行 1日目

2月の半ば。

ピーチで比較的安く航空券が買えたので、石垣島に行ってきました。

人生初、行き当たりばったりの八重山旅。果たしてどうなることやら。4回に分けて旅模様をお伝えします。

 

朝4時前に起床。

残業明けの体に鞭を打ち、未明の首都高を東へ急ぐこと2時間。新空港道のゲートを抜けると、いつの間にか周りは空の街。

 

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貧乏学生だった頃、羽田発着のJALANAに乗る金がなく、東京に飛行機で行く際はいつも成田ばかり使っていました。染み付いた貧乏性はあの頃からあまり変わらず、今回も懲りずに早朝のLCCに乗り込むわけですが、そんな成田空港も車で来るのは初めて。

張り切って駐車場まで予約してみたはいいものの、2月という最閑散期の平日未明に予約が要るほどの需要があるはずもなし。予約サービス料という名のショバ代で無駄に懐を寒くした、哀れな男がそこにいました。

 

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さて、チェックインや預け荷物、保安検査の手続きをパパッと済ませ、見慣れたピンクの機体に搭乗。

 


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景色を楽しもうと窓際席を予約していましたが、太平洋上は生憎の曇り空。とはいえ、雲の上に抜けるまでの間に筑波山や富士山の美しい山容をカメラに収めることができました。

 


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まどろみの中で4時間ほどのフライトを終え、新石垣空港に着陸。

なんと気温は25℃。夏日です。成田から同じ恰好だと汗ばむこと必至です。

離島にしてはかなり大きい部類の空港で、土産屋やフードコート、コンビニ等も完備。

レンタカーを借り、まずは国道沿いの八重山そば屋さんで空きっ腹を満たします。

 


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南国の草花に囲まれた素朴な店構え。

こういった隠れ家的な食事処は、「知る人ぞ知る名店」と「大ハズレ」の二極化する傾向にあるように思いますが、今回は幸い前者だったようです。4日間の滞在で何度も八重山そばを食べることとなりましたが、その中でここが一番美味しかったことは間違いありません。

 

英気を養ったところで、本日最初の釣り場、伊野田漁港に到着。

沖縄県第3の面積を誇り、人口も多い石垣島ですが、珊瑚礁に囲まれた遠浅な海岸が延々と続くため、堤防で釣りができるポイントは意外なほど少ないです。

持参した生イキくん(オキアミ)を餌に釣り糸を垂らします。

この旅の間に最低30種、あわよくば50種のお魚と出会いたいところです。

 

堤防の先端から真下に胴突き仕掛けを落とすと、すぐさま魚信!

記念すべき石垣島1尾目は…

 

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(1)アミメフエダイ

石垣島での通称は「アメリカ」。

星条旗を思わせる特徴的な模様がその由来ですが、そう見えるかどうかは見る人の感性に委ねられそうです…「星」要素がないですね。

とはいえこの唯一無二の見た目。南の島ならではの面白い魚です。

 


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(2)クロハギ、(3)キンセンイシモチ、(4)オキフエダイ(5)ハタタテダイ

1年で海水温の最も低い2月半ば、しかも昼下がりの微妙な時間帯ながら、トントン拍子に魚種を追加していきます。

さすが石垣島

 

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(6)ヒブダイ

鹿児島に住んでいた頃にもよく釣れた魚です。

ブダイ類は小さくてもそれなりに引くので楽しいですね。

 


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(7)ヒトスジタマガシラ、(8)ヨスジフエダイを追加した後、アタリが少なくなってきたので見切りをつけて撤収。

 

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次にやってきたのは、石垣島北端に近い船越漁港。

雨の後だったためか港内は濁っていますが、長閑でおおらかな雰囲気の沖縄らしい漁港です。

 

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ここでの1匹目は(9)ウメイロモドキ

毎日のように魚図鑑をめくっていた子供の頃、その美しさに衝撃を受けました。以来ずっと釣ってみたかった憧れの魚です。均整のとれた体型に蒼と黄色の鱗をまとい、朱色のアイシャドウまで施した姿は、まさしく自然の作り出した芸術。シャッターを切るのも忘れ、感激でしばし見入ってしまいました。

ただ、この漁港には夥しい数のウメイロモドキと、近似種ユメウメイロの群れが居着いているようで、適当に仕掛けを入れるだけで連チャンで掛かってきます。さっきまであんなに感動していたくせに、ここまで簡単に釣れまくるとつい「またか…」の一言が口をついて出てしまいます。人間とはつくづく身勝手なものです。

 


