台湾にあった写し四国【台北新四国八十八ヶ所霊場】の石仏を訪ねて
台湾にも四国霊場が存在した
四国八十八ヶ所に興味のある多くの人は知っていると思いますが、日本各地に写し四国(地四国、新四国、準四国などとも言います)が存在しています。
長い長い歴史のある四国八十八ヶ所ですが、日本全国に知れ渡ってきたのは江戸時代。しかし当時遠方から四国に行くことすら超難関でした。
そこで、全国各地に四国八十八ヶ所を模した写し四国が創設され、近年になっても地域活性化や観光資源の一つとして創設されることがあり、現在でも130を超える写し四国が日本国内に現存しています。
しかし、台湾にも写し四国があったという事実は、四国八十八ヶ所の巡拝経験者だけでなく、関係者ですらほとんど知っている人はいないようです。
日本統治時代の台湾
1895年から1945年まで台湾は日本が統治していました。台湾は日本だったのです。
当時、日本から役人や技術者だけでなく、商売人、そして宗教関係者に至るまで多くの人が台湾に渡りました。
そしてインフラの整備、教育、商売人は日本と台湾の間での輸出輸入業で商売し、宗教関係者は台湾に日本の仏教や神道を布教しました。
そんな中、真言宗系の寺院として創建された台北市の弘法寺の信徒だった人たちが、「台湾にも写し四国を作ろう!」として動き出しました。
1925年、台湾政府に認可され台北新四国八十八ヶ所霊場が創設されました。
弘法寺を1番札所として、台北中心部を抜け士林を通り、陽明山に入り、竹子湖から最後は北投に出て結願するコースでした。距離にして約50キロ。
日本と同じように菅笠、白衣を身につけ、金剛杖を持って歩いたそうです。
札所には四国八十八ヶ所霊場の各札所のご本尊の石仏を作り、宗派関係なく宗教施設や道路沿いにその石仏を設置して札所としていたそうです。
しかし、1945年終戦とともに日本の統治は終了し、多くの日本人も台湾を離れることになりました。
石仏を管理する日本人がいなくなったため、台北新四国八十八ヶ所霊場も廃絶となってしまったのです。
残された当時の石仏
88体あった当時の石仏ですが、霊場の廃絶とともその過半数は散逸してしまいます。
しかし半数近くの石仏が現存しているのです。
ある石仏は元からある場所にそのまま安置され、ある石仏は陽明山の中でひっそりとそのまま残り、ある石仏は移設され、ある石仏は個人が引き取り安置されています。
なお、1番札所であった弘法寺(現在の台北天后宮)にあった石仏はそのまま残り、結願の札所であった北投鐵眞院(現在の北投普済寺)にあった石仏も今年元にあった場所に戻りました。
残された石仏を訪ねて
日本ではこの台北新四国八十八ヶ所霊場のことを知る人は少なく、研究者も少ない状況ですが、今回、愛媛大学の四国遍路・世界の巡礼研究センター様から貴重な資料をいただき、それを元にして最新の情報を追加し、資料をまとめるとともに、残された石仏を見に台北に行ってきました。
- 台北新四国八十八ヶ所霊場1番札所台北天后宮の弘法大師像と石仏
- 【台北新四国八十八ヶ所霊場】残された石仏を訪ねて〜北投編
- 【台北新四国八十八ヶ所霊場】残された石仏を訪ねて〜臨済護国禅寺編
- 正願禅寺に残された石仏を訪ねて【台北新四国八十八ヶ所霊場】
4回に分けて私の台湾情報ブログに掲載しています。
またこの4つの記事内容をまとめて書き下ろしし、さらにブログでは言及していないことも加筆、写真も増量した電子書籍も販売しています。
台北新四国八十八ヶ所霊場: 残された石仏を訪ねて Kindle版
台北新四国八十八ヶ所霊場巡拝ガイドブック
これらとは別に実際に残された石仏を巡拝してみたい人向けにガイドブック的な案内をまとめました。
台北新四国八十八ヶ所霊場石仏を見に行くための巡拝ガイドブック
石仏はいろんな場所に安置されており、実際に行くとなると難易度にはかなりの差があります。それらをマップにし、実際の場所の難易度について言及しています。
台北新四国八十八ヶ所霊場まとめ
私は四国八十八ヶ所遍路大使であるとともに、台湾大好き人間でもあります。
私の責務は、この知名度が全くない台北新四国八十八ヶ所霊場のことを1人でも多くの人に知ってもらうことです。
そして実際に台湾を訪れる人が増えて、台湾のことを好きになって欲しいですし、残された石仏が観光資源となり、もっと注目されることを願っています。
興味のある人がいましたら、ぜひ上記のリンク先のブログをお読みいただければ嬉しいです。
「歩き遍路のための超実用的豆知識」四国八十八ヶ所の新刊発売しました
歩き遍路のための豆知識本
お遍路の本を出版しましたのでご報告。
新刊のタイトルは「歩き遍路のための超実用的豆知識」です。
本の内容
この新刊は用語集ではありません。お遍路の作法や基礎知識を教えるものでもありません。そういう情報はネットで簡単に探せますし、ガイドブックでも買えばほぼわかります。
「歩き遍路のための超実用的豆知識」は歩き遍路がより安全に、より快適に札所を打っていけるようにするためのちょっとしたアドバイスが詰まった本です。
何も知らなくても何とかなるとは思いますが、知らないより知っていた方が良い、そんな感じのことが書いてあります。
ターゲットは初めて歩き遍路をする人、してみたいと思っている人です。
もうすでに結願している人や車遍路をする予定の人には多分、何の役にも立たないでしょう。
この本の多くの内容は既にこのブログに書いてあります。私の遍路中の日記やその後のまとめ記事の中から、実際に歩き遍路として知っておいた方が良いことをまとめて書いていますが、その多くはあまり知られていないことです。
ネットで検索してもほとんど出てこないレベルの話が多いので、興味がある人は是非ご購入ください。
Kindle Unlimitedの人はいつでも無料で読むことができます。一般には400円(税込)で販売しています。(価格は変更する可能性があります)
発売を記念して2023年4月6日17:00から24時間の無料キャンペーンを開催します。私の既刊本も全て同じように無料になりますので、この機会に読んでみてください。
(追記)
弘法大師空海生誕1250年を記念して2023年6月14日16:00から48時間の無料キャンペーンを開催します。前回の無料キャンペーンを逃した人はダウンロード無料ですので是非チェックしてみてください。
数ページの試し読みは誰でもいつでも無料ですので、最初だけでも読んでみてください。
まとめ
私の遍路本はこれで3冊目、全部で6冊目になりました。売れているのか?と言われれば、大して売れてないと答えるしかありませんが、それでもゼロではありません。
それなりに興味ある人が読んでくれているようです。読んでもらえると本当に嬉しいです。レビューも書いていただけるともっと喜びます(星だけでもお願いします)。よろしくお願いします。
お遍路本既刊2冊はこちらからどうぞ。
スマホのデュアルSIMは現代のお遍路の必須アイテム!
