【瀬戸芸2016】3日目直島
8月18日から8月20日の3日間、瀬戸内芸術祭(Setouchi Triennale)2016 に行ってきました。
瀬戸内芸術祭は3年に一度瀬戸内海の島々で行われているアートのお祭りです。
今年は、春(3月20日-4月17日)・夏(7月18日-9月4日)・秋(10月8日-11月6日)と3回に分けて実施されています。
2日目の夕方~3日目は、直島(なおしま)を回りました。
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1日目小豆島編はこちらから
2日目豊島編はこちらから
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豊島の家浦港から直島の本村港までは、船で約20分です。
直島ではゲストハウス”season”に泊まるため、港に送迎に来ていただきました。
seasonのお父さんは、とても良い方だったので、ここでアピールしておきます!
(お父さんの優しさ)
①いろいろなアートプロジェクトへの行き方や、バスの乗り場、町について教えてくれた。
②到着後に「I♥(アイラブ)湯」がある宮浦港へ送ってくれた。
③翌日のチェックアウト後、しかも12時ごろにも関わらず「家プロジェクト」がある本村港まで車で送ってくれた。
感謝感謝です!
seasonの宿泊施設は、自宅横の2階建をゲストハウスとしており、2,3人が同時に宿泊できる部屋が2つあります。離れにはseson2があります。自転車・洗濯機・調理器具も無料で借りられるので、長期滞在にも便利です。
さて、優しいsesonのお父さんに送ってもらい、
夕方からI♥湯に行きました。
入湯料510円です。
▼大竹伸郎作「I♥湯(アイラブユ)」 中の装飾もシュール&ユニークでした。
その後、近くの居酒屋さんで飲み食いし、宿に帰れる最終バス20:45発で宿へ。
居酒屋で食事中、明日来る時間があるか不安だったので、母を店に残し、1人夜8時までのプロジェクトを覗きに行きました。
▼宮浦ギャラリー六区 会期ごとに違う展示をしているようです。
ここでは、現在の町長が、シャーマンによって呼び出された代々の町長と話をするという動画が上映されていました。
非常に奇妙な、真剣なのか、冗談なのか分からない映像でしたが、何だか続きが気になる作品で、翌日長めに滞在して続きを見ることに決めました。
翌朝は、早起きして8時からベネッセハウスのほうへ行きました。
seasonのある積浦(つむうら)からベネッセハウスのあるエリア(つつじ荘)まで自転車で3,4分とかなり近いです。
ベネッセハウスエリアはそこだけの無料シャトルバスも出ているため、自転車を置いて中を歩きました。
つつじ荘から歩くとまず目に飛び込んでくるのがあの黄色の物体です。
▼草間彌生作「南瓜」
ベネッセハウスは宿泊施設、レストラン、ミュージアムショップなどの複数の建物からできています。その周辺にもたくさんの作品が並んでいます。
▼ミュージアムショップ前の像
直島には3つの美術館があります。
ベネッセハウスミュージアムはそのうちの一つ。
そのほかに李禹煥(リ・ウファン)美術館、地中美術館があります。
どれも見ごたえ十分ですが、私が一番気になったのが、地中美術館です。
建物自体が地中に埋まった構造をしており、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3名の作品のために設計されています。
地中美術館のチケット売り場から、美術館までの途中には、モネの庭さながらの庭園があります。
▼地中の庭。モネもこんな庭で絵を描いていたのでしょうか。
地中美術館で、ジェームズ・タレルというアーティストを初めて知りました。
素材はシンプルなのに、光と闇と空間、人の錯覚を利用して、驚きの体験を与える作品が新鮮でした。
ジェームズ・タレルの作品は、直島の本村地区、家プロジェクト「南寺」にもあります。入ってびっくりな体験ができます。
▼入口側から見た「南寺」 ジェームズ・タレル「Backside of the Moon」設計:安藤忠雄