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こちらが(10)ユメウメイロ。体高がやや高く、頭部背面の鱗の並び方や臀鰭の軟条数(ウメイロモドキ12、ユメウメイロ11)にも違いがありますが、言われなければまず気付けないほどのそっくりさんです。

左の個体は最初ウメイロモドキかと思っていましたが、臀鰭軟条数が11に見えることからユメウメイロと判断しました。

 

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他には(11)ロクセンフエダイ、先ほどの漁港でも釣ったヒブダイやクロハギを追加。あっという間に10目釣り達成です。

 

だんだん潮が引いてアタリも遠のいてきたので、夕マズメを前にして釣りに見切りをつけ、ガサガサに路線変更。

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南西諸島で規模の大きい川の河口域にはマングローブが生い茂り、南方系のハゼ類をはじめとする数多くの汽水魚ハビタットとなっていることは、魚ジャンキーにとっては周知の事実。

そんな夢のようなフィールドでの採集ですが、底は一面の砂泥で思ったより障害物が少なく、捕まえたと思ってもマングローブの根に逃げ込まれ、なかなか思うように魚種稼ぎができません。

こんなはずでは……慣れないフィールドって怖いですね。

それでも、こんな魚たちと出会えました。

 

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(12)ツムギハゼ

テトロドトキシン(フグ毒)を有するひねくれハゼ。これだけでも強烈な個性ですが、玉虫色ともいうべき美しい眼もチャームポイント。毒のお陰で悠然と構えていられるのか動きが鈍く、川の中では割と目立つ白黒の配色なので、居さえすれば簡単に捕まえられます。

 


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(13)インコハゼ、(14)スナゴハゼ

これらも比較的多く網に入った汽水性ハゼ。マングローブ林の片隅のごく浅い水たまりを漁るとひょっこり現れたりしました。

 


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(15)ニセクロホシフエダイ(16)アマミイシモチ

苦戦しつつようやく遊泳系も確保。

 

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(17)セスジタカサゴイシモチ

観賞魚として知られるグラスフィッシュの仲間で、そちらほどではないにせよ透明感のある見た目をしています。著しく側扁した(≒横に平べったい)体型をしていて、私が抱いた第一印象は「なんかギラギラしたタナゴっぽいの」。石垣島にはタナゴに喩えられる魚が別にいますが、「なんちゃってタナゴ感」ではこちらも割と良い線行ってるのではないかと思います。

 


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(18)ミナミヒメハゼ、(19)クロコハゼ

ハゼ類2種を追加したところで、空も暗くなってきたので撤収します。

 

再び腹も減った頃なので、石垣市街に移動し、宿のチェックインを済ませたところで店探し。


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通りすがりで見つけた海鮮居酒屋「魚礁(パヤオ)」に突撃し、宴と相成りました。大漁旗の飾られた素敵な空間で、魚料理を堪能しました。

一押しは地魚を塩水で蒸し煮にした「マース煮」。磯臭さのある魚ほど美味しくなるそうです。私はこの後も運転があるのでさんぴん茶で済ませましたが、絵面が完全に炭酸の抜け切ったビールですね。

 

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その後、もう一押しとばかりに石垣港の岸壁で夜釣り。車横付けで釣りができる好ポイントです。

 


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1時間ほどの短時間だったこともあり、釣果は(20)アヤメエビス、(21)ウケグチイットウダイのみでしたが、ここで20目達成です。

 

日頃の睡眠不足と長旅の疲れもあり、宿で泥のように眠りにつきました。

魚づくしの厳冬駿豆ドライブ

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(写真はイメージです)

 

あけましておめでとうございます。

今年に入ってから休日出勤が続き、碌に釣りにも行けない日々…

1月最後の週末にようやく自由な時間が作れたので、静岡方面へドライブに行ってきました。


朝5時半に自宅を出発し、車を走らせること2時間弱。

東伊豆のとある漁港にやってきました。


ボウズ逃れの保険として胴突き仕掛けを垂らしながら、アカハタやウツボ狙いでサバの切り身をぶっこんでおきます。


胴突きの方には早速小刻みなアタリが。

 

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しかし堤防の嫌われ者、キタマクラ

 


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しばらくキタマクラの猛攻が続き、いくつか仕掛けを失いながらも、ウミスズメカサゴの子供を追加。

ウミスズメは昨年式根島に行った際に爆釣した経験があります。鹿児島に住んでいた時には見たことのなかった魚ですが、伊豆周辺の海域に多いんでしょうかね。


堤防の外海側の角に仕掛けを落とすと、突然ガガガッと根に潜ろうとする凄まじい引き!