歩き遍路の必須事項
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このブログでも何度か言及はしていますが、歩き遍路にとって通信回線の確保は最早必須事項の一つです。
スマホはあらゆる情報を探せる端末ですし、電話もできる。
これからの天気予報、明日泊まる宿の検索、遍路道の確認、コンビニの場所を探す、ランチできるところを探す、トイレはどこ?遍路小屋は?そして万が一の緊急事態の時の連絡。
現代の歩き遍路にとってスマホは絶対必要なアイテムの一つです。
しかし、次のような場合はどうしますか?
- 山の中で電波が圏外になってしまった
- 突然通信障害になってしまった
山の中や周囲に人が住んでいない場所は圏外または電波状況が非常に悪くなるところがあります。
また、大手の通信キャリアでも通信障害はいつでも発生する可能性があります。
これを可能な限り解決できるのがデュアルSIMの活用です。デュアルSIMはあなたの安心安全に大変役に立ちます。
あらためてデュアルSIMとは
携帯電話やスマホは通話・通信するため、どこかの通信会社と契約しなければ使えません。
docomoやau、SoftBankといった会社と多くの人が契約して使っていると思います。
この時SIMカードというものをスマホにセットして使うのが一般的です。
デュアルSIMとはこのSIMカードを2枚セットできると考えてください。つまり、2つの通信会社を使うことになります。
結果としてどうなるかというと
- 2つの電話番号が持てる
- どちらかが圏外でも一つが通信できれば問題ない
デュアルSIMのメリット
2つの電話番号が持てるメリットはお遍路には関係ないので詳しくは述べませんが例えば一つをプライベート用、一つを仕事用なんかに使えますね。
それよりお遍路として重要なのは2つの回線があればどちらかの電波が使えれば通信できる点です。
私が昨年お遍路をした時は一つはdocomo回線のIIJmio、もう一つは楽天モバイルにしていました。
山の中や住人が少ない場所ではdocomoすら圏外になる場所があります。そんな時楽天モバイルの回線で助かったことが何度かありました(当時の楽天モバイルは基地局がない場所はau回線に切り替わりました)。もちろんその逆もありました。
つまりdocomoかauどちらかの回線が使えるという状況でした。
昨年秋にdocomoが大規模通信障害を起こしました。また最近ではau(KDDI)が大規模通信障害を起こしたことは記憶に新しいと思います。その期間中、該当の通信会社を使っている人は何もできなくなります。
もしこの時にお遍路していたら大変だし困ったことになります。緊急事態でも発生した場合には最悪命に関わる可能性だってあります。
でも、デュアルSIMにしていればどちらかは使えます。2つの通信会社が同時に通信障害というのは考えにくいですからね。これは非常に大きなメリットです。
具体的にどうすれば良いのか
まずはあなたの持っているスマホが次の条件に当てはまるか確認しましょう。
- SIMフリーの端末か?
- デュアルSIMの機種か?
まずSIMフリーとはSIMロックがかかっていない端末のことです。例えばdocomoのSIMロックがかかっていると他社のSIMは使えません(docomo系格安SIMなら使えます)。
SIMロックになっている場合は契約している会社に問い合わせてみましょう。自分の端末がSIMロックなのかどうなのかわからない場合も問い合わせてみましょう。SIMロックを解除すれば使えます。
そしてその機種はデュアルSIM対応なのかどうなのかも確認しましょう。仕様書や説明書に書いてあるはずですし、わからなければ端末のメーカーのサイトで確認しましょう。
例えばiPhoneなら2018年発売のiPhoneXR以降の機種ならデュアルSIM対応ですし、Android端末においても比較的新しい機種の多くは対応しています。
ちなみにデュアルSIMでもeSIMになっている場合もあります。普通のSIMはサイズはいくつかありますが、小さなカード状のもので、これを端末の所定の場所に挿入しますが、eSIMはこういった物理的なカードはなく、設定のみで通信できるようになるSIMです。例えばiPhoneの場合はSIMカード+eSIMになっています。
どこと契約すれば良いのか?