地中美術館からバスと電車で宿へ戻り、家プロジェクトを回りました。
途中、中国新聞のおねえさんに取材をうけつつ、
古い家が芸術作品へリノベーションされたもの、リノベーションされた神社など、10個ほどの作品を見て回りました。
▼家プロジェクト「護王神社」 会談が氷のように見えます。
▼神社に行く途中にあった、ごくろうさまポスト
▼家プロジェクト「はいしゃ」もともと歯医者だったようです。今は自由の女神と2階で顔を合わせられる吹き抜けもあります。
母が先に帰ったため、ぶらぶら一人で歩き回り、気の済んだところでお昼休憩をとりました。
茶粥というもの知らなかったのですが、ほうじ茶の香ばしい香りのするおかゆで、漬物やおかずにも合う味でした。
▼地元の食材を使った茶粥セット@Iwao's Cafe SEVEN ISLANDS 茶粥亭
その後、直島建築シンポジウム第2部、「直島ホール」を建てた三分一博志さんのトークセッションに参加しました。
三分一さんが直島にホールと一軒の住宅を建てたのは、2015年。これらを建てるにあたり、三分一さんは直島の風、水、太陽の動きを2年半かけて調査されたそうです。
住宅建設とは、そこに住む人に寄り添って考えるものなんだと勉強になりました。
▼直島ホール内部。
最後は、宮浦港エリアです。
I♥湯の前に少々探索しましたが、港にwelcomeアイコンとしてたたずむ赤い物体に近づくのは初めてです。
▼草間彌生「赤かぼちゃ」
また、港のそばにはもう一つのシンボルがあります。
▼直島パヴィリオン 暗くになるとライトアップされ、港を照らします。
一通りの直島を見て回り、宮浦港から船で岡山県の宇野港へ移動しました。
直島と岡山はフェリーで20分と非常に近いです。
▼最後の思い出にオリーブコーラ。オリーブ感は特になし。
宇野港周辺にもたくさんの作品がありました。
島々にまつわるパラパラ漫画があったり、山本哲也の「哲子の部屋」では服の展示やイベントがあったり。
島以外も盛り上がっていました。
▼山下拓也 「士官BigMac▷破滅喘鳴▷『弱弱様Ⅱ』『遅延龍❷』〆」
▼淀川テクニック「宇野のチヌ」
▼JR宇野駅
これで、「瀬戸内芸術祭2016」2泊3日の旅はおしまいです。
小豆島、豊島、直島、宇野港の2016年夏の様子を親子2人旅の目線でお届けしました。
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エピローグ:
隣に座った女性の手には「スプツニ子!」のサイン本が!
思わず声をかけました。
「もしかして、豊島のスプツニ子!さんのトークショーに行かれたんですか?」
「はい。」
私が豊島に行った翌日に、スプツニ子!さんのトークショーがあっていたのです。
そこから会話は盛り上がりました。
彼女は、岡山に住んでいる看護師さんで、倉敷出身であること。書道を長年やっていること。
たった1時間でしたが、意気投合し、岡山駅でお土産に桃と葡萄までいただいてしましました。心温まる時間、ありがとうございました。
倉敷といえば、大原美術館、そして、そこの監視員が主人公である「楽園のカンヴァス(浜田マハ作)」…。そして、NYの現代アート美術館MoMa。
この話もいずれ書ければ書きたいと思います。
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※直島の作品についてより詳しく知りたい方はベネッセアートサイトのHPへ
Thank you for reading!!
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<瀬戸芸めぐりの必需品>
1.作品鑑賞パスポート…5000円で春から秋すべての会期のすべての作品を鑑賞できる。通常かかる入場料が必要な屋内展示もフリーパスの優れもの。作品を鑑賞したらスタンプを押せるので、スタンプラリーも楽しめる。
2.水、日焼け止め、帽子、羽織るもの…熱いです。汗を大量にかきます。焼けます。
<直島での必需品>
1.何らかのガイドブック…アート系を回るなら
2.100円玉…バスで移動する場合は、1回100円です。他の島より安くて便利!