タッ○ルベリーで500円で手に入れた安竿には些か酷な重みです。

姿を現したのは…

 

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良型のブダイでした。

緑がかった体色が特徴的な雄型です。

幼魚のうちは全て雌といわれており、成長すると雄に性転換する個体が現れます。


2時間程度で堤防を後にしましたが、この厳冬期に東伊豆のポテンシャルを垣間見ることができ、満足。

135号を南下し、下田へ。

 


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下田海中水族館に来ました。

自然の入り江を利用した水族館で、巨大な船体の中に大水槽があったりと、面白い構造をしています。

小舟に乗ってイルカと間近に戯れることもできるようです。

 


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ショップでウツボのTシャツに一目惚れし衝動買い。

伊豆はこの手のパロディグッズが多いですね。私は駿河湾沼津SAで買ったキンメダイのTシャツを愛用しています。

 

下田からは山道に入り…

 


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天城峠を抜け、伊豆市湯ヶ島の「あまご茶屋」で昼食。

 

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紅姫あまごの漬け丼。黄金色の卵は見た目も美しく、イクラよりもプチプチ感が強く癖になります。

アマゴ推しの私にとって、天国のような空間でした。

この辺りは清流狩野川の上流域で、渓流釣りも盛ん。解禁の暁には是非ヒレピンアマゴを狙いに来たいところです。


その後、136号線に沿って西伊豆エリアの漁港へ移動し、夕マズメまで竿を出すことにしました。

 


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ここが大当たり。真冬とは思えない魚種の豊富さで、10目釣りを達成しました。

 

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(手のひらサイズの幼魚とはいえ) 今回の狙いだったアカハタにも出会うことができました。

 

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極めつけはレア魚・ベンガルフエダイ

ヨスジフエダイにそっくりですが、頭やお腹の模様に若干の差があります。

違い、わかりますか?

 

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(参考: 徳之島で釣ったヨスジフエダイ)

 

しかし、メインディッシュ(メインフィッシュ?)はここから。


日没後さらに車を走らせ、沼津から1号線を西へ。

やってきたのは静岡市の海岸。

 

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狙いは冬〜春に駿河湾沿岸に打ち上げられるという巨大な深海魚、ミズウオ。

ライトを照らしながら、波打ち際をひたすら歩きます。


わざわざ夜に来たのには理由があります。

昼だと打ち上がった魚がすぐに鳥に啄まれてしまい、せっかく見つけてもボロボロの状態のことが多いとか。

また、比較的潮の満ち引きが激しい日を選んでいます。


歩き始めてすぐ、砂浜に横たわる流木のような物体を見つけました。

 


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おっ!狙いのミズウオです。

目や腹などを鳥につつかれてボロボロですが、鋭い牙が並ぶ独特の風貌は健在です。


ただ、やはり本来のカッコいい姿を拝見したいところ。

荒波打ち寄せる冬の夜の海岸をさらに歩くこと数km。もうそろそろ引き返そうかと思った頃…

 

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!!!


ほぼ無傷の状態のミズウオを発見!

トレードマークの巨大な背鰭も見事です。

 

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フラッシュを焚くと目が蒼く光ります。

網膜の奥にタペータムと呼ばれる反射層が発達しているためで、キンメダイの目が金色に光って見えるのと同じメカニズムだそう。

 

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なんと発見時点では生きており、拾い上げると弱々しく尾鰭をバタバタさせていました。口に何か詰まらせていますが、この時点では何なのか分かりませんでした。


気がつけば結構いい時間。翌日は仕事なのであまり無茶もできないため、ミズウオをビニール袋に仕舞ってすぐに車に戻ります。

衝撃的な出会いに心を弾ませながら、深夜の東名を東へ急ぐのでした。


〜おまけ〜

さて、そんなこんなで出会ったミズウオ。

家に着くやいなや、風呂場に持ち込んで計測。

 

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全長103cmの巨体です。

お腹も割ってみましたが、胃内容物はありませんでした。

 

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口に詰まらせていたものは、なんと海洋ゴミ(緑のヒモ)。他にビニール片も出てきました。

誤ってゴミを咥えてしまい、弱って打ち上げられたという形でしょうか。

ミズウオは目にしたものを片っ端から口に入れてしまう習性があり、海洋ゴミによる汚染の指標として用いられることもあるとか。

私も釣りをする手前、いろいろと考えさせられました。

晩秋の琵琶湖水系で紅紫の勇姿を追う

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11月下旬のある週末、関西出張ついでに、産卵のために琵琶湖流入河川を遡上するビワマスを観察しに行ってきました。