これは人によって使い方が違うので一概には言えません。
- 2つの回線ともそれなりに結構使う人
- 1つはメインに使うけど、もう1つは緊急用にしたいので維持費を安くしたい人
- 1つを通話用、1つを通信用にしたい人
- 海外でそのまま使えるSIMが欲しい人
- 動画をよく見るので容量はたくさん欲しいけど安さを重視したい人
色んな使い方があると思います。ただ一つだけ注意点があります。
絶対に違う通信会社を使うこと!
例えばdocomo+ahamoとかは絶対にダメです。両方ともdocomo回線なので、圏外の場所は両方圏外になりますし、通信障害にも対応できません。
docomo+楽天モバイルとかdocomo+povo2.0とかなら良いです。主回線と副回線は絶対に別の会社の回線を使うことは頭に入れておいてください。これは絶対条件です。
おすすめは?
ここで紹介するおすすめは全てSIMカードにもeSIMにも対応しています。iPhoneの人もAndroidの人も使えます。格安で運用できる会社はたくさんあるので、全てを紹介するとキリがないため、個人的に私が使ったことがある、もしくは今後検討しているところを中心に紹介します。
楽天モバイル
維持費0円が消滅してしまった楽天モバイルですが、3GBまで1,078円、無制限でも3,278円と相変わらず低コストで使えるキャリアです。
RakutenLinkというアプリを使うと国内の固定電話、携帯電話が無料で発信できることが地味にお得。また海外66ヵ国でそのままSIMが使え、2GBまで無料というのも嬉しいサービス。海外によく行く人にはお得です。楽天市場のポイントアップなど楽天経済圏の特典もあります。
楽天モバイル の公式ページを見る
ahamo
なんだかんだ言っても安心のdocomoの格安SIMです。20GBで2970円というのは安いです。通常のdocomoを使うと7000円くらいしますからね。20GB超えると速度制限されますがそれでも1Mbps出るので通常の使い方なら問題ないレベルです。海外でも世界82ヵ国でそのまま使えるので海外旅行が多い人は便利です。
同様に大手キャリアも格安SIMを提供しています。auのUQモバイル、SoftBankのY!モバイルとLINEMOもそれぞれ特徴があります。検討すると良いでしょう。
povo2.0
基本料金0円は魅力。使いたい時だけ容量をトッピングして使う感じなので、普段は使わずに緊急用として使う人には最適です。指定のお店でお買い物をすると容量が貯まるギガ活というユニークなシステムも特徴。
au系であればUQモバイルも選択肢ですが、維持費がそれなりにかかります。ただし実店舗も多く、なにかあった時に頼りになるメリットもあります。
一方povo2.0は全てネットで完結します。その分安いです。ある程度のITリテラシーがある人には最適です。
(Amazonギフト券プレゼントなどのキャンペーンを実施している場合がありますのでご確認ください。)
会社により通信のみの契約や通信+通話、SMS別料金など色々な料金設定がありますので、まずは気になる会社の情報をチェックしてみてください。
私の場合は
参考にはならないかもしれませんが、私のiPhone13の場合は現在、主回線IIJmio+副回線povo2.0にして使っています。
私はIIJmioをメインで通信・通話で使っており、povo2.0はあくまで緊急時に使うという感じで使っています。IIJmioはdocomo回線、povo2.0はau回線なのでリスク回避ができる上に料金も安く抑えられます。しかし両方とも格安SIMを使う必要はなく、安心を手に入れたい人は主回線は大手の3社(docomo、au、SoftBank)もしくはその直系格安SIM会社(ahamo、UQモバイル、povo2.0、Y!モバイル、LINEMO)のどれかにすると良いでしょう。そして何度も言いますが副回線は主回線とは違うキャリアを使うことを忘れないように。
まとめ
あなたの端末がデュアルSIMではない場合やSIMロックの解除がわからない、もしくは面倒な場合はもう1台端末を買いましょう。それは安くても中古でも問題ないです。そのもう1台の端末にSIMを入れておけばリスク管理的には同じことです。ただし、お遍路の時はその端末分荷物が多くなり、重くなるデメリットもあります。
SIMフリーのデュアルSIM端末を既に持っている人は上記の内容を把握した上で、是非その機能を活用し、いざという時に備えてください。
お遍路の時非常に心強いスマホになりますよ。
遍路道を歩く楽しさはここから始まったと言っても過言ではない
これからお遍路に行く人はここを必ず通るだろう遍路道
こんにちは。このブログもそれなりに読んでいただいているようで、未だにアクセスが一定以上あります。ありがとうございます。コロナでの緊急事態宣言などもしばらくなく(今後もないことを祈る)、お遍路やってみようかなという人が増えたのかと思います。
ブログをやってみて分かったのですが、やはり夏と冬(特に初夏と初冬)の期間のアクセスは若干落ちます。その時期はお遍路する人少ないのでしょう。
丁度今頃はアクセスが少ない時期で、この後8月末〜9月くらいは多くなる時期です。事前下調べをして10月くらいからスタートというのが最も多いのかな。
初めてお遍路に行く人こそたくさん調べると思うので、このブログが少しでも参考になれば本当に嬉しいです。不明なことは聞いてくださいね。
さて、Twitterでフォロワーの方が懐かしい風景を動画でアップされたので、是非皆様にも見てもらいたくここで紹介させてください。
遍路道の楽しさはこんなところにありますよという動画です。
金泉寺から大日寺に行く途中のここ
3番札所金泉寺から4番札所大日寺に行く途中に通る道です。違う道を歩いてももちろん良いのですが、遍路道の案内通りに歩いていくとこんな場所に出ます。
へんろ道ってこういう道なのか…
— にいさんへんろ (@NiisanHenro) 2022年7月8日