<注意点>
1.有料施設がある…直島は作品鑑賞パスポートがあればほとんど全ての作品がみれますが、I♥湯、地中美術館は別料金がかかります。パスポートがなければ、300円、510円、1540円の鑑賞料が必要な展示もあります。
2.屋内展示はだいたい9:30~17:00までで閉まります。10時からのものや16:30までのものもあるので注意。
3.直島は芸術祭がなくともアートの島と呼ばれ、観光客が多いため、観光客慣れをされているかもしれませんが、民家の近くを通る際は、大声を出したり中をのぞいたりすることがないようにしましょう。
【瀬戸芸2016】2日目豊島
8月18日から8月20日の3日間、母と一緒に瀬戸内芸術祭(Setouchi Triennale)2016 に行ってきました。
瀬戸内芸術祭は3年に一度瀬戸内海の島々で行われているアートのお祭りです。
今年は、春(3月20日-4月17日)・夏(7月18日-9月4日)・秋(10月8日-11月6日)と3回に分けて実施されています。
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1日目小豆島編はこちらから
3日目直島編はこちらから
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2日目は豊島を巡りました。
小豆島の土庄港から豊島(てしま)の唐櫃(からと)港まで船で約20分(480円)です。
小豆島から豊島へは1日7便しか出ていないので、注意が必要です。
ひとまず、人気の豊島美術館へ。
唐櫃港からバスに乗り豊島美術館前で下車。ものの数分で到着です。
白く横に広がった丸い建物が、畑の中からぬぅっと浮き出て目に入ります。
それと同時に、丘の上にある美術館前にはたくさんの自転車、それも電動自転車が並んでいるのが見えます。
▼敷地内から写した豊島美術館。宇宙船のような風貌です。
豊島は、島をぐるりと1周するバス(1回200円)か、自転車(1日1500円くらい)やバイクを使って移動します。バスは観光用の民間バスと町営バスの2種類ありますが、どちらも同じ仕組みです。
▼豊島美術館前の坂はかなり急。豊島で自転車移動するのは楽じゃなさそう。
小豆島もそうでしたが、小豆島以上に豊島は外国人観光客が多くいました。
豊島美術館は人気スポットで、私の前にも後ろにも家族やカップルで来ている方が見られます。
入場制限がかかっており、約30分後の11:30にチケットと引き換えができる整理券をもらいました。しばらく、美術館前のテントの下で休憩です。その間も汗がどんどん流れます。
ちなみに、豊島の豊島美術館と直島の地中美術館はネットで予約しておけば、整理券を受け取らずにチケットを買うことができます。(別途システム利用料1枚210円がかかりますが。)
チケットは、作品鑑賞パスポート提示で1000円、無しだと1540円でした。
チケットを引き換えると、美術館の入り口まで木々の中を歩きます。
入り口の前で少々列ができているので待ちました。
そしていよいよ中へ。
靴を脱いで入ります。
入ると柱のないコンクリートで作られた真っ白な空間が広がっていました。
中央が高く、端は低く円盤のような形をしています。
天井には大きな二つの丸い穴が開いており、空と林が望めます。
穴の下にはなにやら水が溜まっており、皆それを囲むように座って水や外を見つめています。
そっと近くに座ると、水がもぞもぞと動き出しました。
水は、中央の水たまりの周りだけでなく、いたるところに空いた穴から出てきていました。しばらくしてまた出たかと思うと近くの水とくっついたり、穴の中に吸い込まれたりと、形を変えていきます。
その水は、コンクリートの上では弾かれ、ぷっくりと厚みのある立体をしています。
そよそよと風が入ると、大きな穴に垂れ下がった紐がゆれ、鳥のさえずりが響き、屋内ながら外にいる感じがしました。
豊島美術館は、建築家の西沢立衛さんよる建物の中にある、内藤礼さんによる動く水の泉「母型」という作品のみがある美術館です。
1日中ず中で過ごせてぼーっとできると思える空間でした。
近くに隣接するカフェ兼ミュージアムショップも、西沢さんのデザインした建物です。
美術館と同じ素材で作られています。
▼カフェスペース。天窓から光が差し込みます。
