映画についてのあれこれ
MB-D10(Nikon-D700バッテリーパック)の三脚ネジ
ちょっと、気分転換に商売道具のお話し。
ボクは撮影機材にNikonを使っているのですが、先日の撮影でカメラを三脚に取り付けようとしたら、うまくネジが入っていかない…おかしいなぁ~と、カメラ側のネジ穴を覗いたら、ネジ穴自体がグラグラと揺れてるではないですか…その日の撮影は、なんとかそのグラグラするネジ穴に三脚を上手い具合に取り付け、無事に撮影を終えたのですが、バッテリー交換の際に、コロンと何かが落ちてきて、良くみればネジ穴がポロリと…こんなことは初めてなので、ビックリしましたが、Nikonのサービスにお世話になるには気が引ける…写りに関係のない部分だし、自分で直せるのでは…という訳で、直してみました。
コロンと落ちてきたネジ穴…
本来ならココに固定されているようで…
底面のラバー部分を外せばネジが解けそうなので、早速、ラバー部分を剥がしてみる。
と、接着剤で張り付けてあると思っていたのですが、両面テープで張り付けてありました。
うむ、両面テープは用意していなかったのですが、もう剥がし始めてしまったので、このまま慎重に作業を進めます。
結構、上手に剥がせたので、再利用の望みを残しつつ、ネジを解いていきます。
と、あっという間に分解完了。
予想通りの組み方なので、一安心。
外れていた三脚ネジを取り付けて…
外した逆の手順で…
(底面のラバーの両面テープは再利用…きっと、大丈夫なはず、笑)
はい、元通りです。
作業時間は、30分もかかっていないでしょう。
今は、底面のラバーを密着するため三脚に取り付けてあります。
良い気分転換になりました。
(撮影カメラは、まだまだ使える?FUJIFILM s5Pro)
さて、では気分転換に映画観に行きますかぁ~!
(※気分転換ばっかりやないか~い!というツッコミは甘んじて受けます)
FUJIFILM デジタル一眼レフカメラ FinePix (ファインピックス) S5 Pro FX-S5P
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言の葉の庭を観て
この文章を書き始めたちょうど今、台風が日本列島に向かってきています。
この台風は、どうやら強い勢力を維持したまま、日本列島を縦断するようです。
日本では、空から落ちて来る雨は、その時々によって名前が変わるようで…
この台風による雨は、きっと豪雨であり、秋雨でもあり、遣らずの雨である場合も勿論ありえる、ずぶ濡れになっても、そこに素敵な言葉があれば…あ、映画(やっと、言の葉の庭)を観たのです。
新海誠監督の作品のアニメーション映画
正直、かなりの衝撃を受けました。
新海誠監督の作品は、背景の描写や、その空気感が特徴だと様々な所で評価されていますが(その反面、キャラクターの描写やストーリーは…なんて意見も多くあるようです)個人的に好きな世界観なので、かなり贔屓目ですが、この作品はアニメーションというニッチな世界での頂のひとつであると勝手に決めました。
実写の世界でも『風景』と『情景』の差には、撮るもの、描くもの、観るものによって大きく変化して、その変化ってやつが作品の雰囲気とか、空気感とか言われるものに繋がっていると感じているのですが、アニメーションに置ける『背景』っていうのは、抽象的であり、主観であり、『情景』であると理解しているのですが、新海誠監督の作品に置ける『背景』は、実際の風景を、よりリアルにアニメーション化(抽象化)するという、風景であり情景であるという不思議な感覚が、雨の一粒一粒、木漏れ日の揺らぎ、実際に視覚できないような風景ですら、さも実際に見える世界かのように表現されていると感じる…この何とも言い難い描写が素晴らしい。
う~む、この感情を表現するボクの言葉のレパートリーが足りないので、伝いたいことの半分も伝えられないのですが…いろいろと衝撃を受けた作品のひとつであることに間違いはありません。
色んな角度で(いや、実際に覗き込んだり、横から観たりってことではなく、いろんな視点でという意味で、笑)観て欲しい、そんな作品です。
きいろいゾウ
夏の食卓には、基本的に麺類の出番が多くなります。
そうめん、冷麦、うどん、そば、冷やし中華、冷麺、カペリーニ…これらをローテーションすればだいたい夏は乗り切れます!
