プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

読み終わって「これは当たりだ」と思った。

「大阪には明治時代から続く「大阪国」という地下組織があって…」という一見すると突拍子もないストーリーに思えるが、読み進めると実に真っ当なヒューマンドラマ。昔のような直球の表現では気恥ずかしくて感動しにくいのが今の雰囲気だと思うが、このようなおおげさな舞台装置や「皮肉」とかを混ぜつつ、実は「親子の絆」を語るところに、とても今っぽさを感じる。ティムバートンの「Big Fish」も同じ感じがした。

東京いい店やれる店

東京いい店やれる店

東京いい店やれる店


我々が求めているのは「うまい」店ではない、顔のいい足首の締まった女と「やれる」店だ、というコンセプトのバブル期業界ノリの傑作。コンセプト、タイトル、文体全てが「粋」という言葉につきる。私が一番好きなのは、寿司屋を紹介したこの一節。

「最後に、これは本書の趣旨からすればどうでもいいことではあるが、この店は味もいい。」

昼頃に起床。

ジムに行かなきゃ、、と思うもどうしても気力がでない。ジムをあきらめ、美容室で髪を切り、本屋で文庫本を一冊買う。佐藤可士和さんの「超整理術」。ハードカバーのときから話題になったけど、なかなか面白そうだった。

TSUTAYAでDVDをレンタル。Catch me if you can、借りるの3回目だ。パッケージのテイストとは違って、ちょっと悲しいドラマあり、とても良い映画だと思う。泣ける。そして、ディカプリオが相変わらずセクシーでかっこいい。

物事を隠すことはできなく、いつかバレる。自分ではうまく受け流したつもりでも、外から見れば動揺していることがバレバレであるように。そして、大人になるにつれて、周囲の人は「実は動揺している」ことを直接言ってはくれない。

『ブラック・マシン・ミュージック』/野田 努


「これはミラーボールとターンテーブル、またはストロボライトとドラムマシンの物語である。いずれにせよ、午前0時から夜明けにかけて都会の地下室や建物の一室で大きな音を打ち鳴らしている真夜中の音楽についての話だ。」