豊島美術館の後は、もう一つの港、家浦港へ向かい荷物を下ろしました。
家浦港は直島や他の港からもたくさん人が来るので、芸術祭関連のショップが充実していました。
家浦地区には3つの作品があります。
トビアス・レーベルガー作「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(日本フランチャイズバージョン)」一軒家をポップに改造した作品。
▼屋根のところにひらがなの「と」の字があります。
▼1階中庭にあるオープンなダイニングテーブル
横尾忠則作(建築:永山祐子)「豊島横尾館」
入ると、赤く着色された岩が並ぶ日本庭園と、ガラスの床の下まで続くタイル張りの錦鯉の池が目立ちます。
▼外観の赤は、昔漫画の付録についてきたような、赤と青の3Dメガネでみる絵のようです。
大竹伸朗作「針工場」(写真なし)
公民館の近くまで歩くと、メリヤス針の工場だった跡地に作られた、作品の入り口がありました。
愛媛県宇和島で作られ、1度も使われなかった木製の船形と、かつて豊島の産業に貢献したメリヤス針の生産工場跡地。作品を見ただけではわからない、背景を知ることで、そのものがどのような意味をもって存在し、作者が何を考えいるのか、イメージしやすくなります。
隣にあるカフェも船をモチーフにしたおしゃれなカフェでした。
家浦港ちかくには、こんなかき氷屋さんもあります。
▼左:かき氷(ソフトクリーム入り)、右:パフェ
いちご家さん。
ここにきて、豊島の名産の一つがいちごだと知りました。
さて、次はバスでお隣の集落へ。
甲生(こう)地区には、4つの作品があります。
マイク+ダグ・スターン作「Big Bambu」
見えますか?
▼森の中に竹でできた船のようなものが見える。
スプツニ子!作(建築:成瀬友梨、猪熊純)「豊島八百万ラボ」
人が恋に落ちる成分オキシトシンと、赤く光るサンゴの遺伝子を導入して誕生した蚕が出てくる映像作品と、実験室が模してあります。
1日遅ければ、20日にスプツニ子!さんが来てイベントをするところだったのですが、タイミング合わず…
▼この前に銀色の細い鳥居が3つ並んでいます。
ケグ・デ・スーザ作「豊穣:海のフルーツ/豊穣:山の恵み」
建物に入ると、海苔でできたテントの中のようなトンネル空間が広がっています。
突き当りには、レシピ付きの島の食材が自動販売されていました。
▼光にあたって紫、茶色、白と複雑な色を出す海苔。いい香りも広がっている。
この作品から出ると、テレビの撮影部隊が入ってきました。
パタパタとうちわで扇がれている女優は誰だろう?
見たことないけど顔が白くてつるつるしてそう、っと思ったらなんと吉高由里子でした!
9月22日に放送されるNHKの番組取材だそうです。
甲生地区、最後の1つが、塩田千春作「遠い記憶」
古い戸を集めて作ったトンネルが、かつての集会場前に伸びています。
▼地元の人と集めた建具は約600枚だそうだ。
▼のぞくと田んぼが、反対側には海が見える。
硯(すずり)地区と唐櫃浜地区は時間が足りずに諦め、最後に唐櫃岡地区を回りました。
レストランになっている、安部良作の「島キッチン」は縁側が丸く長く続くようなデザインの建物です。
その近くにあるのが、ピピロッティ・リスト作「あなたの最初の色(私の頭の中の解ー私の胃の中の溶液)」
▼少女が花を摘むシーンや土を掘り起こすシーンなど様々シーンのドアップ映像や、カラフルな色が投影されています。
嵐を疑似体験できる家もあり、停電になった昔の家を思い出しました。
しかも古い民家のつくりなので、より雰囲気が出ます。
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ピュレス・ミラー作「ストームハウス」
これは結構気に入りました。夏にぴったり。
清水神社そばには、水場があり、冷たい湧き水で喉を潤すことができます。
そして、作品「風の粒子/唐櫃」青木野枝作、はそのそばにあります。
豊島は、コンパクトにまとまって、一つひとつの作品にインパクトがある島でした。
特に屋内施設が充実して鑑賞しやすかったです。
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お土産を見て、17:35家浦港発の船に乗り、直島へ出発しました。