しかし、この不動ともいえる麺のローテーションの中に、不意に「カレーライス」が割り込んでくるんですよね、何故か。
なんでだろう…テツandトモを最近見かけないのは、なんでだろう…いや、そんなことが言いたいのではなく、カレーって夏の暑い日でも許されるのはなんででしょうね。
そんなことを、カレーを食べながら思っていると、しおりん(ももいろクローバーZの黄色担当)って可愛いよな~なんて頭をよぎり、食いしん坊キャラはだいたい黄色だな~、カレーは飲み物って言うしな~、オイオイ、カレーって黄色か?どちらかと言えば茶色じゃね?黄色っておかしいよ…あ、黄色い映画観ました。
「きいろいゾウ」
廣木隆一監督作品
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西加奈子原作の小説の映画化
原作を読んでいないので本当の評価というものには近づけないのだが
絵本のきいろいゾウは既読だったので、そちらの世界にストーリーを引っ張られてしまう
しかし、これは小説を映像化した映画、結局のところ最近よくある感じの(売れてる小説→映画化→う~む…)映画だな、という感想です。
きっと原作の小説にはもっと細かいディティールが記され、ストーリーに深みのあるものになっているのでしょう(が、原作を読んでみよう!と思わなかったところがこの映画の評価の全てかもしれません)ムコとツマの田舎暮らし、ベッドシーン、ご近所さんとのお付き合い、その全ての白々しさ…ファンタジーの部分である、ツマの動植物との会話と、きいろいゾウと虹色の鳥の違和感…これは何故なんでしょう…。
(原作読んでから映画観なさい!と言われているようで…)
映画はミーハーな気持ちで見るべし!映画の大切な要素のひとつを「きいろいゾウ」は教えてくれました。
のぼうの城
持家がある人を一国一城の主とか申しますが、新居の匂いがしなくなった時、そこが安らぎの場所になる…なんてのは庶民の感覚で、本当に素晴らしい空間には匂いなんて染みつかないのかもしれない…そこは常に清潔に保たれ、飾られた季節の花々が香り、主となる人物でさえ過ぎていく要因のひとつでしかなく、そういう人物は新居的な空間を常に求めていたりするだろうし、匂いの無くなった空間という概念すら無いのかもしれない…匂いは正確に歴史に刻まれない物のひとつだな…なんて、体調を崩し鼻が詰まった状態で思考を巡らしていると、匂いのない世界は味気なく、不安定で、凄く魅力的だなと…あ、映画観てました。
「のぼうの城」
犬堂一心監督・樋口真嗣監督
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和田竜さんのオリジナル脚本「忍の城」から、映画化の為に小説「のうぼうの城」となり、映画「のぼうの城」となった作品。(映画の内容から、震災の影響で公開が遅れた作品)
最近の傾向の、売れてる小説からの映画化とは、ちょっと違う方向からの映画で、個人的に凄く好感が持てます。
そして、キャスティングが素晴らしい。
何と言っても野村萬斎さんなのである、主人公「のぼう様」こと成田長親の役は、この人以外いなかったのではないかと思えてしまうくらい、ピッタリはまってます。
物語の核になる「田楽踊り」を始め、要所要所で能楽師の懐の深さといますか、野村萬斎の魅力がまさに満載です。(いや、ダジャレが言いたかっただけじゃないんですよ、ホントに…ホントだからね!)
ルビー・スパークス
背中に出来たひっかき傷を思い出すのは、たいていシャワーを浴びている時で、その痛みが甘い想い出に…なんてならない位にうちのニャンコは激しく引っ掻いてくれます。
犬の散歩に出かける際、肩に飛び乗って散歩に付いてくるうちのニャンコ(♂もうすぐ1才)は、ちょいちょいうまい具合に肩にのれず、失敗して背中を思い切り引っ掻いて這い上がってきます…ある意味、背中のひっかき傷は子猫ちゃんが付けたものなのですが、なんか…こう…ねぇ…甘酸っぱい感じの背中の傷がいいんですよ、ぼかぁ…あ、映画観ました。
『ルビー・スパークス』
ジョナサン・デイトン監督作品
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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恋愛映画です。
格別カッコイイ訳でもない男性(ただし文才がある)と、格別美しくは無い女性(ただし奇跡の産物)が繰り広げる、想像と創造のスパイスは恋愛って感じの物語。
この映画の面白い所は、
出演してるキャストが制作にガッツリ関わっている
(主演女優のゾーイ・カザンが脚本・制作総指揮を務め、主演男優のポール・ダノも製作総指揮を務めている)
という点だと感じています。
特に、ゾーイ・カザンが脚本を制作しているというのは、映画全体の色の半分(もう半分は監督)を色付けていると言っても良い、位に重要なのですが、演者としてもこの色付けに加わっているというのは、これはもうゾーイ・カザンの映画である、と言ったら言い過ぎなんですが、それぐらいの価値はあると思うわけです。
全体が見えているというのは、制作サイドから見るとすごーーーーく重要なんですね、これが、(演者としては、というのは役者さんそれぞれのスタイルもあるので何とも言えませんが)ということもあって、テンポが良いので恋愛映画はちょっと…みたいな人にも見てもらいたい。
そして、余談ですが、この主演の二人が実生活でも恋愛関係にあるというのが
観ているものには何とも、ニヤニヤさせてしまう。
もちろん、こんな情報が無くても、作品は楽しめますよ~。
鍵泥棒のメソッド
キーレスエントリーのある車から、今のスローライフな車に乗り換えた当初、何度か、うっかりインキーをしてしまったのはいい思い出…うおぉ、インキーやっても~た~!!と一瞬あせった後に、リアハッチの鍵をかけ忘れてることが多いので(集中ドアロックなんて便利なものはモチロン備わってないので)リアハッチを確認しホッとするまでが儀式でした…遠い目。あ、映画観たんです、映画。
『鍵泥棒のメソッド』
内田けんじ監督作品
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内田けんじ監督の作品を観たのは「運命じゃない人」が最初の作品なのですが、
この作品の持つ雰囲気にすっかり魅了されてしまい、あっという間にファンになってしまいました。
(その後の作品「アフタースクール」も言わずもがな良い作品ですよ~、大泉洋ファンは特に)
劇中の様々な仕掛けが、コミカルに、シリアスに展開し、リンクしていく。
観終わった後の、してやられた感と、スッキリ感は、最近の邦画では群を抜いています。
今回の「鍵泥棒のメソッド」については、今までの作品が好評なだけに、過度な期待を持たず、フラットな感覚で観るよう心掛けたのですが、それでもやっぱり期待してしまうのが人間ってものです。
しかし、その期待は裏切られることなく、やはり今回もすっかり魅了された次第です。
残念な所をあえて挙げるなら、広末涼子も我々と同じ時間を過ごしてるのだ(劣化する)という事ですかね…うむ。
あと、エンディングテーマ「点描のしくみ」を唄う、吉井和哉のアルバム「18」の特典映像も、内田けんじ監督です。こちら、色々ツッコミどころ満載なのでご興味のある方はぜひ。
- アーティスト: 吉井和哉
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