Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

京都で花見(醍醐寺)

 この日は、伏見に近い醍醐寺にやってきた。豊臣秀吉が、その死の直前親近者のみを集めて開いたのが「醍醐の花見」。その4年前の「吉野の花見」は、戦国武将たちを集め威信そ知らしめる政治イベントだったが、こちらはプライベートイベントだったと歴史書にある。その中心的な舞台となったのが、醍醐寺

 

 烏丸御池の駅から、地下鉄東西線で乗り換えなしに醍醐駅に行ける。駅で降りた人は少なく、外国人もあまり見かけない。10分あまり坂を登った先に正門があり、立派なしだれ桜がお出迎え。

 

    

 

 境内は3つ(伽藍・三宝院・霊宝館)に別れていて、おのおの見ごたえがある。西大門(仁王門)を入ると、伽藍エリア。

 

    

 

 やはりソメイヨシノは散り始め、参道に散った花びらを踏みながら上っていくと、右手に五重塔が見えてきた。

 

        

 

 境内の方々に桜が咲いていて、まだ若い苗木も誕生祝いや100歳記念にと植えられたものが成長を待っている。桜のほかにはモミジが目立ち、11月末には紅葉狩りのイベントも行われるとある。

 

    

 

 伽藍の中心観音堂で形ばかりのお参りをし、今度は霊宝館。寺に伝わる仏像や書画などを近代的な建物で保管・展示する施設だ。観音堂含め、内部は撮影禁止。それでも館の前庭に、見事な八重桜が咲いていたのでこれを撮影。

 

    

 

 次には三宝館、ここには立派な庭園があるが、その入り口にも凄いしだれ桜が、今を盛りと咲いていた。

 

    


 立ち入ることはできないのだが、その庭園は見事なもの。銀閣寺のワビ庭園に比べて、規模もあるし美しさも勝る。さすがに華美好きの秀吉が関与したデザインである。

 

    

 

 三宝院の扉には東本願寺同様、金で装飾された五七の桐と菊の御紋が描かれている(*1)し、境内に張られた幔幕には、五七の桐が必ず描いてある。豊臣家の影響は非常に強い。豊臣家には及びませんが、NINJA家もここで花見を楽しみましたよ。

 

<続く>

 

*1:「いけずな京都」に魅せられて - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

京都で花見(嵐山)

 嵐電は、複線の嵐山本線と単線の北野線の2路線。北野線御室仁和寺駅から、乗換え駅の帷子の辻駅まで戻り、本線で終点の嵐山駅まで行った。北野線の乗客はほとんど日本人だったが、本線になると半分くらいは外国人観光客。多様な言語が飛び交う。

 

    

 

 20分ほどで、終点に着いた。そこはもう、日本ではない。なんとなく中華風の駅構内の造りもあるし、バックパッカーや団体客が押すな押すなで行き交っていることもある。

 

    

 

 首から同じ色のネームタグを下げた団体が、いくつも歩いている。人力車が列をなして行く。前回伏見稲荷でも見たレンタルキモノの店も多いし、利用者と思しき(違和感のある)和服姿の人がいる。

 

    

 

 片側一車線だが、これがメインストリート。大型バスも行き交う。何本かソメイヨシノが咲いていて、散り際といったところ。土産物屋、飲食店が軒を連ねている。

 

    

 

 TV番組でも見た渡月橋の周りでも、インド人の団体が競って記念撮影をしている。桂川には古い(5世紀からあったともいう)堰があり、水量が豊か。嵐山のある対岸に中州があって、いくらかソメイヨシノが咲いている。混みあう橋を渡って行ってみた。少し空いていて、ゆっくり花を眺めることができた。

 

    

 

 中腹にヤマザクラの咲いているように見える嵐山はいいとして、人ごみには辟易したので、天竜寺だけ拝観して駅に戻ってきた。

 

    

 

 帰りは嵐電嵐山本線で、終点の四条大宮駅に行く。降車ボタンがある電車で、市内に入ると路面電車のようになり信号停車することもある。江ノ電のような、市電のような不思議な路線である。20分ほど乗って四条大宮駅を降りると、目の前に阪急の巨大なビル。地下に阪急京都線大宮駅がある。ここから新町三条のコンドミニアムまでは、歩いて帰る。

 

    

 

 途中、アーケード商店街である<三条会>を通り、このパン屋さんでランチを買いました。これもTV番組で、今京都には手作りパン屋さんが増殖中との情報があったから。

 

    

 

 確かに美味しかったですよ。また寄らせてもらいます。

 

京都で花見(仁和寺)

 滞在初日も良く晴れた。今日はTV番組で紹介されていた2カ所を巡りたい。最初の目的地は「仁和寺」。新町三条のコンドミニアムからは、いくつもの行き方がある。スマホの案内では、四条西洞院バス停から26番市バスが便利という。ただそのバス停は観光客でとても混みあっている。大半は外国人。いろいろな言葉が飛び交っている。

 

 嵐電(嵐山電鉄)の帷子の辻駅に向かうバスに、ようやく乗れた。ぎゅう詰めで30分ほど揺られ、目的の駅に着いた。そこから嵐電で少し東へ戻る。途中、桜のトンネルのような車窓を見て御室仁和寺駅まで10分ほど。

 

    

 

 駅の正面200mほど先に立っているのが、重要文化財である二王門。二層の壮大な門で、2体の金剛力士像が両脇を固める。門をくぐると左手が門跡仁和寺の御所庭園。天皇家が住職を務めたのが「門跡」の意味で、ここは宇多天皇が創設したお寺。やや遅咲きの桜「御室桜」が千本ほと植えられているのを、今回は鑑賞したい。