道の魅力に取り憑かれた最初ののポイントが、ここです。
#03 金泉寺→#04 大日寺#板野町 令和4年6月16日 https://t.co/SONPRL3uLl pic.twitter.com/AxDXINr4lJ
霊山寺から始まりここまでは割と普通の道です。国道や住宅街のような道で、それでも昔から遍路道とされてきた道を歩きますので、地蔵や石碑などが遍路道沿いに多くあり、お遍路をしている実感が湧いてきますが、ここで「え!?」となります。
是非動画を再生してみてください。
「これって道なの?遍路道なの?」「誰かの家の敷地じゃないの?」「怒られるんじゃないの?」
私はそう思いました。でも遍路道の矢印は間違いなく、ここを歩けと言っているようです。恐る恐る進んだ記憶があります。
恐る恐るこの道を進んでいくとまた遍路道の案内があったので、「あ、この道で間違いないんだ」「遍路道ってすごいな」と思いました。
この時はそんな感想でしたが、後から思うとここは実は非常に印象に残りました。遍路道の面白さ的なものが凝縮されており、愉快であり、記憶に残る場所です。
これからお遍路に行こうと言う人も多くの人はきっとここを歩きます。「あ、ネットにあったあの場所がここか!」と思ってもらえれば更に記憶に残るでしょう。
遍路道とは
遍路道というのはお遍路さんの多くが歩く道です。しかし遍路道というのは昔からずっと同じではありません。長い年月の間に新しい道ができ、そこが遍路道となったりもします。山の中だったりすると崖崩れなどでもルートが変わっていきます。
札所から札所の間に一応あるモデルコースのようなものです。そこから逸脱しようと別の道を歩こうと、寄り道しようと自由です。次の札所に行ければ問題ないです。
しかし、特に最初の方は遍路道と案内のある道を進む人が多いだろうし、それを推奨しますね。
遍路道というのはこういうものかというのを十分味わえます。そしてこの後焼山寺に行くと更に遍路道というものを知ることができるでしょう。
是非実際に歩いてその楽しさを味わってください。
四国八十八ヶ所霊場歩き遍路の本を出版しました。
このブログが本になりました
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突然ですが、このブログ「四国八十八ヶ所を歩く!」が電子書籍になりました。とは言っても全てそのままではなく、霊山寺から始まり結願までの54日間の部分のみで、しかもかなり加筆訂正して再編集しました(お礼参りやその他の部分は収録していません)。
そもそもは本にすることなど考えてなかったのですが、きっかけはお遍路終わって、ある時友人から「あのブログは非常に良かった。本にするべきだ」と言われたことです。半分冗談、半分お世辞だったと思いますが、そうだなあ、それも悪くないなと勝手に思いました。
しかしそのまま何も進行せず、思い立って本にするべく行動を始めたのは2ヶ月ほど前。最初はブログをコピペすれば良いのかな?程度にしか考えていませんでしたが、予想以上の四苦八苦。2ヶ月を要しました。
で、とりあえずできたのがこれです。
初めての電子書籍出版2冊
Amazon Kindleで販売開始しました。
ポケモンGOトレーナーが挑戦する四国八十八ヶ所お遍路日記(徳島・高知編)
ポケモンGOトレーナーが挑戦する四国八十八ヶ所お遍路日記(愛媛・香川編)
(2023年4月追記)
新刊です。
無料キャンペーン
1冊では容量の関係で無理で、2冊に分けました。前編は「徳島・高知編」、後編は「愛媛・香川編」です。
価格は変動することもありますが、現在各380円です(税込)。Kindle Unlimitedの人はいつでも無料で読めます。
なお、発行記念として多くの人に読んでもらいたいので
2022年6月2日16:00(多分)まで誰でも無料
としました。
このブログを読んでいるのが残念ながら上記時間を過ぎてしまっている場合は、380円で購入するか、この際Kindle Unlimitedに加入してはいかがですか?本好きな人には非常にお得なアマゾンのサービスです。沢山の本や漫画が読み放題です。
30日間無料なので無料期間を満喫した後、継続するか解約するか決めれば良いと思います。
下のリンクからご検討ください。
私の本はKindle端末、iPhone・Androidのスマホやタブレット、WindowsやMacでも読めます。
ただしリフロー式という端末に合わせて文字が自動で拡大縮小するタイプではなく、固定レイアウト式なので、端末はある程度大きいものが良いと思います。Kindleの専用端末またはiPadなどのタブレットを推奨。
スマホだと文字が小さくて少し読み難いかもしれません。字が小さく感じる場合は拡大してお読みください。
紙の本は作るのにかなりの資金が必要ですが、電子書籍は無料。しかも私が販売を停止しない限り永遠に売り続けることができます。
ある調査によると2014年は書籍全体の6.6%しかなかった電子書籍が、2021年には27.8%にまで成長したとか。そしてその市場規模は今後も増えるでしょう。
そんなことを考えながら電子書籍を作っておけばきっと将来も含めて誰かが読んでくれると思い作ってみました。
(追記)無料にしたことで沢山の人に読んでもらえて嬉しいです。
Amazon売れ筋ランキング無料「旅行ガイド・マップ」部門で1位と2位を獲得しました。
— NOBU (@nobuting) 2022年5月31日
なお、無料本全体でも20位くらいにランクインしています。ありがとうございます。
読んだ人は是非⭐️評価だけでも良いのでレビューをお願いします(できればコメントも)。#四国八十八ヶ所#遍路#ポケモンGO pic.twitter.com/OrXAXlryDH
電子書籍発行に当たっての苦労話
ここから先はどうでも良い話なので、興味ない人はスルーで。暇な人だけお読みください。読んでも何の役にも立たないどころか意味不明かもしれませんが。
