古典力学の数学的方法

また本を買ってしまった。前から欲しかったのだけど、絶版になっていて買えなかった。古本屋で探そうかと思っていたけど、アマゾンのマーケットプレースで簡単に買えた。ほんとに良い時代だ。

力学や解析力学の教科書は無数に出ているけど、物理として捉えるのでなく、数学として捉えた本はあんまりない。解析力学の数学的構造を知りたかったので是非とも欲しかったのだ。

それにしても読まなければならない本が山積みで、一体いつになったらこれらを消化できるのだろうか。。。

なぜか突然、昔のことを思い出す

大学院の最初の頃の授業(ミクロ経済学)で効用関数がquasi-concave functionであることと無差別集合*1が凸集合であることが同値であることを示せ、という宿題が出て目が点になったことを突然思い出した。しかも、本当に最初の頃の宿題だったと思う。その頃は「経済学は数学の一分野だったのか」と思ったよ。

今思えば、良い問題だったのかなと思うが、当時はまだn次元で考えるのに慣れていなくて、2次元でしか考えていなかったから、「図で考えれば当たり前じゃん」とか思って全然わからなかった。というか、そもそも「証明する」ってこと自体に慣れてなかった。

*1:正確には無差別集合ではなく、upper contour setだな

海の向こうの論戦

アメリカでも金融危機への対応を巡って論戦が繰り広げられている。面子的には錚々たるものなのに、内容的には日本で行われたものと変わらないのが不思議だ。つまり清算主義とリフレ派が対立している。リフレ派が少数派ではない点が決定的に違うと思うけど、リフレ派にも金融政策だけで行ける派(ルーカスやマンキューなど)と財政とのポリシーミックスが必要派(クルーグマン等)に分かれるようだ。理論的にもいろいろとそれらしいものが出てくるから逆に経済学の深刻な混乱と一般からの不信をもたらすのではないかと心配だ。

『シンメトリーとモンスター』

シンメトリーとモンスター 数学の美を求めて

シンメトリーとモンスター 数学の美を求めて

読みました。ほとんど何にも分からなかったにも関わらずまぁまぁ面白かった。もっとサスペンスっぽく書いてくれたらもっとドキドキして面白かったと思うんだが。にしても、数学にはこの手の本が多くて良いね。経済学にはこういうのはないなぁ。ある理論が打ち立てられるまでのドラマって、どの分野でもあるはずなんだけど。まぁ、需要がないってことかな。

この本を読んでー対称性のあるところに群ありーってことなのかと思ったわけだが、正しく解釈できているだろうか。僕が習った群は既に出来上がったもので、群の公理を満たしているものは群、というスタンスで抽象的に進んできたから、いまいち方程式の根の置換と言われてもあんまりよくわかっていないのが現実。1のn乗根と巡回群が対応するのはわかるんだけど、それ以外はようわからん。と書いていて、なんか分かった気がしてきたよw

経済学の本も山積み

とりあえず今読んでいるのはAllen & Galeの"Understanding Financial Crises"だけど、トイレのお供に読んでるので一日に半ページとかしか進まない。まだ2章の途中。3章からは紙とペンが必要になるだろうから、これまた進まないだろう。僕に必要なのは強い意志とか根性だ。

読みもしないのに本ばかり買ってしまう

今日はすごく久しぶりに時間があったので丸の内の丸善ブラウジング。今でも読もうと思っている本が山積みなのに、またさらに3冊も買ってしまった。一つは群論に関する啓蒙書なので近いうちに読むだろうけど、他はどうだろう。毎日1時間と決めて勉強すれば良いのだけど、なかなかそういう根性はない。