2日目夜は直島に泊まり、3日目は直島を回ります。
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<瀬戸芸めぐりの必需品>
1.作品鑑賞パスポート…5000円で春から秋すべての会期のすべての作品を鑑賞できる。通常かかる入場料が必要な屋内展示もフリーパスの優れもの。作品を鑑賞したらスタンプを押せるので、スタンプラリーも楽しめる。
2.水、日焼け止め、帽子、羽織るもの…熱いです。汗を大量にかきます。焼けます。
<豊島での必需品>
1.まるごと小豆島・豊島本(写真右下)…小豆島と豊島の作品情報、地図、バスや船の時刻表などが乗ったガイドブック。観光案内もついた価値のあるフリーペーパー。
2.豊島ガイドマップ(写真右上)…全ての作品の場所、飲食店の場所、電動自転車と徒歩の移動時間比較がついて便利。作品の鑑賞できる時間は書かれていないので、1も一緒に使って確認するとよい。
3.100円玉…バスで移動する場合は、1回200円で、すべての作品を見るのなら5,6回は使うため、たくさん100円玉が必要になる。
または、
電動自転車…バスでも行きづらい場所にある作品を見るには、電動自転車が便利。1日1500円ほどでレンタルできる。
<注意点>
1.有料施設がある…小豆島は作品鑑賞パスポートがあれば全ての作品がみれます。パスポートがなければ、300円、510円、1540円の鑑賞料が必要な展示もあります。
2.屋内展示はだいたい9:30~17:00までで閉まります。10時からのものや16:30までのものもあるので注意。
3.豊島で宿泊をする場合は、多くが民宿になります。民宿では地元の人と交流し、おいしい漁師飯が食べられそうです。
【瀬戸芸2016】1日目小豆島
8月18日から8月20日の3日間、母と一緒に瀬戸内芸術祭(Setouchi Triennale)2016 に行ってきました。
瀬戸内芸術祭は3年に一度瀬戸内海の島々で行われているアートのお祭りです。
今年は、春(3月20日-4月17日)・夏(7月18日-9月4日)・秋(10月8日-11月6日)と3回に分けて実施されています。
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2日目豊島編はこちらから
3日目直島編はこちらから
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福岡から来る母と高松で待ち合わせのため、8:10発のjetstarに乗り込み、成田→高松へ。
夏休みだからか、意外と人がいるものです。この便も、満席でした。
1時間ちょっとの飛行を終え、9:35に高松空港に到着。
このお祭、香川の人は「瀬戸芸」というらしいです。
空港も瀬戸芸一色。わくわく。
ここから、高松駅行きの「ことでんバス(片道760円、高松築港までなら750円)」に約40分乗ります。
高速船乗り場は、高松駅ではなく、その2つ手前の「高松築港(たかまつちっこう)」のほうが近いようなので下車し、徒歩数分で港へ。
目指すは小豆島(しょうどしま)。
高松港から小豆島の土庄(とのしょう)港までは、フェリーで60-70分(690円)。高速船で35分(1170円)です。
出迎えてくれたのは、オリーブの輪っか。
チェ・ジョンファ作「太陽の贈り物」
葉1枚1枚に、海や島に関する願い事が書かれていました。
小豆島は、レンタカーで回りました。
小豆島は瀬戸芸の島の中では1番大きいため、島内をバスは走っていますが、1日で島中を回りたいならレンタカーがおすすめです。
美島レンタカーという港から少し離れたところで借りたのですが、12時間8000円くらいでした。フェリーを降りたところでも予約できますし、宿で借りたほうが安い場合もあります。
▼近畿・中国四国地方の地図。どれが小豆島でしょうか。
▼高松港、小豆島、豊島(てしま)、直島、宇野港の距離感覚はこんな感じです。玉野市と書かれたところが、岡山の宇野港があるところです。
まずは、土庄港近くの作品をチェック。
▼1階にはコシノジュンコとアトリエオモヤの体験型作品、2階には子供たちと一緒に制作した作品がありました。
そして、腹ごしらえ。