もう原稿があるのだから、電子書籍にすることなんてきっと簡単なはずと最初は思っていました。1日で完成するんじゃないかとも思いました。しかしそうは問屋が卸しませんでした。悪戦苦闘の毎日でした。
Kindle direct publishing(KDP)というシステムを使うのですが、これの説明を読むとまず決まった拡張子じゃないとダメな様子。見慣れない拡張子ばかりでしたが、docx(wordの拡張子)があったのでこれでやってみようと思いました。
一番最初にやったのはブログをそのままコピペしてwordに貼り付けることでした。しかし私はMacを使っており、Macのwordアプリは課金すれば編集もできますが、無料版では閲覧しかできません。
そこでオンラインのwordを使いました。しかし容量オーバーであっさり挫折。オンラインのは容量があるんですね。今まで大きなファイルサイズのものを扱ったことがなかったので知りませんでした。
やむを得ずMacのpagesというwordみたいなアプリを使い、pagesからdocxに変換する方法を試しました。
しかしブログの書式とpagesの書式が違い、これを修正するのに途中で加筆訂正しながら1ヶ月はかかりました。
やっとのことでpagesの原稿が出来上がり、docxに変換。KDPにアップロードしてみましたが、何度やってもアップロードに失敗。どうやらファイルサイズが大きすぎるようでした。
なのでブログを2つに分割し、何度も試してやっとアップロード成功。しかし今度はオンラインのプレビューができません。これができないと先に進めません。
Kindleではローカル環境で確認できるプレビューワーもあるのですが、私のMacが非常に古いためOSが対応せず確認できません。
止むを得ず、新しいMacを購入(Macbook Pro 13インチ)。
これを使ってローカル環境で確認すると何故か上手く表示されない。何度やってもダメで諦めて他の拡張子を試すことに。
htmlで試すとなかなか綺麗に表示されることを発見。これをKDPで試すと上手く行ったので本をやっと公開しました。
と、ここまでは良かったのですが、プレビューでは問題なかったhtmlが上手く変換できなかったのか全て文字化け。
これはエンコードの問題だろうと思い、そこを修正しても今度は文字が非常に小さくなり、段落がぐちゃぐちゃに。行が重なっているところまである有様。
その後epubという電子書籍では一般的なファイル拡張子を試すことに。このepubには「リフロー型」「固定レイアウト型」の2種類あり、一般的にはリフロー型が多いらしいとわかり、これに挑戦。
しかしファイルサイズが数倍にも膨れ上がり、アップロードすらできず断念。
今度はkpfというKindleのファイルに変換してみるとプレビューでは非常に綺麗に上手く表示されているようだったので、これを試すもアップロードでエラー。
意味がわかりません。プレビューで問題ないのに何で受け付けないのだろう?
そういうことを試行錯誤して行き当たったのが前述のepubファイルの「固定レイアウト式」。
これで試すと固定レイアウトなので、どうしても端末によっては写真や文字が小さくなってしまい、やや読み難いものの拡大すれば何とか大丈夫であることがわかり、これで決定。出版へと進みました。
やっと出版できたものの今度は購入前にみんながするであろう「試し読み」「サンプルのダウンロード」ができない状態に。いや、できないというよりは表紙以外が読めない。というか白紙状態。
これにはもうお手上げでKindle公式に問い合わせました。
するとKindle Comic Creatorを使ってみろとの案内。これは漫画作るやつだろうと思って無視していたのですが、早速ダウンロードして試したところ、これはpagesもdocxも読み込まない。epubもうまくいかず。
しかしpdfを読み込めることがわかり、pagesをpdfに変換、更にKindle Comic Creatorで固定レイアウト式のmobi(Kindle独自のファイル)に変換。これで何とかなりました。正直言って疲れました。
その後は何度か微調整。こんなことをずっとやっていて長い時間を要してしまいました。
簡単にできた!という人もいるのですが、私の場合、文章のみや写真、漫画のみというわけでもなく、文章と写真が共に大量だったため苦戦した面もあります。
私はWindows95からパソコンをいじくってきた人間で、実は20年〜25年ほど前(まだインターネットがほとんど普及していない頃)には自分でサーバーを借り、ドメインを取得し、サイトをいくつか構築してきました。それも当時の雑誌やwebメディアで何度も紹介され、取材を受けるほどのレベルのサイトを運営してきました。
そんな私なので、パソコンのこと、インターネットのことは普通の人よりは多少知識はある自信がありましたが、それでもこの電子書籍出版には想定外の苦労をしました。でも良い経験でした。
初出版を終えて
はっきり言って売れるとは思っていません。でも1人でも読んでくれる人がいたらいいなという気持ちです。
私は四国八十八ヶ所遍路大使なので、お遍路をより多くの人に広める役割があります。SNSやブログでの発信のほか、こうやって書籍として発信することで、普段SNSやブログを見ない人にも多少アピールできるかなと思っています。
お遍路に興味のある人にだけ読んでもらえればそれで良いです。ポケモンGOもやっている人ならさらに良いです。でも本音を言うとポケモンGOトレーナーに読んでもらって、私が歩いたように徒歩ポケ活をしてもらいたい、そんな期待もあります。
だって秘境ジムって楽しいですよ。誰もいない山の中のジムにひっそりとポケモンを配置して何日頑張るか見届けるのって意外に楽しいです。車が通れる道がない、そんな場所は無数にありました。車でGOに努力で勝てます。
ブログをずっと読んでくれていた人は、内容はそんなに変わらないとは思いますが、それなりに加筆しています。