 

土日丸々時間がとれたので、土曜日は観光に徹することに。

 

ちょうど京大の学祭(NF)の時期だったので、お邪魔してきました。

 

鴨川界隈を軽くぶらつき、三条のイタリアンで昼食。

 

その後は琵琶湖博物館に移動。

展示水槽の破損事故の影響で、水が抜かれている状態の水槽もありちょっと寂しい感じでしたが、婚姻色のビワマスなどこの時期ならではの展示も。結局閉館近くまで展示を堪能することとなりました。ガチャポンでビワコオオナマズのキーホルダーを引き当て、琵琶博の神のご加護に感謝しながら京都に戻りました。

 

日曜日はメインディッシュのビワマス観察。なお、今回は一応仕事の用事で来ているので車がありません。湖西線近江高島駅でレンタサイクルを借り、高島市域を南北に縦断しながら、ローラー作戦で川という川をしらみつぶしに覗いてビワマスを探します。

 

数か所目のポイントで、草むらに引っかかったビワマスの死骸を発見。川幅1〜2mの小規模河川なので少し意外でした。


移動しながら観察を続けると、堰堤の上流にビワマスがたむろするポイントを見つけました。

 

浅瀬を悠々と泳いでいた立派な雄の個体。産卵場所の下見をしている最中なのか、少し泳いで定位する行動を繰り返しているところを撮らせてもらいました。

 

こちらは繁殖で力を使い果たした後、まだ息の残っている雄。紅紫の婚姻色を纏った体は産卵行動で深く傷つき、ところどころ水カビに覆われています。川底に倒れ臥してなお、睨めつけるような気迫を感じさせる魚体でした。

 

息絶えて河畔に流れ着いた雌の個体。雄よりも色調が暗めの個体が多く、吻端が鉤状にならないため見分けは容易です。

 

産卵行動の観察までは叶いませんでしたが、野生のビワマスをこれだけ見れれば大満足です。

 

一応たも網も持ってきていたので、ちょっとした水路でガサガサもしてみました。冬に片足を突っ込んでいる時期なので、水が抜かれ採集にならない場所も多いですが、湧き水の豊富な水路では居着きのウツセミカジカやアブラボテなどを確認できました。

 

今津の町中で魚屋さんをはしごした後、近江今津駅で自転車を返却し、帰路につきます。高島市のレンタサイクルは、近江中庄駅(無人駅)以外の市内全駅で借りることができ、500円追加することで他の駅に乗り捨てもできる優れ物です。

 

車窓から琵琶湖を眺めながら、乾杯!

2023年度上半期の遠征を振り返る その2

前回の続きです。


■岐阜一周ドライブ 8/26(土)〜8/28(月)


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湾岸弥富ICから岐阜県に入り、海津→岐阜→郡上→白川郷→高山→下呂→中津川のルートで県内を周遊した2泊3日ドライブ。どちらかというと観光要素の方が強めだったものの、合間に平野部でのガサガサ、長良川水系のアマゴ釣りなどもちゃっかり敢行。

白川郷に行くのは初めてでしたが、高山方面に抜ける国道360号線が想像以上の"酷道"でびっくりしました。高山は昔から好きな街で、今回は温泉旅館に泊まって街歩きを堪能。

最終日は中津川の川でトパーズを採取。愛知県の山奥で可愛いご当地魚・トウカイナガレホトケドジョウとの出会いを果たしてから帰路につきました。来年は憧れのサツキマスを狙いに来たいと思います。


■九州一周ドライブ 9/16(土)〜25(月)

今年一番の大イベント。夏季休暇と有休を駆使し、10連休を錬成して車で九州を一周しました。

1日目(9/16)


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新東名経由で京都の実家まで運転。節約のために浜松の手前まで下道で粘りました。

2日目(9/17)


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数回のSA休憩を挟みつつ九州入り。おすすめは宮島SA。高台から宮島を見下ろす絶景です。

関門橋を渡る前に立ち寄った下関では、海響館を見学。流石フグの街というべきか、フグ目魚類の展示は他の追随を許さない充実っぷりです。

3日目(9/18)


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遊覧船で芥屋の大門を見物後、佐賀県を南北に縦断しました。

道の駅鹿島では干潮の有明海に繰り出し、鉤状の道具で泥の中のクリーチャーを掻き出す"すぼかき漁"を体験。全然前に進まない潟スキーを必死に操縦し、ひたすら干潟の泥を掻き回していきます。顔まで泥に覆われながら、ほうほうの体でなんとか狙いのワラスボを1匹捕獲。すぼかき体験は春と秋がシーズンみたいですが、獲物を伴って帰還するのは今秋初の快挙らしいです。苦行すぎるだろ。でも泥の海を渡りながら宝探しをするこの感覚、癖になります。

