なぜか突然、昔のことを思い出す
大学院の最初の頃の授業(ミクロ経済学)で効用関数がquasi-concave functionであることと無差別集合*1が凸集合であることが同値であることを示せ、という宿題が出て目が点になったことを突然思い出した。しかも、本当に最初の頃の宿題だったと思う。その頃は「経済学は数学の一分野だったのか」と思ったよ。
今思えば、良い問題だったのかなと思うが、当時はまだn次元で考えるのに慣れていなくて、2次元でしか考えていなかったから、「図で考えれば当たり前じゃん」とか思って全然わからなかった。というか、そもそも「証明する」ってこと自体に慣れてなかった。
*1:正確には無差別集合ではなく、upper contour setだな
『シンメトリーとモンスター』
- 作者: マークロナン,Mark Ronan,宮本雅彦,宮本恭子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: 単行本
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この本を読んでー対称性のあるところに群ありーってことなのかと思ったわけだが、正しく解釈できているだろうか。僕が習った群は既に出来上がったもので、群の公理を満たしているものは群、というスタンスで抽象的に進んできたから、いまいち方程式の根の置換と言われてもあんまりよくわかっていないのが現実。1のn乗根と巡回群が対応するのはわかるんだけど、それ以外はようわからん。と書いていて、なんか分かった気がしてきたよw