よく書く、「ダメ人間ループ」の件
そういえば、ダメ人間ループについて書いてなったと思い、書きます。
あの本(↓)をやろうと思ったきっかけのループです。
- 作者: メラニーフェネル,曽田和子
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2004/06/26
- メディア: 単行本
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で、この本の最初の方に出てくる、
自尊心が育めなくなってる人の思考パターンが(一部抜粋で私作成)以下です。
※下記"最終結論"とは、それまでの経験により培われた自分に対する見解。
例)「自分は悪い人間だ」「自分は人に愛されない」「自分は醜い」
つまり、引き金となる状況が起こると、
自分で出した自分への結論を思い出してしまい、
きっとダメだろう、的な否定的な予測を立て、不安と行き来し、
失敗するなら最初から止めよう、的な行動を取り、
止めてしまったこと、この機に成長できなかったこと等で、再度自分の出した最終結論が正しいと感じ、
自分を否定したり落ち込んだりする中で、自己否定を強め自尊心をさらに削る、
というような、スパイラルダウンのループです。
最終結論はそれまでの経験によって成り立っており、
図に書いたループは、自分の導いた最終結論を強化してしまうものです。
自尊心が低い人の多くは、この最終結論の算出を誤っているため、
ループの思考パターンを繰り返すことで、その誤りがより大きくなり、
通常では考えられない程、自分という存在を深く深く落とし込みます。
私が思う、この思考回路を持っている人の最大の問題は、
「完璧な思考ループ」だと思っているところです。
一つ一つの考え方や行動に何の間違いも無いと信じています。
私がそうでした。
ちなみに、上の図に私の思考ループを当てはめた場合、以下になります。
引き金となる状況としては、相手を責めようとしてしまった時(自分の方が劣っているのに、身の程知らずだと思う)、相手に責められた時、自分にがっかりした時、などです。
それが起こると、「自分はダメな人間だ」と深く感じます。
私の中で「ダメ」という言葉は、なぜかすごく強い意味があります。
無能で、無価値で、使い物にならない、というイメージです。
この考えにハマると、そのままループに突入し、どんな結果でも落ち込みます。
悪い結果が起こればもちろん、良い結果が起こった場合でも、
運が良かっただけだ、これで評価が上がってしまっても実力ではないし、
次があれば今回よりさらにがっかりさせてしまう、と考えます。
今だから、おかしいと思えます。
でも、つい半年前は、これが心底正しい考えだと思っていました。
自分は無価値な人間なんだし、別に死んでもいいけど、
死んだら死んだで色々大変だから、空気のように過ごしたい、
と本当に願っていました。
このループから回復できたのは、自分で抜けたからです。
私のような、思考パターン構築型鬱の場合、
自然発生的鬱の治療方法では全く治らないと思うんです。
発作的に鬱が来る、というよりは、原因があって結果が来る、感じなので、
その要因を究明して根っこから整理することが必要です。
それに、元々思考が好きな性格なので、そうやって治すことが性に合います。
薬を入れても、何の解決にもならないと思うんです。
ただ、これは鬱発症時、深めの鬱思考の時はできません。
そういう時は薬に頼ったほうがいいです。
根本的に治したいと思えるぐらい体調と環境が整っているときが、この治療を試すときです。
一言に鬱と言っても、一人ひとり本当に違うと思います。
治療に際しては、人に頼れるか、頼れないか、といった性格も影響すると思います。
私は、思考パターン構築型×人に頼れない、といった感じなので、
この方法が合いました。
・・・と言っても、まだ半分残ったままですが。
そのうち自分を受け入れる、という章をクリアしたいとは思っているのですが、
やっぱり自分の長所に目を向けるのは気持ち悪いです。
思考回路を整理した次は、感情を円くすることが必要なのかもしれません。