nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

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北海道からソープ嬢へ、福祉起業を目指す彼女の物語

人気ソープ嬢のリアルな素顔と夢を追う姿に感動

札幌の大地から上京し、福祉の仕事に就いていた彼女が、今はソープランドで働きながら起業の夢を追っている。人気嬢として忙しい日々を送りながらも、彼女の目は未来に向かって輝いていた。

最初にお会いしたときは「ちょっと暗い人かな」と思ったが、プレイが始まると次第に笑顔が見られるようになり、明るく元気な一面が現れる。本当は最初の顔が彼女のリアルな一面なのだが、この仕事はかなりの感情労働が求められるため、彼女も苦労しているのだろう。

しかし、彼女の接客は芸能人の指原莉乃のように愛想よく、話しやすい。容姿もスタイルも上の並みで、この業界でも十分当たりだ。高級店のプロフェッショナルなサービスよりも、彼女の恋人モードを堪能できる点で、人気嬢であることが実感できた。

最近、ホストの客が来ていたけれど、彼女は「なんであんなのに引っ掛かるんだろう」と呆れる様子だった。ホストたちは新宿のソープを渡り歩いて営業しているらしい。店に来てくれたお返しに風俗店に顔を出したりと、相互依存の関係だ。月に100万円で愛人になってくれと持ち掛ける人もいる。客の中には、スモールビジネスで成功した社長もいるようで、まさに「明日、カノ(明日カノジョ)」のリアルがここにある。
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「1年120万円をもらってドロンしてみたらどう?」と冗談で聞いてみたが、彼女は誇りを持って働いているため、そんなことはしないという。詐欺師はこの業界で働く女性たちから、非常に低く見られ、怒りの対象だという。彼女たちは誇りを持って仕事をし、お金を得ているのだ。

彼女はここでお金を稼いで起業したいと言っていた。北海道の広大な土地にビルを買い、そこを福祉施設にするという。友人と2人で働く予定だ。株式についてはしっかり比率を決めておいたほうが良いとアドバイスしたが、少し頼りない印象も受けた。だが、それがこの業界で働く女性たちの純粋さであり、騙されやすさなのかもしれない。
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私も起業の本を読んでいるから紹介した。「はじめの一歩を踏み出そう」という本だ。多くの人がなぜ起業して失敗するのか、分析されていて実に素晴らしい内容だった。彼女は本の写真を撮っていたが、読んでくれるかどうかはわからない。しかし、彼女が起業に成功する日を心から願っている。

最後に、彼女から届いたLINEをここに紹介しよう。

「Nyoraikunさん✨
今日は遊んでいただき本当に有難うございました🌻
最初の予定よりも長く遊んでいただけたのもとっても嬉しかったです🥰

また色んなお話出来たら嬉しいです😊
人肌恋しくなったら良ければ私と遊んで下さい♪♪

明日のお休みゆっくり休めますように🙌」

彼女との一瞬のやりとりが、私にとってはかけがえのない宝物だ。劇団四季の『ゴースト&レディ』を観に行ったこと、彼女が福祉の仕事で夢を叶えるために頑張っていること、そしてお互いに理解し合える瞬間は、人生の豊かさを実感させてくれる。

まとめ:
みんな生きることに必死で、適当に生きられるほど世の中甘くはない。けれど、彼女のように真っ直ぐに夢を追い続ける姿は、辛さの中にも希望の光を見せてくれる。禍福は糾える縄の如し、彼女の未来にエールを送りたい。

新宿のデパートとバウムクーヘン - 思い出と今をつなぐ旅

子供の頃、田宮の電車模型やミニ四駆に夢中になっていたことを思い出す。お金がないため広大な模型を作ることもできず、友達がクリスマスにラジコンやホバークラフトを買ってもらうのを羨ましく見ていた。自分は安価なラジコンで遊ぶしかなかったが、その時期に「高価なものをねだらない」気風が養われたのかもしれない。

もし、お金に糸目をつけずに壮大な模型を作ることができていたら、今頃「アキバ系」として生き、趣味を共有できる女性と幸せな結婚をしていたかもしれない。そんな夢を抱くこともある。

リアルな世界を映し出す鉄道模型

目の前の建物が実にリアルで目をひく。何度も「神は細部に宿る」と言うが、まさにその通りだ。スーパーで働く自分にとって、駅前のビラ配りも身近であり、ディスプレイなど参考になるものがたくさんあるかもしれないと感じた。