時間があれば是非無料キャンペーン期間にでも読んでもらって感想をお聞かせいただければと思います。Amazonにレビューを書いてもらえると嬉しいですし、星だけの評価でも構いません。個人的に感想を聞かせてもらえても嬉しいです。
本を出版すると言うのも一つのチャレンジです。もっと色々なことにチャレンジしてみたい。
この本も例え誰からも反応がなくても、全然売れなくても全く困らない。Amazonにデータとして置いておけば良いだけなので、私が損することは何もありません。
いや、時間もかかったし、労力もかかったじゃないか、売れなければ損だろと言う人もいるかもしれませんが、そのおかげで電子書籍を販売する方法を習得しました。
誰かにアドバイスできるし、何ならこの出版経験をまた本にしても良いかと思います。
何事も経験。リスクが少ないならチャレンジすべき。私はずっとそんな感じでした。会社員として仕事している時も同様。
今はフリーなので何にでも興味があればチャレンジします。
これから沖縄に移住しますが、沖縄でも色々チャレンジしてみたいです。頑張ります。
(追記)
調子に乗って3冊目の本を出版しました。お遍路とは関係ないですが、興味ある人は読んでみてください。
初めての歩き遍路の準備には何が必要?事前の用意と持ち物まとめ
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初めての歩き遍路は誰でも不安
初めて遍路に行く。しかも歩いていくという人は最初にまず何をすれば良いのかわからないと思います。
私もそうでした。何か準備した方が良いのか、持ち物はどうするのか、服装はどうすれば良いのか、泊まるところはあるのだろうかなど。
ここではそんな不安を少しでも解決できるようにわかりやすく説明していきたいと思います。
事前の準備と心構え
遍路に行く少なくても1ヶ月以上前から歩く練習や山登りの練習は必ずしましょう。
普段から長距離(20〜30km)歩いていたり、山登りしているような人は大丈夫ですが、そうでない人は絶対に必要な事前の練習です。
特に年配者は自分の体力、脚力を過信しないこと。若いときは楽勝なことでも年を取ると思った通りには身体は動きません。
私も脚力には自信はありましたが、それでも数回山登りの練習をしました。秩父の三峰山に登ったり、陣馬山〜高尾山の縦走をしたりしました。高尾山自体も3回くらいは登りましたかね。
地元の山で良いので脚慣らしの登山をしましょう。
実際の遍路では1日だけ長距離歩く、1日だけ山登りがあるというわけではありません。毎日のようにそれが続きます。
ほとんど歩かず、山登りも経験が少ない状態でいきなり遍路に行くと足のトラブル(マメや靴擦れ)が発生したり、想像以上に疲れることでしょう。
練習をすることによって自信もつきます。歩くことに対する心配を打ち消しましょう。心に余裕ができます。
事前の計画とイメージトレーニング
詳しい遍路道が掲載されている地図があります。この地図は歩き遍路必携の地図で、ほぼ全員持っていると言っても過言ではないです。
この地図で実際に歩くルートとどこに宿泊するかの計画を立てましょう。遍路宿の目安だけでも付けておくといざという時に困りません。
山の中の道は無理ですが国道、県道や舗装路の多くはGoogleストリートビューでも確認することができますので、どんな場所なのかイメージはできます。
最新版 第12版 四国遍路ひとり歩き同行二人【地図編】へんろみち保存協力会 遍路みち お遍路用品 お遍路グッズ 価格:2,750円 |
ある程度の計画を立てることも必須ですが、とにかくお遍路に関する情報はたくさんつかんでおきましょう。ネットでも書籍でも良いです。実際に行った友人がいればその人から聞いたり、SNSを活用しても良いでしょう。
あなたの情報収集能力が問われます。
新しい遍路地図も発売されています。両方必要とは思いませんが、それこそネットで情報収集してどちらかを購入し、事前に計画を立てましょう。
持ち物
生活用品の持ち物は人によって変わります。男女でも年齢でも変わります。これが正解というものはありませんが、私が持って行って良かったと思ったものは下記のリンクを参考に(50代、男性の例)。
私は遍路宿に宿泊することにしていましたが、野宿派だと持ち物は増えるでしょう。
例えば寝袋や自炊するなら自炊の道具や材料など。それだけ持ち物も増えるので荷物は当然重くなります。
重い荷物は体力を奪います。自信のない人は遍路宿に泊まることを前提に可能な限り荷物を少なくしましょう。
履いて行く靴
履いて行く靴は非常に重要です。特に通しで打つ予定の人は吟味が必要です。
サンダルやスニーカーで行く人はいないとは思いますが、舗装路も歩く、山も歩くということを良く考えて自分に合った靴を探しましょう。
ちなみに私は靴に関しては結構詳しいです。参考までに下記のリンクを良く読んでから選びましょう。
どんな靴が適しているのか、靴下やインソールについても言及しています。
服装・装備
服装は夏と冬でも変わりますので、動きやすい服装で。服の色やスタイルは何でも大丈夫です。ただし下着や衣類は可能な限り吸汗速乾のものを使った方がベターです。
吸汗速乾の機能がある衣料品は歩いていて汗をかいてもさらっとして着心地が良いですし、洗濯後にすぐに乾くというメリットもあります。
お遍路用品の装備はこちらも絶対のルールはありません。金剛杖がなくても白衣がなくても菅笠がなくても納経帳がなくても良いです。実際にそういう人もいます。
自分の好きなものを持ち、自分の好きな格好をして歩きましょう。
ただある程度の装備を身につけることで地元の人は「お遍路さんがいる」ことを認識してくれます。
するとどうなるかというとお接待を受けることが多くなります。お接待という文化を体験し、地元の人と交流することもお遍路の良さ、素晴らしさです。
私が身につけていたお遍路用品は下記リンクをご覧ください。
宿泊場所
泊まるところに関しては選択肢はいくつかあります。私は遍路宿に泊まりながら歩きましたが、宿に宿泊せずに歩く人もいます。