小豆島はオリーブだけじゃなく、手延べ素麺も有名です。
▼オリーブ素麺@銀四郎麺業。しいたけ風味のガーリックオイルをかけると違った味が楽しめます。
それから、レンタカーを借りて、三都半島、草壁、醬の里・坂手、島の南側を回り23ほどの作品を鑑賞しました。
▼野原に現れるイノシシ、足、頭…これからも増え続けるらしいです。(久保寛子作「段山遺跡群」)
▼これは上からの図。下に潜って眺めると海底にいる気分になります。(康夏奈(吉田夏奈)作「花寿波島の秘密」)
▼この作品のある蔵が古い瓦倉庫で、飾り瓦が残っていてすごくいい雰囲気でした。(尾身大輔作「空想と虫籠」)
▼「怪物と少年Ⅱ」を見た後に海岸へ出てみると現れた怪物の群れ。(伊東敏光作「この彫刻は一万年の生命を持ちヒトの一生の間には10mほど歩くⅢ」)
▼割と有名なやつですね。ここのおじさんと仲良くすると、面白ショットを撮ってくれます。おじさん、9/7の9時からTBSの番組に出るんだと、嬉しそうに話してくれました。(清水久和作「オリーブのリーゼント」)
▼珍写真集。おじさんに言われるがままに動くとあら不思議。左上はハート、左下は頭が目になってリーゼント君の顔の出来上がり。
2日目の朝は、エンジェルロードを見に行きました。
なんでも、朝と夕の干潮の時間にあらわれる道を、恋人と手をつないで渡ると結ばれるとか…こんな感じで笑
▼Murad Osmannの'Follow Me'をまねて…
https://www.instagram.com/muradosmann/
早朝にジョギングしながら土庄地区をめぐり、最後にレンタカーで、千枚田の広がる肥土山(ひとやま)・中山地区へ向かいました。
▲▼緻密な竹組みが田園の中にたたずみ迫力のある作品です。万人受けするだろうなぁ。中も足裏マッサージができて気持ち良いです(笑)(ワン・ウェンチー作「オリーブの夢」)
小豆島は、古い蔵をそのまま使った作品や、自然の中に突如現れるような自然と一体化した作品が多いと感じました。また、近所の人が管理のボランティアや、無料でお茶や素麺などを提供するなど、島民一緒になって祭を行っている温かさも感じました。
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我々は、10:30の旅客船に乗り込み、小豆島を後にしました。
2日目は、豊島(てしま)を回ります。
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<瀬戸芸めぐりの必需品>
1.作品鑑賞パスポート(写真左中)…5000円で春から秋すべての会期のすべての作品を鑑賞できる。通常かかる入場料が必要な屋内展示もフリーパスの優れもの。作品を鑑賞したらスタンプを押せるので、スタンプラリーも楽しめる。
2.水、日焼け止め、帽子、羽織るもの…熱いです。汗を大量にかきます。焼けます。
<小豆島での必需品>
1.まるごと小豆島・豊島本(写真右下)…小豆島と豊島の作品情報、地図、バスや船の時刻表などが乗ったガイドブック。観光案内もついた価値のあるフリーペーパー。
2.レンタカー(要 坂道運転の技術)…小豆島の作品は非常に数が多く、島の東西南北・中央と全体に広がっています。そのため、あまり時間がなければ、好きなタイミングで移動できるレンタカーがおすすめです。2日間ほどかけて島をみるなら、バスの1日乗車券1000円、2日乗車券1500円がおすすめ。
<注意点>
1.有料施設がある…小豆島は作品鑑賞パスポートがあれば全ての作品がみれます。パスポートがなければ、300円、510円の鑑賞料が必要な展示もあります。
2.屋内展示はだいたい9:30~17:00までで閉まります。
3.ホテルやゲストハウスは多いですが、人気のお部屋は数か月前の早めの予約をしたほうが無難です。
はじめに(1記事目)
はじめまして
「にちにち これ こうにち(日日是好日)」というタイトルで本日(2016/8/14)スタートです。
自己紹介は、別記事にいずれupするとして、
初記事としてタイトルの意味と心意気をつづろうと思います。
「にちにちこれこうにち(日日是好日)」とは・・・
今日は、お盆の真っただ中です。
この時期、先祖が1年に一度こちらの世界に遊びにくる、と子供ころ親に聞いたものです。私の実家はまだ仏様がいなかったので、親戚の家でお盆を過ごしていたことを思い出します。