木村屋のお菓子と「年輪経営」

お菓子工房木村屋でバウムクーヘンを購入。『年輪経営』の影響もあってか、母の日に何か買わなければという気持ちが湧き、予定にはなかったが母へのプレゼントとして選んだ。


十勝平野で育った牛の乳製品をたっぷり使ったバウムクーヘン。牛乳の生々しいアクセントがあり、スーパーで働く自分にとっては将来的に「ホルスタイン」になることを暗示しているようで複雑な気分だ。


新宿のデパートの9階がこれほど混雑しているとは思わなかった。狭い売り場面積でも自社製品を最大限にアピールし、マーケティングは大げさすぎるくらいでいいと感じた。


子供が喜ぶガチャガチャの前で虚無を感じる。日本は本当に衰退してしまっているのだろうか。

ユーハイムイノベーションとメッカ

ユーハイムバウムクーヘンの日本におけるメッカだ。老舗企業としての威厳を保ちながらも、最後尾で販売している商品にも革新を絶やさない。来て良かったと心から思える。

歌舞伎の魅力と私の視点

浜松町駅で見かけた歌舞伎の広告。昔は女性が歌舞伎を観に行くとティッシュが床に転がっていたほど、性的魅力に訴えるものがあったという。今はどうだろうか?歌舞伎役者は有名女優と多く結婚しており、その格上の世界を一度は覗いてみたいものだ。

最後に
母の日にお菓子を買い、風俗に行くというのは気が引けるものだ。だが、新宿のデパートで見つけた木のコンセプトには無意識のうちに母への長寿の願いが込められているのかもしれない。

お母さんが長生きしてほしいと思う気持ちと、自然への敬意が私の選択に変化をもたらしているのだろう。母との別れが寂しいが、木となって生きているという神話を信じたいと願う。

この記事を通じて、新宿のデパートとお菓子の旅が、誰かの心に響き、過去の思い出と今をつなぐ旅になることを願っている。

小田急デパートが無くなっている。↓

『ゴースト&レディ』谷原志音が魅せるナイチンゲール:韓国スターが劇団四季で輝く理由

劇団四季のミュージカル『ゴースト&レディ』は、フローレンス・ナイチンゲールが看護の精神を貫き、ビクトリア女王から表彰されるまでの物語を描いた感動作です。政治派閥の闘争に巻き込まれながらも純粋な看護精神を持ち続けたナイチンゲールと、彼女に取り憑くゴースト・グレイ、そして彼女の敵であるジョンホール軍医長官と、その背後に潜むゴースト・デオンの対決が物語の見どころです。

主演のナイチンゲール役を務めた谷原志音さんは、韓国国立芸能大学出身。彼女のような韓国生まれのスターが劇団四季の主役どころに増えてきました。スターシステムを廃止し、作品そのもので観客を呼び込む劇団四季実力主義において、彼女の存在感と演技力は光っています。

特にこの日は、同じく韓国出身で、谷原志音さんの結婚相手として噂されている光田健一さんが観劇していました。舞台が終わった後、劇場内は騒がしい拍手で2度も湧き上がり、観客の盛り上がりは通常以上のものでした。

物語では、ジョンホール軍医長官がナイチンゲールの純粋な看護精神に反発し、彼女の暗殺を企てます。ナイチンゲールに取り憑くゴースト・グレイと、ジョンホール軍医長官に取り憑くゴースト・デオンとの対決が物語をより一層興味深いものにしています。歴史に名を残す偉人たちは狐憑きのような印象があるという庶民的なイメージを、ゴーストという形で表現し、ナイチンゲールの運命をドラマチックに説明しています。

また、ナイチンゲールとグレイが相思相愛で進んでいくのですが、光田健一さんの存在が谷原志音さんの心を奪っているような現実の状況を思い起こし、複雑な気持ちになりました。


クライマックスでは、ナイチンゲールがランプを持って現れるシーンで、多くのランプが天井から降りてきます。観客の心の良心を呼び覚まし、看護の精神を強く訴えかけていました。観劇中、私の隣に座っていた年配の女性が泣きながら観劇していましたが、彼女が看護の経験者だったのかもしれません。涙の音が響いてきて、私ももらい泣きしました。役者として生きることの大変さを知っているだけに、芝居にかける情熱が伝わり、しばらく泣いてしまいました。