野宿、善根宿、通夜堂などに宿泊するパターンです。善根宿とは無料で泊まらせてくれる宿です。通夜堂は一部の札所にありますが、これは本来は夜通し行う仏事のための施設です。ですがお遍路にそこを解放し、無料で泊まらせてくれるお寺もあります。
善根宿や通夜堂に宿泊する場合は雑魚寝です。野宿も含めて食事も各自用意しなければなりません。風呂も基本的にないです。ただしメリットとしては金銭的負担が軽減されます。
野宿はできれば避けた方が無難です。というのは結構事件の話を聞くからです。寝ている間にリュックごと盗まれた、財布を盗まれた、あるいは暴行されたなどという話です。それらの対策をした上で屈強な男性なら良いかもしれません。また、遍路小屋も野宿禁止となっている場所もあるので注意が必要です。
これらを組み合わせて善根宿に泊まったり、野宿したり、民宿に泊まったりという感じの人もいます。
この辺は自由ですが、女性の方は基本遍路宿に宿泊した方が良いです。善根宿で知らないおっさんと二人きりで寝れる自信があって、野宿で暴漢に襲われても対応できる格闘家なら大丈夫と思いますが。
私が宿泊した遍路宿は下記を参考に。
スマホ関連
あなたの持っているスマホがデュアルSIM対応なら、ぜひもう1回線追加しておきましょう。なぜなら過疎地域や山岳地域では回線が不安定になるためです。
スマホはあらゆる情報をアウトプットできる素晴らしい道具です。緊急事態が発生した場合も絶対に必要になります。
そんな時回線が繋がらないのでは意味がありません。
楽天モバイルが改悪され、0円で維持できなくなった今、最安で維持できるpovo2.0がおすすめです。
普段の維持費は0円ですが、使うときに通信容量を購入するというシステムです。では使わないならずっと0円なのかというと最低でも6ヶ月に1回は何か購入しなければなりません。
最安のデータ使い放題24時間330円というのを購入すると、1ヶ月55円で維持できることになります。月55円で安心が買えるのです。保険だと思って契約しておくことをお勧めします。
eSIMも対応していますのでiPhoneでの利用も楽ですよ。
残念ながら使っているスマホがデュアルSIM対応でない場合は、安い中古の端末でも良いのでもう1台用意して、両方使えるようにしておくというやり方でも良いです(ただしスマホ分荷物は重くなります)。
更に念の為もう一つ助言しておきます。もう一つの回線は主回線と通信会社を変えることです。
主回線がauで副回線がpovo2.0では意味がありません。両方ともKDDIの会社です。同じ通信網、同じ基地を使っています。
auで繋がらないなら、povo2.0でも繋がりません。先日のような通信障害でもあるともうどうにもなりませんね。
なので、必ず主回線と副回線は別の会社を使ってください。
またそのスマホはフル回転させましょう。以下のサイトをブックマーク、そしてアプリをダウンロードしておきましょう。
事前の準備にも、実際に歩き遍路をしている最中もきっと役にたちます。
SNSを始めよう
これは絶対ではないですが、オススメです。既にやっている人はもちろんSNSやったことない人も是非チャレンジしてみましょう。
SNSを活用することによりリアルな情報が得られることもメリットですが、自分からお遍路の様子や写真をアップしていくことでより多くの人から応援が得られるでしょう。
全く知らない人からの応援も頑張ろうという大きな力になりますし、一度歩き始めたら途中で止めるわけにもいかなくなるので、それも頑張る原動力になります。
スマホでTwitterやInstagramを検索してダウンロードしてみましょう。
是非写真付きコメント付きで発信してみてください。きっとどこかの誰かが応援してくれます。
まとめ
私も最初は不安だらけでした。ただ妻が一緒だったので何かあってもなんとかなるだろうとは思っていました。
一人で行く人は更に不安だと思います。
不安を解消して行くには、大雑把に言うと
- 情報収集
- 体力作り
この2つです。まず体力を付けて自信を持ちます。情報はとにかく多いほうが良いです。何かあっても「いや、知らなかった」と言うことのないように。
ネットだけでもかなりの情報が得られると思います。公式サイトをよく読んで基本的なことを知った上で、実際に行った人のブログやYouTubeを見ても良いと思いますよ。
最後にちょっとアドバイス。
順打ちで1番から歩く場合、特に最初のうち(徳島県)は無理な計画を立てないこと。
確実に歩けるだろう距離で脚を慣らしていった方が良いです。最初のうちは結構疲労が堆積します。
そして高知県に入る頃には自分の歩ける距離の感覚もわかり、身体も慣れてくるので徐々に頑張って歩いてみましょう。
最終的には最後まで絶対歩くぞ!と言う心構えです。
そしてもう一つ。(時間的に可能なら)できるだけゆっくり進みましょう。
誰かと競争しているわけでもないのに、やたらと急ぐ人がいます。それは本当にもったいないです(時間が限られているのなら仕方ないですが)。
ゆっくりと景色を満喫し、美味しいものも食べて進みましょう。
人生そう何度もお遍路をする人は少ないはずです。貴重な今の時間を最大限に楽しみましょう。
ゆっくり進むことこそ最大の贅沢です。
→ 歩き遍路日記を最初から読みたい人はこちら【歩き遍路1日目】
---お知らせ---
3冊目の遍路本を出版しました。
この本は用語集ではありません。遍路の作法や基礎知識を教えるガイドブックでもありません。実際に歩き遍路をするときに知っていると便利で安心なちょっとしたコツをまとめています。
初めて歩き遍路に行く人に最適な内容ですので、是非読んでみてください。
何かありましたらご連絡ください。
四国八十八ヶ所遍路大使
要ブックマーク!四国八十八ヶ所歩き遍路のためのサイト一覧
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誰でもスマホは持っているはず
