ジャニヲタが突如韓国アイドルにハマった話

 

ジャニヲタが当たり前のようにクラスに数人いたように周りにはK-POPファンが一定数いたし、ヲタ誌などで目にする機会もあったのに今まで全く興味を示すことがなかったK-POP。に突如ハマってしまい私は困惑している。

しかも私が遠い昔ジャニヲタになったときには友人に雑誌を見せられ動画を見せられ布教されたわけだが、今回は怖いことに誰に布教されたわけでもなく、1人で勝手にズブズブ沼に落ちていった。

K-POPといっても幅広く、ジャニーズなら外周で見かけたジュニアですらすぐに覚えてしまうのにK-POPアイドルは顔の認識すら今まで困難だった。

顔と名前が一致していたのはヨン様とチャングンソクぐらい。

今でもEXO以外は全くわからないのだが1ミリも興味がなかったのに、何の縁があってかEXOというグループにハマってしまった。
よくDDと言われるし自分でも自覚はしているが、それはジャニーズであるからハマるのであって、ジャニーズであるその人が好きなのであって、ジャニーズ以外のアイドルにはハマらない自信があった。特に韓国は言葉もろくにわからないんだからハマるわけがないっていうその自信は崩れ去った。
言葉なんてさほど大きな問題ではなかった。



・沼の入り口
ジャニヲタの私がEXOに落ちるのは自分でもびっくりするぐらい本当に簡単だった。
きっかけはもともと興味があった韓国語を始めたため、"ちょっと勉強"のつもりで「お隣さんはEXO」という韓国ドラマを見たことにある。

 

 

このドラマでは平凡な女の子の隣の家に突然EXO(メンバーは本人役で出演している)が引っ越してきて、ひょんなキッカケからEXOの家政婦になるというもので、そんなことあるわけない...という言葉をしまいこんで本当になんとなく見続けてみるとジュニアの千田くんに何となく似ているような気がするメンバーがいることに気づいた。
今きちんとそのメンバーの顔を見てみるとそれは全くの勘違いなのだがそのときの私には千田くんの韓国版にしか思えなかった。

f:id:nsskwt457:20150531133645j:plain



そうなってくるともう勝手に指が動くとはこのことで、EXOというグループをググってしまっていた。かわいい!!!!とただその思いだけで勢いに任せて突っ走った。ここが沼の入り口だったと今になって思う。

何か好きなものを見つけて夢中になってその情報を集めているときが人生で一番楽しいといっても過言ではないくらい、これは一種の中毒のような気がする。
今まで様々なジャニーズの情報を後追いするようにかき集めてきたジャニヲタはそのノウハウが頭に叩き込まれてしまっているようで、そこからの情報収集はもうあっという間の出来事だった。これを何か他のことに活かせないかと思うものだが、今のところアイドルにハマることにしか活かせていないので悲しい。



・ところでEXOって...

f:id:nsskwt457:20150601172007j:image


元々は韓国人メンバー8人、中国人メンバー4人の12人で2012年4月に韓国と中国で同時にCDデビューしている。昨年中国人メンバー2人が脱退し現在は10人となった。(中国人メンバーTaoも現在個人で活動をしておりEXOは9人で活動しているため脱退とみる人もいる。)
脱退についてはジャニーズと同じくこちらでも深刻かつ予想外だったようで、軌道修正に苦しんだ(苦しんでいる)ようである。

特徴はグループの中で更に韓国人メンバー6人のEXO-K、韓国人メンバー2人と中国人メンバー2人(脱退後)の4人のEXO-Mでわかれていることである。
EXO-Kは主に韓国で、EXO-Mは主に中国で活動し、CDリリースの際も韓国語バージョンと中国語バージョンをそれぞれリリースしている。
KとMを合わせたEXOを"完全体"と呼んでいて、名前の由来は太陽系外惑星exoplanetからきている。そのため、未知の世界から来たということになっている。また個々に火とかテレパシーとか超能力があるらしい。今まで数々のトンチキ設定を飲み込んできたジャニヲタはこんな謎設定もすんなり受け入れられた。

EXOは東方神起や少女時代などが所属するSMエンターテインメント所属で、韓国ではこの事務所とBIGBANGなどが所属するYGエンターテインメント、2PMなどが所属するJYPエンターテインメントなどが有名な事務所なようだ

もちろん他にも事務所はたくさんあり、他の事務所に所属する人気のあるアイドルグループもあるのだが、やはりこの大きな事務所に所属しているのかどうかで待遇の差はあるという。


そして、韓国のアイドルたちもジャニーズジュニアのようにそれぞれの事務所に入ってからデビューまでの間に練習生時代というものがあり、もちろんその中でデビューできるのは一握りという点でジャニーズと同じである。
EXOメンバーの練習生期間は最長で約7年、最短で約1年。

ちなみに、私が千田くんに似ていると思い込んだメンバーはチャニョル(찬열)といい、1992年生まれの現在22歳で、185cmと高身長、大きな目と耳がチャームポイントで、グループの中でもアイドル度が高いように思える。
"ハッピーウイルス"と呼ばれ、チャニョルがいると周りが明るくなると言われている。