谷原志音さんのナイチンゲールには、本当に惚れてしまいました。この舞台から受けたパッションで、私も何か作品として残したいという思いが強くなりました。『ゴースト&レディ』は、単に観劇するだけではなく、多くの人に勇気とインスピレーションを与えてくれる素晴らしい作品です。谷原志音さんの演技はもちろん、劇団四季実力主義を体現するキャスト全員が魅力的な舞台でした。

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劇団四季『ゴースト&レディ』観劇レビュー:ナイチンゲールの勇気と革新を描く名作ミュージカル

先日、劇団四季の『ゴースト&レディ』というミュージカルを観てきました。この作品は、クリミア戦争で看護団団長として従軍したフローレンス・ナイチンゲールの物語。ウクライナとロシアが戦争をしている現在と重なる戦地で、当時は卑しい職業とされていた看護婦の社会的地位を押し上げ、5月12日を「国際看護師の日」と制定するほどの偉業を成し遂げた彼女の奮闘が描かれています。

イオニアとしての孤独と挑戦
劇中では、男性社会の戦争に女性が参入することに対する偏見や、看護団に対する「足手まといになる」「風紀が乱れる」などの反発が描かれています。まさに、ガラスの天井に挑むナイチンゲールの姿が見られます。彼女の孤独な戦いは、どの分野でも革新的な人々が直面するもの。野球の野茂英雄や、黒人初の大リーガージャッキー・ロビンソンなど、先駆者たちの孤独を思い起こさせます。

群れ全体の存続を守るために、常に冒険する「ファーストペンギン」の存在が不可欠であるように、ナイチンゲールは看護婦の地位を引き上げるパイオニアとしての役割を果たしました。

マーケティング戦略と女性の共感
近年、劇団四季ジャンヌ・ダルクをはじめとする女性に受ける物語を多く提供しています。観劇する観客の男女比率では、女性が6割強。マーケティングの結果だと思われますが、実際に多くの女性観客が共感し、感動している姿が見られました。

バック・トゥー・ザ・フューチャーの楽しみ
来年の5月には、劇団四季が『バック・トゥー・ザ・フューチャー』を上演するとのこと。ブロードウェイで話題の作品を取り入れるなど、コロナ禍の資金難を乗り越えた劇団四季のチャレンジ精神がうかがえます。イノベーションによる新陳代謝は組織を生かす重要な要素。オリジナル作品や新作の連発は、失敗もあるかもしれませんが、大きな成功を生むことでしょう。


谷原志音の魅力
このたび『ゴースト&レディ』で主役を演じた谷原志音は、以前『エビータ』で彼女の演技を観たことがあるだけに、その歌声の美しさには改めて驚かされました。カナリアのような高く響く声は、観客の心を鷲掴みにします。容姿もNHKアナウンサーの鈴木奈穂子さんをさらに美人にしたような表情で、観客を魅了します。彼女の歌声に惹かれると、どの役でも彼女が主役であってほしいと感じるほどです。

ナイチンゲールとしてクリミアに向かうシーンでは、腰に両手を当てながら行進する彼女の姿が、まるで看護婦の花魁道中のようで、神秘的で美しかったです。細部にこだわった演技が観劇を満足のいくものにさせてくれます。

続きは明日!
観劇記録の続きは明日書きますので、またお会いできる日を楽しみにしています!

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劇団四季『ゴースト&レディ』観劇レポート:ナイチンゲールの生き方に見る今の自分と重なるもの

昨日、あまりに疲労が溜まっていて、劇団四季の『ゴースト&レディ』を観に行くか迷っていました。しかし、ナイチンゲールの物語と、派閥抗争の中で看護にかける純粋な思いを持ちながらも命を狙われる彼女の姿に、社内の自分自身と重なるものを感じて、「今観なければ、いつ観るんだ」と思い、結局行くことにしました。

最初は女性向けの内容に抵抗があったのも事実です。しかし、彼女の純粋な思いが敵対勢力から疎まれる中で、命を狙われるまでの派閥抗争に巻き込まれながらも、強い信念を貫いた彼女の姿は、現実の厳しさに直面しながらも理想を捨てずにいる自分自身に重なりました。