戦いの後は嬉野温泉に移動し、疲れた体を癒しました。

4日目(9/19)


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夜明け前に沿岸部をうろつき、河口域でヤマノカミをサクッと捕獲。棘ばった容姿をした、九州固有のイカすカジカです。

昨日お世話になった道の駅鹿島に戻り、今度は"棚じぶ漁"に挑戦することに。海岸に建てられた小屋から備え付けの大きな網をロープで上げ下げし、通りかかった魚などを捕獲するというもの。楽勝かと思いきや、頻繁にロープを上げ下げするのは意外と体力を使います(すぼかきより数倍マシですが)。一番の獲物はナイフのような美しいイワシ・エツですが、他にもシマフグやヒラ、黒斑を纏った有明スズキなど、有明海ならではの魚が盛りだくさんの楽しい時間を過ごせました。

午後は長崎に移動し、軍艦島クルーズへ。夕張や三笠など炭鉱地帯には何回か足を運びましたが、島1つ丸ごと炭鉱遺構というのはやっぱり桁違いのスケールでした。

有明フェリー熊本県側に渡り、宿泊。

5日目(9/20)


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九州道を南下し、上京以来約1年半ぶりの鹿児島へ。開聞岳の麓でオリビンサンドを採取します。採取した砂の中からペリドットを選別する作業が結構楽しいのです。

鹿児島市内で城山観光などした後、桜島イカダに渡って夜釣り。

ぶっこみでイラ、クロアナゴなど釣れましたが、大物は釣れず。隣のイカダもエイのみなど、厳しい様相でした。

6日目(9/21)


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天気が芳しくなかったこともあり、この日はほぼ移動のみでした。宮崎県を縦断して山の方に入り、本日の宿泊地・阿蘇へ。この旅唯一の温泉宿ですが、貸し切り風呂の素晴らしい宿でした。

熊本の誇る弁当チェーン・ヒライで惣菜と酒を買い込み、宴。

7日目(9/22)


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阿蘇からやまなみハイウェイ経由で別府へ。天気には恵まれなかったものの、阿蘇外輪山、くじゅう連山の荒涼とした風景を行く快走路です。別府地獄めぐり、北九州でのカゼトゲタナゴ狙いガサガサを経て、九州に別れを告げます。

8日目(9/23)


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瀬戸内海沿いに山口県を東進し、昼過ぎに広島に到着。ポケモンGOのコミュデイをやりながら広島城原爆ドームを観光しました。日没後はイソメを買い込み、竹原市で夜釣り。早速本命のセトダイがヒットしますが、その後は根掛かりが連発し2時間くらいで早々に撤収。とはいえほかにアナゴも釣れたので、満足して車中で眠りに就きました。

9日目(9/24)


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瀬戸内沿岸の漁港数か所を釣り歩いた後、岡山内陸部でガサガサ。数年ぶりにサンヨウコガタスジシマドジョウと出逢えました。トンネル火災の影響で赤穂あたりの山陽道が通行止めになっていたので、龍野西まで下道で頑張りました。京都の実家で宿泊。

10日目(9/25)


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関東へ帰る日。新東名を東へひたすら走るだけです。バイトで金を貯めてレンタカーで北海道や九州、四国を一周していた学生時代を思い出す旅でした。


■みちのく3県巡り釣り 11/2(木)〜11/5(日)


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今年2度目の秋田チャレンジ。手始めに関越道→日東道のルートで山形入り。ウケクチウグイ幼魚を狙ったガサガサは空振りに終わるも、イバラトミヨ、キタノメダカなど東北ならではの顔ぶれを見ることができました。2日目はメインディッシュの秋田のため池巡り。Googleマップで十数か所目星をつけて臨みます。いざ行ってみると、立入禁止の看板があったり、干上がっていたり…なかなか思うように行きません。竿を出した2か所目の池で、夥しい数のキタノアカヒレタビラの中から、なんとか夢にまで見たゼニタナゴを釣り上げました。悲願の日本産採集可能タナゴ類コンプリートです。満足して秋田を後にし、道中でのガサガサを楽しみながら盛岡に投宿。3日目は三陸沿岸に出て、漁港巡りをしながら南下。奇しくもウミタナゴやオキタナゴがよく釣れ、淡水と海水双方のタナゴ釣果に恵まれた東北遠征となりました。