次のダンジョン
新年明けましてもう一か月が経とうとしておりますが、
あ、これやばいやつってくらい変調がないので何か徒然なる思いや想い()を解き放っていきたいと思い、始めます。
さて、私は28歳になりました。
いい歳です。
気づけば周囲は結婚結婚出産結婚できちゃった出産結婚結婚でもなんか最近旦那むかつくぅ結婚結婚って感じになってきました。
最近、大黒摩季のあなただけ見つめてる的な恋愛が終わって。
あれラブパワーでとりあえずやってくわ!ほな!みたいな感じで終わるじゃないですか。
それ。私それの続編を描き切ったてゆうか。あなただけ見つめてるⅡを描いたら、そうそれ!って摩季姐さんパーンて膝叩くんじゃないかってくらい描き切って。
RPGゲームで結構終盤まできてセーブデータ全消えくらいの気持ちなんですけど、消えなかったデータもありました。
パズル&ドラゴン
そう、パズドラ。
三年半付き合った彼と、きゃっきゃうふふなじゃれあいの中で共有して遊んだゲームはパズドラとどうぶつの森でした。
パズドラはですね、まあ要は自分の手持ちモンスターとフレンドになったユーザーのやつとを合わせて戦えるんです。
で、フレンドの中に親友なる制度ができたんです。もうズッ友だよ!的な。
戦うときは常にあなたをセレクトげっちゅー出来ちゃう的な。
なるわけですよ、当然。
で、親友制度になるとメッセージのやり取りが出来ると。
LINEでも電話でもつながってるのにパズドラの中でもつながれちゃうと!
二次元の世界でも一緒だお☆ってまあラブラブな感じでした。
そこから早送りして
なげやりな別れの気配を横顔に漂わせていた彼に私の気持ちも翳りゆくものがありました。なんかなーこれなーこわいなーこわいなーレベルの不安定感。
そんな時、パズドラを通勤中にやっていた私。
誰と組み合わせっかなーと思いながら、ふと気が付いたのです。
「あれ…彼氏……いない……?」
いや、そんな、まさか。
咄嗟に今までのメッセージのやり取りから再送を試みる私にガンホーが突き出した答えは
『フレンドではないため送れまてん!』
呼吸を整える。すーこーすーこー
一縷の望みをかけて
『親友 外れる 勝手に パズドラ』でググるも答えは変わらず。
こ、故意に…。
もうね、よろめいた。
電車の揺れなのか動揺なのか分からないけど、隣に立ってたおっちゃんにしなだれかかるくらいよろめいた。
だって、親友外されてる。
もはやすーこーと呼吸を整えられない程に気分は暗黒面に。
タイミングよくその日の夜に友人と飲みに行く機会があり、 私はパズドラの悲劇と揺れ動く彼への気持ちについて涙を浮かべながらこんこんと語り始めた。
銀座のお洒落で店員の態度が尊大なスペインバルにて一言、一言、語れば語る程、自分の中である思いが湧き上がってきた。
女の相談は最初から答えが決まっており、受けて側は意見をするでもなく共感することが大事であるとモテテクとして既に定着しつつありますが、正にそれで。
超勝手にも話終わった時には自分の中で答えが出ていたのでした。
『パズドラで泣いてる自分て』
インセプションという映画がフラッシュバック。
夢のまた夢の夢の中に潜りこみ、現実世界の問題をどうにかしてやんよ的な。
話終わって夢からバーンと現実に引き戻された感じだった。
ここじゃねえ。話の、恋愛のフィールドここじゃねえ。
でも現実世界とは乖離した世界に答えはあるのかもしれない。
と超かっこいい感じに悟ったのだけど、
後日別れを告げるために会った際、切り出した言葉は
「あのさパズドラ、親友外したよね」
超かっこわるかった。
この三年半は
「付き合い・婚約くるか・からのパズドラ外し」のコンボで終止符を打った。
倒すことは出来なかったけれど、レベルは上がった。
28歳独身女はパズドラ断ちが出来たのだった!ちゃっちゃら~
CMで恋愛ゲームの広告が流れる。
LUNASEAくらい揺れた。