2022年になりました。流石にもう誰でもスマホを持っているでしょう。お遍路に行くのならそのスマホは大変役に立ちます。
お遍路さん向けのアプリもたくさんリリースされていますが、それ以外にもチェックすべきサイト、webサービスがいくつかあります。
ここでは私が実際に参考にしたものを中心に紹介します。アプリは下記を見てダウンロードしてくださいね。
歩き遍路さん向けサイト一覧
ここでは特に歩き遍路さんに便利なサイトを紹介します。なぜなら私が歩きだったからです。でも車などでも参考になると思うのでブックマークしておくと便利です。
遍路道とトイレ位置案内図
これはその名の通り、遍路道とその周辺にあるトイレをマップ化したものです。
札所から札所間を歩くにはいくつものルートが存在する箇所があります。どこを歩いてもOKですが、ここでは一般的なルートが記載されています。
またいざという時、トイレ困りますよね。基本は見つけたら入っておくべきと思いますが、「この先当分トイレがない」なんていう場所も多々あります。
そんな時は「次のトイレには必ず立ち寄らなきゃ」という判断になります。立ちション、野糞は止めましょう。
歩き遍路の写真帳
初めての歩き遍路、この先の道はどうなっているんだろう、何か目印はないのかなと不安はつきものです。
このサイトでは札所間の写真を全て記録してあります。それはもう詳細に。
使い方としては事前にチェックしてポイントを把握しておくことや、また遍路を結願した後に見て思い出しながら懐かしむなんていう使い方もできます。
またポイント毎の距離や時間も掲載されているので、目安にもなります。
初めての歩き遍路
ここにはpdf化したハンドブックなどがあります。どれも非常に役に立つのでブックマークしておくか、pdfなのでそのままスマホに保存しておくと良いです。
遍路標高図
これを見れば明日登る山や峠の標高がどのくらいなのか一目瞭然です。「明日の遍路転がしはやばそうだ」となれば心構えが違ってきます。
経本
これはいわゆる経本です。これがあればわざわざ経本を購入する必要はありません。札所での納経はこれで十分です。
初めての歩き遍路ハンドブック
初めて歩き遍路をする人向けのハンドブックです。用語集や豆知識、上記の遍路道標高図や佛前勤行次第(経本)なども収録している至れり尽くせりの内容です。
全て無料で公開していますので、スマホに保存して必要なときにチェックしてみましょう。
お遍路ハウス四国88
こちらは遍路宿の予約がwebからできるようになっています。料金や場所、空室状況も見ることができるので、「明日宿泊したい宿、満室かな?」なんていうのもすぐにわかります。
もちろん全ての遍路宿が掲載されているわけではないですが、四国四県くまなく網羅していますので十分参考になると思いますよ。
なお事前登録必須で、ログインしてから予約することになります。
お遍路さん家
こちらも遍路宿の予約が可能なwebサービスです。料金や施設の概要など写真も多めなので、宿の雰囲気もある程度わかるのがポイントですね。
登録されている宿の数がまだ少なめですが、お遍路ハウス四国88に掲載されていない宿もありますので、両方見比べてチェックすると良いでしょう。
予約には事前の会員登録が必要なので早めに登録しておきましょう。
歩き遍路のための四国遍路巡礼マップ
歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ | 聖地巡礼 四国遍路 | 回遊型巡礼路と独自の遍路文化
四国遍路日本遺産協議会のページです。これはすごいですね。書籍並みのクオリティのものを無料でダウンロードできます。
札所の紹介、沿線や境内の見どころ、詳しい遍路道マップや周辺の休憩所やトイレ、宿泊施設の電話番号までたっぷり掲載されています。
pdf化されているので県別札所別でダウンロードできるようになっていますが、一括でのダウンロードも可能です。
一括でダウンロードしておけば携帯の電波が入らない場所でも閲覧できます。事前に見ておいても良いですし、明日歩くルートの確認にも大変役に立ちます。
初めての歩き遍路
歩き遍路に関する基礎知識や作法必要なものなどの豆知識をまとめたファイルがダウンロードできます。
お遍路さんへのおすすめ情報 | 第四番札所 黒巌山 遍照院 大日寺
このpdfファイルは第四番札所の大日寺のサイトからダウンロードできます。読んでみましたが、かなり詳しくわかりやすくまとめられています。初めての歩き遍路なら必読です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?これから歩き遍路を始めたい人向けに是非スマホにブックマークしておくべきと思うサイトを紹介しました。
私のこのブログのようなものはネット上に多々ありますので、そんなものは遍路中には必要ありません。
事前に読んでイメージしておくくらいが関の山。
今日紹介したページは遍路中に必要になる情報ばかりがありますので、是非ブックマーク、お気に入りに入れておいてください。きっと役に立ちます。
更にこの地図を持っていれば万全です。歩き遍路さんのほとんどはこの本を持ち歩いています。事前にこれで計画を立てましょう。
最新12版四国遍路ひとり歩き同行二人【地図編】へんろみち保存協力会発行☆最新版をお届け致します(歩き遍路のお遍路さんの巡礼・巡拝・参拝のお供に)[お遍路グッズ][お遍路用品] 価格:2,750円 |
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四国八十八ヶ所遍路大使
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この本は用語集ではありません。遍路の作法や基礎知識を教えるガイドブックでもありません。実際に歩き遍路をするときに知っていると便利で安心なちょっとしたコツをまとめています。
初めて歩き遍路に行く人に最適な内容ですので、是非読んでみてください。