たじlog

音楽とか映画とか本の話。

2015年に映画館で観て面白かった映画 TOP10

2015年に劇場で観た映画をランキング形式で。
※ネタバレを含みます。

2014年はこちら↓ tajilog.hatenablog.com

10. 攻殻機動隊 新劇場版


6.20全国公開「攻殻機動隊 新劇場版」PV

攻殻機動隊ARISEシリーズの完結編ともいえる劇場作品で、攻殻機動隊が結成されるまでを描いた作品。黄瀬監督のARISEはこれまでよりもまして硬派な印象で、ストーリーがとにかく難解。 しかし、テンポよく展開されて、ド派手なアクションが散りばれられ、視聴者を飽きさせないし、最後は気持ちよく 収束して爽快感がある。 これまでの攻殻へのつながりを示唆するシーンではファンサービスを感じた。

9. Ted2


TED2 R15 『テッド2』R15+版予告

Tedの続編。前作の内容はかなりサブカルよりの内容で監督の趣味全開って感じだった。フラッシュゴードンを誰がわかるんだと。 前回ウケたのでもうちょっとメジャー路線でくるかと思ったけど、サブカル臭は薄まってなくて、コメディ要素も格段に増えていてかなり笑った。

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8. マイ・インターン


映画『マイ・インターン』予告編(120秒)【HD】2015年10月10日公開

ロバート・デ・ニーロアン・ハサウェイ主演の作品。 ひょんなことからロバート・デ・ニーロアン・ハサウェイの会社にインターンにくる。 しぶいおじさんカッコイイ映画。ストーリーもとてもよかった。

7. ナイトクローラー


映画『ナイトクローラー』予告

アメリカ映画。事件現場の報道スクープのパパラッチを描くサスペンス。 主演のジェイク・ギレンホールサイコパスと狂気的な成功哲学でのぼりつめるシーンに震えた。

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6. マーシュランド


「マーシュランド」予告編

スペイン映画。都内で1つの劇場でしか上映してなかったのか不思議なくらい面白かった。 スペインの田舎町の娼婦殺人事件を追う2人の刑事を描く王道のサスペンス。 推理小説を読んでいる感覚でストーリーに入り込んで、手に汗握る展開で面白い。

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5. DENKI GROOVE the movie?


映画「DENKI GROOVE THE MOVIE ? ―石野卓球とピエール瀧―」予告編

電気グルーヴとはなにか?というテーマにせまったドキュメンタリー映画。 人生の解散から今に至るまでを関係者のインタビューを交えながらライブ映像が流れるという構成。 電気の初ライブの映像が残っているってのがすごいと思ったし、彼らは25年間以上もずっと唯一無二の存在だった てことが改めてわかった。 ただ電気の曲が流れててじっとしていないといけないことが唯一辛かった。

DENKI GROOVE THE MOVIE? -THE MUSIC SELECTION-

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4. キングスマン


映画『キングスマン』本編映像

アメコミ原作のスパイ映画。近未来なスパイ道具にワクワクしたり、わけのわからない理由で地球の危機がやってくるアメコミらしい展開。 ハチャメチャなストーリーなんだけど、どこかこれまでのスパイ映画には目新しさがあって、『SPECTOR』も観たけどこっちのほうが好きだった。続編が楽しみ。

3. アメリカンスナイパー


ブルーレイ&DVD『アメリカン・スナイパー』トレーラー 7月8日リリース

クリント・イーストウッド監督。イラク戦争時のアメリカの伝説的なスナイパーを描いた実話。 戦争という狂気と自国の家族との葛藤を描いた作品。 爆弾をもって自陣に近づいてくる子供を射殺できるか?そんな究極的な選択を常に迫られる緊迫の戦場シーン、 衝撃のラストシーンまであっという間だった。

2. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)


映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』日本版予告編

落ち目のハリウッド俳優がブロードウェイに再起をかけ巻き起こる奇想天外なストーリー。 長回し風な撮影方法とか映画業界への批判、商業映画と演劇界の滑稽な対比などが印象的だった。 スタイリッシュなブラックコメディで、まったく先の読めない展開に、 小ネタも多く絶妙なテンポで進むストーリーに引きこまれた。 そして音楽もめちゃめちゃカッコイイ。

1. セッション


映画『セッション』本予告

「ジャズは死んだ。スターバックスのジャズのCDが物語っている」という印象的なシーンにもあるように、この映画は批判と皮肉に満ちている。 「巨人の星」のような厳しい指導の反面、その思春期の微妙な感情に起伏がドラムのバチに反映される。 主人公が不器用でださかっこいい。教授に認められていい気になって彼女作ってみたり、かと思えば教授に怒られて、練習の邪魔だからと自分勝手に振ってみたり。それぐらい他人に影響を受けやすく脆い青年だった。 鬼のような教授に食らいつく原動力となっているのが、親戚を見返したいという気持ち。親戚との食事のシーンに如実にあらわれる。一流の音楽学校に通い、一流の教授のバンドで実力を認められ、スカウトされたいという願望。人に認められたい、馬鹿にされたくないという気持ちだけでドラムに向かう。 しかしことごとくついてない主人公。主奏者の楽譜を無くしてみたり、大会会場へのバスがパンクしたり、またバチをなくしたり、ほとんどは不注意。もっと注意力をもっていれば、防げるものばかりで、つまりは目の前のことに必死で、周りが見えてない。 大会で失敗したときも後先考えず、教授に殴りかかり、暴言を吐き、ついには教授を退学に追い込んだ。つまりはだたのお子様。だから権威のある人間にちょっと褒められるとすぐ調子に乗る。そしてダマされる。自分から突き放した女にも調子よく電話してしまう。

だからこそ、成長した主人公が大人に大恥をかかされたにもかかわらず、逃げ出さずステージ上で完璧な演奏で見返したラストシーンは圧巻だった。

まとめ

映画ってほんとにいいものですねぇ。