手紙

拝啓

 

 

向寒の候、朝夕は一段と肌寒くなりもこもこ靴下が恋しくなってきました。秋ももう終わりが近づき冬になってきた感じがします。秋の夜長に貴方に会える日を一日千秋の思いで過ごしています。風邪などは引いていませんか。鼻声は大丈夫ですか。

 

 

この度はデビュー11周年、おめでとうございます。もう11年かと思うと、とても時の流れが早く感じます。

 

 

 

私が貴方を知ったのは貴方きっかけではありません。エースが出演していたドラマが好きだったからです。よくある話です。

 

それから貴方達グループを見るようになりました。最初はドラマの子がいるから、でした。でも、気がつけば目で追っているのは貴方でした。きっと最初に惹かれたのは、声、です。なので今回のソロ曲を知った時死ぬほどテンションが上がりました。叫びました。めちゃくちゃ嬉しかったです。曲を聴いてすらいなかったのに。貴方の声をひたすら聴き続けられると思うだけで幸せでした。

それから貴方を見るようになりました。くしゃっと笑う笑顔。口を大きく開けて笑う笑顔。時々する困った顔の愛想笑い。メンバーや共演者さんにイジられ愛される愛嬌。メンバーと楽しそうにわちゃわちゃするところ。周りをよく見て気を使える頭がいいところ。優しいところ。音にはハメておどるところ。時々雄になるところ。自分を分かっているところ。挙げていったらキリがないくらい全てにキュンキュンしています。

 

 

 

貴方を知らなかったら私は今頃、とても退屈な日々を送っていたでしょう。趣味も興味のある物もなく、ただ生きるために仕事をするようになっていたでしょう。夢を叶えようともしなかったでしょう。きっとオシャレをすることもなかったです。服なんて着れればいいと思っていました。一般的でいるために惰性でメイクをしているでしょう。綺麗になろうとなんて思わなかったです。そんな私を普通にメイクや服が好きと言える私にしてくれてありがとうございます。私は綺麗になろうと思える今の自分が好きです。

 

 

貴方が幸せならきっと私も幸せです。

 

美味しいご飯を食べて大好きな人に囲まれて幸せに過ごしてください。ただ自由に好きなように生きてください。

 

 

こんなところでの告白をお許しください。いつか本物の手紙を出すまで。

 

 

末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。

                                                     

                                                                     敬具