お盆は、「祖霊信仰と仏教が融合した行事」とwikiに載っておりますが、仏教文化の行事です。
本ブログタイトルの「にちにちこれこうにち(日日是好日)」も仏教のことばで、禅語と呼ばれるものです。
意味
毎日、ありのままを受け入れ、そのときを大切にし生きること。
好い日、悪い日、と比べず、どんな1日でも好い日だと解釈して前向きに捉えること。
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中国唐の時代の禅僧である、雲門文偃(うんもんぶんえん)の言葉
もともと、7月下旬ごろにブログを始めようとおもっていましたが、いざhatenaにアカウントを作るというときになって、「アカウント名=タイトルなのか!?」と数週間迷いました。
ブログに書く内容もおそらく日記になるだろうと思っていましたが、「○○の回顧録」、「徒然日記」などというのもしっくりこず、パソコンに向かう手が止まる日々。
自分の好きな言葉を持ってくるのはありだな。英語とか、ヒンディー語とかで何かあるかな…と思いつつ、考えるのをやめてほったらかしにしておりまして、ふと思いついたのが日日是好日でした。
実際、聞いたことはあるけど、意味はよく分かっておらず、毎日happyに生きることだろうな~と思っていましたが、調べてみるとなんととってもいい言葉!と思い、ブログのタイトルに至ります。
(雲門文偃禅師がどのようなシチュエーションでこの言葉を発したのか。
そもそも、禅って何?という方は、以下もお読みください。)
私は、仏教や禅について詳しくないので、禅語とは何ぞや?と思い、以下引用します。
禅語とは、
「禅語」とは禅のことば、禅宗の文献に記述された辞のこと。禅とは何かを知り、その教えを理解し、行うことは到底たやすいことではありません。ですが、禅は私たちが生きていくうえで大切なヒントを与えてくれます。
禅宗で使われる言葉のようです。
禅宗とは、
一般的に「禅宗」という言葉は「坐禅をする宗派」という位の
意味に使われていますが、この意味では、「禅宗」には、
臨済宗(りんざいしゅう)と曹洞宗(そうとうしゅう)、黄檗宗
(おうばくしゅう)が含まれます。
ふむふむ、3つの宗派をまとめて禅宗というのか。
そもそも禅って?
禅とは心の別名です。
ひとつの相にこだわらない無相。一処にとどまらない無住。ひとつの思いにかたよらない無念の心境を禅定と呼び、ほとけの心のことです。
禅宗の1つである臨済宗のページに、「禅=心」とあります。
ちょっと頭が混乱して来たので、禅が何なのかを考えるのはやめておきます(笑)
「日日是好日」の誕生ストーリー
雲門文偃禅師は、弟子たちに「これから15日後の心境を一言で述べなさい」と聞いた。
弟子たちがすぐに返答できずにいると、雲門文偃禅師は自ら「日日是好日」と答えた。
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このストーリーから出てきた教えが、一度きりのこの1日を全身全霊で生きることで、その日が好日になる、ということです。
雲門文偃禅師のストーリーは、こちら禅語に親しむを拝見しましたのでご覧ください。
人は過去をみて生きるのか、現在見て生きるのか、未来を見て生きるのか、
それぞれ、振り返るとどこかをベースに物事を考えていると思います。
私は、現在視点の人間だと思っており、「日日是好日」がとてもしっくりきました。
今日だらだら過ごしちゃったけど、こんな日もいい日だな。
今日終電まで仕事頑張って、終わることができて疲れてるけどいい日だな。
今日はやろうと思っていたことがすべては終わらなかったけど、次回からの反省になったからいい日だな。
そんないい日を、いい出来事を、誰かに話すかの如くにつづっていこうと思います。
お付き合い、よろしくお願いします。
ちなみに、タイトルが平仮名なのは、やわらかく、ゆるいイメージが気に入ったのと、漢字だと読みにくいからです!(読者のレベルを見くびっていたらすみませんw)
「にちにちこれこうじつ」という読み方もあるようですが、「こうにち」を使わせてもらいます。
2016.8.14(日)
にちにちこれこうにち(日日是好日)スタート!