うつがちょっと回復したとこで、認知行動療法やってみた。

うつ診断されて、会社やめて、ちょっと回復したとこで認知行動療法をやってみました。

よく書く、「ダメ人間ループ」の件

そういえば、ダメ人間ループについて書いてなったと思い、書きます。

 

あの本(↓)をやろうと思ったきっかけのループです。

 

自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

 

 

で、この本の最初の方に出てくる、

自尊心が育めなくなってる人の思考パターンが(一部抜粋で私作成)以下です。

 

※下記"最終結論"とは、それまでの経験により培われた自分に対する見解。

  例)「自分は悪い人間だ」「自分は人に愛されない」「自分は醜い」

 

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つまり、引き金となる状況が起こると、

自分で出した自分への結論を思い出してしまい、

きっとダメだろう、的な否定的な予測を立て、不安と行き来し、

失敗するなら最初から止めよう、的な行動を取り、

止めてしまったこと、この機に成長できなかったこと等で、再度自分の出した最終結論が正しいと感じ、

自分を否定したり落ち込んだりする中で、自己否定を強め自尊心をさらに削る、

というような、スパイラルダウンのループです。

 

 

最終結論はそれまでの経験によって成り立っており、

図に書いたループは、自分の導いた最終結論を強化してしまうものです。

自尊心が低い人の多くは、この最終結論の算出を誤っているため、

ループの思考パターンを繰り返すことで、その誤りがより大きくなり、

通常では考えられない程、自分という存在を深く深く落とし込みます。

 

私が思う、この思考回路を持っている人の最大の問題は、

「完璧な思考ループ」だと思っているところです。

一つ一つの考え方や行動に何の間違いも無いと信じています。

私がそうでした。

ちなみに、上の図に私の思考ループを当てはめた場合、以下になります。

 

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引き金となる状況としては、相手を責めようとしてしまった時(自分の方が劣っているのに、身の程知らずだと思う)、相手に責められた時、自分にがっかりした時、などです。

それが起こると、「自分はダメな人間だ」と深く感じます。

私の中で「ダメ」という言葉は、なぜかすごく強い意味があります。

無能で、無価値で、使い物にならない、というイメージです。

この考えにハマると、そのままループに突入し、どんな結果でも落ち込みます。

悪い結果が起こればもちろん、良い結果が起こった場合でも、

運が良かっただけだ、これで評価が上がってしまっても実力ではないし、

次があれば今回よりさらにがっかりさせてしまう、と考えます。

 

 

今だから、おかしいと思えます。

 

でも、つい半年前は、これが心底正しい考えだと思っていました。

自分は無価値な人間なんだし、別に死んでもいいけど、

死んだら死んだで色々大変だから、空気のように過ごしたい、

と本当に願っていました。

 

 

このループから回復できたのは、自分で抜けたからです。

 

私のような、思考パターン構築型鬱の場合、

自然発生的鬱の治療方法では全く治らないと思うんです。

 

発作的に鬱が来る、というよりは、原因があって結果が来る、感じなので、

その要因を究明して根っこから整理することが必要です。

それに、元々思考が好きな性格なので、そうやって治すことが性に合います。

薬を入れても、何の解決にもならないと思うんです。

 

ただ、これは鬱発症時、深めの鬱思考の時はできません。

そういう時は薬に頼ったほうがいいです。

根本的に治したいと思えるぐらい体調と環境が整っているときが、この治療を試すときです。

 

一言に鬱と言っても、一人ひとり本当に違うと思います。

治療に際しては、人に頼れるか、頼れないか、といった性格も影響すると思います。

私は、思考パターン構築型×人に頼れない、といった感じなので、

この方法が合いました。

 

・・・と言っても、まだ半分残ったままですが。

そのうち自分を受け入れる、という章をクリアしたいとは思っているのですが、

やっぱり自分の長所に目を向けるのは気持ち悪いです。

思考回路を整理した次は、感情を円くすることが必要なのかもしれません。