写真を撮るときによくやるピース。無理して肩を上げて絶対にこの角度。可愛いポーズでアピールしてと言われたときにもこのピースでウインクしていたことからこのポーズが自分にとって一番可愛いと思っているらしい。その通りだ。よくわかってるじゃないか。

f:id:nsskwt457:20150531134346j:plain

 

10頭身だとか。

私にはこの道路がランウェイに見えている。

f:id:nsskwt457:20150531134316j:plain



"EXOの声"と自他共に認めていて、顔に合わない低音ボイス。よくある顔と声のミスマッチを売りにしているタイプ。
メンバー内では年齢が中間で時には弟っぽくなり時には兄っぽくなるが、よくまとめ役になってMCをしたりしている。
姉はアナウンサーでチャニョルとよく似ていて美人。姉を宝物というほど仲が良いらしい。

また、器用なタイプでギターや作曲が得意。ドラムもできる。ピアノは独学で弾けるようになったらしい。
人懐っこく、誰とでも仲良くなるタイプで、わりと知り合いも多い。でもグループのマンネセフンや年下カイにたまに冷たくあしらわれる。残念賞。

好きなものはリラックマ。ルームメイトに出演する時もキャリーケースに真っ先にぬいぐるみを入れて、こんな感じに。

f:id:nsskwt457:20150531184559j:plain




いつでもどこでも一緒。そんなに抱え込まなくても。

f:id:nsskwt457:20150531173043j:plain

 

f:id:nsskwt457:20150531184609j:plain


どうやったら自分が可愛くなるか知ってるタイプ。

そして驚いたことに自担であるケンティー先輩と同じく、カメラの先を女性に見立てて甘い台詞を吐きまくる番組に出演していた。
未公開映像ではウインクをしたり甘い台詞を言った後に耐え切れず照れまくるチャニョルが収められており、照れるということを全く知らないケンティー先輩とはその点で違うのだが不思議な縁を感じざるを得なかった。

また、グループではラップを担当し、歌は下手とも上手いとも言われていないが、日本で行ったイベントで「言葉にできない」をアカペラで披露する映像を見てみるとジャニヲタの私からしたらもう十分に上手い部類だった。

他にも、ダンスが下手なキャラとして定着している。ファンがダンスが下手なところもかわいいと言ってしまうアイドル文化は共通だったが、初めてPVでチャニョルのダンスを見たときにK-POP界隈ではこれで下手と言われてしまうのかと驚いた。
ダンスが上手いと言われるメンバーを見てみるとそれはもう桁違いに動きにキレがあってなるほどこういう人たちの中にいればこれでも下手になるのかと思ったが、もしジャニーズだったら...と考えてしまうのはジャニヲタの性である。



・ジャニーズでは決してあり得ない情報の海
ジャニーズでは有料ウェブサイトのジャニーズウェブ以外でジャニーズがSNSを通じて情報を発信することもなければ、他の芸能人のSNSに顔写真がのることもない。それどころか有料ウェブサイトですら体の一部の写った写真を載せただけで話題になるほど厳しい。
別にジャニーズがツイッターやインスタグラムをやる必要もないし私生活がわからないぐらいが丁度いいと思っている。思っていた。

しかし、EXOメンバーは当たり前のようにインスタグラムやweiboから情報を発信していた。



チャニョルにハマったときに何の偶然かちょうど本人とメンバー数人で日本旅行をしていたようで、インスタグラムに楽しそうな写真や動画とともに#初めての日本旅行 #富士急(ハングルでフジキュと当て字をして)などとタグをつけて投稿していた。なんて楽しそうなんだ。なんてかわいいんだ。


「セフンの写真をチャニョルが荒らす」とセフンの写真に謎のポーズでチャニョルが写り込む写真や、
投稿をさかのぼってみるとメンバーとの日常の何気ない写真、
最近の投稿ではバーチャル体験の機械で遊ぶメンバーの動画に「アイアンマンになったベッキョンwwww」などと日本語で言うwwwにあたる韓国語でコメントしたりとあまりにもたわいもない感じがよかった。

韓国語は勉強中のためほんの一部しか自分では理解できないが逐一ファンがメンバーの投稿をツイッターなどで訳しているためその点は困らなかった。

なんてヲタクに優しい環境なんだろう。



・ルームメイト
チャニョルは昨年春から夏ごろまでルームメイトという韓国版テラスハウスのような番組に出演していた。

テラスハウスと違う点は出演者が全員もともと芸能人ということで、番組が用意した部屋にアイドルや俳優、芸人が暮らす様子が放送された。
この番組では積極的に恋愛関係になることを推奨しカップルには海外旅行をプレゼントするというルールがあった。