読書も現実にリンクするもの

読書についても同じで、20代の頃は三島由紀夫を夢中で読み漁っていましたが、今は経営学の本に興味があり、1日中でも読み続けられます。これは、仕事でマネジメントが求められるようになったからでしょう。現実で経験し、苦労したことが、読書のテーマに直結するのだと感じています。

私にとって読書は、現実を生き抜くためのツールであり、だからこそ現実とのリンクを感じられるのです。メビウスの輪のように、現実と考察が入り混じり、迷路に迷い込んだような感覚になることもあります。このブログで思考の迷路に迷い込んでいるような記事を書き殴っているのも、その現れなのかもしれません。

疲労困憊と危機感がもたらすもの

正直な話、今日はソープランドに立ち寄ろうと思います。パイアグラを飲めば余裕で2回戦ができる自信があるので、60分のコースを90分に変更しようか悩んでいます。ただ、その薬の副作用で頭痛がするのが悩みどころ。前回吉原に行ったときも、帰宅間際に頭痛がひどくなりました。

4月の成績が振るわず、危機感から性欲が高まっているのかもしれません。「早く子孫を残さなければ」という本能が刺激され、疲労困憊と危機感が、もう二度と行かないと誓った風俗へと私を駆り立てるのです。女性読者の方々には申し訳ないですが、これが男性の性欲というものです。

観劇と銀蔵寿司

観劇前には浜松町の銀蔵寿司を食べます。職人が握る寿司とはいえ、ネタは回転寿司より少し良い程度で、それほど美味しいわけではないですが、リーズナブルさが売りです。正直、『満す美寿司』より衛生的である分、生のまま口に入れるネタの美味しさを感じられるのかもしれません。

『ゴースト&レディ』と現実

劇団四季『ゴースト&レディ』は、ナイチンゲールの生き様を通じて、現実と理想の狭間で葛藤する私たちに勇気とインスピレーションを与えてくれます。今の自分と重なるものがあると感じた方は、ぜひ観劇することをお勧めします。

また、以前書いた記事も多くの方に読んでいただいています。歴代ナンバーワンとも言える記事ですので、ぜひご一読ください。
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それではまた、明日お会いしましょう。 It Gets Better

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劇団四季『ゴースト&レディ』観劇予定の夜、AIで見つける未来へのダイヤ

木曜日に劇団四季の新ミュージカル『ゴースト&レディ』を観に行こうか迷っている。金曜日も休みのため、いいと思うのだが、18時30分から開始であるのと、そこまで行って帰ってくる間に、贅沢であるが、何か一つ欲しい。風俗でもいいし、食べログの全国1位寿司料理すぎたでもいい。こんなことを口にして、読者に失礼ではないだろうか。でも、いいのだ。このブログは、私の心の2チャンネルであっていい。その中から、ダイヤの原石を発掘して磨いていきたいと考えている。いまだにダイヤはできていないけれど……

X(旧Twitter)をみていて、世界のカースト制度と題して、ピラミッドの底辺の方に日本の政治政党や政治家、大企業が入っていて、最上位クラスはユダヤが牛耳っている図になっている。まるで、ナチスドイツのユダヤ人嫌悪を煽るプロパガンダのようでもある。でも、第一次世界大戦も、第二次世界大戦も、ユダヤ人がきっかけとなって、戦火が拡大していったのは公然の事実である。ウクライナの大統領がユダヤ人のゼレンスキーであり、イスラエルは言わずもがなだ。ガザ地区で、ユダヤ人の兵隊によるレイプが横行しているという。アメリカですら、世界の世論を気にして、武器を供与しないと閣議決定したではないか。アンディフェンデッドウェルス(undefended wealth)無防備の富が戦争を招くというのは、ユダヤ資本が、世界大戦を招いたことを考えると説明がつくと思う。

何故、こんな横道の逸れた話をしたのかといえば、ダイヤの話である。世界に流通しているダイヤの価値が下がらないのは、南アフリカのダイヤの鉱山を牛耳るユダヤ人がいて、そこで生産を調整していることによるものらしい。希少性が価値を生むのは人だって同じだろう。この鉱山を守るためには武力がいる。国を持たないユダヤ人は、金で解決を図る。戦争が起こるという悪循環だ。私はプロパガンダをするつもりはないけれど、いつも火種がユダヤ人から起こっていると、疑心暗鬼にならざるを得ない。