 

        

 

 この桜は高木にならず、花も人の顔辺りで咲く。別名お多福桜、「花(鼻)は低いが愛想が良い」という意味である。TV番組で写真家のお勧め撮影スポットは、桜の群生地の西側から五重塔を入れて撮るというもの。その場所には撮影用の仮ステージが設けられていた。お勧めに従って数枚撮った。

 

    

 

    

 

 境内には散り始めたソメイヨシノ、まだつぼみでこれから咲くシダレ桜なども多く、しばらくは楽しめそうだ。それにしても御室桜のピークに合わせて訪れることができたのは幸運である。

 

        

 

 近づいて観た五重塔(これも重要文化財)は荘厳。初層(一番低い屋根)の瓦には、今年の干支である龍が安置されているという。仏舎利が収められているという塔芯までの高さは、36mあまり。

 

 外国人観光客でごった返しているかと思ったのですが、嬉しい予想外れ。混みあってもいないし、大半は日本人でした。さて、次は嵐山に廻ろうと思います。

 

<続く>

京都で花見(計画~京都御苑)

 BS放送で京都からみの番組をいくつか予約しておき、夫婦で一緒に見た。正直玉石混交で、タレントが観光地の宣伝をしているだけのもの、美しい風景は流れるが場所を含めて案内がないものもあった。しかしNHKBSの「いけず京都旅」(*1)はじめ、役立つ情報番組も少なくない。中でも、春の案内はサクラの名所が多かった。ちょうどその時期に、定宿<MIMARU>に4泊予約ができたので、

 

・桜の名所をいくつか巡る(仁和寺・嵐山・醍醐寺・東寺等)

・最近増えたという手作りのパン屋さんのパンでランチ

・2泊は外食し、ロピアや八百一の食材で2泊はウチ呑み

 

 としよう。いつものように熱海駅1040発のひかり号で京都へ、2時間の乗り換えなし行程は便利だ。13時には荷物を預けて身軽になり、まずは京都御所に向かって歩く。地下鉄丸太町駅の上にある交番が立派で、騎馬警官のパネルがこの街の警察のシンボル。

 

    

 

 前日までの寒さはなく、昼下がりの御苑庭園では花見ランチの後片づけが始まっていた。ソメイヨシノは散り始めているが、遅咲きの桜たちは今が見ごろ。広大な庭園には、桜よりも立派な松の樹が目立つ。

 

    

 

 歴史的遺構もある。例えばこれは蛤御門、御苑9つの門の一つで西中央で烏丸通に面している。正式名称は新材家御門。幕末、長州軍がクーデターを起こしてこの門の周辺で、会津・薩摩軍らと戦闘になった。いわゆる「蛤御門の変」である。門には当時の鉄砲の弾痕も残っている。

 

        

 

 烏丸通の向こう側には、イノシシが和気清麻呂を護った伝説の「護王神社」がある。ここのソメイヨシノが見事だった。その後、丸太町駅から京都駅前の「ロピア」に行って、300gほどの和牛ザブトンを買いました。さて、今回も歩いて、食べて、楽しみますよ。

 

<続く>

 

*1:「いけず先生」による京女の歴史 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

揺れに揺れる静岡選挙区

 自民党旧安倍派5人衆の一人、塩谷立議員(衆院静岡比例区)は離党勧告の処分を拒否しているが、離党は避けられない見通しだ。静岡8区の小選挙区では立憲民主党の源馬議員に敗れているだけに、比例復活の難しい無所属での次の選挙は厳しいものになるだろう。

 

 これに加えて、選挙には強かったが評判の悪かった川勝知事が辞表を提出したことで、静岡選挙区全体が揺れ始めた。川勝知事が後任に渡辺周議員(立憲民主党)を指名したとも言われ、渡辺議員が議員辞職して知事選に立候補することにでもなれば国会議員の変更が起きる。

 

 比例区の次の候補者は、実は国民民主党榛葉賀津也議員。彼は今は参議院議員(静岡選挙区)だし、彼自身知事選への出馬も噂されている。一方、自民党では細野豪志議員(衆院静岡5区)の立候補も取りざたされるなど、来るべき知事選の余波が大きく広がっている。

 

    

 

 当初川勝知事は(ボーナスを貰ってから)6月に辞任すると言っていたが、前倒しで辞任することになり、GW明けの来月9日告示、26日投開票の日程が決まった。現時点では、

 

・大村慎一氏 総務官僚出身、元静岡県副知事

鈴木康友氏 元民主党議員、前浜松市

 

 の2人が立候補を表明している(*1)。

 

 当面する知事選では、一部地元の「中央リニア反対」との強い意向(*2)があって、その意向を汲むのが誰で、そうでないのは誰かということになる。正直、通せんぼは止めて欲しいのだが、問題はそれだけではない。今月末の3つの衆議院議員補選の結果次第では、自民党中心に政界で何かが起きる。

 

 静岡選挙区には、次の総理候補でもある上川陽子外相(衆議院静岡1区)、TV報道番組の常連片山さつき議員(参議院静岡選挙区)もいます。知事選から全国への波及も考えられ、静岡発の何かがあるかもしれません。県民の責任は重いと言えるでしょう。

 

*1:川勝知事辞職に伴う静岡県知事選挙、5月9日告示・26日投開票に決定 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

*2:一説にはスズキの社長さんが、JR東海の会長(故人)と不仲だったゆえとも言われる。もしそれが真相なら、酷い話。