韓国でもアイドルの恋愛はご法度で、事務所が交際を認めたりと日本よりはゆるいイメージがあったが、それでもこんな番組にアイドルが放り込まれていることが驚きだった。

チャニョルは他の出演メンバーに比べて忙しく出演時間は短かったが、寝起きの表情や女性アイドルとの絡み、出演メンバーとの旅行などこれまたついついジャニーズだったら...と考えずにはいられなかった。

f:id:nsskwt457:20150531184627p:plain



チャニョルはオーバーリアクションで有名で、PV撮影で疲れて帰宅しても出演メンバーのドッキリにかなりのオーバーリアクションで対応しており、忙しいのに...とすでにファン側の気持ちに立ってしまっていた。

f:id:nsskwt457:20150531172341j:plain


驚いたり嬉しいことが起こるとただでさえ大きい目が飛び出そうになる。かわいい。

ルームメイトにはEXOメンバーのベッキョンが遊びに来た回もあり、出演メンバーに煽られて当時発売して間もなかったOverdoseのダンスを披露したり、そのダンスを伝授してみたりそれはもう楽しそうだった。ちなみにチャニョルとベッキョンはチャンベクと呼ばれてEXO内でもかなり上位に入る人気の組み合わせらしい。どこのアイドル界にも組み合わせによる人気は存在するのだった。



・韓国界隈独特の文化
今までどっぷりジャニヲタだけをやってきた私には面白い文化がいくつかあった。
まず、ファンが使う用語には韓国語が混ざっていることだ。


ファン=ペン、ヤラカシ=サセン、末っ子=マンネ(末っ子組をマンネライン)など。


「誰担ですか?」=「誰ペンですか?」


EXOのサセンは悪い意味でとても有名だとか。ツアー先でも空港と会場とホテル以外に外に出ることができないらしい。


そして"カムバック"という用語がある。韓国アイドルに足を踏み込むと多分ほとんどの人が一度は疑問に思う単語であろう。
カムバック(カムバ)とは、簡単に言うと新しいアルバムを出すという意味である。
韓国ではシングルよりもミニアルバムやアルバムが主流で、一度リリースするとそこから2〜3ヶ月音楽番組など精力的に活動し、それが終わるとまた次のアルバムに向けての準備期間となる。
その間に技術向上を目指したり海外活動を行ったりし、カムバックに合わせて髪型を変えたりするメンバーも多い。
カムバックが近づくとメンバーがSNSなどを通してファンを煽り、一体感を見せる。

 

6月にカムバックするアルバム『Love Me Right』

 

2集 リパッケージ - Love Me Right 韓国語バージョン(韓国盤)

2集 リパッケージ - Love Me Right 韓国語バージョン(韓国盤)

 

 

また、面白かったのは映像に字幕を付けているファンはたくさんいるのだが、みんなそろいもそろってセフンのサ行をタ行にしていることだ。

これまた韓国語初心者には難しいのだがセフンは滑舌が悪いらしく、韓国語でサ行がタ行に近くなってしまうことから日本語に訳す時もそうなっているらしい。

他にも、ソウル以外の出身のメンバーから訛りや方言が出ると関西弁で訳されている。


そしてもっとも独特なのはメンバーのことを"ヒョン"(お兄さん)と呼んだりすること。
韓国では年齢による上下関係が非常に重要らしく、メンバー同士であっても敬語を使い名前にヒョンをつけてよんだりする。
末っ子メンバーが冗談でタメ語を使ったり韓国語が若干まだ不自由な中国人メンバーがタメ語になってしまったりするとその"ヒョン"たちは冗談っぽくでも結構本気で複雑な顔をしている。
韓国語初心者の私には敬語やニュアンスの違いは読み取れないのだが、そういうものが存在しているらしい。

韓国語が母語でない中国人メンバーも練習生時代が長いため日常会話で不自由することはないらしいが、そういった微妙なニュアンスの違いは難しいことと、練習生時代の歴の違いが複雑なこと、飛び級をしているメンバーがいたり、生まれ年と学年が違ったりすることから上下関係が複雑だという。

この"ヒョン"文化、というより上下関係の複雑さはジャニヲタから見ると非常に新鮮だった。
ジャニーズでももちろん上下関係はあるが、一緒のグループとしてデビューすれば遅かれ早かれ敬語はなくなっているし、その上下関係がなく仲の良いことがグループとしての売りにもなっているように思える。
一方で韓国界隈ではこの上下関係が売りになっているようで、それぞれのメンバー同士の関係性に面白みを加えている。




....とここまで自分の現状を把握するつもりで、整理するつもりで書いていたものの、ものすごい熱量でまあまあの長文を書いてしまった。
正直まだ書き足りないし、魅力の一つである楽曲やダンスにも触れられていなくて悔しい。のにこの量。

・「お隣さんはEXO」を見る
・EXOの基本情報をネットより入手
・チャニョル出演「ルームメイト」を見る
・EXOの冠番組(バラエティー)を見る
・楽曲を聴き始める
・PVや音楽番組を見る
・EXOグローバルファンクラブ(無料)に入会
・11月の東京ドーム来日コンサートに申し込む

とここまで1週間強で到達してしまったのだから恐ろしい。

自分を止めることができなかった。
この先本当にハマるのか落ち着くのかはわからない。(前者に100票)

今の目標は

・有料ファンクラブに入会しないこと

・韓国に遠征をしないこと(遠征したいなどと言いださないこと)


とにかく今言えることは、
アイドルってすごい。