孫正義がプレゼンをしていて、猿と人間の脳におけるニューラルネットワーク(ハードウェア)の量による違いは、10倍あるという。金魚は10000倍も違う。彼によると、生成AIのGPT4は、医師免許試験を合格した。これから10年で生成AIは、全人類の叡智の10倍になる。20年以内には、10000倍になると予測する。そうなれば、AIと人間の知力の差は、金魚と人間の関係になるというのだ。

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私は、そのまま鵜呑みにはできないものがあるけれど、後20年は生きていようと思えた。小説家になりたくて、勉強してきて、いまだに、ダイヤどころか、原石すら自分の内面から採掘できていない。自分を守ることで職場で必死になっているだけの猿に過ぎない。でも、これまで言葉による自己表現に悩んでいたけど、この先、AIの力を借りて、違った意味で楽しみになっている。どんな言語表現があるのか? 今からワクワクしている。後20年は、健康でいたいと思えるようになった。祖母も105歳になったし、私も、健康に留意すれば、それぐらいは生きられそうだ。

そうだ。今日もこの記事の題名は、AIに考えてもらおう。 
また、明日、君に会える日を楽しみに!

東京ドームを沸かせた戦い:井上尚弥VSネリ戦の激闘記

帰宅して井上尚弥VSネリの試合を観た。山中慎介が、2試合共、ドーピング違反や、体重超過で敗退し、日本を出禁になった男が、完全なヒールとして、東京ドームの会場に現れた。ファイトマネーが両者10億共いえる内容で、さすがに悪童と言われたネリも、試合まで殊勝気に振舞っていた。試合を盛り上げるために、井上は普通のファイターだとか、単純なスタイルで恐くないと話し、自らヒールとしての役割を買って出ている印象さえ受けた。

試合は、正直、井上がすぐネリをつかまえて、ノックアウトするものだと信じていた。しかし、ネリの左フックがカウンター気味に入り、井上が、生涯初のダウンを喫した。こんなこと、ボクサーなら当たり前のことなのに、このまま、試合が一進一退を続けて、判定までもつれたら、井上のブランドに傷がつくなと余計な心配をした。それほどまで、彼は、絶対強者でなければ、価値の無いものになってしまう。パッキャオは、体格の割に、上位階級の猛者と、敗退覚悟で挑んだ姿そのものがブランドになっていたから、敗退した時は、もっと過酷な条件で、強敵とやりあうこともありそうだ。負けてみても面白いかもしれない。

ダウンして、緑茶を飲む手が震えた。どうなるのだろう。このまま、ネリの猛攻にさらされて、敗退するのではと、頭によぎった。井上は、それにしても強かった。10カウントを読み上げるまで、冷静に座ってから立ち上がった。ネリが、次々と変則的なパンチを繰り出して、それを、クリンチしながら、ほとんどをかわし、そのラウンドを乗り切った。1ラウンドのゴングが鳴った時、ネリを方を向いて笑った彼は、ボクシングの醍醐味を味わっているかのように、その陶酔に、私は嫉妬するほどであった。

それから、井上は、ネリのパンチの出どころをつかみ、ファイトスタイルを変更し、始終圧倒して、6ラウンドでノックアウト勝ちをおさめる。次戦がオーストラリアの無敗のグッドマンということで、これも、大したことないように思える。井上が最もダウンを奪うのが難しかった相手だといわれるぐらいのものだろう。1つ懸念される点が、年齢からくる動体視力の衰えだろう。レスリングの霊長類最強女子と言われた吉田沙保里も、30代に入り、身体のキレが衰えているのを感じ、レスリングスタイルを変えることを迫られたと、後に語っている。プロ野球3度の三冠王落合博満も、打撃は衰えとの闘いで、何度も打撃フォームの微調整に追われていたということだ。

見る力は、直接動作に表れる。盲目なら、杖がなければ歩くこともできないだろう。境界知能者の動作が不器用なのは、ものを正確に見られないことから起きる。プロの世界なら、視神経から生じた情報が瞬時に動けなけらば、その世界から退場を迫られるものだ。今回のダウンは、直接、それと結びつけて考えるのは、軽率であるが、これからは、自らの衰えとも向き合っていかなければ、自ら名乗るラスボスとは、容易にいかないだろう。これからの活躍を見たいと思う。
負けてくれないと面白くないという視聴者も多い。私もそう思う。この言葉が、彼への最大のリスペクトだろう。

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